使ってわかったプレミアム付商品券7つの習慣

 あれだけ酷評していたプレミアム付き商品券を(2万円払って)、2万5千円分購入しました。

 8月の段階では使える店が少なかったのですが、利用開始の10月が近づいてくるにつれ、コンビニ、イトーヨーカドーなどの大手スーパー、ヨドバシカメラ、ドン・キホーテと使える店が増えていったので、それならばとドーンとMAX分購入してやったのです。

 で、実際に使い始めて10日ほどたち、現在はげしく後悔しているのですが、それ気持ちを自分一人で抱え込むのではなく、皆に分け与えたい。プレミアム商品券を使うさいに感じる、つらい7つの習慣(?)をここに上げておく。参考にしてくださいね。

 

その① 店員さんを困惑させてしまう

 レジのアルバイトさん、パートさんを困惑させてしまう、それがプレミアム付商品券。生まれて初めて見る、なぞの商品券に店員さんは一様に困惑の表情をします。店長のもとへ駆け寄ったり、商品券の裏の説明を読んで自力で理解しようとしたりと、使えば必ずよけいな苦労をさせてしまいます。新人アルバイト殺しとも言えるアイテムで、ほんとうに申し訳ない。毎回、合法の偽札を使っている気分になります。

 

その② 使えるかどうかレジで聞かないと分からない

 基本的に店の入口にチラシを貼っていたりするので、まあ使えるだろうとは分かるのですか、なかにはチラシなし・シールなしの、ノーヒントの店もあります。それにくわえて、「利用可能店舗であっても一部商品等で商品券を利用できない場合があります。店舗にてご確認ください」との但し書きがありますから、レジでの確認は必須となります。図書カードのような金券は買えないだろうし、タバコなんかは判断が微妙なケースですよね。このへんは店で実際に聞くしかありません。

 ただし、聞いて使えませんと言われたときにどうするかは、あらかじめ〝覚悟〟を決めないといけない。使えなければ現金で買うのか、それともニヤニヤしながらレジを離れ、商品をもとの位置に戻すかのか。後者は場合は精神的につらいものがありますな。

 

その③ クーポン券との併用ができない(お店もあるぞ)

 右手にプレミア付商品券、左手に割引きクーポン券という、貧乏まるだしのスタイルでの買い物に挑戦してみました。レジで、おそらく新人であろう女性店員は、ひきこもりおじさんのこの応用問題に対し、「少々お持ちください」といってレジを離れ、なにやら遠いところで店員同士の話し合いが始まりました、しばらくするとちょっとガタイのいい男性店員がやってきて、「すみませんが〝クーポン券〟との併用はできません」と言われました。私はニヤニヤしながら、すっと割引きクーポン券を引っ込め、割引きされなくなった、割高な商品を、プレミアム付商品券で購入したのです。いかがなものでしょうか。こんな恥ずかしい思いをしてまで買い物をしたいですか、というか私は客なのでしょうか。

 

その④ 自分以外に使っている人をみたことがない

 毎回オドオドしながらプレミアム付商品券を使っている理由の1つがこれ、自分しか使っていないということ。ほかのレジをみても、前後の客を見ても、自分のほかに使っている人を見たことがないのです。この人には福祉だろう、と思われるような汚い格好をした老人でさえ、商品券なぞ使わずに現金で支払いをしています。

 噂に聞くところでは、この手の商品券、例えば地方自治体が発行する地域振興券のようなものは、行列ができるほどの大人気であると聞いていました。でも今回、実際に自分が商品券を買いに行ったところ、行列どころか、商品券を販売する窓口にいたのは私だけでした。孤独であるという以上に、不安を覚えたものです。

 

その⑤ セルフレジで使う時には絶望感さえ感じる

 現金払いの店で、現金の代わりにプレミアム付商品券を使うのはまだいいのです。これが最近増えてきたセルフレジの場合だと、勇気を通り越した、蛮勇を必要とします。殺すんなら殺せ、全部ブログに書いてやる、と自分に言い聞かせて、セルフレジに店員を呼び、商品券と引き換えに500円分を差し引いてもらう手続きをして会計をします。使えるけど、使いたくない1番悪い状況です。

 

その⑥ 500円という単位に縛られる

 プレミアム付商品券はお釣りが出ないので、どうしても区切りのいい、500円単位で買い物をするようになります。買い物の合計が400円だったなら、じゃあもう100円分なんか買おうとなります。買い物をするたびに「なんか」を買っているのです。この無駄な「なんか」は買いたくないのですが、もったいないのと、早く商品券を使い切りたいので、いつも「なんか」買っております。かないしい。

 

その⑦ 商品券は切り離し不可

 商品券を購入したあとに知ったのですが、プレミアム付商品券は10枚つづりの冊子になっていて、大きさはお札をふたまわりくらい大きくしたくらい、私はこれを切り離して500円札(もしくは昔の図書券)のように使おうと思っていたのですか、プレミアム付商品券は回数券方式で、切り離すと無効、使うことができません。

 基本的にレジで冊子ごと店員に渡し、必要な枚数を店員に切り取ってもらい、返してもらう、という作業が必要になります。店員にとっては面倒ですよね。お店によっては、店員ではなく客に切り取らすところもある。まあどっちにしろキャッスレスとは真逆の手間暇のかかるやり方。その間、レジの後ろに並んでいる他の客の冷たい視線が刺さりまくります。福祉に頼って生きている人間が、配給券を使って物を手にしているぞと、そんな被害妄想というか、貧乏であることに罪悪感をもつような仕組みになっています。

 

まとめ

 この10日間ほど、積極的にプレミアム付商品券を使い続けていますが、まだ2万円分ほどのこっています。来年の3月までに使い切るのは容易ではありますが、毎回レジで店員をわずらわすのがつらいです。ヨドバシカメラのようなところで、ある程度まとまってどーんと買い物をする予定がないのなら、プレミアム付商品券の購入はお薦めしません。日々の生活で、食料品や飲食代の支払いとして使うにはあまりに不便すぎるからです。5000円程度のお得では割にあわないものですぞ。

 

コメント

  1. 全く同じです。他に使っている人を見たことがない。「私は低所得者です。生産性がありません。」と謝らされているようで辛い。紙に値段をメモして、なるべく現金分が出ないように計算。現金分の出費が痛い。余計な買い物して後悔。田舎に住んでいるので、欲しいものを売ってる店がない。2月いっぱいまでしか使えない。完全なる地域格差です! これっておかしくない?

  2. アチャー商品券ってそんなにひけ目を感じながら使わなきゃいけないんですか
    道理で買物で使ってる人見た事ないなあと思ってました これって保育無償に使われるんですよね 無償の金額たしか計算間違いで1億何千万円も足り無いそうですね、プレミア商品券使わない人が多いなら、益々足りなくなるんではないですか?政府は何やってるのか?

  3. 申請して二か月ですが、まだ受け取れてません。
    問い合わせしたら、あと一か月ほどまっていてくださいと言われました。
    日常的に使おうと思っていたお店の商品券の使用期限は三月一日までなんです。
    さらにここでのコメントを見て、心が折れそうになっています。
    毎回の羞恥プレイに耐えられるか不安です。

    • 信じられないくらい遅いですね。
      恥ずかしさよりも、使うたびに
      店員さんに面倒な思いをさせてしまい、
      申し訳ない気持ちになります。

  4. こんにちは。
    なんでこんなアホな物を・・・と言わざるを得ない、惨憺たる結果ですね・・・。
    仮に自分が貰ったとしても、恥ずかしいやら迷惑を掛けるやらで、使えないと思います。
    こうなると、生活保護の話でよく話題に上がる「現物支給にしろ!」という意見も、無駄な混乱と手間を増やすだけのような気がしますね。

    • 商品券でこれですから、現物支給なら手間ひまかけて
      欲しい物がもらえないということになるでしょうね。

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