コロナ騒ぎの影響を受け、バリカンが売れているとか、いないとか。ご存知のこととは思いますが、私はコロナとは関係なく20年間、バリカンでセルフカットをしております。そんな私から〝丸刈りセルフカット〟デビューしようと思っている君へ、必須道具バリカンの選びかたについて、ちょっぴり語ってみたい。
結論を言ってしまうと、自分ひとりで、バリカンを使って丸刈りにするというのであれば、バリカンは何でもいい。どこのメーカーのものであっても幸せになれます。これから買おうとするのなら、安いやつでかまいません。
私も安いという理由だけで「IZUMI」という聞いたこともないメーカーのバリカンを長年愛用していました。ただし、バリカンというのは消耗品です。最初は切れ味がよく、充電バッテリーも長持ちしますが、使ううちに切れ味は衰え、バッテリーは弱々しくなります。例外はありません。
バリカン選びで、ここだけは譲れないポイントがあるとすれば、コンセントから電源をとる「交流式」にすることです(充電オンリーはやめておけ)。コードは煩わしいけれど、バッテリーが途中で弱まって、まだら坊主になるよりはずっとましです。
*
個人的な意見だけでは弱いと思うので、プロの意見も参考にしてみました。丸刈りセルフカットにおいてプロとは、理容師や美容師のことではありません。お坊さんのことです。
彼らは丸刈りというより、スキンヘッドですが、4と9のつく日にいつも剃髪しているという、セルフカット業界のトップ当たる人たちです。当事者です。
お坊さんの意見が載っている雑誌『月刊住職』というのがあり、その中の剃髪特集を読んでみました。すると、なんと、仏教にもいろいろと宗派があるように、剃髪教にもいろいろと宗派があったのです。おおざっぱにまとめるとこうです。
・T字カミソリ宗
シック派
ジレット派
・バリカン宗
フィリップス派
パナソニック派
ブラウン派
ウォール(業務用)派
・電気シェーバー宗
ざっとあげただけでも、これだけの宗派争いがあります。ただ電気シェーバ宗(電気ひげそり)というのは、肌が弱い住職が信仰する宗派ですので、これは別と考えておきましょう。
あと今回は、テーマが「バリカン選び」なので、T字カミソリ宗は(巨大な宗派でありますが)除外することにします。ごめんなさい。
で、バリカン宗の中から、フィリップス派、パナソニック派、ブラウン派、ウォール派とあるのですが、この中のどれが一番いいのか、というのが、世俗の人間が選ぶに当たって迷うところでしょう。僧侶のみなさんもそれぞれに信仰心があり、どれが良いと決めかねます。
私は、最初に言ったとおり、バリカンはどれでもいい、安いのでいいと思っています。でもそう言っておきながら、お前は〝今〟はなにを使っているんだ? と聞かれたのならば、こう答えることになります。
フィリップスです。フィリップスがいいです、と。ちょっと高いけれども、新聞紙をひいて、パンツ一枚、切腹型スタイルで頭を刈っている者にとって、フィリップスのバリカンのヘッドが180度回転するという機能はたまらなくいいのです。これだと後頭部が楽に切ることができる。電気シェーバーの老舗だけあって切れ味も良い。私自身が使っているのはQC5562/15というモデル(1年前に購入、約2600円)です。
バリカンはどれでもいい。でもあえて、ひきこもり名人推奨のバリカンを選ぶなら〝フィリップスのヘッドが回転する交流式のバリカン〟ということになります。忖度なし、アマゾンへのアフィリエイトなし、でお薦めする一品でございます。
2023/09/06
追伸。私イチオシの180° 回転ヘッド付きのバリカンがななななんと廃番になっておりました。アマゾンでもヨドバシカメラでも売ってない、もうどこでも手に入らない。代替品もない。フィリップスよ、なにをしてくれるんだ。
コメント
私も半年くらい前に同じくらいの値段で購入しました。
名人と同じ機種でなんだか嬉しいです。
髪の毛なんてただのゴミなので、禿げてる人たちがうらやましい・・・。
ハゲはうらやましくなんかないですぞ。
髪の毛は丁度いい長さで、
とまってくれたらいいんだけどなー。