2009

ひきこもり

たき火療法

人生で楽しいことはたき火だけだ。寒い、薄暗い、そんな季節も人生もたき火すれば何とかやり過ごせる。熱い、そして暑い。ひきこもり作業所でたき火をしています。こんなイメージさ。  たき火中毒。たき火くれ、たき火らせてくれ! という気持ちになるくらい、都会人の私には楽しい。たき火なんて全然出来ないでしょ。  作業所の隣りの雑木林を伐採したおかげで、その空き地で、たき火することが出来るのです。炎を眺めるだけでも癒される、原始の力ですよ。これは精神療法になります、たき火療法。ユーモア療法を越える最高のプログラム、冬季限定24hたき火営業場とかいける気がするな。
ひきこもり

ひきこもり読書週間

読書というのが一番お金のかからない娯楽。ひきこもりにとっては毎日が読書週間です。本を手に入れるのは簡単、読むのもちょっと簡単、その先の消化すること、読んだ内容を咀嚼して、自分のものにするのにはなかなか時間がかかる。  時間かけても何もひらめかない時もある、本を読んでいい考えが頭に中に思いつかないようでは、読んでないのと一緒なのだから、本当にどうしようもない。最近そういうのが多いんだよな。
ひきこもり

ママンの誕生日

ママンが朝からきいきいと騒いでいる。今日はママンの誕生日、妹夫婦が祝ってくれるというので、極度の興奮状態に陥ってしまったようです。老夫婦、親子のいがみ合いも今日は封印、だって甥っ子二人を含めたみんなでママンの誕生会をするのですから。  勝山叔父さんも今日一日は死んだふりで大人しくと覚悟していたのですが、いざ甥っ子が花束をもって「誕生日おめでとう!」と元気よく挨拶するのを目の当たりにして、反吐が出るような思いと、むかむかする吐き気に襲われまして、注文した特上寿司に手もつけず寝込んでしまいました。  そのうち、何だか家で寝ているのも辛くなったので冬の寒い中、外をうろつくという、そんな一日でした。ま...
ひきこもり

ひきこもり伝来

もし甥っ子が不登校になったらどうしようか。ひきこもり&登校拒否のソムリエとして、快適な不登校ライフを送れるよう案内してあげなくてはいけない。そろそろフリースクールの場所とか、不登校の集まりについて調べたほうがいいかなと考えていましたが、もうすでに甥っ子がちょくちょく保育園を休んでいることを知りました。  まさにサラブレッド、登園拒否です。家族の誰一人話題にしないから気づきませんでした。我が家にとって子供が保育園に行かないなんて小さすぎること、だって働き盛りの叔父さんが家にいるのですから。
ひきこもり

ひきこもり第一印象

第一印象が大事だとは言うけれど、第二印象、第三印象と、最初会っただけでは気づかないような部分にこそ、その人の面白味があると思う。始めから見せてしまっては引かれてしまう強い個性やこだわり、そっちの方が全然大事じゃないか。上っ面だけで、第二印象も第三印象もない空っぽの人間なんて面白くもなんともない。
ひきこもり

拾うようになったら

ブックオフには古本が売っていると思っていましたが、実際はゴミが置いてあるだけだと気づきました。まれに金目のものも置いてあるが、基本的にゴミ屋敷、105円払ってゴミを拾う。ブックオフをうろついて過ごすというのは、スラム街に住人がゴミ集積場で鉄屑などの廃品回収で生活しているのに近い。心も生活も貧しくなると、何でも拾うようになる。
ケータイ小説

ひきこもり釈迦 大乗の教え編

印度の雨季は長く激しい、川は氾濫してすべてを流し去る。この時期ひきこもりブッダは竹林から、高台にある信者によって寄進された寺院へと移る。そんな梅雨の時期のお話です。  弟子唯一のイケメン善男子の阿難(あなん)がひきこもりブッダのところにやってきました。尊いかたブッダよ、今日はどうしてもお尋ねしたいことがあります。我々は信者から布施を集めます。が、もし嘘をついて布施を集めている者がいるとしたら、いかがなものでしょうか。それは良い事でしょうか、悪いことでしょうか。ブッダは答えた、それは悪いことであると。ならばと阿難は一人の弟子の名前をブッダに伝えるのでした。 ***  ひきこもりブッダは不動明王の...
ひきこもり

ひきこもりドリームランド

自分が手に入れられるものだけを欲している分には、ひきこもりもこじれることはない。手に入れらなれないものを望むから苦しくなるし、むなしくなる。ひきこもりの就労活動の辛さの原因は、そこにあるのですよ。
ひきこもり

友達をいつも蹴落とすことばかり教え込まれてきた

会社だけでなく、学校も競争の場です。友達の成績が落ちれば、自動的に自分が上にあがるのです。まあこんな偏差値競争の話をしても、ひきこもりの諸君はまったく無反応。ひきこもりや不登校こそ、学歴競争の一番の被害者かというイメージを持っている人がいたら、それは違う。  ガリ勉と落ちこぼれには競争がない。ガリ勉を蹴落とそうとする人がいるわけもない、勉強しか取り得のない、いい意味でみそっかす。落ちこぼれは言わずもがな、蹴落とす必要がない。ありがたい、ずっとその惨めな成績をキープしていれば愛される。悪い意味でみそっかすだ。  ひきこもりの人生の半分はガリ勉で、残りの半分が落ちこぼれ。だから、偏差値をめぐる競争...
ひきこもり

腐れチャレンジ

腐れチャレンジの話ほどつまらないものはない。就労活動で不採用の連続に心が折れてしまった人に対して、これをやるなら人間としてクズです。  50回失敗しても51回目に成功するかもしれない。100社落とされても101社目に採用されるかもしれない。このような体験談及び励まし、通称・腐れチャレンジに関する一切を法律で禁止して欲しい。最近話題の派遣村などでこのような智慧のない戯言がないことを祈る。  昔、武田鉄矢が主演したドラマに、101回目のプロポーズというのがあった。若い人は知らないだろうから説明すると、100回プロポーズして断られた男が、101回目に浅野温子演じる美女にプロポーズして結婚するという話...
ひきこもり

ひきこもり風林火山

コメント欄を読んで、あの有名な風林火山は武田信玄のオリジナルではなく、もともとは孫子の兵法に出てくる言葉だ、という豆知識を思い出しました。そこでオリジナルを読み返して、皆さんにご紹介しようと本棚を探しましたが見当たりません。でも暗誦している部分が少々あるので、その部分を書き記しておきます。 「逃げ回ること風の如く 引き篭もること林の如く 他人を批判すること火の如く たまの外出は陰の如く 働かざること山の如く 親子いがみ合うこと雷(いかずち)の如し 食を掠むるには夜を 眠をむさぼるには昼を 万事かのように動く 急がず寄道 先んじて働かば負ける 此れひきこもり軍法なり」
よもやま話

月刊 瀬戸内寂聴 第2号

私は瀬戸内寂聴を愛しているのか。愛しているからこそ、無関心でいられないのか、そう思うと何か悔しい、無視こそが瀬戸内寂聴に対する正しい態度なのに。  生臭尼のことなど忘れて過ごしていましたが、不覚にも数ある雑誌の中から月刊寂聴第2号を発見してしまいました。ちなみに次号からは隔月の発売になり、全6巻で完結する、そんな情報まで本屋で仕入れてしまいました。愛の力でしょうな。まあ、表紙をご覧ください。  ばーん、いかがなものでしょうか。この写真の前を素通りできる人の気持ちが分からない。度肝抜かれた、尻子玉も抜かれた。緑色の変なパジャマを着たアルツハイマーのお婆ちゃんではありません、小説家の田辺聖子氏です...
ひきこもり

ひきこもり社会意識俺調査

俺データによると、ひきこもりは特定の団体や活動を支持することを嫌う。筋金入りの無党派層で、細心の慎重さを持って、ホンモノとニセモノとを見極めようとする。選挙には必ず行く100万の集団なのだが、外からは全く中身が見えない。
ひきこもり

行き止まりの道

ひきこもりは選んではいけない行き止まりの道と信じてぽとぽと歩いてきました。ああ、とどまることのない永久(とこしえ)のひきこもりロード。ひょっとするとこの道は、80歳まで続くのではないだろうか。
ひきこもり

ユーモアさん

ユーモアは失敗から生まれる。だからユーモアがあるってことは、人生で取り返しのつかないことや、やらなきゃよかったことが、たくさんあるっていうことだ。  やれば必ず失敗してきた、いちいち絶望とか挫折していてはきりがない。失敗した自分を哀しそうな顔で、遠くから眺めているもう一人の自分、それがユーモアさんです。ひきこもりの近くにはいつも彼がいる。
ひきこもり

自分で作るひきこもりサークル

ひきこもりぶりが完全であると、一日一言もしゃべらないなんてこともざらにあります。俺にかまわないでくれ、そっとしておいて欲しい、そんな願いはひきこもり中年男子になれば叶う。もうみんな諦めてしまったからです。  自宅なのに精神病院の閉鎖病棟と変わらない生活に、何かまずいんじゃないかと思い、ひきこもりの集まりに参加してみようかという気になる。いろいろいな種類の集まりがありますが、ここではひきこもりサークルとしておく。  適当に暇つぶしがしたい。就労のきっかけになったらいいな。心の隙間をうめたい。自分の話を聞いてほしい。同姓、異性の友達が欲しい。おやおや、こんな理由でひきこもりサークルに行けば、きっと...
ひきこもり

ひきこもり永劫回帰

わが兄弟よ、あなたがたの理想も「普通」も高すぎる。遅刻せよ、早退せよ、休め、眠れ、起きるのは昼過ぎでいい。何でも人のせいにすることだ! 学校は中退、仕事はすぐ辞める、いつも貧乏でもてない男でなければならない。ひきこもりツァラトゥストラかく語りき。
ひきこもり

ひきこもり遺伝子

困った時に助け合うのが家族だ、なんていう漠然とした考えは、一度ひきこもればどこかに吹き飛んでしまう。苦しいときに真っ先に自分を排除しようとするのが家族なんだ。  血のつながった親ですら、自分が苦しんでいる時に、何の助けにもならないのだから、困った時に赤の他人が親身に相談にのってくれるはずがない。公共の相談機関や役所の人間にゴミのようにあしらわれても、ひきこもりが怒りもせず「当然だよな」と納得してしまうのは、ひきこもりDNAによるところが大きい。
ひきこもり

ひきこもり極意

働くことが大嫌いなくせに、気の弱さから頼まれると断ることが出来ず、アルバイト先でいいように利用され、こき使われてしまうひきこもり。これに手を抜くことが出来ない、完璧主義が合わさると人の何倍も疲れてしまう。  極意を伝授しよう、ひきこもりよ持病をもて。重い荷物と軽い荷物があれば、重い荷物ばかり持たされていたのも持病がなかったせいだ。これがもし腰痛持ちの人ならば、ヘルニアをかばおうという気持ちがあったのならどうだろうか。普段から持病をアピールするべきだ。健康と持病が両立するのが、世の中の妙味というもの。  「イタタタ、今日は腰が痛いや」、こんなのでいい。この一言で怠けもサボりも見逃してもらえ、公認...
ひきこもり

ひきこもり常識

競争で勝ち残った奴が偉いという常識に対して、ひきこもりができることは「参加しない」ということに尽きる。
ひきこもり

良い患者

精神科にはひきこもりに役立つアイテムがたくさんある。腰をすえてじっくりひきこもりたいと考えるなら、先手を打って精神科に行くべきだ。ひきこもりがこじれた際に役に立つ本物中の本物、それが障害者手帳、福祉パス、障害年金。これは精神科でしか手に入らない。障害者手帳と生活保護は相性がいい。心が病んで死ぬことばかり考えているひきこもりなら、精神科は外せない。  良いひきこもりは精神科に行き、まず良い患者を目指す。良い患者とは、患者に徹することの出来る人だ。治療することが病人の仕事、治療を置いてきぼりにして働こう、勉強して資格取ろうなどと、欲張って調子をくずし、あげく薬に頼る人間は弱い、薬物中毒になると勝手...
ひきこもり

ユーモア療法

働きたくない病を通り越して、職業訓練すら受けたくない病にかかってしまいました。こんなダルい気分を治すべく、ユーモア療法を試してみました。癌も治ると噂のユーモア療法です。そのやり方はただひたすらコメディ映画やお笑い番組を見続けるというもの。これなら自宅で誰でも簡単にできますよね。  最近笑ってないなあ、日々憂鬱な感じがするのはユーモアが不足のせいかもしれない、ツタヤの会員になって、コメディ関連のDVDと落語のCDを合わせて4枚ほど借りてきました。  はたして心の癌ともいえるひきこもりにも効くのでしょうか。始めは最近のタレントは面白くないなあと、ただ漫然と見ていましたが、コメディを連続注入していく...
ひきこもり

挫折始め

完璧な寝正月を過ごしました。でも、こんな風に過ごせるひきこもりは少ないのではないでしょうか。たいがい新年にびっくりするような立派な目標を立てて、よし正月が終わったら就職活動をして働くぞと、一大決心をしている人のほうが多いような気がします。  正月も終り、世間も動き出しました、おやおやどうしたことでしょう、働く気配がないじゃないですか。ハローワークに行くため早く寝たのに、いつもより多く寝ただけで何もせず、ぼんやりとまあ、そうかと思えば自分のふがいなさを責め、新年一発目の挫折感を味わったりして。そんなひきこもりにとって今年がいい一年でありますように。
ひきこもり

お年玉

新年あけましておめでとうございます。お年玉は貰うものと決まっていましたが、今年は甥っ子に千円ほどお年玉をあげました。まさか勝山叔父さんがくれるとは予想もしていなかったのでしょう、随分喜んでいました。このリアクションで千円は安いですね。  ちなみにお年玉の額は、お金はないけれどもケチ叔父さんと思われるのは避けたいボクが、他の親戚からいくら貰ったか甥っ子を尋問し、相場を聞き出して話し合った結果、双方納得の千円に決まりました。