2020

ひきこもり

ひきこもり文明の大分岐

古代エジプト、ギリシャ、メソポタミアといろいろ栄えた文明がありましたが、現代の日本を含めたこの地球ほど、栄えた時代はないでしょう。後世の人は、今の時代を何文明、何時代と呼ぶのでしょうか。  文明が栄えている、栄えていないは、何をもってそう判断するのか、それは労働時間です。文明の進化・発展とは、労働時間の減少です。科学技術、哲学、思想、文化、これらの発展が労働時間を減らすのです。  文明の発展が、民衆を労働から解放する。現代文明が多くの人を一時的ですが、労働から解放しています。まずは子どもが労働から解放されているでしょ。あとお年寄り、定年退職後に年金ぐらしで暮らせる、ということになっています。 ...
ひきこもり

ひきこもり幸福論〈7〉

書くにせよ、話すにせよ、ネタがなくなってきたら躁状態です。アイディアはあるが、面倒でなにもする気にならないのが、正常な人間の姿です。  正常な考えを、躁の人にやらせるのが、一番クリエイティブを発揮できるのですが、現実には躁ピープルの愚にもつかないアイディアを、やる気も元気もない正常な人が、お金のために嫌々やっているのが現状です。これこそが社会の生きづらさの正体です。  環境問題も躁のせいです。必要なこと以外はなにもせず、じっと考えて暮らしていれば、環境破壊なんておこらないのです。ぐちぐち考えるな、やってみろというのは間違いです。とにかくやってみろの結果が、GOTOトラベルであり、オリンピックな...
ひきこもり

ひきこもり幸福論〈6〉

躁ライフが引き起こす惨事を、少しでもマシなものにするためには、常日頃の鬱貯金が大切です。だるい、何もする気がしないときに、きっちりと、たんまりと、空想しているかどうかで、躁状態になったときの手札が決まるのです。  躁状態になれば考えなくなります、創造力は消滅しますから、前に考えてきたことをひっぱり出してくるしかありません。正常なときに考えたけど、面倒くさいからやらなかったあれやこれを、頭はからっぽだけど体だけは動く躁のときに一気にやってしまうのです。これならば迷惑はかかりません。正常な考えを実行に移すだけだからです。  よくよく考え抜いたことだけを実行に移すのがよろしい。躁のときに思いつくこと...
ひきこもり

ひきこもり幸福論〈5〉

生きづらいと感じるくらいでちょうどいい。生きやすさを感じてしまうようなら、躁状態であって、それは治癒すべきです。なんかやろう、すぐにやろう、そんな気持ちは病気です。やらなくていいことをやらない、それだけで人間国宝に値します。  気分には浮き沈みがありますが、気分が浮いてきたら躁状態になってきたなと警戒すべきです、気分が沈んできたら正気が戻ってきたなと祝うべきです。なのにたいていの人が、元気が出てくるとうれしがるのです、調子がいいと勘違いしてしまう、ほろよいの明るさは、おバカさんの証、いけないことだというふうには気づけないのです。  こうなってきたら危険、躁状態になりつつあるという特徴が自分自身...
ひきこもり

ひきこもり幸福論〈4〉

鬱の人は病院に行きますが、躁の人は病院に行きません。行っていた人も治った、もう薬はいらないと、処方箋を捨てて町に出ます。正常な人だけが継続的に病院に行き、薬を飲む。そこが精神医療の難しいところです。  鬱は治せません、正常だからです。薬で謙虚を傲慢に変えるのは無理なのです。  一方、躁状態で元気で明るいときは、薬を飲みたがらりませんから、自然に治まるのを待つしか方法がありません。躁を抑える、リーマスなんて薬もありますが、躁ピープルは飲みません。医者には飲んでいると言いつつ、処方箋は即シュレッダーかけておしまいです。だって軽い躁状態が一生続くのが一番幸せなのですから。  暗くて元気のない人はいい...
ひきこもり

ひきこもり要求論

要求とは。言っても無駄だ、実現しそうもない、させてもらえそうもないことを、堂々と胸を張って言い続けることです。  予算がない、今はできない、現実的ではないと言われて、えっへっへっと照れ笑いで、それならこれはどうです、いやこっちならと言って出すものは、こちらの要求ではありません。それは、相手の要求受け入れているだけなのです。  これを権力相手にやってしまうようでは、日本もおしまいですな。なにが居場所だ、なにが子ども食堂だ、ふざけるな湯浅誠。びびってせこい偽要求をするのは害悪でしかない。直接給付しか、わしは認めんぞ。 ※2021/12/04 修正
ひきこもり

ひきこもり幸福論〈3〉

鬱なんてものはない。躁状態があるだけなのです。躁状態が治癒して、正常になった状態を鬱だといって、落ち込んだり、自分を責めたりしている勘違いがあるだけです。我に返っただけです。無駄遣いをしない、やらなくていいことをやらない、まっとうな紳士じゃないですか。  躁状態を元気とか明るいとかいう肯定的なイメージにとらえて、そうなれない自分に否定的にとらえるというブームが、ここ20年くらい続いています。正常を正常と感じられない風潮こそ問題です。  躁状態とはおバカさんのこと。しかし残念ながら、現代社会は、おおむね躁状態のおバカさんに牛耳られています。でもこれもしかたない面があります、なにせ躁状態の人ときた...
ひきこもり

ひきこもり幸福論〈2〉

軽い躁病になり、一生治らないのが幸せ。幸せと思われている行為のほとんどが、酔っぱらいのウェイウェイ騒ぎとたいして変わりがありません。  結婚式というと、幸せの絶頂というイメージがありますけれども、あれは夫婦で軽い躁状態になっているだけなのです。結婚式を普通にやると2~300万円くらいかかるらしいじゃないですか。花嫁花婿が、親族、友人を呼びつけ、あきれさせ、祝儀と称してお金を巻き上げる。白いドレスに白いスーツを着て、暗闇からスポットライトをあびながら、自分とはなんの関係もない音楽をバックに登場、でかすぎるケーキを二人でナイフでまっぷたつにします、つまんねえスピーチが延々と続いて、泣いたり笑ったり...
ひきこもり

ひきこもり幸福論〈1〉

軽い躁状態が一生続くのが一番幸せだと、児童精神科医の石川紀彦さんがYou Tubeでいっていました。まさに至言、その通りだと思う。民衆が幸せと呼んでいるものは、精神的な軽い躁状態のことなのです。  人間の気持ちには浮き沈みがあって、ずっと軽い躁状態が続くなんてことはない、はずなのですが、周りを見渡すと、おやおやこれはまさに軽い躁状態がずっと続いているんじゃないかという人がおります、あかるい人、元気な人、長嶋茂雄のような人です。  彼らは病人なのです。軽い躁状態の病人なのです。彼らの明るさ、元気さを抑える治療が必要なのです。これを間違って解釈してしまっている、それが現代社会の間違いです。  気分...
ブログ運営

俺メディアのつくりかた〈3〉

常に最終回。途中で飽きる、続かないと悩む前に、なにごとも三日坊主で終わらせるように心がけるべきです。壮大な構想(妄想)を持って、続く、続くとやっていくから、続かなくなのです。俺メディアの編集長たるもの、なんでもかんでも3回で打ち切りにするべきです、そうすればなんであれ完結することができます。  継続は力なりと、無理してがんばっていたときには何一つ浮かばない脳みそも、だめだ、続けられないと決めたとたん活性化してあれこれいいアイディアが浮かぶもの。が、そんなものは無視して、どんどん打ち切るのがいい。  俺メディアのつくりかたと称して、WordPressのことや、誰にも頼まれてないのにかってにつくっ...
ブログ運営

俺メディアのつくりかた〈2〉

「メディアを恨むな、メディアになれ」とは、カレ・ラースンの言葉だと本に書いてあったので、よし、まずは原典にあたるぞと、カレ・ラースン著『さよなら、消費社会』を買って読んでみたのですが、どこにもそんなことは書いてありません。この名言はいつ、誰が言ったんだろうねえ。  メディアに取り上げられるのを待つのではない、俺がメディアになるのです、さすれば落選することはないし、ボツになることもない。全部合格、即発信です、これこそが俺メディアをつくる一番の理由です。アクセス数の多い少ない、アフェリエイトの広告収入だとか、そんなの俺メディアには関係のねえことです。  俺メディアとは、基本的にアクセス数ゼロ、評価...
ブログ運営

俺メディアのつくりかた〈1〉

インターネットで発信すると、見知らぬ大勢がホームページにやってくる、そんな幻想をもってホームページを始めたのが、今から約21年前のことです。Word98を使ってホームページ作成し、加入プロバイダーの@niftyのサーバーにアップしました。  当時の私は文豪として、文芸誌の新人賞に小説を応募しておりましたが、そのすべてが一次選考ではねられていたのです。私は自分の書いているものの質を疑うことはせず、出版社の人はちゃんと読んでいない、最近の編集者は文学がわからないのだと、逆恨みし、憤懣やるかたない思いで悶々としておったのです。  そこにやってきたのが、Windows98搭載ノートパソコンとインターネ...
よもやま話

FOOD

巣ごもり、自粛、どんと来い。毎日をすこやかなに過ごすための、新しい趣味を発掘しています。そのひとつが、FOODです。  FOODとは、料理をつくることではなく、食物の写真を撮ること(外食は除く)。だから味よりも、いろどりが気になります。パセリ、糸唐辛子、ネギ、しその葉といった脇役に凝ることになる。脇役がいるといないとでは、見た目が大違いですからな。  重要なことは、パックに入っている食物をお皿へうつすこと。パックの中に入っている食べ物は死んでいると思ってもらいたい。プラスチックから食べ物を陶器にうつすだけで、スーパーで買ってきた、半額シール付きのパック寿司も、〝倍額〟へと生まれ変わるのです。 ...
よもやま話

共有と所有

これは興味深いニュースです。ジブリの老人クリエイター連中が、ジブリ映画の画像を自由に使っていいと、どんどん公開し始めたのです。  彼らが時代感覚にすぐれ、新しい考えを持っているというわけではありません、逆です、古い人間です。宮崎駿もプロデューサーの鈴木敏夫も、若い頃は著作権なんか守っていませんでした。社会がゆるかったのです。写真でもなんでも、いいものがあったら、なにも考えずに〝ネタ〟として使って、それでなんの問題もなかったのです。  ただ自分たちが年をとりクリエイターとなると、時代の流れで、権利を主張し、守らせる側となります。それは、なんかおかしいんじゃないか、もっとゆるくたほうがいいんじゃな...
よもやま話

最辛ゲーム機Xbox360を買った

ソニーがPS5の発売を発表しました。予約が殺到して、発売前なのに、すでに高額で転売されているとかいないとか、そんなニュースを見ているうちに、むくむくと引退していた趣味、テレビゲームを復活させたくなりました。  俺流、正しいテレビゲーム機の購入の法則。ゲームというのはお金のかからない貧乏人のための趣味です、だから子どもであろうと大人であろうと、まっとうなゲーマーであれば、予算は月500円(年6千円)までにしないといけません。  これではなんにも買えないと思うのは、無学なチンパンジーの意見でありまして、人間であるのならば工夫をして、月500円以下にすることができます。  本体価格+ソフト代÷ソフト...
よもやま話

憂うつの秋

スポーツの秋、読書の秋、芸術の秋と、秋は一般的には夏の暑さが過ぎて、涼しく活動しやすい季節ですが、私のような夏男にとっては、秋は氷河期の始まりです。気温は下がる、日は短くなる。自然と気分はさがり、活動時間も短くなります。  夏の間は、暑い暑い、これじゃあなんにもできん、と言いつつ、ソーメンを食べ食べ、アイスクリームにむしゃぶりつき、熱中症も気にせずに、いつも以上に活動をしていました、それが夏男。強い日差しは覚醒剤と一緒で、どんな怠け者をも奮い立たせる力があります。暑さで、運動などしなくても汗は流れ、天然の毒抜きデトックスにもなります。体内にあるネバネバした陰気は、くまなく体外へ流れ出てくれるの...
よもやま話

「山奥ニート」やってます。を読んだ

2回読んだ、おもしろかった。村人全員R80の超限界集落で、原田知世うたうところの天国にいちばん近い村で、マウンテン・ニートが15人も集まって生活しているのですからな。  ヘンリー・デイビット・ソロー『森の生活』は2年間、マーク・ボイル『ぼくはお金を使わずに生きることにした』のは1年間。山奥ニートは5年間やっていて、しかもまだ継続中です。  私は縁があって、山奥ニートがまだいなかった頃の共生舎も知っています。当時の代表であった山本さん(敬意を込めて翁と呼ばしてもらいます)の思想を、この本で初めて知ることができました。俺要約すると、 「人には自分にあった履物がある、靴に足をあわせるんやない、昔わら...
ひきこもり

コツコツ努力をする習慣

とうとうコツコツ努力をするという習慣が身につきませんでした。いや、まだ48歳、残り30年はある、いまからでもコツコツやる人間になろう、今日から生まれ変わるぞと、心のなかで嘘をついて(自分に対して)、熱風を噴き上げるのですが、やはりそれだけで今日も今日とて何かするということはないのです。  コツコツやらないのなら、どうやっているのかというと、ときたまやってくるマッチ棒の火のような「やる気」が湧くときにちょこちょこってやっています。気が向くとはこういうこと、さっと手をつけて、ぐいぐいと進めるのですが、始めた瞬間が最大風速といったあんばいでして、その後は一気にだだ下がり、やる気マッチの炎はみるみるう...
よもやま話

オンラインは目が合わない

オンライン飲み会は疲れる。2時間もやるとへとへとになる。そのうちに慣れるかなーって思っていたけれど、なかなか、あの居酒屋でやっていたときの開放感がでません、なぜか。  それは我々がゴリラだからじゃないのか(最近ずっとゴリラブーム)。ゴリラの挨拶は、相手の目を見ることです。どんなに近づいても、声をかけても、さわっても、そんなのは挨拶とは認めません。ゴリラはぐいっと顔を近づけて、人間でいうならガンを飛ばすくらいやって、それでようやく「よう!」くらいの挨拶になります。ゴリラは目を見ないやつをゆるさない、目を見ないやつを仲間として認めない。  人間も99%はゴリラなのですから、ゴリラほど見つめはしない...
教育

よりよい教育をすべての人に

ゴリラはすごい負けず嫌いだそうです。人間もそうですが、ゴリラはもっとそうなのです。そんなゴリラが目指す人間関係ならぬ、ゴリラ関係が〝対等〟です。どちらが上でも下でもない、対等な関係です。  一方、ニホンザルが(彼らも負けず嫌い)目指す人間関係ならぬ、ニホンザル関係はというと、それは自分の〝勝ち〟なのです。サル山のボス猿、あれです。強い者と弱い者をはっきりさせ、見せつけ、序列をつくる、それがニホンザルの目指す社会です。  ゴリラは対等、だからとったエサも分けなくてはいけません。バナナを持っていると、みんながよってきて「私にもわけろ」となるのです。ちなみに分けろと要求するのは、弱いゴリラの仕事だそ...
ひきこもり

累積で考えれば挫折はない

毎日◯◯回やる、という発想が本来あかるい人類の気持ちを暗くしている。一日ごとに自分のやったことを、リセットして初期状態にするなんて、おかしなことじゃないか。昨日の自分は、今日の自分じゃないとでもいうのか。  生まれてから現在までを累積で物事を考えれば、この星から挫折がなくなると、六畳間であぐらをかきながら悟りました、マイ真理です。  昨日はやったのに、今日はやらなかった、そんな気持ちが、「俺はだめだ」という闇の種になのです、やらなかった日が続けば、「今日もまたやらなかった」と考えてしまい、だめの種が芽を吹き、花を咲かせ、立派なだめの実の収穫となります。  例えばみんなが筋トレに失敗するのはなぜ...
love寂聴

模索舎で『love寂聴』を買ってください

love寂聴がごっそりと売れ残っておりました。愕然とした。先週のことです、私はコロナさわぎのなか、そんなのかんけーねーと、意気揚々と新宿三丁目にある模索舎にlove寂聴11号を納品しに行ったのです。  そこで目にしたのが、2年前に私が模索舎に納品した、前号のlove寂聴10号だったのです。それもひとつ、ふたつ、売れ残っている、そんなんじゃないんです。ほぼ、あの時のままだったのです。  頭髪がどさっと抜け落ちるくらいのショックを受けました。それなのに、私ときたら、最新作であるlove寂聴11号を〝10冊〟も持ってきてしまったのです。でも、だからなんだというのですか。模索舎への納品をやめないぞ。こ...
ひきこもり

自粛ニートの旧友再会

疎遠になっている友人と久しぶりに連絡をとるなら今がいい。「今、何しているの?」と相手に聞かれてもへっちゃらだからです。ただ笑って、「自粛しているよ」と言えばそれですんじゃうからです。だって俺もお前も、自粛プーなんでしょ、そうに決まっています。    自粛プー同士の気遣い、いたわりあいには、人間の美徳のすべてがつまっている。下世話な身辺調査はない、今の話なんかはしない、昔話しかしない、旧交を温めあう心の友がいるばかりです。  何年かぶりにもかかわらず、メールのやりとりはおどろくほどスムーズで、すぐにゆるいつながりが復活しますよ。かんたんな近況報告を終えたあとは、また会おう、コロナが収まったらなと...
ひきこもり

怠け者になりなさいの思想

水木しげる先生の思想を誤解していました。「怠け者になりなさい」という先生の言葉を私は、がんばらなくてもいいんだよ、自分のペースで生きていけばいいんだよ、そんなありがちなメッセージのひとつと解釈していたのです。が、水木先生のエッセイを読んで、それが全然ちがうということに気付かされました、こうなのです。 「99%の人間は無能なんです。いくら努力したって始まらないです。無駄な努力というものです」 by 水木しげる  我々しもじもの人間をバッサリと切っておるではないですか。おやおや、では水木先生自身はどうなんですか? というと「水木さんはアタマが良かったから」とおっしゃるのです。先生は我々の仲間ではな...
ひきこもり

ひきこもりニューノーマル

5ヶ月ぶりにJRの電車に乗りました。けっこうな数の民衆が、マスクをし、座席にすわってスマホをしております。民衆は自粛なんてしていないのですかな。  ながらく民衆から遠ざかっていたので、車内では圧迫感を感じました。少しでも民衆から距離をとろうと(無理なことですが)、出入り口のわきに立ち、自分が降りる駅までじっと耐えていたのです。  常々民衆と共に生きようと思っていながら、コロナさわぎ以降は、民衆の集う場にはいっさい行かずにいました。コロナもしばらくすれば収まるだろう、無理に外出するには及ばない、そう考えて、6畳間に寝そべって天井を眺めながら自粛を満喫しておったのです。  でもそれも私にひきこもり...
よもやま話

なまけ神の安楽死論

安楽死の法制化の議論というのは、人を殺しても殺人罪に問われないようにするためにやる政治的手続きのことです。今話題になっている「ALS患者の嘱託殺人」を例にとれば、患者に致死薬を投与して殺した2人の医師を、殺人罪にしないための法律をつくることです。  法制化の議論において、安楽死の当事者というのは、殺されたALS患者の女性ではない、殺した二人の医師です。死んだ人の罪は問えないので、殺された側は関係がない(死体を裁く法律はない)。  安楽死の法制化というが、具体的にはどういうことか。それは誰なら殺しても殺人罪にならないか、人間の命に優劣をつけて、「例外リスト」をつくることです。私個人としては、こん...
ひきこもり

特別給付金10万円を世帯主が渡してくれるか心配問題について

なまけ神の結論。部屋で素振りをすれば、何も言わなくても世帯主が10万円渡すようになります。  もらえるはずなのに「受け取れない」、そんなことでは困ります。国民一人ひとりに給付された10万円をネコババする不逞な輩を許してはなりません。非暴力不服従とはこういうことではない、ガンジーだっていざとなれば飛び蹴りくらいしたと聞いております。  素振りってどうやるのかという人に是非見てもらいたいのが、世界のホームラン王、王貞治の気迫あふれる素振りです。見てエナジーを受け取って欲しい。   さすが王さん。素振りの格が違います。日本刀(真剣)をつかって、天井から吊るされた紙を切るなんて、正気の沙汰ではありま...
よもやま話

書評『自立へ追い立てられる社会』の第15章

『自立へ追い立てられる社会』の15章「教育支配からの逃走、戦略はゾミアが知っていた」伊藤書佳、を読んで語る、よもやま話です。  金井康治。たぶん誰もしならないだろうけれど、金井闘争の当事者です。金井闘争とは、金井くんが養護学校はイヤだ、障害があっても普通学校に通いたいと主張するも、学校に拒否されて通えない、それにもめげず自主登校という形で無理やり学校に行くも、文字通り門前払いをくらい外で立ち尽くすという、そんな40年くらいまえの闘争のことです。金井くんは、当時小学生。  そのあと小学校には行けなかったものの、中学校からは普通学校に行けるようになります。でもそこで待っていたのはクラスメイトからの...
love寂聴

love寂聴 第11号 発売!!

love寂聴 第11号 A7 カラー 32ページ 2020年7月23日発行 お布施 20円 祝・白寿/寂聴名言集/ <寂聴先生関係なしの外伝・米山隆一伝>/ 危険信号・芦田先生が右旋回/生臭い有料アプリ/  *  2009年に第1号を作ってから早11年。2年ぶり11冊目のlove寂聴が完成しました。今回は寂聴先生でも、瀬戸内寂聴2世・芦田愛菜先生でもなく、どういうわけか米山隆一氏にスポットを当ててしまいました。誰も望んでない内容なのに32ページ増量となっております。  本来であれば、模索舎に納品したり、なんかの会に参加した時にどさくさにまぎれて手売りするのですが、コロナさわぎで、それができにく...
ひきこもり

ひきこもり個人事業主は持続化給付金がもらえる説

誰もが10万円もらえるあの特別定額給付金のことではなく、前年と比較して売上げが50%以下の個人事業主がもらえる持続化給付金のお話です。  結論から言うと、俺はもらえたぞ! うひょー。自称・個人事業主の人であれば、ブロガー、ユーチューバー、フリーランス、アフィリエイター、作家、アーティストなんでもいい、言ったもん勝ちの職種であれば、誰でも持続化給付金を申請できる仕組みになっている。  これは私が発見したわけではなく、インターネット上ではそういうことを言っている人は何人もいました。ただ私が「世の中そんな甘いもんじゃない」「汗水流して働きなさい」といった偏見におかされていて、一顧だにせずスルーしてい...
よもやま話

レベルの低い料理の話

ついに料理をおいしくする方法を発見しました。味の素をかけることです。あの化学調味料といわれる、なんだかわからないアレをちょこっと振りかけるだけで、なんでもかんでもおいしくなってしまう。衝撃を受けました。  自然に存在しないものは体に良くないと信じて、避けていた化学調味料が、肉も野菜もおいしくするのです。だしの素、鶏ガラスープの素などいろいろ名前は違えども、結局は同じ「謎の粉」です。  本来であれば、昆布・かつおぶし・にぼしなどから自然のダシをとる。これらを鍋で煮ればうまいダシはとれる。化学調味料なんか、すっこんでろです。  でも現実に1人分の昼飯をつくるのに、いちいち昆布を煮てまでダシをとろう...
よもやま話

気持ちは年をとらない

人間の「気持ち」というのは、15歳~20歳くらいで止まっていて、それ以上は歳をとらない。48歳になっても、この先60歳、70歳になろうとも、気持ちは若いままです。  もう30歳だ、40歳だ、俺ももう若くはないんだと言って、おじさんぶってみても、おじさんの演技をしているだけであって、やはり気持ちは若い頃のままなのです。みんなそうです。  町にいる、おじいさん、おばあさんが円熟もせず、人徳兼ね備えない、我がままな人間なのも、気持ちが若いからです。中身は中学生なのです。そうだとわかれば、みなさんも日々目にしているあれやこれも納得できるのではないでしょうか。年寄りの皮をかぶった中学生が、町中でいきっと...
よもやま話

クソポエム

クソポエムⅠ 野菜不足を 野菜ジュースで補おうとしている時点で 貧乏人です こころがまずしい 野菜不足は 野菜を食べて解消する 野菜を食べなはれ  はよ   はよ クソポエムⅡ 夕方過ぎの 半額シール 油っこいおかずと 冷えたご飯 コカコーラは 砂糖水 貧困と  肥満の   直列配列
よもやま話

書評『三人姉妹』

「モスクワへ、モスクワへ」と三人姉妹がただ言い続ける作品(戯曲)。読んでない人はまさかそんなはずはないと思うかもしれないが、読んだことのある人なら、当たらずといえども遠からずと思っていただけるのではないか。  井伏鱒二や太宰治も大好きだったロシアの文豪チェーホフの四大戯曲のひとつです。アイドルも舞台で演じています。そういうきっかけがなければ、誰も読まない作品だと思う。三人姉妹より、『桜の園』のほうが有名だけど、あえて三人姉妹を取り上げます。  両作ともつまんないけど、桜の園がつまらないのには理由がある。主人公の貴族たちが没落していく一番の理由が、農奴制度(奴隷制度)の廃止だからです。主人公たち...
よもやま話

書評『回想の太宰治』

津島美知子『回想の太宰治』がおもしろい。内容を一言でいうなら、太宰おちょこ伝です。  その前に、読書人たるもの、作家の書いた小説を読むべきです。作家がどういう人だったとか、作品の舞台裏とか、そんなことは関係ないはず。が、作家が故人であると、もう新しいものを読むことはできないわけで、ファンとしてはこういう回想録に手をだしてしまうのもしかたがないこと、と言い訳をしておきます。  太宰の本妻が書いただけあって、しみじみと太宰の器の小ささを後世に伝える、いい逸話がたくさん書いてあります。そのなかで、私の心にいちばん響いたのが、太宰の〝ケチっぷり〟です。  太宰は小説のなかで、自分は吝嗇だ、ケチだという...
よもやま話

Zoomでモアイ像にはなりたくない

ポートレイト(肖像写真、人物写真)において一番やってはいけないことは、下から撮影することだと聞いております。下から撮っていいのは大仏とゴジラだけ。  Zoomを使った、オンライン飲み会、オンライン会議をやるにあたって、私が気になったのもその点でした。  Webカメラというは、たいていノートパソコンの枠の部分についています。つまりノートパソコンを机の上においてZoomをすると、もしくはスマートフォンを机の上においてやると、必然的にカメラは下から見上げる角度で撮ることなります。ポートレイトでタブーとされている、下からの角度です。  Zoomに参加している人の何人かが、イースター島のモアイ像のように...
ひきこもり

告知『いまこそ語ろう、それぞれのひきこもり』

只今発売中の『いまこそ語ろう、それぞれのひきこもり』林恭子・斎藤環編に、私もちょろっと書いております。  自分の文章って、書いてからしばらく経つと恥ずかしくなるので、どうしても読めないかったのですが、現実逃避して見本誌を放置しておくのもよくないと思い、先ほど勇気を出して自分の書いたものを読み返してみました。  ちょっと前半、文章がもたもたしているけれども、後半になればちょっとおもしろくなるぞ。よかったら手にとって読んでみてください。生臭いけどアマゾンのアフィリエイトを貼っておきます。
よもやま話

ひきこもり名人の「バリカン選び」

コロナ騒ぎの影響を受け、バリカンが売れているとか、いないとか。ご存知のこととは思いますが、私はコロナとは関係なく20年間、バリカンでセルフカットをしております。そんな私から〝丸刈りセルフカット〟デビューしようと思っている君へ、必須道具バリカンの選びかたについて、ちょっぴり語ってみたい。  結論を言ってしまうと、自分ひとりで、バリカンを使って丸刈りにするというのであれば、バリカンは何でもいい。どこのメーカーのものであっても幸せになれます。これから買おうとするのなら、安いやつでかまいません。  私も安いという理由だけで「IZUMI」という聞いたこともないメーカーのバリカンを長年愛用していました。た...
よもやま話

卵は完全食

人間が生きていくのに必要なものはすべて卵の中につまっている。一日一個食べれば、完全な調和が手に入る。  卵は宇宙である、食べすぎてはいけない、一日どんなに多くても二個までにしたまえ。  朝に卵を食べたのなら、もうその日は卵は食べない。逆に、朝食べていないのなら、お昼には、是非とも卵を食べたい。  卵は完全食である、これだけは必ず覚えておいて欲しい。卵なしにひきこもることは不可能だと思ってもらいたい。それがなまけ神からの教えです。  ゆで卵は沸騰したお湯に7~8分、基本は弱火でことこと茹でつつ、勝負所のラスト1分、中火でぐつぐつ茹であげます。そうすると、とろりとした半熟卵になる。完全な卵が、さら...
よもやま話

ひきこもり個人事業主がやるべき、コロナウイルス対策に関する申請手続き【まとめ】

やあ、自称・個人事業主諸君。アフェリエイトだったり、ユーチューブだったり、ヤフオクやメルカリでコツコツと物を売って、ちょっぴりと稼いでいる個人事業主たちよ。もしくは、作家だ、ライターだ、フリーランスだと言い張って、わずかな原稿料を、年に数回受け取るだけの底辺文豪たちよ。  ひきこもり業界にはこんな個人事業主が数多いるとか、いないとか。そんなひきこもり個人事業主の楽しみというのは、稼ぎが多い少なではなく、書類の手続きはしっかりやって、働いている気分を味わうこだと聞いております。コロナさわぎで、我々も影響を受けているわけですから、個人事業主に対する救済制度があるならば、申請するしかありません。  ...
よもやま話

商品レポ『シャープのマスク』

もうすぐ品不足も解消して、マスクの価格が下がるであろうことは、目に見えているのですが、ないものはない。このご時世、マスクなしに買い物するのは気がひけるので、インターネットで話題の「シャープのマスク」を購入しました。  シャープの通販サイトでのみ買える一品です。が、どういうわけか、名前とメールアドレスと電話番号を入力して応募ボタンを押すと、エラー画面が出るという、鬼のような仕様になっておりまして、まともな人間であれば、すぐに買うのを諦める。ですが、私はまともではありません。エラー画面が出ても挫けず、ブラウザを更新、F5ボタンを連打、連打で、ひたすら応募を繰り返していました。ファミコン仕込みの連打...
ひきこもり

なまけ神の「STAY HOME」

なまけ神にとって、「STAY HOME ウチで過ごそう」なんてものは、袋の中のモノを取り出すのと同じくらい簡単なことで、気にもとめていませんでした。  昨日など、あんまり夜ふかしばかりするのは良くないと思い、早めに寝たのですが、起きる時間はいつもと一緒でした。寝る時間だけが増えたのです。これが、なまけ神(怠惰之神)の力です。  そんな、なまけ神でもステイホームにおいて、しくじったなということがいくつかあります。なまけ神が失敗したのですから、なまけていない、凡庸な民ならなおのことと思い、反省を込めて書き並べておきます。三点、こんなことをしてしまいました。 ・コロナウイルスの情報収集  コロナが流...
よもやま話

商品レポ『ネギカッター』

1回使えば元が取れる、勝ち組料理アイテム、それが『ネギカッター』です。これを使えば、千切りより細かい白髪ネギが簡単につくれます。  カッターの刃が7枚並んだ形状のもので、刃先をネギの表面に差し込み、ゆっくりと引くだけで、細かい千切りができるのです。  アッハッハッなのです。料理人の技が、こうも簡単にできてしまうのですからな。愉快でたまりません。この神の料理器具が、ダイソーで100円+税で手に入ります。  ネギカッターを使うためにネギを買ってしまう、そんな逆転現象が起きてしまうくらいの、すぐれた一品。超お薦めですぞ。
よもやま話

書評『走れメロス』

太宰治が、走れメロスを書くきっかけになったのが、熱海事件といわれるものです。  どういうものかというと(細かいところは省略します)、旅行で借金をつくった太宰が、親友である檀一雄を借金の人質として旅館に残し、東京に金策にでかけました。だけど太宰は行ったっきりで戻ってこない。壇がしびれをきらして東京に行くと、太宰は井伏鱒二と将棋を指していたのです。あまりのことに壇が憤慨すると、太宰は「待つ身がつらいかね、待たせる身がつらいかね」と言ったという。壇は、それ以上、太宰を責めなかった。  メロスは走ったけど、太宰治は友情と信頼のために、一歩も走らなかったのです。ただ、熱海の檀一雄をなかったことにして、放...
よもやま話

書評『お料理一年生』

これ一冊で、すべての料理をつくってきました。そして20年間、ずっと一年生のままです。ネギは茹でて食べるのか、それとも生で食べるのか、それすら分からないレベルの人向けの料理実用書であります。 「塩少々」と言われても、具体的にどれくらいの量なのか分からない。それほどひどい料理音痴に、手取り足取り、お料理一年生〝先生〟はやさしく教えてくれます。  私もこの本のおかげで、もやし、キャベツ、ほうれん草、ネギの食べ方を知ることができました。感謝。先生はお料理のことならなんでも知っています。  私は、『お料理一年生』をひきこもり推薦図書とすることにしました。  ひきこもりに必要な体力・免疫力をつけるのに、バ...
よもやま話

続・コロナとひきこもり

コロナ騒ぎで、もう1ヶ月くらい自主隔離しています。「コロナウイルスなんてただの風邪だ、関係ねえ」なんていう予想は外れに外れてしまい、お恥ずかしい限りです。予想を外したのにもかかわらず、自主隔離をしていたのは、寝たきり老婆ママンに感染させたらまずいなという孝行心からです。今思うと、ママンのおたけびは、コロナウイルスの流行に対する警告だったのですな。  そんなわけで、日々、座布団を枕がわりにして畳に寝転び、天井を眺めながら空想をしております。  空想の種は、たんぽぽの綿毛のように、ふわふわと6畳間へ飛んできます。例えば、アイドル歌手で一番歌がうまいのは誰か? そんな空想の種が春の陽気とともにやって...
よもやま話

メリカリでポイント消化

当たるはずもない懸賞やプレゼントに応募するやつはバカだよ。人一倍運が悪いくせに、人生うまくいってないくせに、せっせと応募ばっかして外しまくって、みっともねえとはそういうことさ。懸賞乞食にだけなりたくない、そう思いつつ、ひそかに懸賞やプレゼントにエントリーしている、48歳のひきこもりおじさんが、いるとか、いないとか。  うひょひょひょー、当たったぞーい、冴えない人生に光が当たったぞー、メルカリの、「パシャシュッピーン」キャンペーンに参加していたら、メルカリポイントが1万円分も当選しました。勝ち組だ、うれぴー。  ただ、もらえたのは「期間限定ポイント」ですので、大急ぎでメルカリで買い物をすることと...
ひきこもりブッダ全国巡礼ツアー

いまさら質疑応答

人前で話すときに、私が心がけていることはことは早口にならないようにすることです。プレゼンやスピーチの本を読んでみてください、たいてい早口になってはいかん、と書かれております。だから2/2のたんぽぽ子育て講演会のときも、そのことを強く心がけて話をしておりました。その結果、 「すごく、もっさりしていた」 「おじいさんみたいだ」  と終わったあとに、言われてしまいました。話し方が遅すぎたのです。  予定していた話も消化できませんでした。しかたなく質疑応答のコーナーで、ひきこもり生活の極意について話すことになりました。そのせいで質疑応答のコーナーは、質問をもらうだけで、なにも答えないという、そのような...
ひきこもり

だめ人間のTODOリスト

だめ人間はできもしないTODOリストを作成する。優先度が高い順にやることをリスト化して並べていき、上から順番にこなしていく、はずなのだけれど。  いつも、最初だけなのです。TODOリストを作った直後だけ張り切ってやりますが、すぐに飽きてしまい、やらないリスト、放置リストになってしまいます。もうお気づきでしょうが、48年間、私が繰り返してきたことでございます。  そんな嘘TODOリストをつくっては、インチキ自己啓発に失敗してきた私が新たに発明したのが、一本絞りTODOリストです。やることが2つでは多すぎる、1日にやるとは1つまでにする。例えば或日の私のTODOリストはこんな感じです。  ・畳んだ...
よもやま話

コロナとひきこもり

コロナウイルスなんてただの風邪だ、関係ねえ、と思いつつ9日間ほど部屋にこもっていました。  私自身がコロナに感染しようと生き延びる自信はあるのですが、万が一、10万分の1の確率で感染したとして、そのコロナウイルスが私を通じ、ビリヤードの玉のように、コロコロと寝たきり老婆ママンめがけて転がっていったらどうなるでしょう、ママン即死するんじゃないか、そんな怖い空想すると外出しようという気になりません。  でもさすがに9日間もこもっていると、もんもんを通り越して、ノイローゼのようになってきました、朝から寝るまでずっとユーチューブを見ているのですからな。このままユーチューブゾンビとして一生を終えるわけに...