うつくしきかな面川の風景・現代アート 和歌山一週間の旅

 私は「共生舎」について、PRしなければいけない。理事長である山本さん(翁80歳)に、是非PRに力添えをと頼まれているのです。

 共生舎には、田んぼもある、畑もある、農耕具もある、パンを焼く窯もある、ただ「人がおらんのや」、そんな翁の嘆きをとめるため、ここは一つささやかながら、私が田辺市面川で体験した、田舎暮らしの魅力を皆さんに伝えなければなるまい。

 自然豊かな山の中の暮らし。携帯は圏外、インターネットは最近解約してしまいつながらない、でもテレビ(地デジ)は映る。横浜育ちの私にはなじみのない関西ローカルの番組が一日中放送されています。たかじんの出ないたかじんの番組、東京の番組なら大物タレントが座るであろうポジションに津川雅彦が陣取っている。関西土着の素地がない私には、ひとつとして面白いところはなく、クスリとも笑えません。

 ブログもツイッターもだめ、テレビもダメとなると、俺ブログくらいしかやることがありません。共生舎のスタッフでもある竹中さんを相手に、生ボイスブログですよ。語らずにはいられない、珍風景というべき、面川の現代アート。それが案山子(かかし)です。村の人たちは何も感じていないようですが、私には「尋常にあらず」としか思えません。

 「死んでるでしゅ……」とタラちゃんが絶句してしまいそうな、惨劇じゃないですか。テーマは戦争。目がくり抜かれ、頭かち割られたサザエさんですが、洋服はしっかりと作られていて、アーティストの本気度がひしひしと伝わってきます。面川の畑には、作物を荒らしに来る鹿とかイノシシだけでなく、人間をも驚かす、怖ろしい案山子があるのです。しかしサザエさんはまだいいほうです、その隣にをご覧ください。

 カツオ絶命。サザエさんの隣にいるからカツオと分かるのであって、これしかなかったら、米兵に拷問をれて死んだベトナムの少年兵にしか見えません。オリバーー・ストーン監督の映画でこんなシーンあった。両目をくり抜かれ涙を流すカツオに、反戦平和という作者のメッセージが込められている。はだしのゲンを超えた。現代アートはこれで終わりません。三部作の最後をご覧ください。


 あっ、誰かが身投げをしている。もしや、あの人では。

 
 波ヘーーーーイ。娘と息子が死んでしまった今、なんの未練があろうぞ。世をはかなんでのバンザイクリフ。身投げしてからだいぶ経っているのか、和歌山に来る前にやりこんでいた、バイオハザード0のゾンビと顔色が同じです。

 こんな感じで、ブログを書く代わりに、面川を散歩して、変わった風景について語るボイスブログを竹中さん相手にやっておりました。共生舎の魅力を語るまでたどり着きませんでしたが、とりあえずここまで。

(※注 ここに書いてあるのは2013年当時の共生舎です。今はこの場所に共生舎はありません。)


この記事へのコメント

  1. 和歌山が怖いんじゃあありません。
    戦争が怖いのですよ。
    ゆるキャラの真逆をいく案山子たち。
    喜ぶのはみうらじゅんくらいではないでしょうか。
    エデン和歌山って、いい言葉ですね。
    この案山子を見るだけでも、和歌山に来る価値がありますぞ。
    インターネット解約から休止へと
    IT社会に一歩踏み出しましたね。
    共育学舎に追いつくためにも、ソフトバンク携帯で
    通話できたらいいですのう。

  2. 連投失礼します。再び記事中の竹中です。
    ちなみに、現在は固定電話のみですが、共生舎近隣への携帯アンテナの設置を現在協議中です。
    またインターネット環境ですが、名人のアドバイスもありその後解約から休止に変更、手続きは必要ですが使用可能になりました。ネット環境まで頭が回らずリアルタイムレポートに至らなかった点反省。

  3. ボロボロになりながらも笑顔を絶やさず、
    ただ、任務に身を捧げる姿。
    磔のイエスを思わせる神々しさです。
    エデン和歌山は守られているのだと感じました。
    本当に素敵な写真ですね。
    僕もう完全に一目惚れ。
    こりゃ一度は必ず訪れてみたいです。

  4. 記事中の竹中です。
    名人がトラクターを駆った田んぼの守り神がまさにこの面川現代アートです。ほんと味がありすぎますね。
    先週は波平に見守られながら二枚目の田んぼを起こす手伝いの真似事をしました。今度この案山子に至ったいきさつを尋ねてみたいと思います。

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