クラスジャパンとは

 クラスジャパンとは、人口減少が原因で起こる課題は、不登校の子どもへの教育で解決できる、と考える一般財団法人です。http://cjed.org/lp/ だったのですが、不登校でも出席扱いを目指せるオンラインフリースクール「クラスジャパン小中学園」というものに変化していました。 

 それに合わせていちいち書き直すのも面倒なので、2018年に書いたままにしておきます。以下、それを承知の上でお読みください。


  「ズコー!」、の一言で終わらせたい。クラスジャパンを批判するのは、面倒くさし、不毛である。しかし、ちょっとだけ書いておこう。事態は深刻だからだ。教育機会確保法という法律ができたせいで、クラスジャパンもできたのです。

 クラスジャパンという団体が主張する、人口減少問題を不登校対策で解決するという思想自体は、筋の通らないひどいものだ。トンデモ団体、カルト、そんな悪口で切り捨てたいところです。でも教育機会確保法を活用するという点からみれば、彼らは正しく法律を理解している。まっとうである。この法律を使って、国の税金を民間に流すことが可能だと知ったうえで、それをやろうとしているんだから、完璧だ(悪い意味で)。

 競争の激しい民間で商売するのは大変なことです、国相手に商売したほうがずっと楽だし、儲かります。だから商売人としての目の付けどころに間違いはない。今後、こんなような団体が次々できてくるだろう。

 国を相手の商売……では国はなにに対してお金を払うのか。学校復帰ということになるんだろうけど、具体的には、不登校児童生徒の出席ということになる。相当期間欠席をしているのが不登校なのだから、それを解決するには結局のところ、出席しかない。出席をカネで買う。

 不登校の子どもを、どれだけ出席(出席扱いも含めて)させるか。出席はプラス評価に、欠席はマイナス評価になる。ひきこもり就労支援における支援団体の評価が、(バイトでも中間就労でも)就職させればプラス、無職のままならマイナス評価になるのと同じシステムです。だから…、ひきこもり就労支援施設の近所には、ひきこもりなら誰でも雇うリサイクルショップやクリーニング屋がある、とか、ない、とか。あわわわ。話がそれましたな。

 不登校児童生徒を出席させることができないと、業者にとってはマイナス評価になり、委託事業という名の助成金を打ち切られてしまう。だから国、文科省に評価してもらうために、事業者は、学校に通わせるか、それがダメなら特例校、適応指導教室、(認可された)フリースクール、それでもだめなら(認可された)通信教育などで、とにかく勉強させて、なんとか出席または「出席扱い」を獲得する。「出席扱い」、便利な言葉である、お金になる言葉である。

 出席扱いは学校復帰を目指している不登校児童だけが出席扱いにしてもらえる(可能性がある)のです。クラスジャパンがミッションとして「日本全国の不登校者全員の教育に取り組み 通学していた学校に戻す」ことを掲げているのには、ちゃんと意味があるのです。

 インターネットで通信教育をやらせて、出席扱いを狙うのが、不登校事業者の一番の仕事となるだろう。ネットで公文式みたいなことをやらせて、小中学校を過ごし、高校からは通信制高校に通う。不登校ベルトコンベア。くだらない勉強はいやだが、しかし、とことん、くだらない勉強が追いかけてくる。つらいですのう。

コメント

  1. すみません。m(_ _)m
    ニート矯正施設の勧誘のシーンが
    面白くて共有してしまいました。
    悪の支援者そのまんまです。

  2. 名人、ちょっとお尋ねしたいのですが、ツイッターであの「おそ松」とかいうクソみたいなアニメを「ひきこもり・ニートなら見るべし。ニート矯正施設の勧誘を体験せよ」、「この素晴らしい動画をご覧ください」と言って動画のリンクを貼り付けて視聴を促していますが、一体どういう了見なのでしょうか?
    名人はあのアニメに肯定的なのですか?
    ひきこもり・ニート状態の人たちをあそこまでコケにしていて、私はこの上なく不愉快な作品だと思っています。
    ああいう煽り方はお止め下さい。

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