不登校

よもやま話

僕は登校拒否児である、を読んだ

知っている人はよく知っているが、知らない人はまったく知らない、児童精神科医の故・渡辺位(わたなべ・たかし)氏の正体が書かれている本です、小泉零也著『僕は登校拒否児である』、でも別に渡辺氏の話がメインではありません、不登校や学校教育のあり方を問う自叙伝であり、ポエム集であったりするのですが、やはり一番パンチが効いているのが、渡辺位氏にまつわるエピソードです。  著者の小泉零也氏が子どもだった頃、千葉県の国立国府台病院に通うことになるのですが、そこで担当医として待ち構えていたのが、児童精神科医渡辺位こと、悪魔のワタナベでした。  ワタナベは頭痛を訴える小学生だった著者に、頭痛薬と称して〝抗精神病薬...
教育

よりよい教育をすべての人に

ゴリラはすごい負けず嫌いだそうです。人間もそうですが、ゴリラはもっとそうなのです。そんなゴリラが目指す人間関係ならぬ、ゴリラ関係が〝対等〟です。どちらが上でも下でもない、対等な関係です。  一方、ニホンザルが(彼らも負けず嫌い)目指す人間関係ならぬ、ニホンザル関係はというと、それは自分の〝勝ち〟なのです。サル山のボス猿、あれです。強い者と弱い者をはっきりさせ、見せつけ、序列をつくる、それがニホンザルの目指す社会です。  ゴリラは対等、だからとったエサも分けなくてはいけません。バナナを持っていると、みんながよってきて「私にもわけろ」となるのです。ちなみに分けろと要求するのは、弱いゴリラの仕事だそ...
不登校

不登校の新名称としての“ゆたぼん”

不登校の子どもが、たまに学校に行くとクラスメイトから"ゆたぼん"と呼ばれ、いじめられているという哀しい記事をネットで見ました。嘘か本当かは分かないけど、なんかありそうな話です。  ゆたぼん、ゆたぼん、ゆたぼんぼん、ゆーたぼんぼん♪ 少年革命家ゆたぼんの、教育を受ける権利に関する理解は基本的に正しい。47歳の私も10歳のゆたぼんと同じ考えです。だからゆたぼんは、ゆたぼんのままでいい。わざわざ沖縄まで行って、ゆたぼんを絶賛する茂木健一郎の存在が、私の心をざわつかせますが、それはそれ、ゆたぼんを支持していくぞ私は。  今さらゆたぼんについてなんで語るのかと言うと、不登校という名称は後ろ向きなので、な...
不登校

まとめ【東京シューレ】フリースクール施設で性被害、訴訟和解 〈記事追加&訂正〉

東京シューレでおこったスタッフによる性暴力問題事件のまとめ
不登校

教育機会確保法の見直しと馳浩について(3)【マニア向け】

プロレスラーを安易に国会議員にするのはいかがなものでしょうか、スポーツ平和党のアントニオ猪木しかり、片岡鶴太郎似のレスラー大仁田厚、そして馳浩と…、こうして並べると馳浩がいちばん華がないよな、馳なんかより北海道で市議会議員をしている将軍KYこと、若松マネージャーのほうがよっぽど華やかさがある。  馳浩問題、教育機会確保法が密室でつくられているのは、かつて革命しない革命プロレスラーであり、人気レスラー武藤の黒幕と呼ばれていた、元体罰教師の馳浩が幹事長なんかやっているせいじゃないかと思っている。こいつを辞めさせたい、でも馳を次の衆議院選挙で落とそうとしてもそれはできない。だって落選運動をどんなにし...
不登校

教育機会確保法の見直しと馳浩について(2)【マニア向け】

プロレスとは、馳浩とは  馳浩、知らない人もいるかも知れないが元プロレスラーです。アントニオ猪木ほど有名ではないですが、馳浩も元オリンピック選手(メダリストではない)というのが売りのプロレスラーだったのです。  プロレスとは何か、格闘技なのか、スポーツなのか、男版宝塚のようなものなのか、これはやっているほうも、見ている方も実のところわからないと思う。戦って勝つというだけでなく、試合を盛り上げて、観客にアピールするという不思議な要素を含んだ興行であります。結論から言えば、シナリオがあって、それにそって試合をしているので、「筋書きのあるドラマ」というのがプロレスを表現するのに一番しっくり来ます。馳...
不登校

教育機会確保法の見直しと馳浩について(1)【マニア向け】

↑ポンチ絵。ネットからの拾い物。クリックすると大きくなるよ。  教育機会確保法が成立して3年、その見直し試案ができたらしいということを知ったのですが(ネットかどっかで)、肝心な試案そのものを見ることはできません。  ただ試案をA4の紙1枚にまとめた概要がネットに落ちていました(2019.06.16追記、 ←このブログで合同総会で配られた資料が見れるぞ)。一般の人には馴染みがないですが、これは議員会館の中で「ポンチ絵」と呼ばれているものです。議員会館にはパワーポイントでポンチ絵をつくる職人(官僚?)がいて、般若心経とマンダラを組み合わせたような珍画をつくりあげ、これを議員に配るのです。  3年前...
マニア向け

人狼ゲームとしての教育機会確保法(4) ゲームと現実

人狼ゲームとしての教育機会確保法について、(1)、(2)、(3)と書いてきました。このスタイルで永久に書けるとも思うのですが、あまりにもマニア向けすぎるので、とりあえず今回でいったん一区切りといたします。  人狼ゲームとは、もともとボードゲームで、大人数で遊ぶ、人をだますのが楽しい心理戦ゲームです。最近はオンラインでもできるので、一人でも楽しめます。村人陣営と人狼陣営にわかれて戦うのですが、簡単に言えば人狼陣営が村人陣営をだますゲームです。村人はだまされないように、人狼が誰かを当てるというものです。  人をだます。これがゲームでなく現実であったのらならば、あなたがもし、だます側の人間で、詐欺師...
マニア向け

人狼ゲームとしての教育機会確保法(3) バカな村人を味方につける方法

バカな村人にどう対応するか、というのが人狼ゲームのカギになるという話はもうしましたよね。人狼陣営であるなら、利用できそうなザコをいち早く見つけ出し、さとられないように、そっと喜ばせて、味方につけなければいけません。 「君は、おバカさんの気持ちを考えたことがあるか!」  誰からも尊敬されず、子どもの時から現在までみんなから頭がいいと思われたことがない、仲間内からの評価も低い、そんなおバカさんの気持ちを君は一度でも考えたことがあるのか!  バカな村人はね、尊敬されたいんですよ。他人からの評価に飢えているんです。そこを狙い撃つのがセオリーです。人狼ゲームによくある、バカな村人を説得して味方につける方...
マニア向け

人狼ゲームとしての教育機会確保法(2) 誰が人狼だったのか?

☆ストーリー☆ 「ここはドブ川沿いの親不孝通りにある、不登校運動村。村人たちは、ほそぼそとではありますが、親の会やフリースクールなどのネットワークをつくり、平和な毎日を暮らしていました。しかし不幸なことに、ある日突然村を滅ぼそうとする人狼が村にまぎれこんで来ました! 彼らは昼は村人を装い、夜になると人狼になり、村人を一人殺します! 村人の誰もが標的になる可能性を持っています! 命に関わることなので、一刻も早く誰が狼か見破って、処刑しなければ人狼に食い尽くされて村が滅びてしまいます。一刻も早く人狼が誰か見破ってください!」  教育機会確保法に関して賛成反対とあれやこれやとやってきたあれは、教育機...
マニア向け

人狼ゲームとしての教育機会確保法(1) 序章

人狼というゲームを知っいますか? 有名なボードゲームなのですが、遊ぶのに7人以上、人を集めないといけないところが敷居が高い。私も数回しかやったことない。ただ最近はインターネットでもできるので、一人でも練習がてら楽しみことはできる、これとか。   人狼とは、どんなゲームか。ウィキペディアから引用して説明すると、まず村人陣営と人狼陣営とに分かれる。ただし誰が村人で誰が人狼かは分からない。昼と夜のターンがあり、昼のターンでは皆で話し合いひとりを処刑する。夜のターンは、人狼が村人を襲って殺す。これを交互に繰り返していく。人狼をすべて処刑すれば村人陣営の勝ち、村人と人狼の人数が同じになれば人狼陣営の勝...
不登校

クラスジャパンとは

クラスジャパンとは、人口減少が原因で起こる課題は、不登校の子どもへの教育で解決できる、と考える一般財団法人です。 だったのですが、不登校でも出席扱いを目指せるオンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」というものに変化していました。   それに合わせていちいち書き直すのも面倒なので、2018年に書いたままにしておきます。以下、それを承知の上でお読みください。   「ズコー!」、の一言で終わらせたい。クラスジャパンを批判するのは、面倒くさし、不毛である。しかし、ちょっとだけ書いておこう。事態は深刻だからだ。教育機会確保法という法律ができたせいで、クラスジャパンもできたのです。  クラスジャ...
教育

不登校運動の敗北(1)

書きなぐりメモ。 ※  衆議院の文部科学委員会の傍聴に行ってきました。衆議院の文部科学委員会で不登校法案こと教育機会確保法案が審議されるというので見に行った。勉強になった。そのなかから、いくつか気になった点があったので紹介したい。 ↓以下のサイトで当日の様子が見れます。  民進党の寺田学議員の質疑に注目、50:51あたりからの発言です。これが東京シューレの奥地圭子さんが子どもたちを議員会館に連れて行ってやっているロビー活動と、瓜二つなのです。要するに文科大臣に「学校を休んでいいと言ってください」とお願いするというパフォーマンス。  動画を見るのが億劫な人のために、おぼろげな文字起こし(省略して...
不登校

政治資金パーティーとフリースクール #不登校

前にも書きましたが、政治資金の白紙領収書が話題になっているようなので改めて。政治資金パーティーとは、政党や政治団体などが、政治活動資金の調達手段を目的として開催されるパーティーのことです。こんな薄汚いモノに、非営利団体である、貧乏フリースクールが関係するわけない、と思っていましたが、間違いでした。ずぶずぶの関係だったのです。喜々として政治資金パーティーに参加していることが発覚したのは、2015年の11月のことです。  ばーん。度肝を抜く1枚の写真をブログに発見。馳浩議員(当時・文科大臣)と仲間たち。「多様な学び保障法を実現する会」のメンバーとの説明がありますから、人違いではありません。子どもに...
ひきこもり

ひきこもり業界人

自己紹介する時、最初に「自称・ひきこもり名人、勝山実です」と言います。それに対する反応は、たいてい失笑です。ひきこもり・不登校業界から縁遠いイベントであるほど、この一言で、笑いがおこる。ただしひきこもりも全く知らないというほど遠すぎる集まりとなると、あたたかい笑いではなく、嘲笑というか、侮蔑になる。  もっとも嘲笑われたのが、平成26年度藤沢市公益的活動助成事業プレゼンテーションの時です。湘南ユースファクトリーという、NPO法人になろうとしてなれない任意団体があるのですが、そのメンバーの3人うちの1人として、銭っ子が欲しさに、プレゼンテーションをしました。公開助成金オーディションです。  思い...
よもやま話

なぜ戸塚ヨットスクールは、ヨットレースの選手を育てないのか?

なぜ戸塚ヨットスクールは、ヨットレースの選手を育てないのか。なぜヨットと関係のない、不登校児童を相手にスパルタ教育をしているのか。本来はヨットスクールなのだから、オリンピックで優勝できるようなヨットレースの選手を育成する場所なのに、やっていることは不登校を治すための拷問です。  キ◯ガイ校長の戸塚宏は太平洋横断レースで優勝した経験者です。学校にはヨットレース選手が集まってもよさそうですが、そうならないのは戸塚宏のヨットレースの勝因が「我慢」にあるからです。ただ、ひたすら我慢でレースを制止てきたのですよ。  船体を軽くするために食料を減らし、時間のロスを減らすために睡眠時間を減らした。食料は乾燥...
ひきこもり

Fonte「安心ひきこもりLIFE」最終回

Fonteの11/1号(2009年)で、連載のコラム「安心ひきこもりライフ」は終了になります。また甥っ子以外の誰からも相手にされない、日陰生活に戻りますぞ。本屋でも一般の図書館でも手に入らないのが残念なのですが、国立図書館か不登校の親御さんを見つけ出して、借りて読んでみてください。全12回こじんまりとした、ひきこもり初心者向けコラムです。  ちなみに前号で、勝山商事オリジナルTシャツ読者プレゼントのお知らせを載せましたが、応募者少数のため、抽選なしで全員当選です。ほろ苦いメモリーがまたひとつ加わりました。
ひきこもり

Fonte 5月1日号 安心ひきこもりライフ

Fonte(旧・不登校新聞)の5月1日号に私のコラム、安心ひきこもりライフが載っています。半年ほど前にインタビューが載った、あのFonteです。今回は全12回連載。書店や一般的な図書館には置いてませんが国会図書館には置いてあります。知り合いに不登校の親の人がいたら持っているかもしれません、借りて読んでみてください。  月2回発行で6ヶ月間、テーマはひきこもり一年生に対する名人からのアドバイスです。部屋に寝そべって天井を眺めて空想する純度の高すぎる無駄な時間を少なめにする技術や心得を書いていきたい。ひきこもり初心者向けです。  ひきこもりピラミッドだとか、ひきこもり風林火山とか言ってみたところで...
不登校

登校は悲しく、下校はうれしい

暗澹たる気持ちで登校し、晴々と解放の歓喜に包まれて下校する。有名なグリコのマークは、授業が終わって家に帰る中学生をもとにデザインされたものだと聞いております。  下校よりも、登校のほうが楽しいというやつだけ、学校に行けばいい。
ひきこもり

ほろ苦いメモリー1

高校の3年の時は完全な登校拒否で、ほとんど学校に行っていない。何ヶ月ぶりに学校にいったら自分が学級委員になっていた。不登校で学級委員になったのは私だけなんじゃないだろうか。あっ、もしかしたらいじめられていたのかも。