原発事故が起きたので、しばらくは反核の風潮になるでしょう。でも、長くは持たない。必ず元に戻る。チェルノブイリの時も反原発の気運が高まり、社会運動も活発化したが、全部元に戻った。チェルノブイリ原発事故が起こる前の、大丈夫、安心だという事故前のお花畑状態に戻った。
人間というのは根が保守的なのだろう。変化がおこると、同時に反発がおこる。新しい未知の世界よりも、確実にわかっている今までのやり方に引っ張られる。だから、革新的な運動に火がついたなら、すみやかに実行し、悪いものを全滅させ、新しいものを創造しなければいけない。そこまでやりきらないと、全部元に戻る。
日本が戦争に負けた時、偉い軍人は全員処刑され、全滅した。マッカーサーの力で、軍国主義は焼き尽くされたのですが、軍人がいた席に官僚がすわってしまった。軍人が官僚や政治家に変わっただけの、だいたい同じ仕組みに戻ってしまった。新しい民主主義は定着せず元に戻った。
全共闘といわれる学生運動も見事に元に戻った。菅直人くらいでしょ、残っているのは。社会的風潮や保守的な気風も変えることなく、学生運動が起こる前の状態に戻った。日本の歴史はよく元に戻る。
地震や津波、原発事故で世の中は変わる。よくなる。しかし、一年たてば、地震が起こる前の3/10の日本に戻る。日本は大丈夫、落ち着け、あの状態戻る。だから、戻る前に災いの種を取り除かなくてはいけない。全滅させないといけない。反原発ムードが続く、一年の間に原発をすべて止めることができなければ、もう永遠に放射能と共に生きていくしかない。チェルノブイリ事故の時も盛り上がったが、結局はだめだった。永遠によい風潮が続くと思ったのが、失敗の原因だったと思う。人は保守的だから、不利な変化は受け入れない。自分に有利なものだけを欲しがる。本当のことより、東大の学者の嘘を信じるようになる。そうなる前に、すべてを終わらせておく必要がある。
貧乏くさい、しみったられた社会運動に火がつくのは一生に一度だけ。そのチャンスを逃したら一生世の中を変えることなんてできない。反原発運動は悪い意味で奇跡の2回目のチャンスが来た。しかし、再デビューで成功したのはエレファントカシマシと爆笑問題くらい、とても困難な道です。
と、長々と書いてきましたが、原発事故は引き続き継続中で、収拾がつくのはまだ先になりそうです。原発事故はもうじき収まるだろうという推測のもと書き始めたのですが、おやおや、まだまだじゃないか。元に戻れないかもしれない。
コメント
共産党はこわいですよ
現在の中国(共産党)はほぼ独裁国家みたいなものですし、チベット人大虐殺事件など起こしてます。
そして社会主義国だったソ連(共産党)も独裁国家でひどいことしてました
ここはやはり
我らのみずぽたん(社民党)でしょう。
僕はみずぽたんのお花畑パワーに一票を投じます
エッヘン、勝山おじさん冴えているよなー。
でも甥っ子からの評価は下がりつつあるんだよ。
自分に都合の悪い変化は起こらないで欲しいという
願望があるのでしょう。エジプト化は難しい。
地方選挙で共産党が大勝利したら
面白いと思うのですが、やはり自民党ゾンビの復活でしょうね。
エレカシはずっと好きです。あとは
YOJIですかね。ヨージ・ビオメハニカです。
勝山さんはエレファントカシマシ好きなんですか?
普段、どんな音楽を聞かれているのでしょうか?
統一地方選挙の案内が来ました。こんなときに選挙だそうです。
どさくさにまぎれて済ませてしまおうという魂胆ですね、わかります。こんなときにこそ選挙にイクノデス。民主主義と選挙が人々にとって最良の選択であると・・・。
私は幸いにもまだ花粉症ではないので、毎年桜が咲くのが楽しみです。
私が日本を変える!と意気込んで組織に入った若い官僚が、次第に『慣例』という鎖に絡めとられて身動きができなくなってしまう…という話を聞いたことがあります。
私たち日本人の中には、無意識的に『普通』や『日常』といったものを尊ぶ(裏を返せば自発的な変化を嫌う)、宗教みたいな心のシステムがあって、これが『元に戻ろうとする』パワーの源だと思います。
ですから、この日本人の心のシステムを研究して(私は山本七平の本を読んでいます)、それで得た知識を周りの無意識的に日常を敬っている人に教えて、それを意識させるようにすれば、この『元に戻ろう』とするパワーが少しは減るんじゃないかと思います。
なんだかごちゃごちゃした文章ですみません。
私は文章を書いていて、他人に「何を言いたいのかよく分からない」と言われます。それを考えると、勝山さんの論述は、要点整理で分かりやすい。
われわれ、ひきこもり初心者にも初歩の初歩から丁寧に教えてくれる。憧れの家庭教師ですよ。
全共闘を語ろうにも、われわれゆとり世代はマルクス主義が何なのかすら分からない。私なんかは、ようやく「マンガで分かる」シリーズで読もうとしているところです。
そんな中で、レンタルお姉さんならぬ、「レンタル勝山おじさん」こそが今、求められているのではないでしょうか。