ひきこもりスラム小屋回収

 台風18号により小屋が崩壊してしまい、屋根は川の中に落ちている。そんな状態を、小屋の持ち主として、人まかせにしたまま、放置していていかん。たいしたことが出来るわけではないけれど、和歌山に駆けつけなければ、と決心したものの和歌山は遠い。それにその週はたまたま予定があり、毎年恒例のソフトボール大会、広島での講演会、と充実したイベント揃いでした。

 なので実際に和歌山に行ったのは、台風上陸から一週間後の10/12日。着いた時には、すでに川に落ちた屋根は、私以外のみんなの力で、解体され回収されたあとでした。現場に到着し、回収された屋根を、ほうほうと眺め、ただで飯を食べ、おっかけ台風が来るなか、特に何をするわけでもなく共育学舎の部屋のなかに滞在するという、なんともお恥ずかしいことになってしまいました。


↑私以外の人の力によって回収された屋根。

 百聞は一見に如かずとは、本当のことで、写真で崩壊した小屋は見ているのですが、実際に生で見ると、あらためて衝撃を受けました。身長30メートルの鬼が踏んづけたとしか思えない潰れっぷりなのです。小屋のコンクリートの基礎が甘かったのではと推測していましたが、現物をみると、基礎は自分が思っていた以上の大きなコンクリートの塊で、これを地面から引っこ抜く、台風の底力こそ怖ろしいと思いました。

 川の近くの強風吹くところに、軒下の長い風の受けやすい小屋を建てたのが、すっとんだ原因のようです。台風は一晩中、強風を吹きつけ、小屋を揺らし続けます。短時間の強い揺れに耐えられる耐震設計でも対応できなかったのです。風に揺さぶられて、少しづつ壊れていき、基礎も少しづつ地面から浮き上がっていったのです。


↑風で飛ばないように、さらにぺしゃんこにしてあります。

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