勝山おじさんQ&A  どこの大学に行ってたの?

 「おじさんは、どこの大学に行ってたの?」という質問を、甥っ子長男坊(11歳)から受けました。勝山おじさんの答えは、行ってないです。ええっ、と甥っ子がびっくりしておりました。いつも、びっくりさせてばかりで、ごめん。甥っ子長男坊は驚き坊やですから、おじさんの年齢が42歳と聞いては愕然としたり、結婚してない、する気もないと聞いては卒倒寸前になったりするのです。

 「じゃあ、おじさんはどこの高校に行ってたの?」と続けて質問されました。今日は勝山おじさんQ&Aの日のようですな。大学には行っていない、と素直に話せた勝山おじさんも高校の話になると、憂いをおびた哀しい目をして、沈黙してしまいます。

 おじさんが結婚してないと言っただけでびっくり仰天、どうしてだーっと問い詰めてくる甥っ子長男坊に、「高校は途中まで行ったけどさ、嫌になって辞めたんだよ」なんて言えるのか。高校進学率96%の時代に、アウトローすぎやしないか。しかもその後、大検を取って大学受験資格を取ったものの、大学に合格できずに、結局は最終学歴は中卒です、なんて正直に語る勇気が出ない。

 しかたなく「秘密高校に行ってました」そんな嘘とも冗談とも分からない、つまらないことを言って、甥っ子の冷たい視線を浴びたのです。なんだか白け切った雰囲気になってしまい、気まずさが漂います。長男坊から離れ、宿題をやっている甥っ子次男坊(7歳)のところに行きました。

 甥っ子が我家に来るパターンは、学校→学童保育→我家(ひきこもり団地)→甥っ子家、という順番で回遊しています。ようは両親の仕事が遅番で帰宅が遅い時に、我家に来て遊んで、夕飯を食べて時間を潰すのです。その流れからいうと、宿題は学童保育にいる間に、終わらせるのがいいと思うのですが、甥っ子次男坊は「やる気がしない」ということで、我家までたいてい宿題を持ち込みます。ここでやらないと家で大泣きして、大変なことになるそうなので、ポケモンのテレビを見ながら、がんばって宿題をします。

 甥っ子次男坊がつまずいていたのは、ふた桁の引き算でした。58-33= なんていう問題です。これだけでもやる気のしないしろものなのですが、もっと面倒な問題があるのです。それが「確かめ算」です。自分が解いた引き算があっているか、確かめる計算をしろという問題なのです。

 次男坊が言うのです、「意味がわかんねーーー」と。おじさんは意味は分かるが、こんな簡単な計算に、いちいち確かめ算なんていう七面倒臭いことやってられんと憤慨です。でもお互いに常識人だから、それは置いといて、宿題はちゃんとやろうということになりました。さあさあおじさん答えて、と次男坊が催促するのですが、それでは次男坊のためにならないと、おじ塾開講です。

 【計算】 58-33=25
 【確かめ算】 25+33=58
↑学校の先生は、こういうことをやらせたい。

 しかし次男坊の理解力だと、
 【計算】 58-33=25
 【確かめ算】 33+58=91
 ↑なぜかこうなってしまい。これじゃあ、ただの足し算だと言うと、怒ってお前がやれと、ぶんむくれてしまいます。結局のところ、確かめ算なるものの意味が分かっていないようです。

 以前学校で、足し算を習った時に、12+8と8+12の答えは同じだよと、授業で教わっていて、今回はそのことと完全に混同してしまい、難しくなっちゃったようです。子供の分からないにはちゃんと理由がある。では、どうやって理解させるか、と考えているのですが、自分は子供の時は、よく分かる子供だったので、分からない子供の気持ちが分からねえです。

 まあとにかくさ、問題が悪い。設問の日本語が下手だ、分かりづらい、算数の先生には碌な奴がいねえな、先生が日本語の勉強をやり直さなきゃという、いつもの教師批判をして、おじ塾は終了。宿題は次男坊が一人でやりました。やっぱ独学にかぎる、独学が将来一番伸びるよ。

コメント

  1. お金にたとえると、計算も分かりやすく
    なりますよね。
    世の中にいるどころか、至近距離に
    いすぎるところが、悩みどころです。

  2. 世の中には一生結婚しない人も、大学に行かない人も、働かない人もいる。
    長男坊くんの見聞が広がってとても良いことなのではないでしょうか。

  3. コンビニで33円の飴玉を買うために58円出しました。お釣りはいくらでしょう?
     ってのはどうですかね。お釣りを25円もらったけど、おまえそれコンビニ店員にちょろまかされてないか?本当に25円でいいのか?確かめるにはどうしたらいいのか?
     だからたしかめ算は58円-お釣り25円=飴玉33円でもいいはずで、これを不正解としたなら
    その先生は頼らないほうがいいでしょう。

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