共有と所有

「著作権を緩めないと作品消えちゃう」ジブリ画像400枚、無償提供開始
【読売新聞】 スタジオジブリ(東京都小金井市)が、公式サイトでジブリ映画の画像計400枚の無償提供を始めた。SNS上では、公開された画像を「お題」にした大喜利が行われるなど、思わぬ盛り上がりを見せている。 無償提供はジブリ映画により

 これは興味深いニュースです。ジブリの老人クリエイター連中が、ジブリ映画の画像を自由に使っていいと、どんどん公開し始めたのです。

 彼らが時代感覚にすぐれ、新しい考えを持っているというわけではありません、逆です、古い人間です。宮崎駿もプロデューサーの鈴木敏夫も、若い頃は著作権なんか守っていませんでした。社会がゆるかったのです。写真でもなんでも、いいものがあったら、なにも考えずに〝ネタ〟として使って、それでなんの問題もなかったのです。

 ただ自分たちが年をとりクリエイターとなると、時代の流れで、権利を主張し、守らせる側となります。それは、なんかおかしいんじゃないか、もっとゆるくたほうがいいんじゃないか、ということもあって(ほかにもいろいろな理由で)営利非営利を問わず「常識の範囲でご自由にお使い下さい」というただし書きをつけ、画像を公開し始めたのです。

 インターネットの世界は、権利がからむと、使いづらくなるというか、使いものにならなくなる。有料のものは、共有(シェア)できないからです。お金を払って自分だけ見ても、みんなには見えないし聞こえないのですから、インターネットではひとりぼっち。結局は有料のものは使わない、無料のウザい広告だらけのものを利用することになります。

 盗めば広がる、創造の世界。すべのクリエイターは泥棒です。でも、ジブリの老人がやっていたような時代ではもうありません。どうするか。とりあえずお前はどうするんだと言われれは、まあ当分は、見つからないように(非常識に)こそこそやっていこうと思っとります。いかがなものでしょうか、、、(神様どうか逮捕されませんように)。

「あの方は何も盗らなかったわ」
「奴は、とんでもないものを盗んでいきました。あなたの著作権です」

 

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