ひきこもり幸福論〈7〉

 書くにせよ、話すにせよ、ネタがなくなってきたら躁状態です。アイディアはあるが、面倒でなにもする気にならないのが、正常な人間の姿です。

 正常な考えを、躁の人にやらせるのが、一番クリエイティブを発揮できるのですが、現実には躁ピープルの愚にもつかないアイディアを、やる気も元気もない正常な人が、お金のために嫌々やっているのが現状です。これこそが社会の生きづらさの正体です。

 環境問題も躁のせいです。必要なこと以外はなにもせず、じっと考えて暮らしていれば、環境破壊なんておこらないのです。ぐちぐち考えるな、やってみろというのは間違いです。とにかくやってみろの結果が、GOTOトラベルであり、オリンピックなのです。竹中平蔵は躁病です。

 躁にならない、なろうとしないように心がける。躁で元気なときの自分と、元気のない正常な自分を比べない、比べて今が鬱だなんて言うのはやめなはれ。

 経営者は労働者が常に躁状態であって欲しいのです。地主が農奴を、冬の寒い日も、土砂降り雨の日も、元気よく働かせたいのと同じです。儲けたいだけです。そんなのは無視して、正常なんだという心持ちで、寒くて暗い冬は腰をすえて空想しよう、それ以外は必要ないのです。〈完〉

 

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