2009

甥っ子

2泊3日甥っ子合宿

甥っ子2人が、我家に2泊3日のお泊り会です。あんなうるさいのと3日も過ごすとは、いつもよりペースを落とさないと持たないなと気を引き締めて接することにしました。勝山おじさんはポケモン担当です。早速1日目、夏の映画がらみでデビューしたアルセウスの新しいカードセットを持って甥っ子が参上です。カード60枚フルデッキで、おじさんと勝負とは、小学生になる前なのにすごいのでは。これも、ひきこもりゲーム王の英才教育の賜物でしょう。甥っ子の持っているカードのほうが強いですが、子ども相手に手加減なしのひきこもり名人の頭脳も侮りがたい、いいバトルになるはずでしたが…、序盤おじさん有利にゲームが進んだ途端です、甥っ子...
よもやま話

ヒル

ひきこもり界のクレイジークライマー、勝山叔父さんです。今年も富士山に登ることになりましたので、予行練習として丹沢の大山に行ってきました。友達とその友人、そして私の三人です。大山にはヒルが大発生しているという情報が得ていたのですが、農業をやり始めてからというもの、気味の悪い虫とかに抵抗がなく、やっつけてやるくらいの自信があったので、まったく気にも留めませんでした。咬みたければ咬めばよい、血が吸いたければ吸えばよい、そんな風に考えていました。  結果、足首の所を咬まれ、血まみれです。登山用の厚手の靴下のうえから咬みつくとは、イメージとしては蛇だね。でも全然痛くない、そのかわり血が止まらないのです。...
ひきこもり

ひきこもり聖地

廃墟で知られる軍艦島の写真を見ていると、ここはひきこもり聖地にぴったりじゃないかと思う。ひきこもりが年に一度集まりたくなるような、聖地があるといいのに。ひきこもりの悟りを目指し、働くことを諦めた虚弱な中年が巡礼に訪れる。お互いの生存を確認し、来年会えるか分からない不安を共有する。そんな島があったらいい。横須賀にある猿島とかも個人的にはお気に入りなんだけど、ちょっとキャラが弱い。梅雨が明けても、どこに行くでもなく、何をするでもない、せめて聖地があれば巡礼の旅に出かけるのになって、そんなことを考えていました。
よもやま話

木酢液

木酢液(もくさくえき)というのを知っていますか。炭焼きした時に出てくる煙を冷やしてとれる水で、園芸では防虫、病気予防などに効果があり、しかも天然で安全である、とマンガに描いてあった。打倒アブラムシにもってこい、農薬じゃないところもいいと思って買ってしまいました。後悔しています。完全につかまされたな。  とにかく臭い。においで虫の前に、人間がやられてしまう。洗濯物とかある、ベランダではとても使う気になれない。そもそも本当に防虫効果があるのか、いろいろ調べてみると実に胡散臭い…。値段が安かったのが唯一の救い、確か700円くらい。今のご時勢に、悪臭のするこの液体をどこに捨てたらいいのやら。こんなもの...
よもやま話

甥っ子次男坊

甥っ子とポケモンカードしていると、でぶっちょ甥っ子次男坊(もうすぐ3歳)がやって来てカードの上を走り回り、ゲームをめちゃくちゃにしてしまう。かまってプリーズということなんでしょうが、6歳の兄貴にそんなことが分かるはずもなく、激昂し相手の髪の毛をぎゅうっとひっぱったあと、頭をばんばんと叩く。次男坊号泣。そんな兄弟喧嘩が一日三回はおこなわれます。  こんな時に叔父さんはどうすればいいのでしょうか。次男坊の悪ふざけもわからないでもないが、大事なポケモンの勝負を途中で台無しにされた甥っ子長男の激怒も分かる。痛みわけかなと思う。  でもここからの次男坊の泣きが長い。同情プリーズの泣きです。力では兄貴勝て...
よもやま話

モニター募集に当たった

500名限定、モニター募集というのに応募して当選しました。ジュースが2本です。お試し体験ブログモニターということで、ジュースの感想をブログに書くという約束。条件付とはいえ、人生のほとんどに落選したきた自分として、当選はうれしい。  DANONE BODY-ism Calcium Works(ダノン ボディイズム カルシウムワークス)。中身はレモン水、果汁はゼロ。味や風味の感想をブログにアップして欲しいとのことでしたが、気がついたら全部飲んでいました。レモンの味だったはずです。  追伸。Fonte7/1号に安心ひきこもりLIFE第5回が載っています。張り切って書いてますので、誰か不登校の人に頼ん...
ひきこもり

レンタルお姉さん映画化

今回のエントリーは下品な内容になっています。子供、女子の閲覧は禁止です。ひきこもり中年男子だけ見てください。  ニュース←で知って驚きました。レンタルお姉さんが「レンタルお姉さん 欲望家政婦」(姫川りな主演)という形で映画化されていたのです。2006年だから、3年近く前。なんで気づかなかったんだろう、全く話題にならなかった。のになぜ、放っておけば誰も知らずにすんだのに、わざわざ配給差し止めの申請をするんだ、記者会見までひらくなんて。  レンタルお姉さんは死ねばいい、と常々言い続けてきました。ちょっと働いたくらいで何か偉い者のなったかのように勘違いして、余計なお世話をする女便所虫。だからポルノ映...
よもやま話

追悼

人生八十年の予定で生きていますが、私と同い年の友人が亡くなってしまいました。事故死らしい、それしか分かりません。仲の良い友人よりも、遠い親戚のほうが死んだ人に対し権利があると申しましょうか。友達だ、という理由では死亡確認すら出来ないのです。そんな中手がかりになったのが友人の書いていたHPの日記で、そこからわずかな手がかりと、過去のメールを調べたりして、まあ自分は特に何もしなかったのですが、埋葬された墓の場所を知りました。  年寄りが死ぬのと違って自分と同い年、まだ37歳の友人が死ぬのはショックで、死の研究本とか読んで、万全の心の準備をしていたつもりでしたが、かなり打撃を受けました。実感がわかな...
ひきこもり

お土産

甥っ子がお泊りキャンプに行きました。2泊3日。泣き虫坊主なので心配でしたがなんと一回も泣かなかったそうです。お土産がキャンプ場の「石」だったのには度肝抜かれました。想定外でリアクションが取れませんでした。旧石器時代かっ、という突っ込み待ちだったのかもしれないのにね。  夕食の後、甥っ子にせがまれて、肩車して立ち上がると、家の上の柱に甥っ子の顔がゴツンとおもっいっきりぶつかってしまい大泣き。キャンプで泣かず、叔父さんのせいで家の中で泣く。おでこには、でかいたんこぶ。こんな叔父さんを許してくれるかい? 明日は、横浜駅まで出かけるので、ポケモンカードをしこたま買い込んでこようと思います。これでご機嫌...
よもやま話

雑草抜く喜び

畑に生えている雑草を抜くのが心が癒いです。雑草セラピーとでも言いましょうか、ちまちまと雑草を引っこ抜いていると、すっと無の境地になります。雑草取りというと不毛な作業のようにも思えますが、雑草を一箇所に集めておけば堆肥になり、これが畑の栄養になるのです。  畑の農作業はちゃんとしゃがむのが大切です、そうしないと腰を痛めますから。夏は麦わら帽子をかぶり、首にタオルを巻き、汗を流します。近所の子供が私見て、あのカールおじさん痩せてる、とそんなことを申しておりました。
ひきこもり

アブラムシ派遣就労

害虫といえばアブラムシ。養分は吸うし、病気を運んできたりと、お百姓泣かせの虫です。気がつくと葉っぱの裏にアブラムシがいっぱい、ということがよくあります。  蟻の影ににアブラムシあり。よく知られていることですが、アリとアブラムシは仲良しの共生関係にあります。アブラムシの尻の穴から出る甘い汁に、蟻がむしゃぶりつくのです。じゃあ、蟻はアブラムシに何をするのかというと、アブラムシの輸送をします。餌になる葉のところまで連れて行くのです。グッドウィルばりの、違法派遣をしているのです。アリを見つけたら、近くにアブラムシがいないか、よく葉っぱを見て確かめることにしております。
ひきこもり

何度でも言う

何度言っても分からない、何回言ってもいうことを聞かない。6歳と2歳の甥っ子がいるのですが、ぴったり当てはまる。こういう時にどうすればよいか、更に何度も言うが正解です。ここで怒るのは人間として二流です。過去の自分のことを思えば、勉強にしろ仕事にしろ一度で完全に理解できたことがあっただろうか、他人の助言を素直に聞いたことが今までに何度あったであろうか。自分の行いをちょっと振り返ってみれば、何度言っても分からないのは人間として当たり前と気づく。大声出したり、小突いてみても効果はない。同じことを何度も、辛抱強く、魂こめて説法をするのです。ブッダのように精進するのですよ。
ひきこもり

恒例梅雨休み

梅雨に入るくらいが、暑くも寒くもなく、Tシャツ一枚でちょうどいい。雨が降ったらお休み、ハメハメハ大王の生活をしています。子供の頃、この南の島のハメハメハ大王という曲を聞いて、まったく南国の王様は気楽でいい気なもんだと蔑んでいましたが、まさか自分が現代日本でこのような暮らしを実現させるとは思いませんでした。朝日のあとに起きて きて、夕日の前に寝てしまうという歌詞には心打たれますなあ。
よもやま話

1年ぶりに風邪をひく

1年ぶりに風邪をひきました。逆に言えば虚弱人生で初めて、1年間も風邪をひかなかったということです。健康になったか、バカになったかのどちらかだ。  豚インフルエンザが流行っているので発熱したら、発熱相談センターに電話するのがマナーになっています、私も電話しました。熱が何度か、セキや鼻水などの症状、最近海外に行ったか、家族でインフルエンザの人はないかとの質問に答えるという仕組みで、そこから相談員が新型インフルエンザの可能性が高いか低いかを判断する。自分の場合はインフルエンザの可能性は低いから近くの病院で診察してね、と言われてお終いでした。ここで可能性が高いとなると、専門対応の病院を紹介してくるのだ...
ひきこもり

怒らない人

甥っ子に「叔父さんは怒らない人なの?」と聞かれました。意味がよく分からなかったのですが、怒る時もあるぞと言うと、どんなふうに怒るのと聞いてきます。こらぁっ、そんな感じじゃないのと私が述べると、「じゃあ、やってみて」と言われてしまいました。いかがなものでしょうか。  この尋問はいったいなんなんだろう。誰かが何かを甥っ子に吹き込んだに違いない。でも理由もないのに怒ることは出来ないと説明すると、甥っ子は飴の空袋をぽいと畳の上に捨てました。これしきでは…、叔父さんもがっくりです。いいからすぐ拾ってゴミ箱に捨てるよう言うと、甥っ子はひょいと拾いゴミ箱に捨てると見せかけて今度は叔父さんの机の下にぽいと捨て...
よもやま話

テントウムシダマシ

偽者やインチキがまかり通るのはひきこもり支援だけではありません。心の癒し、家庭菜園の世界にも偽者はいます。テントウムシダマシという虫を知っていますか。名前が正体を自白しているところがちょっとかわいいですね。テントウ虫はアブラムシなどを食べてくれる益虫、見た目も愛らしく、農にとってありがたい虫ですが、似て非なるテントウムシダマシは害虫で葉や果実を食べてしまう憎らしい虫です。しかもてんとう虫と違って逃げ足が速いです。騙せないとわかるとサッと逃げさる素早さは敵ながら天晴れ。てんとう虫と違い背中の星が28個もあるので見分けるのは簡単、見つけ次第、手でつぶしてしまいます。植物と虫と人間の駆け引きも楽しめ...
ひきこもり

ひきこもりフラッシュバック

なんだかしょっちゅう甥っ子とポケモンカードゲームをしています。最近はインターネットで体験ゲームが出来るので、甥っ子と協力してコンピューター相手に対戦をしています。  6歳ともなると悪ふざけもピークに達していますから、やっちゃいけないことしかしません。いろんな物を叔父さんに投げつけたりします。こらっと怒ればそれで収まることでしょうが、ひきこもり道に反します。ひょいひょいと避けてかわしてこそ、ひきこもり叔父さんです。でも今日は不覚をとりました、甥っ子の投げた物がアゴに当たったのです。イタタタですむかと思いきや、さわってみたら血が出ていました。鏡を見るとアゴの横あたりが切れていました。ちなみに甥っ子...
よもやま話

親知らず

親知らずという何の役にも立たない歯がありますよね。過去に2本ほど抜きました。もう2本あるはずです。下の歯の一番奥にちょこっと生えている親知らずが一本あり、歯医者さんからも絶対虫歯になるから抜いたほうがいいと言われていたのですが、怖くてずっと先延ばしにしていました。  中途半端なのです。歯の先端部分がちょっと顔を出しているような状態です。こういう場合、そのままでは抜くことが出来ずメスで歯ぐきを切り、親知らずを抜くらしいです。想像しただけでおしっこをちびってしまいます。  そんな私の親知らずもとうとう虫歯になってしまいました。諦めて抜くしかありません。優しくて腕のいい歯医者さんなのでひょっとしたら...
よもやま話

増長する甥っ子

ポケモンカードのルールを教えてあげて以来、甥っ子が3日に1度は家に訪ねてくるようになりました。ポケモン博士である叔父さんと遊びたいのです。でも負けると泣くし、わざと負けると叔父さんはやる気がないと腹を立ててコインを投げつけたりします。6歳ともなると子供だましが簡単には通じなくなります。  昨日、「叔父さんは本当にルール分かっているの?」と詰問されました。友達とポケモンカードをしたところルールが違っていて大恥をかいたと甥っ子が言うのです。お前ウソジジイじゃないか、と責めるのです。働かないことをなじられても気にしませんが、ゲームのルールを知らないと言われて黙っているわけにはいきません。私は甥っ子が...
よもやま話

月刊 瀬戸内寂聴 第4号

今までで一番まともな表紙ではないでしょうか。イケメン男子とのツーショットは瀬戸内寂聴先生の煩悩をストレートに表現していて好感が持てます。寂聴先生が首からかけている輪袈裟とモックンのネクタイがお揃いの色になっているでしょ。これはモックンの演出で、寂聴先生を喜ばそうとこの色のネクタイをわざわざ選んできたのです。さすがイケメン男子、びしっとスーツで決めて、ネクタイは相手の女子にあわすという、まったく隙のないコーディネイト。同性から見ても、文句のつけようのない二枚目ですよね。  ただ、何か不吉なものを感じるのは私だけでしょうか。寂聴先生が豊田商事の社員に騙されかけている孤独なお年寄りに見えるのです。モ...
ひきこもり

ひきこもり苺

苺(イチゴ)の季節です。家庭菜園の世界では苺は虫がつきやすく難しいと言われるのですが、育ててみると結構実がつくものです。  安全でおいしい自家製イチゴ、形にばらつきがありますが、歌は心、苺は甘さ。見た目が悪くても、甘くておいしければ苺として百点満点です。逆に見た目が綺麗でも、すっぱい味の苺は、いけ好かないグラビアアイドルのようなものでしかありません。  果物は腐りかけが一番おいしいとも言われます。熟しすぎた苺も食べてみると、とろけるような甘さと、ほんのりとした生臭さ、イチゴ界の瀬戸内寂聴ともいえる深い味わいです。こういうものはスーパーには並びません。苺に魅力は個性あり。一粒一粒を違いを味わって...
ひきこもり

或ひきこもりのメーデー

メーデーにひきこもりの人も参加している、と雨宮処凛の本に書いてあったのを読んで、まさかそんなはずはないと思いましたが、さりとて彼女がそんな意味のない嘘をつくとも思えない。原典にあたれ、というわけで渋谷でおこなわれる六十億のプレカリアート・サウンドデモを見に行きました。  デモ開始の1時間前くらいにスタート地点の宮下公園に行ったのですが、人はまばらです。渋谷のブックオフで時間をつぶして再び来て見ると、もうデモが始まっていました。ジャーナリストとして全然だめですな。  雨宮処凛の近くにひきこもりいるに違いないと雨宮処凛を歩道橋の上から探しましたが、見当たりません。ブックオフに一杯いた仲間のような人...
ひきこもり

Fonte 5月1日号 安心ひきこもりライフ

Fonte(旧・不登校新聞)の5月1日号に私のコラム、安心ひきこもりライフが載っています。半年ほど前にインタビューが載った、あのFonteです。今回は全12回連載。書店や一般的な図書館には置いてませんが国会図書館には置いてあります。知り合いに不登校の親の人がいたら持っているかもしれません、借りて読んでみてください。  月2回発行で6ヶ月間、テーマはひきこもり一年生に対する名人からのアドバイスです。部屋に寝そべって天井を眺めて空想する純度の高すぎる無駄な時間を少なめにする技術や心得を書いていきたい。ひきこもり初心者向けです。  ひきこもりピラミッドだとか、ひきこもり風林火山とか言ってみたところで...
ひきこもり

ひきこもりスリル

ひきこもりのブログの更新が途絶えると、悪い意味でどきどきする。ひきこもりのブログは読んでくれる人との共感以上に、生存確認の意味が大きい。
よもやま話

ポケモンカード

甥っ子がポケモンのカードを持っていたのですが、私はマリオ世代だからピカチュウが狸なのか狐なのかすら分からない。でも叔父さんはゲームに詳しいと信じている甥っ子を裏切るわけにはいかないので、ポケモンを一から勉強してみました。  と言ってもニンテンドーDSでやるポケモンではなく、カードゲームのほうです。知ってますか、ポケモンカードって。トレーディングカードと呼ばれるジャンルの対人用カードゲーム。まずは、ポケモンカードGBという、旧ゲームボーイのソフトを買って勉強。これはためになる。トレーディングカードがどういうものか理解できた。中古ゲーム屋に売っている変なカードは、全部この仲間だったんだな。ただルー...
よもやま話

瀬戸内寂聴講演会 ケータイ小説を大いに語る(6)

勢いに乗った寂聴ダディーは、今の時代はこれだと、小鳥問屋を始めます。たちまち狭い家の中が仕入れた小鳥で一杯になり、大変に困ったと寂聴先生はおっしゃいました。指物職人が小鳥屋なんかを始めてうまくいくのだろうかと思うでしょうが、これがうまくいったそうです。小鳥ブームに乗り、毎朝家の前でおこなわれるセリはたいそう盛り上がった。  たくさん人が集まれば、セリの値段が上がりもっと儲かる。そう考えて寂聴ダディーが購入したのが、当時は珍しかった九官鳥、物まね鳥として有名ですね、言葉だけでなく声の音色までも真似します。この九官鳥に言葉を覚えさせた。「おはよー」「いらっしゃいませ」と話すようにすると、たちまち世...
よもやま話

瀬戸内寂聴講演会 ケータイ小説を大いに語る(5)

「今は史上最大の不景気らしいですが、今から80年位前にも同じような不景気がありました」寂聴先生はおっしゃいました。世界恐慌です。株価暴落、企業倒産と本当に酷かった。当時、ぱーぷる寂聴は小学校に行く前の子供でしたが、この大不況のことをはっきり覚えているというのです。  寂聴ダディーは腕のいい指物職人でした。指物とは釘を使わないで作る箪笥やイスなどの木製家具のことです。当時は大きな家に住み、弟子が5人ほど住み込みで働いていました。その生活を襲った大恐慌。人のいい寂聴ダディーは友人の連帯保証人になっていて、多額の借金を背負うことになります。弟子を全員解雇、家を売り払い、家族は小さい家に引っ越すことに...
よもやま話

瀬戸内寂聴講演会 ケータイ小説を大いに語る(4)

「でもね…、これは一銭も入ってこないのよ!」寂聴先生は2回ほど連呼なされました。煩悩万歳、京都から参上した我利我利亡者が姿をあらわしました。  今まで自分が書いた小説のようにはいかない、そう言って演台の下から書籍化されたぱーぷる著あしたの虹をすっと取り出し、表紙をぽこんと叩きました。本は印税がたくさん入ってくるが、ケータイ小説はダウンロード数が567万もあるのに一銭も入ってこない。自信作であり、ケータイサイトで人気なのに、肝心の本は売れず、期待していた映画化のお誘いもちっともこない。寂聴先生はかなりご不満のようです。  ぱーぷるのスタンダップコメディーは、舌好調という表現がぴたりとあてはまる面...
よもやま話

瀬戸内寂聴講演会 ケータイ小説を大いに語る(3)

寂聴先生は老いについての一番の問題は感動が鈍くなることだと言いました。例えば桜が咲くと、前は綺麗だな、美しいなと感じたものですが、86歳になると「ちっ、また咲いたか」と思うようになる。いい男が寂庵に訪ねてきてもちっとも感動しない、元シブがき隊のモックンが来てくれた時も感動しなかった。「情けないことですよ、自分が許せない。私は半分死んだ!」、寂聴先生はおっしゃいました。  感動を取り戻そう。わくわくどきどきの元はどこにあるのか、それは“秘密”にあります。「私は何でも書いちゃうでしょ、小説ストリップをずっとやってきました、スッパンパンで大股ひらいてもね、人は感動してくれませんよ、見せてくれないと、...
よもやま話

瀬戸内寂聴講演会 ケータイ小説を大いに語る(2)

時間が押した都合で、寂聴先生の講演が10分ほど短縮されることになりました。そのせいでしょうか、失った時間を取り戻すかのように、大変に早口です。ラップMC寂聴。出家して30年、生臭いとはいえ信者相手に場数を踏んできた、その力をいかんなく発揮し、ユーモアをまじえよどみなく一気に語っていきます。  どうして、ぱーぷること瀬戸内寂聴がケータイ小説に手を出したか、それは老いが原因だといいます。前の年、つまり85歳までは寂聴先生は「元気ぴんぴん」していたのですが、86歳になったとたんひざが痛くなり、酔っ払っては前後不覚になって階段から落ちたりするようになったそうです。「心は成熟しても肉体は衰えていくもので...
よもやま話

瀬戸内寂聴講演会 ケータイ小説を大いに語る(1)

瀬戸内寂聴先生の講演会に行ってきました。愛されることより、愛することのほうが大事と、寂聴先生も申しております、私もとうとう行くところまでいってしまいました。4月3日金曜日、平日の昼間におこなわれた「ケータイの世界に入って見えたこと」と題する講演会、抽選で1千名入場無料という、ぱーぷるが見れる上にただというひきこもりのための講演会、ネットで応募して待つこと2週間、ついに当選のはがきが届きました。  東京・浜松町でおこなわれた講演会、会場はすいていて、千人は入れるところに半分より少し多いくらい、600人くらいでしょうか、前半分がだいたい埋まっていて後ろ半分は好きな席に座り放題という感じです。前のほ...
よもやま話

国宝 阿修羅展

阿修羅を見に上野の東京国立博物館まで行って来ました。やあ、かつちゃんと阿修羅も快く僕を向かい入れてくれました。釈迦十大弟子も六人、上野に来ていました。舎利弗、目連、羅ご羅、富楼那、迦旃延、須菩提がいた。イケメン仏弟子、阿難がいないのがちょっと残念ですね。弟子は見た目、ほとんどキャラがかぶっており、ブッタ好きの僕が見てすら、全員同じ人のように見えます。  ひきこもって暇なのですから平日の昼間を狙って見に行くべきです。どうせ辞めるんでしょその仕事、働いている場合じゃない。阿修羅はやっぱりスーパースターです、入場待ち30分でした。阿修羅を生で、しかもガラスの仕切りなしで見られるのです。ブッダパワーが...
ひきこもり

ひきライフ・ドット・コム

ブログを教えて欲しいと言われて、鳴かず飛ばず働かずもしくは勝山実で検索してほしいと答えるのだが、鳴かず飛ばずだなお前は、と毎回自分を叱責しているような気分になる。○○ドットコム、とスパッと答えられたらどんなに気持ちがいいだろう、そんな空想をずっとしてまいりました。  hikilife.com←こう打ち込んでみてください。ばーんとこのブログが表示されるはずです。kokoro.hikilife.com←と打ち込めば元祖ホームページ、ココロコロコロにジャンプします。URL転送サービスを導入しました。一年で3,360円です、高いですか、いかがなものでしょうか。  サーバーを立ててどうこうしたわけではあ...
ひきこもり

ひきこもりポンチ古書店(下)

古本の仕入れ在庫を溜め込めば、儲けが出る前に、家の床が抜ける。木造なら一発。コンクリートだってヤバいですよ。純粋に本だけ置く部屋が持てる人でなければ、日本の住宅では危険。  せどりはひきこもり及びニートにすでに大人気で新規に入り込む余地はない、というかすでにネットで古本は値崩れしている。絶版、品切れ本がネットで安く手に入る。せどりから撤退する人が多く、在庫処分の値下げのせいで相場が下がったのだ。ブックオフに持っていっても値段がつかないものばかりだから、安値でもネットで売るしかない、素人セドラーにとっては撤退こそ命がけである。  世の中には1円でも売れない本が一杯ある。本の価値は時とともに基本的...
ひきこもり

ひきこもりポンチ古書店(上)

やってはいけない、そう言ってアフィリエイトの愚かさを説いてきた。さすがにアフィリエイトで月収二十万円稼ぐなどと、鼻息荒く書いていたひきこもりブログも更新が途絶えがちになり、そのほとんどがNot Found化している。  みっともない広告だらけのブログがなくなってホッと安心している暇もなく、寒いひきこもりたちがかってに敗者復活戦を始めている。「せどり」である。せどりとは本やCD、ゲームなどを古本屋で買ってきて、それをネットなどで更に高い値段をつけて販売し、お金を稼ぐことである。  ブックオフで安く買ってきて、それをアマゾンのマーケットプレイス(古本販売)やヤフーオークションで高値で売るのが一般的...
不登校

登校は悲しく、下校はうれしい

暗澹たる気持ちで登校し、晴々と解放の歓喜に包まれて下校する。有名なグリコのマークは、授業が終わって家に帰る中学生をもとにデザインされたものだと聞いております。  下校よりも、登校のほうが楽しいというやつだけ、学校に行けばいい。
ひきこもり

How are you?

How are you? 日本語に訳すと、「元気ですか?」。英語授業ではI'm fineとかGoodと答えるのが正解だと教えられてきましたが、いかがなものでしょうか、あなたは胸をはって元気ですと答えられますか。  どう元気?とか、最近何しているのという、ふとした挨拶がひきこもりの心が挫き、沈黙させてしまうことは良く知られています。How are you? のせいで一日が台無しです。  ひきこもりの授業であればHow are you? に対して、Stagnant(よどんでいる)、プラプラしている、毎日ブックオフ、WBCを見ながら廃人のような生活、と答えるのが正解と教える。誰だって、心の通わない社...
ひきこもり

梅の盆栽に花がついた。ひとつ、ふたつ、みっつと咲いてゆく。春の訪れを最初に知らせてくれるのが梅の花だ。ただ私のベランダの梅はみっつほど花をさかせて、終了という泣きたくなるような有り様でした。肥料が足りなかったのでしょう。  ひきこもり中年男子の人生にやり直しはきかないが、植物は土がある限り何度でもやり直しができる。また来年、こんどは肥料をたくさんあげよう。
ひきこもり

古代ひきこもり

ひきこもりファースト世代が今30代を過ぎて40代になろうとしている。我らオリジンの誕生する紀元前にもひきこもりはいた。私はこれを古代ひきこもりと呼ぶ。サルと人間の中間くらい、マンモス相手に狩猟をしていた、古代ひきこもり原人たちである。  日本で発見された原人としては中島義道が有名である。日本だけでなく世界中にもこのような古代人がいる。何年か前に、これぞひきこもり原人という人がテレビで紹介されていたのだが、なんという人だったか、どこの国の人だったか思い出せないでいた。  ところが、偶然手に入れた本をきっかけに、グーグルで検索して、ようやく先輩と再会することが出来た、インドネシア、マドゥラ島バンケ...
ひきこもり

金は稼げても、命は稼げない

アルバイトの面接に落とされるたびに「ああ、もう死ぬしかない」と絶望する。ひきこもりの死は軽い。  本物の死は遠い存在で、祖父母も病院でいつのまにか死んだ。葬式の時には、綺麗に棺桶にラッピングされていて、死と向き合うこともなく、親戚と顔を会わせたくない一心で、形だけ済ませて逃げるように帰った。  親が死んだらどうするだと恫喝する、ひきこもりダディー達よ。三途の川の向こう側からの、黄泉の国からのコール&レスポンス。自分が死ぬのにどうするもないはずなのだが、死が見えていないせいだろう、永久に生きるつもりなのです。  寿命というものはランダムで、年寄りがだけが死に、若い人が生きるというのものではない。...
よもやま話

月刊 瀬戸内寂聴 第3号

怖い、表紙を見て欲しい。  悪人の顔、香典ドロボーの顔である。いったいどういう人生を歩むとこんな笑顔が作れるのだろうか。爺さんなのか婆さんなのかすら分かない。  前号に引き続き、表紙のインパクトで勝負に出ている。特集は堕落のススメとあるが、断食中にたらふく飯を食べることでもススメるのだろうか。すでに出家僧でありながら牛肉にむしゃぶりつく寂聴に、堕ちる余地があるのか。  余談だが、人生相談における瀬戸内寂聴の励ましの言葉は「大丈夫、いい男いっぱいいますよ」だ。いかがなものでしょうか。
ひきこもり

依存・ひきこもり・中毒

ひきこもって親に依存するよりも、いい成績を保ち優等生のまま社会に依存して生きるほうが楽に決まっている。  何の才能もない、虚弱である、もてない、こんな人のための格差社会。勉強さえ出来ればいいんでしょ。はーいはい、私も喜んでやりました。ガリ勉だけが社会制度の寵愛うける学歴社会万歳。才能あるやつ、スポーツマン、イケメン男子を社会制度から締め出せい。  にもかかわらず、私はガリ勉を続けることが出来ませんでした。やめて気がつくガリ勉に対する社会の恩恵。懐かしや、社会からの心地よい追い風よ。  途中までがんばった苦労が全部無駄になる、未練とはいえ捨てるに忍びない。ひきこもりの苦しみは社会の依存から切り離...
ひきこもり

ひきこもり部族

生きづらい世の中であるという考えが、ひきこもり作業所でも浸透しています。かつちゃんが怠けているのではない、社会が生きづらいのだと。  とてもありがたい。以前は訓練の成果をかなり要求されましたが、ワーキングプア、派遣切り、格差社会、とひどい世の中であると皆が理解してくれている。それを踏まえた上で、かつちゃんをどうすべきか。訓練もたっぷりした、野菜作りも熱心だ、最近はたき火に夢中。それでも就労となると上手くいかない。ひきこもり作業所の職員を悩ます、かつちゃん問題です。  日本がだめなんじゃないかというアドバイスをもらいました。アフリカやアマゾンに行ってみたらどうだろうか、かつちゃんならインドがいい...
ひきこもり

いんぐりっしゅ来航

甥っ子がチョコレートを英語でなんていうか知ってる? と聞くので、笑ってチョコレートはもともと英語だよと教えてあげると、違うよと言うのです。そして口をすぼめて、「ちょーくりとぅ」 と言いました。叔父さんは不動明王の顔になり、「なにおう! しゃらくせえ」 と甥っ子の頭に力道山チョップを何度もおみまいしてやりました。ひらがなもろくに読めないくせにと、ドメスティックバイオレンスです。  甥っ子はキャッキャッいいながら逃げ回ります。昔から犬(dog)をダーグと発音する人間に、ろくな奴はいませんでした。非行少年の始まりです。子供が英語なんか覚えていちゃだめ。  それが試験出る英単語を全部覚えて、そして全部...
ひきこもり

ひきこもりは馬鹿なのか

あまり就労活動しないひきこもりと、就労活動ばかりしているひきこもりと、どちらのほうが馬鹿かといえば、私は就労活動ばかりしているひきこもりのほうが馬鹿だと思うよ。  ひきこもりの就労活動とは、仕事につくために努力がほとんどで、実際に仕事をする時間はわずか。賢い人がすることじゃあない。
ひきこもり

ひきこもりチャート

立派だといわれている人が思っている理想の人生の肯定→ガリ勉→人生否定→ひきこもり→途方に暮れる→立派だといわれている人が思っている理想の人生を再び肯定→アルバイト→人生否定→ひきこもり→ノイローゼ→病人→新しい人生を模索→倒れたまま→長生きの予感→今からでも取り返しはつくはず→では何をするべきか  無理やりの肯定から、アルバイトなどの就労を経て、結局もとの否定に戻るという繰り返しをどれだけするか。繰り返した数だけノイローゼもひどくなる。スタートの間違いを認めて全部始めからやり直し、これを受け入れるまでのひきこもりの長い旅。
ひきこもり

ひきこもり息子活用法(3)

ひきこもり息子が一番活躍する仕事、それは留守番です。これができればミシュランで言うところの星を一つもらえます。二つ星ひきこもり息子となると、まあこれはめったにいないのですが、旅行中の植物の世話、ペットの世話などをやります。長期旅行が比較的容易に可能になりますね。ポストに新聞や手紙が溜まることなど、ひきこもりファミリーには無縁です。  三つ星ひきこもり息子。こうなると宅急便を受け取るようになる。こうなってくると便利で手放せなくなりますな。書留、代引き郵便、こんなものまで留守中に受け取ってくれるようになれば、ひきこもりとしては超一流と言えるでしょう。 関連記事 ひきこもり息子活用法(1) ひきこも...
ひきこもり

ひきこもり息子活用法(2)

ひきこもり息子とセコムを比較してみましょう。防犯という点においてセコムはひきこもり息子に劣ります、セコムはだめ息子です。防犯の理想は、狙わせないこと。さてセコムのステッカーに何が出来るでしょうか、抑止効果はゼロに近いものがあります。  夜間、部屋の明かりを煌々と照らし朝まで室内パトロールを実働するのがひきこもり息子です。昼夜逆転は泥棒に対する最大の侵入防止になります。夜に家の中で物音がしようと何が起ころうと安心して熟睡できるのは、今のご時勢ひきこもりファミリーだけです。 関連記事 ひきこもり息子活用法(1) ひきこもり息子活用法(2) ひきこもり息子活用法(3)
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ひきこもり息子活用法(1)

セコムしてますか? そんなCMの問い掛けにひきこもり息子を持つ親御さんであれば「そんなものするか、常駐しておるわい」と答えたくなるもの無理はありません。防犯対策はもちろん救急通報サービスもひきこもり息子なら万全です。セコムにあってひきこもりにないもの、それは安心くらいなもの、どういうわけか不安ばかりがつのります。  仮に一軒家に老夫婦が住んでいるとして、この家をセコムするとなると最初に工事費が約45万円、それに毎月料金が4500円かかります。こんなにお金を使って大丈夫なのでしょうか、ひきこもり息子のいないお金持ちの考えることは私たちには理解できないものがありますな。 関連記事 ひきこもり息子活...
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ひきこもりの初歩の初歩

ひきこもりがひたひたと歩み寄ってくる足音を聞いたことがありますか。平穏無事、とにかく今まで通りにしていれば問題はないはずなのに、ひきこもらせようとする何かが自分に近づいてくる音。勉強だけがすべてじゃないぞ、そんな囁き声。幻聴ではないです、心の声ですぞ。  勉強して、テストでいい点取ってさえいれば、いい学校に進学できて、いい会社にいけて、すべて上手くいく。あとは適当に遊ぶなり、自分の好きなことをすればいい。それに間違いないはずで、その通り生きているのに、時々心の声がする、こんな勉強役に立たない、なんてつまらないんだ、暗記ごっこじゃないか。もちろんそんな魔の声は速攻で振り払って、いつも通り過ごすの...