2012

よもやま話

ひきこもり村とぼっちハウス

「今年買った一番高い物ってなんだろう。中古のWiiの4500円が、最高値かな?」とツイッターてつぶやいたあと、さすがにそれはないだろうと、アマゾンの購入履歴や、確定申告の役に立つかもと無駄に溜め込んでいたレシートを見直しけれど、やはりWii(中古品)が今年度最高値だった。  2位は3980円で、Wiiソフトのファイアーエムブレム(中古)。でも、ファイアーエムブレムは中古ショップに2000円で売れる予定なので、実質のプレイ代金は2000円弱です。3000円以上の買い物は、その2点。  お金を使うことは、悲しいことです。だってお金って、使うとなくなっちゃうでしょ。お金を使わないほど幸せになれる、こ...
よもやま話

スキンヘッドに挑戦しました

冬になると、鬱々とした気分になるんです。夕方以降でないと、体も動かないない。でもこういう時ほど、逆に動かなきゃ、逃げちゃだめだ的な気分になったりもします。  気合だ、気合だ、気合だーーー、そんな熱い思いが間違った方向に飛び出した。いつもは1センチ坊主専門の俺床屋さん。でもそんな中途半端はやめろ、寂聴先生になれ、スキンヘッドだ、スキンヘッドだ、スキンヘッドだーーーーー、って決心して、実行しちゃった。  剃刀を使わなくても、バリカンで、ほぼスキンヘッドに出来るって知っていましたか。バリカンでハゲ坊主を整えるという動画を参考。バリカンのアタッチメント外し、生身のバリカンで0.3ミリカットにします。...
よもやま話

記念切手のシートから好きなの1枚選んで買える横浜切手館

切手の神様ありがとう、そう拝みたくなるようなイカした郵便局のサービスです。横浜東口、横浜中央郵便局に前にある横浜切手館。郵便局の出店という感じで、妙に安っぽく、入りにくいですが、勇気を出して入る価値ありありです。最新の記念切手から、売れ残った記念切手、ご当地物、切手シートが揃いぶみ。郵便局が売っているから、全て定価販売です。  最近の切手シートってさ、10枚くらい抱き合わせ販売じゃない。こんな感じ。  全部はいらない、上の二つだけ欲しいのになあって思うだけで諦めていた人も、横浜切手館なら買えます、ピンポイントで欲しい切手狙い撃ちで買えるのです。こんな売り方していたら、カッコイイ切手だけ売れて、...
ひきこもり

なぜ頭が悪くなったのか

中学までは勉強が出来たけど、高校になって落ちこぼれた。たった半年くらいの間に、一気に頭が悪くなったのです。そもそも中学の時から、学校で自分がやっている勉強は役に立つのか、という疑問が常にあった。たぶん役に立たない、広く浅くマニアックな雑学を暗記しているだけだとしか思えなかった。でも、もしかしたら将来、学びたい何かがひょっこり現れた時に、この雑学が基礎学力として役に立つかもしれない、そんな漠然とした空想を支えに勉強をしていたよ。  勉強と言っても暗記なんだ。大事だ、試験に出る、と先生の言う部分だけを暗記して、試験が終わると全部忘れるというのを繰り返す。すごく大変な思いをして、すごく無駄なことをし...
ひきこもり

ひきこもりは病気か、病気じゃないのか

病気で死にそうなのから、明るく元気なひきこもりまで、たくさんいます。そのほとんどは、中間の部分にいる。ひきこもりにはグラデーションがあるのです。  真っ黒いひきこもり、真っ白いひきこもりというのは少ない。90パーセントが中間にいる。しかもここを行ったり来たりしている。ひきこもりこじらせて、うつになって黒くなる時もあるし、やれば出来るんだなんて思い込んで、就職活動して、俺はひきこもりじゃない、ニートだ、レイブルだ、なんて言って躁状態でうろうろする時もある。  全部ひきこもりです。ひきこもりとはこういう性質のものなのです。ゆらぐ者たち。病気志向の強いひきこもりと、求職者志向の強いひきこもりと、その...
よもやま話

マッスルデー41

本日12/4日、第41回マッスルデーです。働かず、学校にも行かず、ぽろーんとする日。気分転換の外出は、ベランダに水やりか、ゴミ出し程度で十分。部屋の中でダンベル体操でもして、マッスルリフレッシュしましょう。
和歌山・小屋・田舎暮らし

ララ・ロカレ 見せてもらおうか和山県の就労支援の実力とやらを

↑これが障害者のための作業所です。和歌山県田辺市にあるララ・ロカレ、というパスタ屋さん&パン屋さんです。そしてこれがNPO法人かたつむりの会がやっている、障害者就労継続A型事業所なのですよ。  きれいで、おしゃれで、パスタもおいしかった。言われなければ、これが作業所だとは気づかなかった。ザクのパイロットが、初めてガンダムと戦った時の衝撃もこれに近いものだと思う。  社会とつながっていない、福祉の檻の中にある、「働く練習」支援所しかないと諦めていた人は、ぜひ和歌山まで行って自分の目で確かめてみて欲しい。東京から和歌山まで飛行機で70分、見学に行くだけの価値がある。これが和歌山県の支援の実力なのだ...
和歌山・小屋・田舎暮らし

もし、ひきこもり村というものを作るとしたら、それは和歌山県になるだろう

もし、ひきこもり村というものを作るとしたら、それは和歌山県になるだろう。オルタナティブ、今までとは違う新しい最先端の支援団体があり、しかも何年も運営している。国・行政の支援なんてものは、遥か後方にある。  国が就労支援だと言えば、就労支援をやる。発達障害に予算が出るとなると、にわかに発達障害支援を始める。学校の規制が緩和されれば、学校を作る。といった具合に、国が民間に放り丸投げる支援事業に「飛びつく」のが、NPO団体の活動の大部分になって久しいが、そうじゃないんだと、ひさしぶりに思い出させてくれる関西巡礼ツアーでした。  NPO団体が先陣をきり、新しいことをどんどんやっていく。新しく、すぐれた...
ひきこもり

ひきこもり疲労困憊

何もしなくても疲れるようになったら、ひきこもり疲労が蓄積している証拠です。体は動かさなくても、精神的に疲れると、体のバッテリーの性能が落ちて、簡単に疲れるようになります。  真人間なら、寝れば充電される体力も、ひきこもり疲労が蓄積していると、放電ばかりでちっとも充電されません。それならばと、だらだら寝続けて、10時間以上寝るようになったら、相当疲れているサインです。働いてもない、たいして行動もしていないのに、何が疲れるんだと思うでしょう、心が疲れるのですよ。  働きもせず、学校にも行かず、年だけは取っていく。尋常でないストレスにさらされているのですから、精神疲労は計り知れないものがあります。ひ...
ひきこもり

消費者になるな、ひきこもりクリエイターになれ

電子書籍は文字を大きくできるから、お年寄りに優しいと言う人もいるけど、そんなわけがない。新しもの好きの寂聴先生が、ドコモの「らくらくスマートフォン」に機種変更した時の御言葉です。  「何がらくらくだ! 苦心惨憺している原稿はそっちのけで、打てども打てどもスマホはうまくいかない。叩きたくなるが、五万円もしたのだから悔しい」  どーよ、寂聴先生の憤慨ぶり。年配者向けに、画面の文字も、ボタンも大きく、わかりやすく作っている楽々スマートフォンですら、「打てども打てども」うまくいかないといった有り様なのです。IT弱者をみくびってはいけません。スマートフォン同様、電子書籍もお年寄りには馴染まないはず。  ...
よもやま話

プリンターのインクがありえないスピードで減っていく

キャノンのPIXUS MP980というプリンターを使っています。複合機というやつで、プリンターとスキャナが一体になっている。高級好きのママンが買ってきた時の値段は、新品で49000円くらい? かな、その後値崩れして、25000円くらいになりました。  Canonよ、値崩れするわけだよ、インク浪費マシンだからね。6色インクが必要というのがキツイ。交換するたびに1色あたり750円ですよ、奥さん。6色1回りすると4500円かかるという怖ろしさ。  容量が少なく、昔のプリンターよりインクの減りが早い。キレイに印字するために、ヘッドクリーニング機能というのがあるのですが、それをやる度にインクが減るという...
甥っ子

お金にならない仕事

「お金にならない仕事をして楽しいのか」と甥っ子に詰問されました。お金にならない仕事をする暇があるなら、俺と遊べという要求です。  甥っ子が遊びに来ると、何も出来なくなるから、勝山おじさんはファミレスに逃げて、ドリンクバーを飲みながら空想しています。ファミレスに行って、シャーペンをいじりながらぼーっとするのです。早く不登校新聞の原稿書かなきゃなあ、なんて焦りつつも何もしない。面白いことが1つも思い浮かばないまま、2〜3時間過ごして家に帰ります。  帰りが遅すぎる、調子にのるな、と甥っ子が怒るのです。お前、夕方に家を出ていったそうじゃないかと責めるのです。「おじさんの部屋にカメラが設置してあるから...
love寂聴

游行寺で寂聴先生の講演会

2012/10/09、藤沢の遊行寺で瀬戸内寂聴先生の講演会が開かれました。入場は無料と、私のための講演会です、藤沢までひとっ飛びです。片思いは苦しくない、愛する者だけで幸せです。寂聴講演会もこれで4回目、ですから内容はもう知っているのです、私にとっては古典落語と同じようなもの。  まずは定番ネタ、もうすぐ死ぬトークで始まりました。脱原発集会ではすべりましたが、仏教ユーザーには大受けです。今日の説法がラストギグになるかもしれないよ、というおなじみのやつです。長生きしたくはない、93歳くらいまででいいと寿命宣言もでました、あとたった3年でお別れです。  遊行寺にちなんで、寂聴先生が一遍上人について...
よもやま話

グーグルの検索結果は一人ひとり違う

グーグルで検索すれば、人気のあるサイトから順番通りに表示される、と信じていたがいつの間にか、そうではなくなっていた。グーグルのアカウント持っている人なら、ログインしてようが、してなかろうか関係なく、自分の過去のウェブ履歴が反映された検索結果が表示される。   グーグルのアクティビティ(ウェブ履歴。検索履歴や閲覧履歴のこと)←詳しく知りたければここを見て。Google検索を使って、過去に何を見たかによって検索結果が違ってくる。私の場合、ひきこもりで検索すると『新ひきこもりについて考える会』のサイトが上位に表示されているので変だと気づいた。最初は、2ちゃんねるでさらされているんじゃないか、と心配し...
よもやま話

僕たちはガンダムのジムであるだって

アマゾンがお薦めしてくる本に『僕たちはガンダムのジムである』というのがあった。 自分をモビルスーツに例えるとなんだろう。ガンダム占いではアッザムでした。  『ひきこもりはガンダムのアッザムである』、マ・クべとキシリアを乗せてぼわーんと空を飛ぶ、我が道を行くモビルアーマー。ガンダムと戦って引き分けた、隠れ実力者。でも実際の、ひきこもりはガンダムのボールか、MS IGLOOに出てくるオッゴが精一杯ですのう。ああ、オッゴ人生はやだなあ。
よもやま話

ブラック・ジャック創作秘話 〜手塚治虫の仕事場から〜

今私が一番ハマっているマンガが『ブラック・ジャック創作秘話〜手塚治虫の仕事場から〜』です。連載が1本でも、10本でもいつも締め切りギリギリの手塚先生の面白エピソード満載。締め切りを守れず口の悪い編集者から、「うそ虫」「おそ虫」といわれている漫画の神様、手塚治虫先生の狂気を堪能できます。  とっくに締め切りをすぎて、なんとか完成しても、手塚先生は原稿の出来が気になるのか、面白いかどうかいちいちスタッフに聞いてまわるのです。「今週のブラック・ジャックはどうでしたか?」、漫画の神様がじきじきスタッフに聞いてまわる。面白かった、と答えても「おそ虫」先生は納得しません。そしてついに空気の読めないアシスタ...
ひきこもり

承認乞食(2)

承認乞食も度を超えると、異性からの承認が大切だ、とか言っちゃうでしょ。承認してくれる相手をより好みし始める時点でどうなのよ。同性の承認じゃダメで、異性じゃないとダメなんだって、友情のかけらもないスケベ野郎!  承認する相手を自ら選定し、「この人に承認されることには価値がある」と自分が承認した人に、承認されることによって、自己肯定感が生まれる……なんてことに意味があるのだろうか。俺が好きなやつから、好かれたい。そんなの他者からの承認でもなんでもない。  フェイスブックの、「いいね」ボタンは間違いなく、承認乞食ボタンですよ。承認乞食は数が好き、お互いにいいねボタンを押し合って、数を増やしている。承...
ひきこもりブッダ全国巡礼ツアー

ひきこもりブッダ全国巡礼ツアー in 松江 2012/09/16 (日)

■ひきこもりブッダ全国巡礼ツアー in 松江 会 場 松江市市民活動センター 時 間 13:30~16:30(会場13:00) 参 上 勝山実(名人) 参加費 無料 定 員 50人くらい 主 催 NPO法人YSスタジオ 連絡先 イベント情報  ばーん。島根県に参上。一年ちかく巡礼ツアーしていますから円熟味が増して来ました。かりっとした、よもやま話を聞かせます。そろそろ新ネタも入れていかなきゃと思っていますが、なにせひきこもりでしょ、生活に変化がないのです。トークがね、古典落語みたいになってきた。学校に行かなきゃ、働かなきゃといった煩悩の火を吹き消しに行きますよー。 これからの、ひきこもりブッダ...
ひきこもり

承認乞食(1)

承認乞食はだめだ。他者からの承認だとか、異性からの承認だとか、そういうのが必要とか大切だとかぬかす、承認乞食根性がひきこもりをこじらせる原因じゃないかと考えています。  家でごろごろしているひきこもりを誰が承認するのか、人生で一番承認されにくい氷河期じゃない。となると常にひきこもり男子は否定され続けることになる。他人から絶えず否定される、なんと不愉快なことだろう。  それに他人からの評価なんて、絶えず上下するじゃない。そんなものが大切なら、絶えず人の顔色をうかがっていなければいけない。間違いなくノイローゼになります。やめたほうがいい。  自分で「まあいいや」と思えればそれでいいのです。自己承認...
よもやま話

北海道河童

北海道から帰って来ました、そして今週の金曜日には徳島に行く。ちっとも、こもっていない、出ずっぱりです。不登校全国合宿の開催場所、北海道の定山渓の現地に到着して、そしてはじめて名物が「河童(カッパ)」だと知りました。なんだよー、最初にそれを教えてくれたら、緑の服を着て河原をうろついて、みんなをドキドキさせたのに。  夜に河童捜索隊を組み、河童淵に向かいましたが、道しるべもなく場所もわからない。地元民は河童で町を盛り上げようという気迫にかける(某旅館の建物の上にはシャチホコが鎮座しているありさまさ)。結局、自力で沢に降りるコースを見つけられず、河童との邂逅を断念しました。  河童って、もともとはス...
ひきこもり

宇宙のちりになりたい

外出は週に2回くらいが丁度いい、3回だと多すぎる。甥っ子が遊びに来たりするし、ブログも書かなきゃいけないでしょ、忙しい。そういう気分の時に、宇宙の塵になりたいと思う。誰もいない宇宙空間をずっと彷徨いたくなる。気が済むまでさまよったら、スペースシャトルか何かで回収してもらいたい。それだけが本当の「ひきこもり」だと感じるのです。そんな私の気持ちをあらわした画像がこれ。  ネットに落ちてた画像だけど、これこそひきこもりのゴールだと思う。俺はこれを目指す。
love寂聴

love 寂聴 第7号

ばーん。約11ヶ月ぶり、love 寂聴 第7号が完成しました。内容はスカスカですが、表紙はこだわりのカラー印刷です。20円。  カラー印刷のほうが、カラーコピーよりも安いって知ってた? 私は今回初めて知った。広告チラシのように、紙質がテカテカしているのが難点ですが、ネットで完成原稿データさえ送ることが出来れば、原価一枚20円弱で製作することが可能。プリントアースというところに頼んだのですが、epsファイル(PDFでも可)で保存して送ったら簡単に出来たよ。    さて、脱原発デモは呼びかけるだけで参加しない寂聴先生でしたが、いよいよ「さようなら原発10万人集会」にご出陣することが決定(たぶん?)...
甥っ子

部屋の中にはマナケモノの精霊がいる

私の部屋は、東向きの団地の1階で朝をのぞけば、大変日当たりが悪い。自分がひきこもりなのは、日当たりの悪さもその一因だと思っている。20年もこもっていると、部屋全体にマイナスイオンではない、純粋なマイナスののオーラが漂っている。ナマケモノの精霊のようなものが住んでいて、そいつが私にずっとユーチューブを何時間も見させているんだ。その証拠に、ドツボから抜けだそうと決心して、ファミレスに行くとやらなきゃいけない作業がばんばんはかどる。憑き物がとれたようにだ。  今日はガストに行って、love寂聴をちょこちょこ作っていた。去年の7月に出したあと放置の状態、ナマケモノの精霊のせいで、今日まで何もできなかっ...
よもやま話

それいけアマ市民!

人民新聞の5/25号に、コラム・ポンチピープルの三回目が載っています。手に入らないという人は、諦めてください。前回は親が死んだらどうするのというひきこもりの王道テーマを書きましたが、人民新聞といまひとつフィットしてないなぁという反省から、今回は橋下市長率いる維新の会をネタにひとつごりっとしたやつを書いてみました。いかかがなものでしょう。  自分で紙面を見てみましたが、完全に人民新聞に飲み込まれてしまって、ひきこもり名人らしさが消えちゃっているなと思った。ごりごりの政治ネタでは、人民新聞の記事に勝てない、コラムが弱々しく見える。次回は違う感じで、工夫していきます。  そして、ついに人民新聞がリニ...
ひきこもりブッダ全国巡礼ツアー

あかねで鶴見済さん

あかねで、勝山実x鶴見済さん『安心ひきこもりライフ』出版記念トークをやりました。来てくれた人ありがとう。満員で、ひとりひとり充分なおもてなしが出来ず、たいへん申し訳ない。  「アルコールは性格を明るくするクスリだ」という人格改造マニュアルの言葉に従い、強くないのに発泡酒をキュッキュッと飲んで、鶴見さんとトークイベントに挑みました。太宰治と鶴見済さんを尊敬している自分は、胃袋が縮むくらい緊張していたのです。がんばれたのはウコンのおかげ、ありがとうウコンの力。  ひきこもりバイブルである『人格改造マニュアル』のこと、ネットで知り合った仲間と鶴見さんのイベントに出かけたことなど、昔話をとうとうと話し...
甥っ子

好きなの?

「おじさんって、ばあ(老婆)のことが好きなの?」と聞かれたので、いや好きじゃないよと答えると、甥っ子長男坊(9歳)がびっくり仰天して、「うわー、ひでー。おじさんって、ばあの子どもなんでしょ。子どもなのに、ばあが嫌いだなんて。おじさんはひどいね」って。  その場で、「毒親」という漢字の読み書きを教え込んでやる、そんな衝動にかられましたが、ぐっと抑えた。なんと自分とは違う人間に成長したんだろうと、ショックを受けると同時に、あの恨み節満載の黄色い本を至急に隠匿しなければ。だって、もう漢字が読めるのですから。
甥っ子

ぶいーん

遠くから子供が駆けてくる足音、それが家の前でぴたりとやむ。ドアのチャイムの連打による、ピンポンの音鳴り響くのを合図に、甥っ子兄弟がおじさんの部屋にやって来ます。  「ぶいーん。やるぞ、部員! 特訓だ」  室内ドッチボール部の招集です。電気を消し、部屋の隅で息を殺して隠れていましたが、部長に見つけられてしまいました。甥っ子部長(9歳)は学校のドッチボール大会で優勝したらしく、只今非常にノッています。子どもの勢いを殺すことなど、教育者である勝山おじさんにはできません、約一時間の室内ドッチ練習に付き合うはめになりました。  甥っ子には必殺技がある。どういうものかというと、至近距離から思いっきりボール...
ひきこもり

さすがにこれには絶望した【訂正版】

横浜市と(株)K2インターナショナルジャパンで協働事業を実施  ↑  まずはこれを読んでほしい。K2インターナショナルはもともとコロンブスアカデミーと言い、ニュージランドの施設で仲間の暴行を受けて寮生が死亡するという事件をおこしたところ。K2が運営する250食堂では、職業訓練のもと、「研修扱いの就労生は無給」で働いている。  そこに、横浜市が協力して、24時間営業の相談窓口を作るというのです。さすがに、これには絶望した。事件をおこした施設が閉鎖されるどころか拡大し、自治体から助成金までもらうのです。いかがなものでしょうか。横浜市市長林文子は今すぐに辞職してもらいたい。  追記。横浜市は今年度と...
ひきこもり

就労生は無給 250食堂【訂正版】

250食堂(魚拓)。ここを運営しているのは、2003年2月、ニュージーランドで入寮生が暴行を受け死亡するという事件をおこした、コロンブスアカデミーが母体のK2インターナショナルです。  記事によれば「研修扱いの就労生は無給」とある。横浜市記者発表資料には、「段階的な就労体験の一環として無償で働く若者」と書いてある。もらえないだけでなく、K2インターナショナルに入るには、入塾費や会費などで、毎月数万円を払わなければいけないはずだが、それはどうなっているのでしょう。これでは、働けど働けど、お金を稼げず、ぢつと手を見る、啄木状態じゃないですか。脱・ひきこもりから遠ざかっているようにしか思えない。 ※...
よもやま話

ベーシックインカムの支給額を1円から始めよう

ベーシックインカムの支給額を1円にしよう。8万円とかいうから、みんな反対するんだ。暮らしていけないとか、生活保護がなくなるとか、ベーシックインカムと社会保障や年金をごちゃまぜにしている。ベーシックインカムはあくまでも独立した現金の土台であって、他の政策とは関係ない。ベーシックインカムのせいで、年金や福祉が消滅するわけではない。  と説明したところで、聞く耳を持たない人がいるのだということを最近知った。橋下徹元市長が嫌いだ、維新の会が嫌いだ、だからベーシックインカムが大嫌いだ。こうなってしまうと、アレルギーであるから説明のしようがない。ベーシックインカムという言葉は広まったが、肝心な中身は伝わっ...
よもやま話

久しぶりにパソコン博士をしてきた【後編】

親が、パソコンとプリンターをつないでくれと言ったら、「うるせー、自分でやれ」と阿修羅ボイスで一蹴。しかし、温和なパソコン博士と信じて疑わない子羊に対しては、阿修羅になることができません。困っていると言われると、「自分に出来るかどうか分からないけど、ちょっと見てみましょう」と答えてしまうのです。  毎年年末は、IT弱者を家庭訪問して、新品の年賀状ソフトを攻略するというのが、パソコン博士の義務でした。でも自分はたいしてパソコンに 詳しくないし、それにパソコンとプリントゴッコを同じようにしか使えない人の相手をするのはツライのです。去年の12月は家にひきこもって、作業所には行きませんでした。子羊たちが...
よもやま話

久しぶりにパソコン博士をしてきた【前編】

腹が減りすぎて動けないと、勝山おじさんがホットカーペットの上で横になっていると、甥っ子次男坊(5歳)が蹴りをくらわすのです。キック&キック。やられっぱなしはいけないと、ぐいっと手を伸ばし、次男坊のあごをつかもうとする。 「やめろ、やめろ」と言って逃げまわる次男坊。そしてまたおじさん横になる、キックされる、あごをつかもうとする、やめろやめろ。これを三回くらい繰り返したあと、もう我慢ならんと甥っ子次男坊を捕まえて、あごをぐいっとつかんでやりました。「討ち取ったりーー」。おじさん、してやったりです。  すると、どうでしょう。甥っ子次男坊(5歳)が号泣するじゃないですか。あごつかまれたくらいで泣くなん...
よもやま話

社会科見学2

前回の続き。ぜひ、うちにも遊びに来て欲しいと誘われて、先週の木曜日、藤沢にある湘南市民メディアネットワークに行って来ました。「汚いところだけど」と、代表の森さんは言っていましたが、全然そんなことはない。汚いのではない、ボロいのです。バラックって、これだ。  部屋の前には、半分野外の小さな映画上映スペース、これがよい。定員10人くらいの、ホームパーティーサイズで、身の丈にあったイベント会場です。Do it yourself精神で何かやるには、客集めよりイベントそのものに力を注げる、これくらいのサイズがちょうどいいと思う。  社会科見学として、スタッフの皆さんが働いているところも見学させてもらいま...
ひきこもり

第一次ひきこもり内閣

日本の政治はだめだと、言っているだけでいいのだろうか。そのうち、どじょう総理が、「じゃあ、テメエがやってみろよ」とか言い出すかもしれない。そのときに、よし明日からはこうしてやる、そういうモデル、俗に言う影の内閣が必要ではないでしょうか。  そこで私なりに考えた、第一次ひきこもり内閣がこれ↓です。脱原発とベーシックインカムに力を入れてみましたが、どうでしょう。私は厚生労働大臣になり、ワークシェアリングに取り組みます。 内閣総理大臣 瀬戸内寂聴 総務省    辻元清美 法務省    田中康夫 外務省    広瀬隆 財務省    ゲッツ・W・ヴェルナー 文部科学省  田中慎弥 厚生労働省  勝山実 ...
よもやま話

夜回りおじさん

水谷先生こと、夜回り先生が、癌になったのを理由に学校の教師を辞めてから、もう8年くらい経つ。ずっと「先生」だと思っていたれども、よく考えると、もう先生じゃない、水谷さん、もしくは夜回りおじさんですよ。  水谷さんは、ほんとうは学校で勉強を教えるのはそんなに好きじゃなくて、夜の街を徘徊し、不良少年らと交流することがご馳走だったんじゃないだろうか。勉強を教えるのが嫌で、ストレスで癌になって、でも学校やめたらストレスがなくなって、大好きな夜の徘徊三昧の日々。それで、癌の進行も遅くなったのではないか。ラストメッセージだと思っていた本も、次々新刊が出ている。  やっぱ、自分が好きなことだけをするのがいい...
ひきこもり

阿修羅ボイスで阿修羅語

「あ゛あ゛」。このひらがなは、正確には発音できませんが、雰囲気は伝わるでしょう。ちょっと声がしゃがれ、イライラした気持ち、憎しみに変わる寸前に怒りをこめて、「あ゛あ゛」と発声する。これを、阿修羅ボイスと呼びます。  ママンに「ご飯よー」と言われた時にいう、「あ゛あ゛」です。ひきこもり中年男子なら、言葉だけでなく、これにくわえて、家の中で家族にしか見せない阿修羅フェイスがくわわりますね。「あ゛あ゛」という阿修羅語の意味は、分かってるよ、うるせーなあ、別に腹なんかすいてねえんだよ、の意味が含まれています。そんないろいろな感情を「あ゛あ゛」で、すべて表現しきるのですから、ひきこもりの世界も奥深いです...
よもやま話

あかねに行ってきた

※2024/01/23 注釈 この記事は2012年に書いたものです。ペペさんは2023年2月にお亡くなりになりました。合掌。現在は運営している人も変わり、「いまの〈あかね〉はだめ連とは関係のない別のスペースになっている」そうです。ぺぺさんがいた頃の旧あかねの思い出としてお読みください。  だめ連と大変かかわりの深いお店、「あかね」に行ってきました。地下鉄早稲田駅下車。早稲田大学方面改札、3b出口から外に。地図を頼りに3分ほど、歩けばあかねに着きます。  ここまでは誰でもできるのですが、この怪しい店に入るには勇気がいるでしょう。ネット上に店の情報はほとんどない。木曜日はだめ連のぺぺ長谷川さんが店...
ひきこもり

田中慎弥さん

田中慎弥さんこそ、ひきこもりの王者と呼ぶのにふさわしい。20年に及ぶ無職ライフを経て、芥川賞作家になったのです。ひきこもりが空想することはできても、実現できなかった、逆転ホームランをかっとばした、我々のプリンス。まだ会見を見てない人がいたなら、動画でご覧ください。  ばーん、どうよ。20年間、太陽の日差しをあびなかった者だけが手に入れられる、もやし色の肌。バニラ色。瞳孔ひらきっぱなしで、キョロキョロする姿は、ある意味、鏡にうつった自分の姿。周りの人から見れば自分も、こんな感じなのかなと心配する男子がたくさんいたと聞いております。これを見て笑ったり、態度が悪いと怒る人は、ひきこもり当事者とは言え...
よもやま話

『怒れ!憤れ!』に怒る

フランスの元レジンスタンスのお爺さんの書いた本が欧米で200万部以上の大ベストセラーになっているという話を聞いた。それがウォール街を占拠せよ、We are the 99%、の火種になったという話も聞いた。読みたい、でもフランス語は読めないので、誰か日本語訳してくれないか、と待ち望んでいたものがついに発売された。  『怒れ!憤れ!』ステファン・エセル、日経BP社から800円+税。さっそく本屋で手にとりました、そして怒り、憤ったのです。なんだ、本文の文字がデカすぎる。もともと14ページほどの冊子だったものを、無理やり本にするために、活字をでかくするという暴挙に出たのです。小さい字が読みにくい、でも...
よもやま話

Fonteに書評が載ったぞ

ちょっと報告が遅れましたが、Fonte(不登校新聞)2011年11月15日号に『安心ひきこもりライフ』の書評が載っています。書いてくれたのは精神科医の関口宏さん、東京フレンドパークなどでおなじみのタレントの関口宏と同姓同名ですが、まったくの別人ですよ、注意、注意。  アリとキリギリスの話をまぜながらの、絶妙な書評、ぜひ読んで欲しい。ただ、Fonteがどこで手に入るのか……それは各個人の大いなる努力しだい。国会図書館にはある。私も最近になって、3部ほど手に入れました。
甥っ子

続・元旦から野球

次男坊の掛け声とともに、毎年恒例のお年玉交渉がスタートしました。お年玉の額は話し合いで決めるのです。  長男坊 「3500円!!」  おじさん「よし」  次男坊 「俺は1000円!!」  おじさん「よし」  二人とも即決です。おじさんの懐具合を知り抜いた甥っ子ならではの一発交渉でした。ポチ袋にお金をいれて、すぐに渡してあげましたよ。  しばらくすると居間で甥っ子長男坊の「一生のお願いだ、Wiiが買いたい!」というシュプレヒコールが始まりました。8歳にして、もう一生のお願いを使ってしまうのか、いやどうせ人生で何回も何回も一生のお願いをするに違いない、そういう男だ、この男は。甥っ子長男坊の性格を冷...
甥っ子

元旦から野球

正月は、昼間から酒を飲みながらのアル中プレイを堪能しているのですが、今年はそれができませんでした。元旦早々、甥っ子兄弟が家にやってきたのです。  長男坊「おおっ、いつもより寝てるな」  朝の10時半のことです。甥っ子二人に布団をはぎ取られ、「寒い、寒い」と泣き言をいっておりましたが、ゆるされるはずもなく、しぶしぶ起床。一家団らんでお正月です。  正月くらいゆっくりしたい、でも正月でなくても、いつでもどこでもゆっくりしている勝山おじさんにそれを言う資格はありません。元旦から、甥っ子長男坊のリクエストに答え、野球をすることになりました。まずはノックでみっちり甥っ子の守備を鍛え上げます。次にピッチン...