よもやま話

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老化にあらがうことにした

遠くのものが見えないにプラスして、近くのものも見えなくなってきた、つまりちょうどいい距離のものしかはっきり見えていない。でもこれも歳だからしかたがない、いつまで若くないんだからと全面的に受け入れて、老眼鏡すら買っていません。  小さい文字は部屋にある虫メガネを使って読んでいおります。完全におじいちゃんですな。52歳で虫メガネですぞ。  老いは受け入れるもの。よく見えてなかろうと、お肌が乾燥してスーパーのレジ袋があけられなくても、そのほかあらゆる老いを受け入れて生きてきました。  しかし最近それではいかんのではと思い始めるというか、どうにも受け入れがたいと感じるようになってきました。それは趣味の...
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インフレとブックオフ

円安と戦争の影響でガソリンが値上がりした、ことよりも、近所のブックオフの均一本の棚が「390円以下」になったことの方にショックでした。個人的にはこれが一番の物価高です。  以前、「110円」だった棚が、「220円以下」になった時にもアゴが外れそうになるほどの衝撃を受けたが、今回はその比ではない。390円の本なんて全然安くない、どんな本があるか見てやろうなんて気にもならないじゃないか。  ……なんていうのは嘘でありまして、気づけばやっぱり、いつも通り商品棚をチェックし始めるのです。ぐるぐる店内を徘徊し、ひたすら吟味。そしてなにも買わずに店を出るのでした(高いなーなんて文句を言いながらです)。  ...
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ひきこもり美術館

本とは読み物であると同時に、見て、並べて、さわって楽しむコレクションでもあります。一台の本棚が、我々の住む六畳間を美術館にしてくれるのです。  なのになぜゴミ屋敷なのか。それは本を畳の上に置きっぱなしにいているからであって、きちんと本棚に並べ、整理さえすれば、本も立派な美術品になり、我々はマイ美術館(六畳間)に本を展示している〝館長〟になるのです。  よい本棚イコールよい展覧会だと思ってもらいたい。なにを並べ、なにを並べないかが重要。うかつに断捨離なんてしてはだめです。ゴッホやルノワールを捨てるのと同じことです。  ミニマリストの書いた本に感化され、図書館で借りられる本は持っていなくてもいいと...
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清らかな日

誕生日に名前をつけて自分だけのマイ祝日にしよう、というキャンペーンの一環として、マッスルデーと名付け、毎年本気を出すと虚言ばかり言っていたような気がします。  しかし今年からは心機一転、マッスルデー改め「清らかな日」とします。52回目の清らかな日です。  清らかなひきこもりとして、一味ちがう、けがれない澄みきった本気を出していきます。コロナとともに腐っていたこの数年間は忘れていただきたい。やるぞ、俺は。うっふーい。  清らかな日は、年に一度の物乞いの日。ほしいものリストこと托鉢リストを公開します。どこに出しても恥ずかしい、正々堂々たるネット乞食ですが、もらえるとありえない喜びを感じるので、また...
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積ん読が人を不幸にする(パラパラ読書)

太陽の光が自分一人をさんさんと照らし、小鳥たちが自分一人のためにさえずっている。なぜそんな気持ち(妄想)になれるのかというと、「積ん読」が一冊もなくなったからです。  本というものはどんどんたまっていくもの。読みたい本が一冊だけ、なんてことは絶対なくて、あれもこれもと、特にブックオフに行ってしまうと安いこともあり、ついつい買ってきてしまう。積み重なっているところに更に積み重なることになる。  積ん読とは読書の反対、つまり本を読まないことなのです。本を買うだけの愚かな消費行動なのです。  読まない本を買うくらいなら、スーパーであきたこまちを買うほうがずっとまし。それが文人の取るべき行動です。この...
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半ズボンおじさん

今年の夏、半ズボンおじさんとしてデビューしました。私はいい年したおじさんがすね毛丸出しで町中をうろつくのは、いくら暑いとはいえ、みっともないと思い、半ズボンは家のなかだけにしていたのですが、ついに改宗しました。Tシャツ、半ズボン、サンダルという姿でどこにでも行きます。完全に小学生ですのう。  半ズボンは思想としてはいているのです。世界中のおじさんが半ズボンをはけば、世界の気温は下がる。スーツを着てSDGsのピンバッジをつけている連中を私は信じない。  半ズボンにTシャツという姿で、町を徘徊してみれば、いかに世の建物内が寒いかを実感できる。どこもかしこも冷蔵庫。スーパーの食品売り場なんて寒すぎる...
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コミュニケーションはしたくない

コミュ障という言葉は使わないし、使う人は信用していない。ただコミュニケーションは、なるべくしたくないと思っている。  以前から、原付スクーターの調子が悪いような、悪くないような、そんな煮え切らない状態が続いていました。走るときにタイヤの当たりから、キュルシュルと、金属がこすれるような(?)な音がするのです。  壊れている個所がはっきりしない、小さな異音がするだけ。ですがこれを解決するとなると、バイク屋さんにいっていろいろ具体的な症状の説明が必要です。密なコミュニケーションをして、なにが原因か、修理が必要か、いくらかかるのか、いっそ買い替えたほうが安いのかなど、その場でいろいろ決断が求められるわ...
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俺はセルフレジ愛好家

スーパーで買物をするたびに、いまは過度期なんだなと思う。普通のレジとセルフレジが混在しているうえに、支払い方法も、現金、カード、スマートフォン。さらに、あれこれ無数のポイントがある、しかも店員も客も、それらに不慣れなのです。  レジでスマホを出したりひっこめたり、カードを抜いたり差し込んだり、もう一回差し込んでください、いやまだ差し込まないでくださいなどと、レジでやっとるのです。  全部現金でいいじゃないか、とも思うのですが、マダムたちときたらデカイ財布から小銭を出したり、出さなかったりで、それはそれで時間がかかります、結局一緒なのです。  実は私も小銭おじさんで、レジでは財布を握りしめ、少し...
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ツイッターをやめれば誹謗中傷はなくなる

1ヶ月間ツイッターをやめていましたが、困ることはひとつもありませんでした。ツイッターは生活必需品ではなかったのです。  ツイッターをやらないと、見事なくらい、匿名の悪口というものにふれる機会がなくなる。どういうことか。  ツイッター以外にも、ネットに匿名の悪口は存在するじゃないか、でもね、例えばネトウヨ御用達のヤフーコメント欄にせよ、アマゾンや食べログのクソレビューにせよ、 「よし、いまから誹謗中傷を読むぞ」と、積極的な悪意を持って、クリック&スクロールしないかぎり読むことはできないのです。たかがクリックひとつにせよ、能動的なアクションが必要なのです。  ツイッターだけです、何もしなくても、悪...
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ツイッターのメリット・デメリット

ツイッターをやればやるほど、人生の貴重な時間を失っているのでは、そんな危機感から1ヶ月ほどツイッターをやめていました。そしてその間、ツイッターのメリットとはなにか、ツイッターのデメリットとはなにか、を考え続け、次のような結論に達しました。ツイッターをやる メリットは「モノ知りおじさんになれる」 デメリットは「それ以外のすべて」  です。圧倒的にデメリットのほうが多い、やらないほうがいい、しかし、私からモノ知りおじさんを取り除いたらいったいなにが残るだろう(なにも残りません)、そう思うと、ツイッターの役割の大きさを感じますな。  ツイッターの数あるデメリットのなかで、特に問題だなと思うのは、「集...
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ブログのアクセス数が減ったらやるべきこと

ブログのアクセス数(訪問者数)が激減していることに気づきました。ここはひとつ奮起してブログを頻繁に更新しよう、なんてことはこれっぱかしも思わない。不人気ブログにふさわしく、格安サーバーに引っ越し、少しでも経費を下げようと後ろ向きの決心をしたのです。  具体的には、いま使っている「エックスサーバー」というところを解約して、「ロリポップ!」という、いい評判なんぞ一度として聞いたことのない、ずば抜けて安いレンタルサーバーに移転することにしたのです。  ロリポップには、「WordPress簡単引っ越し」というツールがあって、これを使えばワンタッチで簡単移行ができるという。初期費用無料、ドメイン無料、月...
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YouTubeの広告を無料で非表示にする

パソコンでもスマートフォンでも、簡単にYouTubeの広告を無料で非表示にできます。合法です。少しもやましいことはありません。むしろ、テレビ番組などを違法にアップして、逮捕されないYouTubeのほうがおかしいのです。  YouTubeの〝クソ広告〟を見るなんて、人生の貴重な時間をドブに捨てているようなもの、動画を見ているんじゃない、邪悪な広告ばかり見てうつになっておるのです。今すぐやめなはれ。  やり方はかんたん、広告ブロッカーを使うだけ。私が愛用しているのは、ばーん、AdGuard広告ブロッカーです。広告ブロッカーマニアの私が2023年にイチオシするのがこれです。インストールするのに特に難...
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ツイッターを1ヶ月間やめる

アカウントを削除してツイッターをやめよう、とまでは思わない、でも利用頻度は下げたいなあと思う。週に2~3回、15分くらいでちょうどいいんじゃないのか。  ツイッター廃人。ちょっと暇だなと感じると、スマートフォンを手に取り、画面を指でなでなでして、ツイッターを見てしまう。どこの誰とも知らぬ人間の、あってもなくてもかまわないつぶやき、そんなものに人生の時間のどれくらいを使ったことか、想像するだけでも怖ろしい。  ツイッターとはアップグレードした2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)である、という結論に達しました。まちがいない。あの匿名掲示板が、スマートフォンに合わせ、SNSに擬態しているのです。ツイッタ...
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PSP老後の楽しみ

老後の楽しみとして、中古のPSPを購入しました。動作確認済みというものが、PayPayフリマで1000円で売っていたので、安いと思い落札。でもそこはやはりワケアリな中古なわけで、確かに動くには動くが、かろうじて動いているという程度のシロモノでした。  UMDディスクがなかなか読み込まない。手に持っていてはダメで、本体を机の上に水平に置き、軽く振る、するとコトコトと音を立ててディスクを読み込むようになる。ゲームが始まるたびにこんな儀式をおこなわないといけない。ゲーム中もたびだび読み込まなくなりますから、儀式の時間ばかり増えていきます。  使い物にならんと捨ててやりたい気持ちと、ちょっと工夫すれば...
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身内アート

※2023/12/01/追記   残念ながらこの記事で紹介していたDJプレイの動画が非公開になっていました。でもYouTubeで「数の子ミュージックエイト」で検索すれば素晴らしいDJ動画がまだまだ聴けるはずです。探してみてください。  そのようなわけで、以下の記事には聴いてくれとお薦めしていた動画がないという、記事として成立していない状態なのですが、それはそれ、これはこれ、半端な状態のまま公開しておきます。 「身内音楽」(by 数の子ミュージックメイト)というものを最近知り、打ち震えるほど感動しました。これはいい、素晴らしいジャンルの発見ですな。私も手に入るなら、身内音楽のレコードやCDを買い...
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エヴァはポニョで完結する【妄想】

シン・エヴァンゲリオンシリーズを見終わって感じる、とてつもない残尿感、いろいろ伏線を張り、謎をちりばめ、さてどうなるかと、話は進むが、結局はシンジ君がアバババーと半狂乱になり、地球をボカーンと破滅させるという、あの、いつもの流れとなる。  庵野監督が表現しようとしながら、いつもうまくいかないのが、人類補完計画のところだと思う。碇ゲンドウがアレを始めると、もうアニメ自体が、めちゃくちゃになり、綾波がぼわーんと膨らみ始めて、中身がなんにもないシーンが延々と続くことになる。  そう思っているのは私だけではなかった、〝あの男〟もそう思っていたのです。あの男とは、アニメ界随一気むずかしい老人、宮崎駿監督...
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シン・エヴァンゲリオン劇場版、を見た【ネタバレ注意】

ネタバレ注意  すべての映画は予備知識無しで見るのが一番いい。予告編も見ないほうがいい。ネタバレなんてとんでもない。だからこれからシン・エヴァンゲリオンを見ようという人は、これ以上読むな、去れ。すでに見た人だけ、くだを巻く、ひきこもりおじさんの妄言を読みたまえ。 感想  退屈だった。TVアニメ、旧劇場版、新劇場版、全部見てきましたが、その中でナンバーワンの退屈さでした。上映時間そのものが2時間35分と長いというのもありますが、体感的にはもっと長くて、もう終わりだろと思って腕時計を見たら、あと1時間くらいあった。 映画館の様子  客のほとんどがアニメおじさん、30代後半から40代が中心。恋愛シミ...
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幻聴ぽこぽこ

天井のあたりから、ぽこぽこと音がするのです。昼間は気にならないけれど、夜になるとかすかに聞こえる程度の小さい音。それが、ずっと鳴っているのですから気になります。  団地という集合集宅なので、上の階の人が日曜大工的な、何かをやっているんだろうと我慢していましたが、しかし夜になっても音は鳴りやまない。ずっと釘を打ち続けていたり、トンカチを叩き続けているとは考えにくい。  さては、原因は上の階の住民ではないて、私なんじゃないのか。ついに幻聴が聞こえてきてしまったんじゃないかと思い、手で両耳をふさいでみたところ何も聞こえなくなりました。幻聴じゃなかった。脳内でミュージックが流れているわけではない。外で...
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ファイアーエムブレム風花雪月には教養がない 【ネタバレ】

ライフワークであるファイアーエムブレムシリーズの最新作、「風花雪月」をやりました。いろいろ思うことはありますがが、一点、やはりストーリーの倫理観のなさが、ただただ不快でした。  やったことない人のために簡単に説明をすると、第一部は学園モノとなっていて、自分は教師となり、3つのクラスからひとつを選んで担任となり、そこの生徒たちを育成する。そして第二部へと進むのですが、信じられんことに、  戦争とはこういうもの、という理由で他のクラスの生徒をほぼ全員殺していきます。避ける方法はない、仲間にすることはもちろん、見逃すこともできません、だって殺すことがゲームの勝利条件なのですから。いかがなものでしょう...
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僕は登校拒否児である、を読んだ

知っている人はよく知っているが、知らない人はまったく知らない、児童精神科医の故・渡辺位(わたなべ・たかし)氏の正体が書かれている本です、小泉零也著『僕は登校拒否児である』、でも別に渡辺氏の話がメインではありません、不登校や学校教育のあり方を問う自叙伝であり、ポエム集であったりするのですが、やはり一番パンチが効いているのが、渡辺位氏にまつわるエピソードです。  著者の小泉零也氏が子どもだった頃、千葉県の国立国府台病院に通うことになるのですが、そこで担当医として待ち構えていたのが、児童精神科医渡辺位こと、悪魔のワタナベでした。  ワタナベは頭痛を訴える小学生だった著者に、頭痛薬と称して〝抗精神病薬...
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俺メディアのつくりかた〈3〉

常に最終回。途中で飽きる、続かないと悩む前に、なにごとも三日坊主で終わらせるように心がけるべきです。壮大な構想(妄想)を持って、続く、続くとやっていくから、続かなくなのです。俺メディアの編集長たるもの、なんでもかんでも3回で打ち切りにするべきです、そうすればなんであれ完結することができます。  継続は力なりと、無理してがんばっていたときには何一つ浮かばない脳みそも、だめだ、続けられないと決めたとたん活性化してあれこれいいアイディアが浮かぶもの。が、そんなものは無視して、どんどん打ち切るのがいい。  俺メディアのつくりかたと称して、WordPressのことや、誰にも頼まれてないのにかってにつくっ...
ブログ運営

俺メディアのつくりかた〈2〉

「メディアを恨むな、メディアになれ」とは、カレ・ラースンの言葉だと本に書いてあったので、よし、まずは原典にあたるぞと、カレ・ラースン著『さよなら、消費社会』を買って読んでみたのですが、どこにもそんなことは書いてありません。この名言はいつ、誰が言ったんだろうねえ。  メディアに取り上げられるのを待つのではない、俺がメディアになるのです、さすれば落選することはないし、ボツになることもない。全部合格、即発信です、これこそが俺メディアをつくる一番の理由です。アクセス数の多い少ない、アフェリエイトの広告収入だとか、そんなの俺メディアには関係のねえことです。  俺メディアとは、基本的にアクセス数ゼロ、評価...
ブログ運営

俺メディアのつくりかた〈1〉

インターネットで発信すると、見知らぬ大勢がホームページにやってくる、そんな幻想をもってホームページを始めたのが、今から約21年前のことです。Word98を使ってホームページ作成し、加入プロバイダーの@niftyのサーバーにアップしました。  当時の私は文豪として、文芸誌の新人賞に小説を応募しておりましたが、そのすべてが一次選考ではねられていたのです。私は自分の書いているものの質を疑うことはせず、出版社の人はちゃんと読んでいない、最近の編集者は文学がわからないのだと、逆恨みし、憤懣やるかたない思いで悶々としておったのです。  そこにやってきたのが、Windows98搭載ノートパソコンとインターネ...
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FOOD

巣ごもり、自粛、どんと来い。毎日をすこやかなに過ごすための、新しい趣味を発掘しています。そのひとつが、FOODです。  FOODとは、料理をつくることではなく、食物の写真を撮ること(外食は除く)。だから味よりも、いろどりが気になります。パセリ、糸唐辛子、ネギ、しその葉といった脇役に凝ることになる。脇役がいるといないとでは、見た目が大違いですからな。  重要なことは、パックに入っている食物をお皿へうつすこと。パックの中に入っている食べ物は死んでいると思ってもらいたい。プラスチックから食べ物を陶器にうつすだけで、スーパーで買ってきた、半額シール付きのパック寿司も、〝倍額〟へと生まれ変わるのです。 ...
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共有と所有

これは興味深いニュースです。ジブリの老人クリエイター連中が、ジブリ映画の画像を自由に使っていいと、どんどん公開し始めたのです。  彼らが時代感覚にすぐれ、新しい考えを持っているというわけではありません、逆です、古い人間です。宮崎駿もプロデューサーの鈴木敏夫も、若い頃は著作権なんか守っていませんでした。社会がゆるかったのです。写真でもなんでも、いいものがあったら、なにも考えずに〝ネタ〟として使って、それでなんの問題もなかったのです。  ただ自分たちが年をとりクリエイターとなると、時代の流れで、権利を主張し、守らせる側となります。それは、なんかおかしいんじゃないか、もっとゆるくたほうがいいんじゃな...
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最辛ゲーム機Xbox360を買った

ソニーがPS5の発売を発表しました。予約が殺到して、発売前なのに、すでに高額で転売されているとかいないとか、そんなニュースを見ているうちに、むくむくと引退していた趣味、テレビゲームを復活させたくなりました。  俺流、正しいテレビゲーム機の購入の法則。ゲームというのはお金のかからない貧乏人のための趣味です、だから子どもであろうと大人であろうと、まっとうなゲーマーであれば、予算は月500円(年6千円)までにしないといけません。  これではなんにも買えないと思うのは、無学なチンパンジーの意見でありまして、人間であるのならば工夫をして、月500円以下にすることができます。  本体価格+ソフト代÷ソフト...
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憂うつの秋

スポーツの秋、読書の秋、芸術の秋と、秋は一般的には夏の暑さが過ぎて、涼しく活動しやすい季節ですが、私のような夏男にとっては、秋は氷河期の始まりです。気温は下がる、日は短くなる。自然と気分はさがり、活動時間も短くなります。  夏の間は、暑い暑い、これじゃあなんにもできん、と言いつつ、ソーメンを食べ食べ、アイスクリームにむしゃぶりつき、熱中症も気にせずに、いつも以上に活動をしていました、それが夏男。強い日差しは覚醒剤と一緒で、どんな怠け者をも奮い立たせる力があります。暑さで、運動などしなくても汗は流れ、天然の毒抜きデトックスにもなります。体内にあるネバネバした陰気は、くまなく体外へ流れ出てくれるの...
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「山奥ニート」やってます。を読んだ

2回読んだ、おもしろかった。村人全員R80の超限界集落で、原田知世うたうところの天国にいちばん近い村で、マウンテン・ニートが15人も集まって生活しているのですからな。  ヘンリー・デイビット・ソロー『森の生活』は2年間、マーク・ボイル『ぼくはお金を使わずに生きることにした』のは1年間。山奥ニートは5年間やっていて、しかもまだ継続中です。  私は縁があって、山奥ニートがまだいなかった頃の共生舎も知っています。当時の代表であった山本さん(敬意を込めて翁と呼ばしてもらいます)の思想を、この本で初めて知ることができました。俺要約すると、 「人には自分にあった履物がある、靴に足をあわせるんやない、昔わら...
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オンラインは目が合わない

オンライン飲み会は疲れる。2時間もやるとへとへとになる。そのうちに慣れるかなーって思っていたけれど、なかなか、あの居酒屋でやっていたときの開放感がでません、なぜか。  それは我々がゴリラだからじゃないのか(最近ずっとゴリラブーム)。ゴリラの挨拶は、相手の目を見ることです。どんなに近づいても、声をかけても、さわっても、そんなのは挨拶とは認めません。ゴリラはぐいっと顔を近づけて、人間でいうならガンを飛ばすくらいやって、それでようやく「よう!」くらいの挨拶になります。ゴリラは目を見ないやつをゆるさない、目を見ないやつを仲間として認めない。  人間も99%はゴリラなのですから、ゴリラほど見つめはしない...
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なまけ神の安楽死論

安楽死の法制化の議論というのは、人を殺しても殺人罪に問われないようにするためにやる政治的手続きのことです。今話題になっている「ALS患者の嘱託殺人」を例にとれば、患者に致死薬を投与して殺した2人の医師を、殺人罪にしないための法律をつくることです。  法制化の議論において、安楽死の当事者というのは、殺されたALS患者の女性ではない、殺した二人の医師です。死んだ人の罪は問えないので、殺された側は関係がない(死体を裁く法律はない)。  安楽死の法制化というが、具体的にはどういうことか。それは誰なら殺しても殺人罪にならないか、人間の命に優劣をつけて、「例外リスト」をつくることです。私個人としては、こん...
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書評『自立へ追い立てられる社会』の第15章

『自立へ追い立てられる社会』の15章「教育支配からの逃走、戦略はゾミアが知っていた」伊藤書佳、を読んで語る、よもやま話です。  金井康治。たぶん誰もしならないだろうけれど、金井闘争の当事者です。金井闘争とは、金井くんが養護学校はイヤだ、障害があっても普通学校に通いたいと主張するも、学校に拒否されて通えない、それにもめげず自主登校という形で無理やり学校に行くも、文字通り門前払いをくらい外で立ち尽くすという、そんな40年くらいまえの闘争のことです。金井くんは、当時小学生。  そのあと小学校には行けなかったものの、中学校からは普通学校に行けるようになります。でもそこで待っていたのはクラスメイトからの...
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レベルの低い料理の話

ついに料理をおいしくする方法を発見しました。味の素をかけることです。あの化学調味料といわれる、なんだかわからないアレをちょこっと振りかけるだけで、なんでもかんでもおいしくなってしまう。衝撃を受けました。  自然に存在しないものは体に良くないと信じて、避けていた化学調味料が、肉も野菜もおいしくするのです。だしの素、鶏ガラスープの素などいろいろ名前は違えども、結局は同じ「謎の粉」です。  本来であれば、昆布・かつおぶし・にぼしなどから自然のダシをとる。これらを鍋で煮ればうまいダシはとれる。化学調味料なんか、すっこんでろです。  でも現実に1人分の昼飯をつくるのに、いちいち昆布を煮てまでダシをとろう...
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気持ちは年をとらない

人間の「気持ち」というのは、15歳~20歳くらいで止まっていて、それ以上は歳をとらない。48歳になっても、この先60歳、70歳になろうとも、気持ちは若いままです。  もう30歳だ、40歳だ、俺ももう若くはないんだと言って、おじさんぶってみても、おじさんの演技をしているだけであって、やはり気持ちは若い頃のままなのです。みんなそうです。  町にいる、おじいさん、おばあさんが円熟もせず、人徳兼ね備えない、我がままな人間なのも、気持ちが若いからです。中身は中学生なのです。そうだとわかれば、みなさんも日々目にしているあれやこれも納得できるのではないでしょうか。年寄りの皮をかぶった中学生が、町中でいきっと...
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クソポエム

クソポエムⅠ 野菜不足を 野菜ジュースで補おうとしている時点で 貧乏人です こころがまずしい 野菜不足は 野菜を食べて解消する 野菜を食べなはれ  はよ   はよ クソポエムⅡ 夕方過ぎの 半額シール 油っこいおかずと 冷えたご飯 コカコーラは 砂糖水 貧困と  肥満の   直列配列
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書評『三人姉妹』

「モスクワへ、モスクワへ」と三人姉妹がただ言い続ける作品(戯曲)。読んでない人はまさかそんなはずはないと思うかもしれないが、読んだことのある人なら、当たらずといえども遠からずと思っていただけるのではないか。  井伏鱒二や太宰治も大好きだったロシアの文豪チェーホフの四大戯曲のひとつです。アイドルも舞台で演じています。そういうきっかけがなければ、誰も読まない作品だと思う。三人姉妹より、『桜の園』のほうが有名だけど、あえて三人姉妹を取り上げます。  両作ともつまんないけど、桜の園がつまらないのには理由がある。主人公の貴族たちが没落していく一番の理由が、農奴制度(奴隷制度)の廃止だからです。主人公たち...
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書評『回想の太宰治』

津島美知子『回想の太宰治』がおもしろい。内容を一言でいうなら、太宰おちょこ伝です。  その前に、読書人たるもの、作家の書いた小説を読むべきです。作家がどういう人だったとか、作品の舞台裏とか、そんなことは関係ないはず。が、作家が故人であると、もう新しいものを読むことはできないわけで、ファンとしてはこういう回想録に手をだしてしまうのもしかたがないこと、と言い訳をしておきます。  太宰の本妻が書いただけあって、しみじみと太宰の器の小ささを後世に伝える、いい逸話がたくさん書いてあります。そのなかで、私の心にいちばん響いたのが、太宰の〝ケチっぷり〟です。  太宰は小説のなかで、自分は吝嗇だ、ケチだという...
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Zoomでモアイ像にはなりたくない

ポートレイト(肖像写真、人物写真)において一番やってはいけないことは、下から撮影することだと聞いております。下から撮っていいのは大仏とゴジラだけ。  Zoomを使った、オンライン飲み会、オンライン会議をやるにあたって、私が気になったのもその点でした。  Webカメラというは、たいていノートパソコンの枠の部分についています。つまりノートパソコンを机の上においてZoomをすると、もしくはスマートフォンを机の上においてやると、必然的にカメラは下から見上げる角度で撮ることなります。ポートレイトでタブーとされている、下からの角度です。  Zoomに参加している人の何人かが、イースター島のモアイ像のように...
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ひきこもり名人の「バリカン選び」

コロナ騒ぎの影響を受け、バリカンが売れているとか、いないとか。ご存知のこととは思いますが、私はコロナとは関係なく20年間、バリカンでセルフカットをしております。そんな私から〝丸刈りセルフカット〟デビューしようと思っている君へ、必須道具バリカンの選びかたについて、ちょっぴり語ってみたい。  結論を言ってしまうと、自分ひとりで、バリカンを使って丸刈りにするというのであれば、バリカンは何でもいい。どこのメーカーのものであっても幸せになれます。これから買おうとするのなら、安いやつでかまいません。  私も安いという理由だけで「IZUMI」という聞いたこともないメーカーのバリカンを長年愛用していました。た...
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卵は完全食

人間が生きていくのに必要なものはすべて卵の中につまっている。一日一個食べれば、完全な調和が手に入る。  卵は宇宙である、食べすぎてはいけない、一日どんなに多くても二個までにしたまえ。  朝に卵を食べたのなら、もうその日は卵は食べない。逆に、朝食べていないのなら、お昼には、是非とも卵を食べたい。  卵は完全食である、これだけは必ず覚えておいて欲しい。卵なしにひきこもることは不可能だと思ってもらいたい。それがなまけ神からの教えです。  ゆで卵は沸騰したお湯に7~8分、基本は弱火でことこと茹でつつ、勝負所のラスト1分、中火でぐつぐつ茹であげます。そうすると、とろりとした半熟卵になる。完全な卵が、さら...
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ひきこもり個人事業主がやるべき、コロナウイルス対策に関する申請手続き【まとめ】

やあ、自称・個人事業主諸君。アフェリエイトだったり、ユーチューブだったり、ヤフオクやメルカリでコツコツと物を売って、ちょっぴりと稼いでいる個人事業主たちよ。もしくは、作家だ、ライターだ、フリーランスだと言い張って、わずかな原稿料を、年に数回受け取るだけの底辺文豪たちよ。  ひきこもり業界にはこんな個人事業主が数多いるとか、いないとか。そんなひきこもり個人事業主の楽しみというのは、稼ぎが多い少なではなく、書類の手続きはしっかりやって、働いている気分を味わうこだと聞いております。コロナさわぎで、我々も影響を受けているわけですから、個人事業主に対する救済制度があるならば、申請するしかありません。  ...
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商品レポ『シャープのマスク』

もうすぐ品不足も解消して、マスクの価格が下がるであろうことは、目に見えているのですが、ないものはない。このご時世、マスクなしに買い物するのは気がひけるので、インターネットで話題の「シャープのマスク」を購入しました。  シャープの通販サイトでのみ買える一品です。が、どういうわけか、名前とメールアドレスと電話番号を入力して応募ボタンを押すと、エラー画面が出るという、鬼のような仕様になっておりまして、まともな人間であれば、すぐに買うのを諦める。ですが、私はまともではありません。エラー画面が出ても挫けず、ブラウザを更新、F5ボタンを連打、連打で、ひたすら応募を繰り返していました。ファミコン仕込みの連打...
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商品レポ『ネギカッター』

1回使えば元が取れる、勝ち組料理アイテム、それが『ネギカッター』です。これを使えば、千切りより細かい白髪ネギが簡単につくれます。  カッターの刃が7枚並んだ形状のもので、刃先をネギの表面に差し込み、ゆっくりと引くだけで、細かい千切りができるのです。  アッハッハッなのです。料理人の技が、こうも簡単にできてしまうのですからな。愉快でたまりません。この神の料理器具が、ダイソーで100円+税で手に入ります。  ネギカッターを使うためにネギを買ってしまう、そんな逆転現象が起きてしまうくらいの、すぐれた一品。超お薦めですぞ。
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書評『走れメロス』

太宰治が、走れメロスを書くきっかけになったのが、熱海事件といわれるものです。  どういうものかというと(細かいところは省略します)、旅行で借金をつくった太宰が、親友である檀一雄を借金の人質として旅館に残し、東京に金策にでかけました。だけど太宰は行ったっきりで戻ってこない。壇がしびれをきらして東京に行くと、太宰は井伏鱒二と将棋を指していたのです。あまりのことに壇が憤慨すると、太宰は「待つ身がつらいかね、待たせる身がつらいかね」と言ったという。壇は、それ以上、太宰を責めなかった。  メロスは走ったけど、太宰治は友情と信頼のために、一歩も走らなかったのです。ただ、熱海の檀一雄をなかったことにして、放...
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書評『お料理一年生』

これ一冊で、すべての料理をつくってきました。そして20年間、ずっと一年生のままです。ネギは茹でて食べるのか、それとも生で食べるのか、それすら分からないレベルの人向けの料理実用書であります。 「塩少々」と言われても、具体的にどれくらいの量なのか分からない。それほどひどい料理音痴に、手取り足取り、お料理一年生〝先生〟はやさしく教えてくれます。  私もこの本のおかげで、もやし、キャベツ、ほうれん草、ネギの食べ方を知ることができました。感謝。先生はお料理のことならなんでも知っています。  私は、『お料理一年生』をひきこもり推薦図書とすることにしました。  ひきこもりに必要な体力・免疫力をつけるのに、バ...
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続・コロナとひきこもり

コロナ騒ぎで、もう1ヶ月くらい自主隔離しています。「コロナウイルスなんてただの風邪だ、関係ねえ」なんていう予想は外れに外れてしまい、お恥ずかしい限りです。予想を外したのにもかかわらず、自主隔離をしていたのは、寝たきり老婆ママンに感染させたらまずいなという孝行心からです。今思うと、ママンのおたけびは、コロナウイルスの流行に対する警告だったのですな。  そんなわけで、日々、座布団を枕がわりにして畳に寝転び、天井を眺めながら空想をしております。  空想の種は、たんぽぽの綿毛のように、ふわふわと6畳間へ飛んできます。例えば、アイドル歌手で一番歌がうまいのは誰か? そんな空想の種が春の陽気とともにやって...
よもやま話

メリカリでポイント消化

当たるはずもない懸賞やプレゼントに応募するやつはバカだよ。人一倍運が悪いくせに、人生うまくいってないくせに、せっせと応募ばっかして外しまくって、みっともねえとはそういうことさ。懸賞乞食にだけなりたくない、そう思いつつ、ひそかに懸賞やプレゼントにエントリーしている、48歳のひきこもりおじさんが、いるとか、いないとか。  うひょひょひょー、当たったぞーい、冴えない人生に光が当たったぞー、メルカリの、「パシャシュッピーン」キャンペーンに参加していたら、メルカリポイントが1万円分も当選しました。勝ち組だ、うれぴー。  ただ、もらえたのは「期間限定ポイント」ですので、大急ぎでメルカリで買い物をすることと...
よもやま話

コロナとひきこもり

コロナウイルスなんてただの風邪だ、関係ねえ、と思いつつ9日間ほど部屋にこもっていました。  私自身がコロナに感染しようと生き延びる自信はあるのですが、万が一、10万分の1の確率で感染したとして、そのコロナウイルスが私を通じ、ビリヤードの玉のように、コロコロと寝たきり老婆ママンめがけて転がっていったらどうなるでしょう、ママン即死するんじゃないか、そんな怖い空想すると外出しようという気になりません。  でもさすがに9日間もこもっていると、もんもんを通り越して、ノイローゼのようになってきました、朝から寝るまでずっとユーチューブを見ているのですからな。このままユーチューブゾンビとして一生を終えるわけに...
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プリンター無抵抗主義

1年に1度、年賀状をつくるとき以外は、地味で静かで目立たないくせに、インクの減りだけは抜群に早い。そんな世界中で、使用者をムカつかせ続けるパソコン周辺機器、それがプリンターであります。  ひきこもりパソコン博士として、「どこのプリンターがいいか?」とIT弱者の方からよく聞かれるのですが、私も20年以上プリンターと付き合ってきました。何台ものプリンターを使用してきました。純正以外の互換インクも試したり、スポイトのようなものを使い、手作業で100均ダイソーインクをタンクに注入したこともあります。維持費を安くするための、あれやこれやの工夫をこらして、プリンターと付き合ってきました。そしてこのような結...
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社会的信用のない人用カード

ファミリーマート、すき家、マツモトキヨシの3店で「デビットカード」というのを使ってみました。初めてなのでおどおどと、びびりながらではありましたが、意外とすんなりと使えた。  なぜ、にわかにこんな怪しげなカードを使い始めたかというと、それは、デビッドカードを3回使うと1000円キャッシュバックされるという乞食キャンペーンに参加するためです。浅ましいとはこういうことですな。  ジャパンネット銀行のキャッシューカードには、おまけのようにVISAデビットカードの機能が付いています。これがどんな機能かというと、「クレジットカードのようなもの」なのです。お店で使うときも、店員に「クレジットカードで」と言っ...
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ゲーム禁止条例

ゲームはよくできている。ちゃんとゲーム中毒になるように、うまくつくられている。私も小学生のときに、ゲームウォッチを手にしたとたん、すぐに、その場でゲーム中毒になりました。あんな原始的なもので中毒になるのですから、最新のゲームでは、もう抵抗するすべはありません。  ゲームは序盤はかんたんにさくさく進むけれど、だんだんちょっとずつ難しくなっていく。もうちょっとだけと思ってやると、少しうまくいく、でもまた絶妙なところで死んでしまう(負けてしまう)、リスタート、またいいところで死ぬ、リスタートというのを繰り返していくと、カーーーーッと頭が熱くなってくる、これがゲーム中毒のはじまりなのです。  もうちょ...