まとめ【東京シューレ】フリースクール施設で性被害、訴訟和解 〈記事追加＆訂正〉

▼フリースクール施設で性被害、訴訟和解

　不登校の生徒が通うフリースクール「東京シューレ」の関連施設で、１０代の頃に受けた性被害が原因で心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したとして、大阪府の３０代の女性が、当時の男性スタッフと東京シューレに約５３００万円の損害賠償を求めた訴訟が３日、大阪堺支部で和解した。和解条項は非公表としている。

　訴状によると、不登校だった女性は１９９８年から、東筑摩群麻績村にあった関連施設のログハウスで共同生活を開始。２０００年３月から約１年間、男性スタッフに性行為を強要され、親にばらすと脅迫されたとしている。

　施設を出た後の１３年、性被害を原因とするPTSDと診断された。

※信濃毎日新聞　２０１９年７月４日　朝刊　２９面

▼フリースクールでの性被害、和解「居場所の安全守って」

https://www.asahi.com/articles/ASM7556M7M75UTIL01T.html

www.asahi.com

※朝日新聞デシタル　2019年7月6日

※2019年9月24日追加分
▼「施設で性被害」と提訴

　不登校の生徒が通うフリースクール「東京シューレ」（東京都北区）の関連施設で１０代の頃に受けた性被害が原因で心的外傷後ストレス障害（ＰＴＳＤ）を発症したとして、大阪府内に住む３０代の女性が、当時の男性スタッフと東京シューレに約５３００万円の損害賠償を求める訴訟を起こし、大阪地裁堺支部（橋本真一裁判長）で５日、第１回口頭弁論が開かれた。

　東京シューレ側と男性側は争う姿勢を示し、代理人弁護士は主張についてそれぞれ「現段階ではお答えできない」としている。

　訴えによると、女性が利用していたのは東筑摩郡麻績村にあった「東京シューレ　ログハウス」（現在は閉鎖）。車以外の交通手段はない場所にあり、１０代の少年少女が親元を離れてスタッフと共同生活をしていた。

　女性は小学５年生の終わりごろに不登校になった。施設を利用中だった１０代の約１年間に、スタッフの男性に多数回、性的な行為を強要された上、口止めされたとしている。

　女性は２０１３年に施設での性被害を原因とする「複雑性ＰＴＳＤ」と診断された。「現在も治療以外ではほとんど外出できず、日常生活に大きな支障を抱えている」と主張している。

※信濃毎日新聞 2016年7月6日 27面

▼支援の現場の暴力、直視して　時代を読む　貴戸理恵

東京新聞 2019年9月1日 5面

※2020年2月7日追加分
▼フリースクールの子、性暴力から守れ　１０代でスタッフによる被害、今も苦しむ３０代女性

フリースクールの子、性暴力から守れ　１０代でスタッフによる被害、今も苦しむ３０代女性：朝日新聞デジタル

大阪府の３０代女性が、性暴力の後遺症に長く苦しめられている。不登校だった１０代の時、唯一のよりどころのフリースクールで被害を受けた。重いＰＴＳＤのために今も自室にこもり、こみ上げる無力感にとらわれな…

www.asahi.com

朝日新聞2020年2月3日 13面

▼俺メモ

• 裁判における和解とは、仲直りすることではなく、互いに譲歩して裁判を終了させること。
• 和解内容については口外禁止規定があるということなので、原告・被告ともに第三者に和解内容について話すことはできない。話せば守秘義務違反になり、そのことでまた訴えられてしまう。
• だから一般論のようなことしか話せない。子どもが性被害にあわないようにとか、安全対策とか。
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• 和解したので、「判決」はない。裁判は原則公開であるが、判決がないので判決文はない、しかも和解条項は非公表だから、これらの記事が、知ることのできるすべてのはず。←判決のあるなしに関わらず、裁判記録は秘密条項付きの和解でも、その条項を記した和解調書も含めて、まるごと閲覧できる。
• 第三者がこの事件について話すのは、自由である。
• 刑事事件としては時効が成立していて、原告は民事で賠償請求をすることしかできない。
• 性被害があったか、なかったかで争わずに和解となった。被告である当時の男性スタッフと東京シューレは、性被害があったことを否定しなかった。 ←朝日新聞が裁判記録を閲覧したところ、スタッフと東京シューレが性暴力を認め謝罪していることが明らかになった。
• 事故ではなく事件である。刑事なら重い罪に問われる。
• 原告は時効により刑事告訴できないという厳しい状況だった。もし被告がやってない、記憶にないと言い張れば敗訴になった可能性も高い。
• 奪われたのは、人間の尊厳である。それを取り戻すための裁判。
• 最初にこの記事を読んだ時は信じられず、フェイクニュースだと思った。
• 信濃毎日新聞の片隅にちょこっと載っていた豆粒のようなベタ記事。見つけた人はエライ。

• 2016年の時点では被告の男性も東京シューレも争う姿勢を示していた。
• 2020年2月3日の朝日新聞の記事で、口外禁止規定があっても、裁判記録の閲覧ができることを知った。
• なぜ東京シューレのスタッフの誰一人として警察に連絡をしなかったのか？

※注　新しいニュースがあれば追加します。間違いがあれば訂正します。