ひきこもり幸福論〈3〉

ひきこもり

 鬱なんてものはない。躁状態があるだけなのです。躁状態が治癒して、正常になった状態を鬱だといって、落ち込んだり、自分を責めたりしている勘違いがあるだけです。我に返っただけです。無駄遣いをしない、やらなくていいことをやらない、まっとうな紳士じゃないですか。

 躁状態を元気とか明るいとかいう肯定的なイメージにとらえて、そうなれない自分に否定的にとらえるというブームが、ここ20年くらい続いています。正常を正常と感じられない風潮こそ問題です。

 躁状態とはおバカさんのこと。しかし残念ながら、現代社会は、おおむね躁状態のおバカさんに牛耳られています。でもこれもしかたない面があります、なにせ躁状態の人ときたら、元気で活動量が多く、睡眠時間びっくりするくらい短い、寝不足だと口にするだけで、ものともせず、朝から元気で体はいつも軽い、死なないバケモノのようですのう。

 正常な人間であれば、一日8時間から10時間は眠ります。朝は眠い、だるい。一杯お酒でも飲まないと調子なんか出ないですよ。ひかえめで慎み深い、謙虚、それが正常な人間です。それゆえデリカシーのない躁状態の人間に敵わないのです。

 コロナさわぎ、感染症拡大が問題になっている日本で、なぜGOTOトラベル&イートなんていう政策がおこなわれているのか。これは躁状態の仕業である、という結論に達しました。

 考えてみてください、躁状態でなければ政治家になんかなれません。あなたは自分の顔写真が載ったポスターを町中に貼りたいですか、貼りたくないですよね、恥ずかしいですよね。でもそれをやらないとなれないのが政治家なのです。街頭演説、車の上に乗って、窓から手を振って、自分の名前を連呼する。どんなに政治的使命感があったとしても、正常な心の持ち主にはできないことです。躁状態だからできるのです、躁状態だから総理大臣になりたいのです。

 そんな躁の人たちが政策を考えるのですから必然的に、明るく元気で、勇ましいけれども中身のない政策になります。話がそれたついでに、GOTOトラベル及びイートに関する意見を、私、ひきこもり大臣が述べさせていただきます(久しぶりにひきこもり大臣登場)。

 旅行にいく、食事にいく、これは良い悪いという問題ではありません、完全な自由であります。ただこれに税金を投入するから変になるのです。勘違いしてはいけない、あれは別に国がお金をくれているわけではありません、100%税金です、つまり、

 自分が払った税金を取り戻す唯一の方法が、予約サイトを使って旅行に行くことなのです。なにもしなければ、損をする仕組みになっている。いかがなものでしょうか。〈続く〉

 


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