今年も甥っ子と正月会議です。ケチくさいしみったれた親戚と思われたくない、でもお金はそんなにもっていないひきこもりおじさんと甥っ子とのお年玉調停会議です。
いくら欲しいんだとずばり聞いてやると、「1万円」と答えました。さすが算数を習った小学生、去年とはまるで違います。
おじさんは何度も聞こえないふりをしましたが、要求額は変わりません。たまらず値下げ交渉です。まず甥っ子に「お前さんは正気なのか」と尋ねました。さらに小学生で1万円はもらいすぎだろうとたしなめました。北海道のほかの親戚はいくらか尋ねると、最高額は5千円だと言います。
甥っ子が「1万円か5千円か。おじさん、どっちかだ」と二択を切り出しました。勝負です。すかさずおじさんが、我家の老爺はいくらだと聞き返します。素直に2千円と白状しました。そうれみたことか。ならおじさんが5千円というのも、おかしいだろうと問い詰めると、4千円に要求額を減らしました。
ここから甥っ子が急にかたくなになる、断固4千円を主張するのです。大長考のすえケチおじさんにはなりたくないから、いいか4千円で ということにしました。次男坊のお年玉を安くしようと気持ちを切り替えました。
そのあと、どういうわけか甥っ子が、母さん(私の妹)におじさんからもらいすぎだから返してきなさいと怒られてしまい、お年玉の一部の千円がおじさんにキャッシュバックされました。複雑な気分ですのう、でもこれで次男坊のお年玉が確保できたと、4歳次男坊にあげると、「俺はいやだ」と駄々をこねるのです。
おじさんの財布の中から小銭215円を取って、これがいいと言いました。おじさんは即決、次男坊のお年玉215円で確定です。するといつも兄弟喧嘩ばかりで、仲の悪い長男坊が、弟がかわいそうだ、千円あげなよと優しい兄貴らしいことを言うのですよ。心打たれてもらい泣きです。迷うことなく、次男坊に千円追加であげました。でも「俺」こと次男坊はちっとも喜ばず、千円札に何の感心もしめしません。
これにて、今年のお年玉は終了。しめて4215円也。ちょっと予算オーバーでした。
コメント
お年玉の季節ですか…
私はあげる立場になることなんか
考えたこともありませんでした。
この記事を読んで はっ と
我に返りました。
もうそんな年なのか…と。
でも私には幸か不幸かお年玉をあげる
子供は親戚中をさがしてもおりません。
同感、異議なしです。子ども手当てがあれば、
ひきこもりも楽々。人生の選択肢が確実に増える。
誰のおかげで飯食えるんだと罵られずに育つ子供に幸あれい。
お年玉をもらっていた自分の幼い頃を思い出しました。あの人達は一体どんな気持ちでくれてたのでしょうか。ひきこもってからは祖父母からお年玉をもらって、ひきこもり軍資金の大きなウェイトを占めていたと思います。お年玉がなければ今よりさらに貧相な人生でした。自分では大金だと思っていても案外すぐなくなってしまうという経験も貴重だったと思います。甥っ子さんは国から毎月お年玉がもらえるのでうらやましい限りです。ひきこもり兵糧攻めに対抗するためのいにしえのひきこもり手当、ひきこもりBIそれがお年玉だと聞いております。
甥っ子はかけひきを知っているのです。
一万円ふっかけてからの、せめぎあいですよ。
明るいニュースだったでせうか。
屁理屈ジジイと呼ばれておしまいです。
しみったれた親戚になってしまうではないですか。
勝山さんらしくない気がします。
そんなストレートな交渉はしないで、一休さんばりの屁理屈で上手く丸めこまめなきゃ。勝山さんならいくらでも思いつくでしょうに。
そうすれば甥御さんも来年は作戦を練ってきますよ。
けっこう教育効果があると思うんですけどね〜。ダメですか(笑)
明るいニュースでした。
幸先がいいなあ。
今回のエピソードを聞いてお年玉ではありませんが、小さい頃 レジで母親が壱万円札をだして千円札でお釣りが返って来た時に「お母さんお金が増えたね~」と喜んだ事を思い出しました。
かっちゃん先生の甥っ子長男は中々頭の切れるお子さんですね。
まだ低学年でいらしたと思うのですが「壱万円」を要求するだなんて、大阪のぼったくりバー並みの極道です。
甥っ子長男の将来が楽しみですね。