甥っ子

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進路相談を断られる

甥っ子長男坊が半年ぶりくらいに家にやってきました。中学3年生の受験生です。勝山おじさんは待っておりました、まだかまだかとアリジゴクのように甥っ子長男坊の来訪を待ちわびていたのです。  さあさあ、お聞きなさい、おじさんにお聞きなさい、神の進路相談をしてあげるからと、ずいずいと高校受験についてせまったのですが、「もう決まったから、結構です」といって、おじさんの押しつけをぽーんと突っぱねるのです。  おじさんは食いさがり進路相談に関しては神の領域にいる、気が変わったらいつでも相談しにきなさいと、念を押しましたが、「もう決まったから、結構です」とふたたび断られてしまいました。  ひそかに県内の高校を調...
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ひきこもり勝ち組プール

暑い、暑い、と言って部屋でへばっているというのは、自由時間の使い方として間違っています。暑ければプールに行けばよい。近所の市民公園プールに行きたまえ。昼のランチタイムが穴場で、プールもあまり混んではいない(ただし土日は除く)。  夏の日差しをあびて、もやし色の肌に刺激を与えよう。もやし一族よ、いまが唯一、全身に日を浴びることが出来る季節なのですよ、もやし色の肌が夏の日差しをあびて、ちょっぴりピンク色になる、ひりひりする、それがいい。  25メートルプールをクロールで、行ったり来たりしております。泳ぐのは、30分くらい。真夏にウォーキングなんかしたら、熱中症で倒れてしまうでしょ、それにおじさんの...
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お年玉は秀吉

「今年のお年玉は、秀吉な」と甥っ子次男坊からリクエストを受けました。ん? 秀吉? なんのことだろうと思いましたが、しばらく話を続けていくうちに、ああ諭吉のことか、1万円札の福沢諭吉のことなんだなと合点がいきました。  小学校五年生。福沢諭吉と豊臣秀吉の区別がつきません。どうしたらいいでしょうか。
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小学生の算数

甥っ子に、 「おじさんは、中卒なのか?」と聞かれ、完全にフリーズしてしまった勝山おじさんです。学歴とは、甥っ子に聞かれた時に答えるために必要なのですな。  ↑算数の図形の問題。甥っ子(小6)がやっているのが、こんな感じの問題です。昔やったな、余裕だな、ちょっと問いてみようとするのですが、あれっ? おやおや? と意外と解けなかったりします。ひらめかないでしょ、どうよ、私の脳は劣化していたね。  どの問題も、算数の公式+とんちを使って解くようになっている。電車のなかで見かける日能研の広告みたいな問題ばかりです。解く方法がいくつかあって、四角形をこまかい三角形に分割して、一片の長さを出して解いていく...
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小学六年生、甥っ子長男坊が塾に通い始めました。なんたること、と内心ショックを受けているのですが、勝山おじさんは、直接口に出しては何も言いません。なぜならば、甥っ子が塾に通い始めたことに関して、当の本人から何も教えてもらっていないからです。  ではなぜ塾に行っていることを知っているかのか。甥っ子次男坊(小三)が「お兄ちゃんが塾に通いはじめたぞ」と、おじさんに密告してきたからです。おじさんは「ろくでもねえ奴だな」と憤慨し、そんなやつは知らん、よし俺たちで遊ぼうと、次男坊のふたりで妖怪ウォッチをやるのです。マスターニャーダを捕まえるぞ、イッヒッヒと、ゲーム三昧のあいだ、甥っ子長男坊は塾で勉強をしてい...
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ラッスンゴレライ

43歳になると、世間でなにが流行っているか分かりません。プチおじいさんです。小学生の甥っ子からしたら常識のことも、知らなかったりします。なにせ見るテレビは週一回、『有吉反省会』だけなのですから。  そんな状態で、オリジナルを知らないまま、甥っ子に命じられるままに、「ラッスンゴレライ」といいながら、手拍子をする遊びの相手をさせられます。  続けて「キャビア、フォアグラ、トリフ」と言ったあと、また手拍子しながら、「ラッスンゴレライ」と言わされる。そこに甥っ子が「ちょっとまて、ちょっとまて、お兄さん!」と突っ込みをいれつつ、食い込んでくる、という遊びをやらされているのですが、何も知らないおじさんは、...
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冬も夏もサッカー

甥っ子長男坊がおじさん、サッカーをしようというので、寒いから嫌だというと、どういうことだ、それはおかしいと問い詰めるのです。おじさんは暑い夏にサッカーができたじゃないか、それなら寒い冬にサッカーができるはずだ、どっちも同じじゃないかというのが甥っ子の理屈なのです。  夏と冬、どちらも外で遊ぶには不快な季節、サッカーをするには適した気候ではないという点で同じ。暑すぎる夏にやったんだから、寒すぎる冬だってサッカーをやるのが当然でしょ、と憤慨するのです。  それは違う、おじさんは暑さには強いが、寒さには弱いのだと反論しようと思いましたが、サッカーをするには適していないという共通点に、なるほど確かに同...
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マッスルデー 43回目

本日、43回目のマッスルでーです。ちゃんとした大人になるぞー。  イベント当日に風邪をひき、二日連続風邪をひきながらの出演でした、本番に弱い虚弱体質なのです。ご存知のかたも多いと思いますが、風邪薬を飲んでも、風邪は治りません。風邪の症状を抑えるだけです。だから私は、風邪薬は飲まずに、自然治癒力、免疫力で対抗することにしています。ごほごほ咳をしながら寝て治す。何もしない、誰とも話さない、なんて気持ちがいい治療法なんだ。  ただひとつの例外として、甥っ子がやって来たときは、布団から叩き起こされてしまいます。「そんなの、のど飴なめればいい」、早く遊ぶぞ、ポケモンカードくらいできるだろうと、私を引っ張...
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真・鬼ごっこ

甥っ子も小学校五年生にもなると、単調な遊びでは満足してくれません。前だったらピッチャーが投げる、キャッチャーが取る。ストライク! ボール! の審判の判定だけで満足してくれましたが、今じゃその程度では「なんか、盛り上がりに欠けるな」、とダメ出しをしてきます。野球をするにも、サッカーをするにも、ひと工夫必要なのです。  それに加え、調子に乗った甥っ子次男坊(小学校二年生)もいますから、遊びも混乱をきわめます。甥っ子次男坊の主張は明快で、野球もサッカーもやりたくない、はやく家に帰りたい、です。それをなだめて、公園で遊ぶのですから、兄弟が仲良く遊ぶなんてことは、ありえません。  やる気がなく、すぐ帰り...
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勝山おじさんQ&A  どこの大学に行ってたの?

「おじさんは、どこの大学に行ってたの?」という質問を、甥っ子長男坊(11歳)から受けました。勝山おじさんの答えは、行ってないです。ええっ、と甥っ子がびっくりしておりました。いつも、びっくりさせてばかりで、ごめん。甥っ子長男坊は驚き坊やですから、おじさんの年齢が42歳と聞いては愕然としたり、結婚してない、する気もないと聞いては卒倒寸前になったりするのです。  「じゃあ、おじさんはどこの高校に行ってたの?」と続けて質問されました。今日は勝山おじさんQ&Aの日のようですな。大学には行っていない、と素直に話せた勝山おじさんも高校の話になると、憂いをおびた哀しい目をして、沈黙してしまいます。  おじさん...
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プチお爺さん

42歳は中年ですが、体内に流れる昭和の心が、私をプチお爺さんにしています。どうも平成はしっくりこない、iTuneは嫌いだ、カセットテープがいい。磁気テープがぐるぐる回るのを見ていると心が落ち着きます。  そんな昭和のプチお爺さんに、最新情報をもたらせてくれるのが、ヤフートピックと甥っ子です。ヤフートピックに取り上げられるくらいの話題性があれば、私も検索して、まとめサイトや動画を見てチェックします。佐村河内氏などにていては、ヤフートピック経由で知りました。  テレビは週に一回「有吉反省会」を見るだけの、情報弱者です。そんな昭和のひきこもり部屋に、平成の風を吹きこんでくれるのが11歳と8歳の甥っ子...
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雪だるまと雪合戦

横浜にもどーんと雪が降りました。20年ぶりの大雪だそうです。ひきこもりですが、雪が降るとテンションが上がって「雪だ、雪だ」と走り回って足跡付けまくりたい気持ちになります。でも、42歳のおじさんなので、自重して家の中でじっとしておりました。  そこに、老婆ママンの誕生日を祝うために甥っ子兄弟たちがやって来ました。二人の小学生が、雪で気持ちが高ぶっている、なんてことはないのです。なぜなら、甥っ子のお父さんの実家は北海道、毎年正月には帰省して大雪を見ておるので、珍しくもない、雪の存在自体が再放送なのです。  遊びに来た甥っ子は雪で遊ぶ気もなく、「ドッチボールと卓球、どっちがやりたい」とおじさんに聞い...
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キューヨーないだろうな

甥っ子長男坊(10歳)に「公文なんてやめたらどうだ」と、中退を薦めたところ、「うるさい」と返されてしまいました。ウザい勝山おじさんです。甥っ子は、おじさんが軽蔑している習い事、スイミングスクールと公文をやっておるのです。ただ、習い事の話しになるたびに、「つまんねえだろ」「やめたらどうだ」ということばかり言うので、公文に関しては何も話してくれなくなりました。なので、甥っ子が公文でなんの科目をやっているのかは知らないのでます。  所詮は、自慢できない親戚のおじさんですから、甥っ子にひきこもりエリート教育をほどこすことなどできません。間接的に自分の考えを刷り込んでいくしかないのですが、どうも最近の甥...
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お年玉を甥っ子次男坊に4000円

私自身、親戚の価値をお年玉の額で決めていた、嫌な子供だったので、唯一のお年玉をあげる相手である、甥っ子兄弟には満足いただけるよう、細心の注意をしています。とは言え、勝山おじさんもそんなにお金持ちというわけではないので、正月は甥っ子二人と話し合って、お年玉の金額を決めます。  まずは甥っ子長男坊(10歳)に「いくら欲しい」とずばり聞くと、「5千円」と回答。すかさず勝山おじさんが「いかがなものでしょうか」と切り返します。はなからお年玉会議は膠着です。目先を変えて、甥っ子次男坊(7歳)に、いくら欲しいか聞いてみると「お兄ちゃんと同じがいい」と返答、小学一年生に5千円は高すぎと、勝山おじさんは拒絶。え...
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算数だけ!

甥っ子長男坊は小学校4年生、いつも宿題が出ているようで、遊ぶ前にちょこちょこと問題を解いています。そんな勉強している甥っ子の姿を見て、「毎日宿題出すなんて、ろくでもねえ先生だなあ」と勝山おじさんは教育批判するのですが、甥っ子は聞こえないふりをして、宿題をやっております。  甥っ子がパソコンの前で今日も宿題をしているな、と思ってのぞいてみると、おやおやこれは見逃せない、非行少年の始まりというべき、アレをやっているじゃないですか。やや小さめの紙に、12+4、18+8、11+8、17+1、というよう小学4年生がやるには簡単すぎる問題が並んでいて、それをひたすら解いている。全部解き終わると、今度は紙を...
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おじさんはハゲてるけど、いいやつだ

「おじさんはハゲてるけど、いいやつだ」 by 甥っ子長男坊10歳。こんなお褒めの言葉をいただきました。10年も勝山おじさんとつるんでいると、小学生なのになかなか辛味の効いた面白いことをいうようになります。言い回しのセンスがいいですのう。  おじさんはいつも夏休み、でも甥っ子兄弟は今だけが夏休み、ということで8月に集中的に5回も遊びに来ました。小学校一年生になった甥っ子次男坊も、おじさなんに随分なついて来た、と同時におじさんに対する疑問も湧き起こる。  「なぜおじさんはいつも朝寝ているのか」。おじさんに聞いても、朝寝てちゃいけねえって、そういう法律でもあるんすか! という定番の返しがあるので、次...
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調子にのる次男坊

甥っ子次男坊(6歳)がすぐ、人をぶったり蹴ったりするのです。「とうっ! とうっ!」と調子にのって繰り出すキック。勝山おじさんも蹴られております。やめろと言ってもやめてくれません。しかし怒らないのが勝山おじさんですし、蹴っちゃだめだなんて、何のひねりもなくて面白くもない説教などしたくもありません。  身をよじって、蹴りをかわしつつ、6歳小学生相手に格闘します。そして何度か蹴られたあと、「うわぁ、痛てえよー」と言ってうずくまってしまいました。私がではなく、次男坊がです。ガリガリおじさんの骨が硬かったのでしょう、甥っ子次男坊の足が痛くなったのです。  恨めしそうな顔で私を見るのですが、「お前さんがか...
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毎年恒例の梅雨休み

和歌山から帰って来くると新品のキャッチャーミットを持った甥っ子長男坊が待ち構えていました。へいへーい、と掛け声に導かれるまま公園に、そこでピッチング練習です。甥っ子としてはキャッチャー阿部慎之助の役がやりたいわけです。だからおじさんは、キャッチャーが構えたところにきちんと投げなければいけない。でも、ひきこもりおじさん、疲れもあってコントロールが悪い。  和歌山から帰って来てからは、おじさんとも、おじとも、呼ばれなくなりました。なぜかずっと「レタス」です。甥っ子が構えたところを狙って、レタスが投げる、次男坊主審の「ボール!」の判定。ストライク3球でワンナウト、これを三回繰り返して1回が終了、これ...
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都会に雪が降ると必ず転んで怪我をする奴がいる

我が家の老婆ママンが、雪だと大はしゃぎしながら、滑り止めの付いた長靴を履いて出勤→転倒→顔面強打→病院→帰宅という何をしに出かけたのかさっぱりわからない、そんなことをやりました。先週のことです。  私は賢者ですから、雪が降った日は一歩も自宅から出ずに自宅待機。それだけではありません、次の日は雪が凍って、スケート場のようになっていると予測して、2日続けて家でのんびり、お留守番していたのです。どうよ。  それにしても老婆が転倒して怪我をすると、家の中の雰囲気が何とも暗くなります。老いぼれた両親の現実、弱すぎる足腰、高齢化社会がじっとりと家の中に充満してくるのを感じ、鬱々となります。  そんな我が家...
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お金にならない仕事

「お金にならない仕事をして楽しいのか」と甥っ子に詰問されました。お金にならない仕事をする暇があるなら、俺と遊べという要求です。  甥っ子が遊びに来ると、何も出来なくなるから、勝山おじさんはファミレスに逃げて、ドリンクバーを飲みながら空想しています。ファミレスに行って、シャーペンをいじりながらぼーっとするのです。早く不登校新聞の原稿書かなきゃなあ、なんて焦りつつも何もしない。面白いことが1つも思い浮かばないまま、2〜3時間過ごして家に帰ります。  帰りが遅すぎる、調子にのるな、と甥っ子が怒るのです。お前、夕方に家を出ていったそうじゃないかと責めるのです。「おじさんの部屋にカメラが設置してあるから...
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部屋の中にはマナケモノの精霊がいる

私の部屋は、東向きの団地の1階で朝をのぞけば、大変日当たりが悪い。自分がひきこもりなのは、日当たりの悪さもその一因だと思っている。20年もこもっていると、部屋全体にマイナスイオンではない、純粋なマイナスののオーラが漂っている。ナマケモノの精霊のようなものが住んでいて、そいつが私にずっとユーチューブを何時間も見させているんだ。その証拠に、ドツボから抜けだそうと決心して、ファミレスに行くとやらなきゃいけない作業がばんばんはかどる。憑き物がとれたようにだ。  今日はガストに行って、love寂聴をちょこちょこ作っていた。去年の7月に出したあと放置の状態、ナマケモノの精霊のせいで、今日まで何もできなかっ...
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好きなの?

「おじさんって、ばあ(老婆)のことが好きなの?」と聞かれたので、いや好きじゃないよと答えると、甥っ子長男坊(9歳)がびっくり仰天して、「うわー、ひでー。おじさんって、ばあの子どもなんでしょ。子どもなのに、ばあが嫌いだなんて。おじさんはひどいね」って。  その場で、「毒親」という漢字の読み書きを教え込んでやる、そんな衝動にかられましたが、ぐっと抑えた。なんと自分とは違う人間に成長したんだろうと、ショックを受けると同時に、あの恨み節満載の黄色い本を至急に隠匿しなければ。だって、もう漢字が読めるのですから。
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ぶいーん

遠くから子供が駆けてくる足音、それが家の前でぴたりとやむ。ドアのチャイムの連打による、ピンポンの音鳴り響くのを合図に、甥っ子兄弟がおじさんの部屋にやって来ます。  「ぶいーん。やるぞ、部員! 特訓だ」  室内ドッチボール部の招集です。電気を消し、部屋の隅で息を殺して隠れていましたが、部長に見つけられてしまいました。甥っ子部長(9歳)は学校のドッチボール大会で優勝したらしく、只今非常にノッています。子どもの勢いを殺すことなど、教育者である勝山おじさんにはできません、約一時間の室内ドッチ練習に付き合うはめになりました。  甥っ子には必殺技がある。どういうものかというと、至近距離から思いっきりボール...
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続・元旦から野球

次男坊の掛け声とともに、毎年恒例のお年玉交渉がスタートしました。お年玉の額は話し合いで決めるのです。  長男坊 「3500円!!」  おじさん「よし」  次男坊 「俺は1000円!!」  おじさん「よし」  二人とも即決です。おじさんの懐具合を知り抜いた甥っ子ならではの一発交渉でした。ポチ袋にお金をいれて、すぐに渡してあげましたよ。  しばらくすると居間で甥っ子長男坊の「一生のお願いだ、Wiiが買いたい!」というシュプレヒコールが始まりました。8歳にして、もう一生のお願いを使ってしまうのか、いやどうせ人生で何回も何回も一生のお願いをするに違いない、そういう男だ、この男は。甥っ子長男坊の性格を冷...
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元旦から野球

正月は、昼間から酒を飲みながらのアル中プレイを堪能しているのですが、今年はそれができませんでした。元旦早々、甥っ子兄弟が家にやってきたのです。  長男坊「おおっ、いつもより寝てるな」  朝の10時半のことです。甥っ子二人に布団をはぎ取られ、「寒い、寒い」と泣き言をいっておりましたが、ゆるされるはずもなく、しぶしぶ起床。一家団らんでお正月です。  正月くらいゆっくりしたい、でも正月でなくても、いつでもどこでもゆっくりしている勝山おじさんにそれを言う資格はありません。元旦から、甥っ子長男坊のリクエストに答え、野球をすることになりました。まずはノックでみっちり甥っ子の守備を鍛え上げます。次にピッチン...
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ぶらぶら病おじさん、甥っ子を泣かす

放射能のせいなんじゃないかと思うくらい、ここのところぶらぶらしています。冬は寒いし、部屋にストーブはないし、どんよりとこもっています。こんなの、安心ひきこもりライフじゃない。  そんな、だめおじさんに喝をいれてくれるのが甥っ子兄弟です。12月になってから、週に2〜3日のハイペースで家にやって来ます。疲れちゃうんだよ、育児ノイローゼの甥っ子版になりそう。「アホが見〜る♪ 豚のケ〜ツ♪」という歌とともに、近づいてくる足音を聞くだけで、胃がキューッと引き締まるのです。  今日は、室内ドッチボールで甥っ子の顔面にボールを当ててしまい、甥っ子号泣。「おじさんが、わざと当てた」と抗議の涙です。なんだよ、自...
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お誕生日会

1日早いですが、勝山おじさん誕生日会が、自宅でおこなわれてしまいました。40歳のバースデーです。甥っ子からはプレゼントに、靴下とレッグウォーマーをもらいました。「俺が選んだ。お兄ちゃんは何もしてない」と、甥っ子次男坊(5歳)が言っておりました。  おじさんが40歳になるということに、甥っ子長男坊(8歳)大変驚いており、「27歳ぐらいだと思っていた」とのこと。確かに、こんな40歳はあんまりいないよな。本日も甥っ子相手に、ドンキーコンガ、星のカービィ、部屋の中でテニス、相撲、ロデオの馬役、と順調におじさん業をこなして、誕生会は終了しました。疲れたー。
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おじさんは将来なにになりたいの

小学校の授業でやったことを、家に帰ってきておじさんにぶつける。それが甥っ子長男坊の行動パターンです。質問、「おじさんは将来なにになりたい?」。んんっ、前にも似たようなことを聞かれたことがあるぞ。その時は、おじさんは横浜ベイスターズの選手と答えたはずだ。  でも今回はそういう軽いノリとは違う、夢を語るというのとは少し違うようです。おじさんは思いつかず、うーん、うーーん、と腕組みをして悶えています。ふと甥っ子が誰に聞かせるでもなく、それでいて独り言でもなく、静かに心のツイッターで囁きました。  「あっ。おじさんは、もう将来か…」  そうだった、おじさんはもう将来になっていた。甥っ子からの質問は、二...
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ミッキーマウスが怖い

甥っ子次男坊がディスニーランドに行きたくない、俺は留守番していると、言い始めました。登園拒否ならぬディスニーランド拒否です。家族そろって楽しくディスニーランドと妹家族は考えていたところに次男坊の反乱です。  ディズニーランドが大好きな甥っ子長男坊が、おじさんなんとかしてくれ、弟をディスニーランドに行くよう説得してくれ、そして俺にカービィのソフトを買ってくれ(お金がないなら中古のDS版でもいいから)と懇願です。甥っ子のお願いには出来るだけ応えていきたい、おじさんの評価を上げるチャンスですから。ただゲームキューブ版のカービィはなかったはずだ。DSの中古ソフトを買ってこよう。目一杯安いやつを買うぞ。...
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ブタ祭り

普段はほとんどテレビを見てません、だってつまらないじゃないですか。しかし、テレビもたまには見るべきだと改心してしまうくらいくらい面白い番組をやっていました。ブタ祭りです。世界の果てまで行ってQという番組内で、カナダでおこなわれている、ブタ祭りが紹介されていました。泥の中を逃げまわるブタを捕まえて、中央にある柵の中に入れるまでのタイムを競うお祭りです。  泥だらけのブタはつるつるすべって捕まえにくい、そのうえ体重が75キロもあるものですから、これはもうほとんど不可能なのです。ブタを追い回して、泥だらけになる。出演していた、宮川大輔の泥の中を奮闘する芸人魂が素晴らしく、おおいに笑いました、名作です...
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小学校の時から

「おじさんは小学校の時からハゲツルだったの?」と甥っ子がおじさんに聞くのです。おじさんは聞こえないふりをしました。「おじさんは小学校の時からハゲツルだったの?」と前よりずっと大きな声で甥っ子か聞きました。おじさんは聞こえないふりをしました。  甥っ子はおじさんのことをハゲツルとは呼ばなくなりました。分かり合えたのです。
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それから、人生ゲーム

〈前回からの続き〉職業が決まると次にやってくるイベントは結婚です。人生ゲームに独身という概念はなく、強制的にストップマスで結婚、助手席に女子を乗せます。甥っ子はおじさんに気をつかって、「結婚なんか、したくねー」とか言いますが、ゲームのルールですから、結婚はしなくてはいけません。職業アルバイトで結婚とは、なんともスリリングな人生ですのう。その後、子ども誕生のマスがたくさんあるのですが、そのマスに1回も止まらないと、ユニセフに$10万ドル払うという、恐ろしい罰が待っているのは、人生ゲームのお約束です。  四代目人生ゲームには家を買うというイベントがあります。バブル景気の頃発売されたから、こんな仕掛...
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人生ゲーム

現代人の、甥っ子に中古の人生ゲームは渋すぎるかなーと心配しましたが、ぱっと見た瞬間に、「これが欲しかったんだ」と納得してもらえました。  四代目人生ゲーム(中古ジャンク品)です。ちなみに現在新品で売られている、最新版は六代目です。はじめは素直に新品を買う予定でしたが、職業にパティシエなんていう、尻の穴がむずむずするようなものが混じっているという情報を入手し、購入をやめました。そんな仕事をしているやつを見たことがない。  リサイクル店をはしごして、わざわざ古い型のを買ったのですが、中古の悲しさで備品が全て揃っていません。しかたなく職業カードのいくつかを手作りしました。甥っ子に見せたところ、  「...
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予約

甥っ子から予約が入るようになりました。遊びに来る日に前もって電話をしてくるのです。「5時10分に行くから、ちゃんと家にいるように」と。ひきこもり名人クラスになると、外に出ろとは言われません、家にいるようにと、電話予約が入るのです。  最近おじさんも巡礼などで、家にいないことがあります。甥っ子としたら「約束が違う」ということでしょう、家にいないおじさんは、おじさんとは言えない。生まれた時から、何するでもなく、お散歩する時以外はずっと家にいたのですから、急にそんなかってに外出されては困るのです。  朝起きてから、眠るまで、どれだけ楽しく遊ぶか、という計画を立てて、子どもは生活をしているのです。「忙...
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散歩って、どこにも行かないことなんでしょ

「おじさん! お散歩って、どこにも行かないことなんでしょ」と甥っ子が鼻息荒くせまってくるのです。  甥っ子と遊び続けると過労で死んでしまうので、いつも散歩にいく時間だからと言って、遊びを切り上げて、脱出するのが恒例の逃避パターンなのです。おじさんはお仕事にはいかないが、散歩には行くということは、理解して受け入れててくれていたのです。  甥っ子が仰天しているのは、その「お散歩」とは、どこにもいかないという意味だというのを学校で習ってきたからです。「お散歩ってどこにもいかないことなんでしょ」という質問に「そうだよ」と答えると、「じゃあ、どこにいってたの」「どこにも行かないのに、どうして出かけるんだ...
甥っ子

お留守番

「頼むから土曜日は家にいてくれ」と甥っ子長男坊が何度も頭をさげて頼むのです。ひきこもりも名人クラスになると、外に出ろとは言われない、家にいてくれと懇願されます。  何でもお兄ちゃんのマネをするはずの甥っ子次男坊が唯一マネをしないもの、それが野球です。兄ちゃんは野球が大好き。勝山おじさんも野球が好き。なのに甥っ子次男坊ときたら「どうでもいい」と見向きもしないのです。だから家族でプロ野球観戦につれて行っても、席に座らず、歩きまわり、「帰りたい」を連発します。  「頼むから土曜日は家にいてくれ」と甥っ子長男坊が何度も頭を頼むのは、弟を東京ドームには連れて行きたくない(!)から。東京ドームから帰ってく...
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省エネブーム

節電タップをパチパチいじって、何かエネルギー問題を解決したような気分になっている勝山おじさんです。働きもせずに、ねちねちと原発事故について考えた結果、やはり大量のエネルギーを消費する生活スタイルをやめなくてはいかんという結果になりました。日本は、アジアでダントツのエネルギーの消費量でしょ。実は去年、我が家でエアコンを買う予定だったのですが、エコポイントの駆け込み需要で、エアコンがほとんど売り切れで買うのを断念したのです。じゃあ、今年は買うのか、省エネということを考えると、エアコンなんてないほうがいい。  だが、肝心の扇風機がもう三年くらい前から壊れているのです。三年くらい前、甥っ子長男坊がおじ...
甥っ子

嘘をつかない

おじさんが嘘をつくと、甥っ子も嘘つきになっていまうので、嘘をつかないように心がけています。教育とは、お手本のこと。
甥っ子

夢はなに?

おじさんの夢はなに? と甥っ子に聞かれました。茫然自失です。言葉を失いました。学校の授業で習ってきたことを、甥っ子はすぐにおじさんにぶつけます。  「おじさんの夢はなんだろうねえ?」とオウム返しするのが精一杯です。甥っ子はしばらく考えたあと、「野球かな、いやサッカーかな。どっちがいい」と聞いてきたので、それならばとおじさんは胸をはって、野球が夢ですと答えました。野球選手になりたい。  それならばと甥っ子先生、「これらかは、ちゃんと投げないといけないよ」と投球フォームを変えるよう指導してきました。腕を上から振り下ろし、こういうふうに投げなさいと言うのです。オーバースローです。  おじさんいつもこ...
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反原発おじさん

放射能物質が危ないということを甥っ子に伝えるのは難しいことです。「どうなるの」と聞かれて、白血病になる、癌になるリスクが高くなると言っても、小学一年生にはわからないじゃないですか。だから、おじさんなりに翻訳して、「外にいると体が弱々しくなる」と説明してあげました。きっと学校も休みになるだろうと説明してあげた。  でも、実際は原発事故などおかまいなしで通常通りに授業があったうえ、原発は遠くだから大丈夫と先生から教わってきた結果、勝山おじさんは「うそジジイ」呼ばわりされております。体が弱々しくなるなんて、バカなことを言うな! と怒られてしまいました。評価だだ下がりです。日教組は原発推進派にちがいな...
甥っ子

甥っ子、泣かしました(4)

「おい、おっさん、何やってんだ!」、ばーん甥っ子次男坊の登場です。しかし、なんという憎たらしい口の利き方でしょうか、4歳のお坊っちゃんとは思えない、横柄な態度です。小さくてかわいいという保育園児のイメージが、本人には気に入らないのか、自分のことを「俺」と呼び、小さいくせに「でかい態度」をします。それが愛嬌があっておもしろい。  甥っ子次男坊は今、かまってブームとまねっ子ブームが両方いっぺんに訪れています。誰かのマネをして、すりよってくる。大の被害者が「お兄ちゃん」こと甥っ子長男坊です。長男坊「お兄ちゃん」と、次男坊「俺」で話を進めていきましょう。  お兄ちゃんがやることなすこと何でもまねします...
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甥っ子、泣かしました(3)

風邪が治りました。これで甥っ子とも遊べます。年齢差3歳の甥っ子が2人いる、というのは結構困るものです。両方大事な時期じゃないですか。長男は学校でつらい思いをしているのだから遊んでやらなければいけない、次男坊は4歳で遊びたいさかりです。3歳とか4歳の時期に好きなだけ遊んであげないと、なついてもらえません、おじさんの人気が出ないのです。  甥っ子が来たときだけは、家族みんな揃って偽善食卓を囲みます。私が高校1年になってから1回もやっていなかったことが、甥っ子が来訪するたびにおこなわれています。団らんには楽しい会話がつきもの。でも、爺さん、婆さん、ひきこもりおじさん、小学生、保育園児に共通する話題が...
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甥っ子、泣かしました(2)

長男坊はもう小学生ですから、今日は風邪ひいているから遊べないと言えばそれですむ。でも4歳の次男坊にはそんなことは通じません。「よし、じゃあ俺も一緒に寝るぞ」と言っておじさんの部屋に飛び込んできます。  おじさんの風邪が伝染るから、だめだと言っても「俺も風邪ひいているから大丈夫」と緑色の鼻水をながし、肺病のような咳をしながら、おじさんの部屋へアタックをかけてきます。こんなインフルエンザ級のバイ菌が、ひきこもり無菌室に入ってこれられては困るので、出てけ、来るなと鬼の形相で次男坊を追い返しました。  またひとつ、甥っ子との間に溝が出来てしまったようで、とても悲しいです。  おじさんがいないと暇だ、や...
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甥っ子、泣かしました(1)

子供は寝ている時が一番かわいいといいますが、では一番かわいくない、憎らしい時はいつか。たぶん、ふてくされている時なんじゃないかな。  甥っ子とまわり将棋をしていました。甥っ子は途中で勝ち目がなくなると、ぶんむくれ、ふてくされ、投げやりに将棋の駒を投げるようになります。降参か、やめるか、と聞いても、嫌だという。憎々しげな、性根の腐った小学生阿修羅フェイスでまわり将棋をする。するといっても事実上やっているのは、対戦相手のおじさんだけで、甥っ子は自分の番には、駒をぶん投げてそれでおしまいです。  かわいげのなさも相当なものですな。これはいかん、こんな腐れ根性のひねくれっぷりが続くと将来、ガリ勉経由で...
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今年のお年玉交渉

今年も甥っ子と正月会議です。ケチくさいしみったれた親戚と思われたくない、でもお金はそんなにもっていないひきこもりおじさんと甥っ子とのお年玉調停会議です。  いくら欲しいんだとずばり聞いてやると、「1万円」と答えました。さすが算数を習った小学生、去年とはまるで違います。  おじさんは何度も聞こえないふりをしましたが、要求額は変わりません。たまらず値下げ交渉です。まず甥っ子に「お前さんは正気なのか」と尋ねました。さらに小学生で1万円はもらいすぎだろうとたしなめました。北海道のほかの親戚はいくらか尋ねると、最高額は5千円だと言います。  甥っ子が「1万円か5千円か。おじさん、どっちかだ」と二択を切り...
甥っ子

捜査

甥っ子刑事がおじさんの部屋に入ってきて、財布の中身を調べるのです。  「けっこう、はいってるね」  と言われてしました。小学校1年生になると、お金の意味が分かってきますから、おじさんの財政状況が気になるようです。
甥っ子

ひきこもり無菌室

おじさんの部屋は無菌室。人ごみを避けること20年、散らかってはいるが衛生的でウイルスはいません。そんな環境に、甥っ子がやってくるようになりました。手も洗わず、うがいもせず、学校や保育園から、直行でおじさんの「無菌ひきこもり部屋」に入ってくるのです。今流行りの生きのいいウイルスが、甥っ子と一緒に入ってきます。  おじさんは20年にわたるひきこもりライフで、外部のウイルスに対する免疫力がなくなっていますから、甥っ子が運んできたウイルスには必ず感染するというありさまです。世間ではやっている病気には100%の確率で感染してしまいます。防ぐすべがない。今も風邪をひいています。風邪が流行っているらしいです...
甥っ子

2泊3日 甥っ子合宿 3日目 2010

3日目。  甥っ子の尋問から一日がスタートです。昨日、眠いと言ったくせに、寝てなかったじゃないか。夜にトイレに行ったのを、知っているんだぞ、とおじさんを責めるのです。嘘ジジイめ。松本清張の小説に出てくる刑事のような取調べです。わしは見とるぞ。社会の悪を、差別を、わしは許さんぞ、そんな気迫が感じられました。かなり憤慨しているようです。  そこに、次男坊と、保護者である妹が、長男坊を迎えにやって来ました。今からポケモンの映画を見に行くとのこと、おじさん解放です。自由万歳。おじさんは、次男坊にマイDSを渡して、幻のポケモン、セレビィを捕まえてきなさいと命令しました。勝山家では38歳が、3歳児にこのよ...
甥っ子

2泊3日 甥っ子合宿 2日目 2010

小学1年生はぴちぴちしている。釣り上げたばかりの魚のように、ぴちぴち動き回っている。  2日目。  「よし、野球」  という掛け声とともに公園に連れていかれました。昨日に引き続きプレイボールです。おじさんが投げ、甥っ子が四方八方に打つ。ボールを追いかける38歳と、東京空想ドームの中を全力疾走する7歳。疲れが腰にたまるというのを初めて体験しました。  家の中では、甥っ子マイブームのUNOです。2人でやっていてもつまらないということで、老婆ママンも誘い、3人でやることになりました。いがみ合う親子が孫をかすがいとして、ひとつにまとまったのです。  「これ、どうやるの?」  と老婆が言ったところから、...
甥っ子

2泊3日 甥っ子合宿 1日目 2010

「UNOしよう」とささやく少年の声で目を覚ましました。朝7時、甥っ子合宿の始まりです。あとで、とやんわりと断ると「普通の人なら起きている時間だ」と社会性を強調、おじさんを無理やり起こすのです。  ウノ、ポケモン、炎天下での野球とみっちりしごかれました。このままでは死んでしまう。おじさんはお散歩に行くことにしました。甥っ子が何時に帰ってくるのと聞くので、5時か6時と答えると、  「ばかなことを言うな!」  と一喝されてしまいました。  「5時半に帰りなさい」と命令。そのあと甥っ子は、  「暇だ、オレは何をすればいいんだ」  といいながら部屋の中をを転げまわっておりました。おじさんは逃げるように家...