※桜井信一氏からの削除の申立てに配慮し、一部内容を削除変更しました。(2015/03/16)
ごちそうだよ、中卒の父親が、親塾こと家庭教師となり、娘と一緒に勉強しながら難関中学に挑戦する(結果は第1志望は不合格)ドキュメンタリーブログが、「下克上受験」という本になり、発売中とのことです。偶然、ここのニュースサイト→「中卒の父、娘と難関中学に挑戦「下剋上受験」 壮絶な勉強記録 ブログが人気に 」で知りました。さあ、ご紹介しましょう。
↑※ニフティからの指示にしたがいモザイク画像を変更しました。(2014/12/04) ※塗りつぶし画像に変更。(2015/03/16)
「人生のしくみ」←ここをクリックすると実物が見れます。はい、どうでしょう、いかがなものでしょうか。怒りを覚えた毒親チルドレンもいるんじゃないでしょうか。同じ中卒男子として恥ずかしいかぎりです。調べると、著者の毒父・桜井信一氏と私かつちゃんとは、随分と共通点が多い。
桜井信一と私(勝山実)との類似点。高校中退で、最終学歴が中卒。年齢が近い、1968年生まれと1971年生まれ。うつ病。ブログ経由で本を出版。子どもネタが得意。教育に関心がある。偏差値にうるさい。きなくさい。イベント時には帽子をかぶって変装。
どうりでなんかひっかかるわけだ、じっとしていられずグーグルで検索、著者のブログまで、じっくりと見てしまいました。桜井氏の思うつぼでございますな。
さて本題、図の人生のしくみについてです。突っ込みどころがたくさんあるのですが、まずこれには、人生につきものの「挫折」がまったく考慮されていません。そこが欠点です。順調な人生なんてものがあるだろうか、否ありません。受験勉強・学歴が、人生の苦しみや挫折から自分を守ってくれるだろうか、否守ってくれません。私立の進学校に、いい大学に進学させれば、人生で誰もが体験する、あの煮え湯を飲まずにすむでしょうか。ヘッセの小説を引用しましょう。
「おん身がむすこを愛するからといって、子どものために、悩みと苦痛と失望を免除してやりたいと願うからといって、そうしてやれると思うか。たとえおん 身が十度彼のために死んだとしても、それで彼の運命の一番小さい部分でさえ、取り除いてやることはできないだろう」by ヘッセ(シッダールタより)
そのことが、40歳すぎてもわかっていない、桜井おじさんよ、おなじ中卒仲間として恥ずかしい。なんのための中卒なんだ。
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「人生ってわずか8年間、がんばるだけでかえられるんだよ」って、子どもの8年間って、もう大人の一生に匹敵するくらい長い時間でしょ。それを奪い取る、何のために、全部テメーのためじゃねえかって、何年かすれば娘さんも気が付きます。塾なら家に帰ってくれば解放されるけど、親塾では逃げ場がない。親の生きがいに子どもが巻き込まれている。どうして、こんなことになってしまったのか。
桜井氏は優等生をやったことがなく、受験エリートといのものが、どんなに辛いものか知らんのです。進学校に通っているできる生徒でも、受験勉強は必要悪だくらいにしか思っていません、嫌々やっとるのです。桜井版人生のしくみでは大学受験だけがんばっても東京大学にはいけない、とありますが、いける奴はいける。受験秀才・天才が世の中にたくさんいます。必死でがんばり続けないと勉強についていけないようでは、受験エリートはつとまりません。
偏差値を41から70まであげるのも地獄の苦しみですが、偏差値70を維持する苦しみに比べればたいしたことではありません。下克上いまだならず、です。なのに父親がかってに勝利宣言した本を出版しているのだから、娘さんの苦しみも相当なものでしょう。私が高校に合格した時、毒ママンがひとりで喜んで、私の高校のテレホンカードを自慢げに近所に配り歩いているのを見て、死にたくなったのを思い出しました。
我慢するのは、受験勉強を始めた10歳から18歳までの8年間だけ、なんてわけがない。こままま、このウザイ父親が死ぬまでの(桜井信一氏が平均寿命まで生きるとして)38年間、娘さんが48歳になるまで、我慢し続けるはめになるに決まっている。いますぐ勉強やめて、阿修羅フェイスで対抗したほうがいい。阿修羅フェイス講座を開催しないといけません。
「人生のしくみ」にツッコミをいれながら、一晩語れるし、まだまだ否定するところはあるのだけれども(大学と会社を舐めすぎているとか、自分自身に対しては諦めがいいくせに娘には諦めが悪いとことか)、でもまあ今宵はこれくらいにしておきましょう。
コメント
人生の価値観はそれぞれです。
今の人生上手くいっていないおじさんが娘に夢見るための人生観なんて反吐が出ます。
寝太郎さんのブログ経由でやってきました。
この「人生のしくみ」を見たときはショックでした。私も私の子供もすでにこの仕組みから外れています。
そしてこの「人生のしくみ」に同調してしまう親が多数存在する事にさらにショックを受けました。
どうもこの本の内容は出版社のプロデュースが相当に
入っているのではないかという見方がでてきましたね。
桜井さん自身はこんなに極端ではなくても、世の中
がこういう内容を歓迎するということ自体に救いのな
さがあるということに変わりはないのですが、目くじらを
立てるのは確かに時間がもったいない程度のことかも
しれませんね。出版社にとっては炎上すればしめた
ものです。名人がそういうものだと割り切れるのなら、
アフィリエイトを貼っておけば妖怪ウォッチくらい買える
かもしれません。
非暴力不服従。娘さんこのままだと
心の病気になりますよね。
年寄りの一年なんて、子供の
10分くらいでしょ。一年があっという間だとかいう
大人とは全然違う。
娘さんも、無理やりお父さんが好きにならないと
生きていけないじゃないでしょうか。
シッダールタいいですよね。時間がもったいなと思いつつ
こんなのにとらわれてしまいました。
私もシッダールタ大好きです!
人生は何があるかわかりません。
こんなくだらない図をながめてる時間がもったいないですよ〜。まずフォントがダサイ!
ごちそうさまです。ご飯3杯はいけます。ぼくのかんがえた
さいきょうの人生ですね。
端的に言えば貧しい、心が。これでは貧しい学校、
貧しい会社、貧しい人生です。
こんなにちまちま書かなくても「働いたら負け」という名言を
残したニートがいましたが、言ってることは同じことです。
この責任は他にある。桜井さんは悪くない。
名人でさえ恥ずかしいと思っているのに、桜井さんの
さらに親の世代、あるいは最高学府たるその東大の人たちは
申し訳ない恥ずかしいと思わないんだろうか。
これを拍手喝さいしてそうだそうだとはやし立てるのでしょうか。
そんなにグロいことはない。
桜井さんの娘さんは、そんなお父さんが大好きで
お父さんに喜んでもらいたいお父さんに誉めてもらいたいと
思っている。
我々はこの責任を追及しなければならない。
根こそぎに 容赦なく 断固として
「子供の8年間って、もう大人の一生に匹敵する」は金言ですね。
私も、時代の風潮とバカ親と、受験産業から賄賂を受け取っていた小学校5年の時の担任のせいで、無駄な時間と労力を過ごしたわ。
終身雇用+出世+巨額退職金の世界から落ちこぼれた。
でも、早めに逃げて良かったわ。
あの教師には、復讐できずに逃げられたが。
毒ママンの行動、すごいですね。そのママンに暴力振るわないで今までやってきた、かつちゃん尊敬です。
中学受験って馬鹿な親が妄想をこじらせることが多いですよ。娘さんが病気にならず毒親から逃れられることを願います。