うっかりとADHD

 発達障害ブームですが、大きく分けて二種類あって、空気の読めないアスペルガー系(自閉スペクトラム症)と、集中力と落ち着きのない多動系のAD/HDです。今回はADHDの方についての話。

 AD/HD(注意欠陥/多動性障害)の特徴をあげていくとこんな感じ、集中力がない、話の途中でうわの空、途中でやめる、最後までやりとげない、整理しない、時間に間に合わない、完成しない、計画は立てるが実行できない、モノをなくす、必要なものをなくす、携帯電話がどこかに消える、部屋にあるはずのリモコンがない、財布がない、あれこれいろんな考えが思い浮かんでは消えてゆく、約束は忘れる、約束以外のことも忘れる。

 当てはまらない人は幸せですな。これがADHDにおける、「不注意」の症状と言われているものです。障碍だと言われてしまえばそれまでですが、全部当てはまる私としては、どうしたものかと考え込んでしまいます。うっかりの一言で片付けて、46年間も生きてきてしまったからです。46年もうっかりしてきたから、ひきこもり名人なんですよ。

 会社員、学生であれば困ることでしょうが、ひきこもり名人ですから、これらの症状は当てはまるけれど困ってはいない。私が日々どのように対処しているかというと、こんな感じです。

 気が向いたときだけやる、好きなことだけやる、気が乗らない時はやらない、嫌なことはやらない、つまらない話は聞かない、つまらない話はやめさせる(ひどい)、代わりに自分が話す(わがまま)、整理はしないが時々思い切って捨てる、遅刻するときには連絡する、短時間で完成できるものしかしない、計画はコロコロ変える、自分の携帯電話に電話する、リモコンは諦めて本体のボタンで操作する、財布も何もかも全部カバンにいれる(いつでもでかいリュックを背負っているのはそのせい)、思い浮かんだことは全部メモする、約束はダイアリーに書き込むがダイアリーを見るのを忘れるので効果がない(未解決の問題)、忘れたことを忘れるので認知症じゃないかと怯えている。

 これが私のうっかり名人の日々の対処法(?)です。そんなに気にしてないし、基本的に発達障害は治さなくてもいい病気だと思ってます、が、ここまで世間でブームになると、当事者としての興味が出てきました。特に例のあれ、コンサータに興味が湧いてきました。あれ飲むと俺はどうなるんだろう…。

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