ライフワークであるファイアーエムブレムシリーズの最新作、「風花雪月」をやりました。いろいろ思うことはありますがが、一点、やはりストーリーの倫理観のなさが、ただただ不快でした。
やったことない人のために簡単に説明をすると、第一部は学園モノとなっていて、自分は教師となり、3つのクラスからひとつを選んで担任となり、そこの生徒たちを育成する。そして第二部へと進むのですが、信じられんことに、
戦争とはこういうもの、という理由で他のクラスの生徒をほぼ全員殺していきます。避ける方法はない、仲間にすることはもちろん、見逃すこともできません、だって殺すことがゲームの勝利条件なのですから。いかがなものでしょうか。
主人公が人を殺す理由が、盗賊以下なのです。盗賊なら金銀財宝のために人を殺します。良いか悪いは別にして筋は通っている。でも主人公たちにはその程度の理由すらない。なにしろ謎と伏線だらけの虫食いシナリオで、真相はあとで明らかになるかもしれないが、今はわからない、とりあえず殺しておくぜというふうに進むのです。
たかがゲームじゃないか、というのはその通りなのですが、スーパーマリオだって亀を踏むのに、さらわれたピーチ姫を助けるという大義名分を毎回かかげているじゃないですか。自分が操作するキャラクターには、絶対に戦う動機が必要なのです。
逆に自分が操作しないキャラはどうでもいい、ゲームの中で、理由もわからず敵に命を狙われるというのはよくあることですが、だからこそ正当防衛という名分が立つわけで、我々はコントローラを持って、主人公と一体となって戦えるのです。
「風花雪月」の辛さは、教養のないシナリオだけでなく、数多あるのですが、書ききれないし、嫌ならやるなということになるだけですから、これくらいにしておきます。
こんなに文句をいいつつ、ファイアーエンブレムシリーズを毎回やる、信者とは名ばかりの、老害エムブレマー。そんな中年男子が日本に10万人おりまして、日夜、ファイアーエムブレムの生みの親・加賀昭三氏が任天堂に乗り込み、クーデターを起こして、腐れ経営陣をレイピアで成敗、真のファイアーエムブレムを再興してくれると信じ……いやいや、そんなことは思ってません、それはそれで困ったことになってしまいますからのう(ベルウィックサーガがやりたいのではない)。ああいつの日か、ファイアーエンブレムシリーズを救う女神が現世に降臨しますよーに。
↑こんな気持ち悪い敵とあなたは戦いたいですか?
↑罪を憎んで人を憎まず、なんてことはなく罪人として生徒を殺します。テレビゲームで仲間を処刑したいですか?
コメント
加賀さんが最近作ったVestariaSagaはどうですか?
http://site.wepage.com/vestariasaga/page1
クリア済みであります。
無料ゲームであのクオリティは素晴らしい。
同人ゲームなのでファイアーエムブレムと比較はできないですね。
いやいやいや、ベルウィックサーガがやりたいんですよね?
僕はベルウィックサーガがやりたいです!!
ベルウィックサーガの、敵を処刑するのではなく、
重傷にして捕虜にして身代金と交換というシステム、
ああいうのが、教養であり文化なんだよ。
でもベルウィックサーガをやりたいかっていうと、迷うなー。