「おじさんはハゲてるけど、いいやつだ」 by 甥っ子長男坊10歳。こんなお褒めの言葉をいただきました。10年も勝山おじさんとつるんでいると、小学生なのになかなか辛味の効いた面白いことをいうようになります。言い回しのセンスがいいですのう。
おじさんはいつも夏休み、でも甥っ子兄弟は今だけが夏休み、ということで8月に集中的に5回も遊びに来ました。小学校一年生になった甥っ子次男坊も、おじさなんに随分なついて来た、と同時におじさんに対する疑問も湧き起こる。
「なぜおじさんはいつも朝寝ているのか」。おじさんに聞いても、朝寝てちゃいけねえって、そういう法律でもあるんすか! という定番の返しがあるので、次男坊もなかなか問い詰めることが出来ません。次男坊は、甥っ子家族のなかでは一番朝に弱く、お寝坊さんなのですが、毎日お母さんに怒られて、起きているそうです。
そこではっと思いつくことがあったのでしょう、老爺を問い詰め始めたのです。「どうしてジイは、おじさんが寝てても怒らないんだ」と。叱ってやりなさいと、言うのです。73歳の老爺が、41歳の中年男に、「早く起きなさい」と叱ることを要求し始めたのです。
しかしそんなことをすれば閻魔大王より恐ろしい「ひきこもり阿修羅フェイス」で威嚇してくるに決まっていますから、老爺も口をにごします。働いていない勝山おじさんが早起きする理由もないですし。ただし甥っ子次男坊としては、自分ばかり母さんに起こされて、おじさんばかり寝ているのは、ずるいと思ったのでしょう。なんでおじさんは寝ているのかと、繰り返し問い詰めていたところに、甥っ子長男防ことお兄ちゃんが登場です。
「おじさんはなあー、自由なんだよ!」。この一喝により、次男坊も納得。以後おじさんが寝ているということに関しての、議論はなされなくなりました。今日も勝山おじさんはお昼に起床、自由満喫です。
コメント
10歳になると、人情とかも理解しますから
なかなか味なことをいいますよ。
10歳ともなると大体の事情は呑み込んで、その上での言葉なのでしょう。
ユーモアに富んだ発言はいろんな壁を飛び越えてしまうという好例だと思います。脱帽です。