原発

よもやま話

精神論

ひとつになろう日本とか、ジジイが押しつけてくる精神論なんていらない。東北人の助け合いの精神を、いつまでも頼みにしていてはキビしい。がんばるとか、精一杯の努力とか、そんなのいらない。福島県民にベーシック・インカムを。  まずは、生活の保障。生活が保障されれば、避難も できるし、仕事も探せる。パニックになる理由がなくなる。住んでいる土地を離れることができる。節電で、放射能はなくならない。
ひきこもり

ぼっちでデモ

2011年4月10日、高円寺でおこなわれた「原発やめろデモ!!!!!!」に行ってきました。ひきこもりには敷居の高い、デモに参加です。以前、メーデーのデモに行ったときには、勇気が出ず、配っているチラシ一枚もらうだけで精一杯でした。しかも、雨宮処凛だと信じていた人が、ゴシック・アンド・ロリータの服を着ているただの人であったと、家に帰ってから気付きショックを受けました。ほろ苦いメモリーです。  私は今回、友人と待ち合わせをして行きましたが、基本的にひきこもりは単独行動です。ゆえにデモというのは難しい。デモの醍醐味っていうのは、現地に行って偶然知り合いにあうこと。顔のひろい人が楽しめるようにできていま...
よもやま話

雨天中止

原発事故以降、完全自宅待機を実行中です。放射線物質から身を守ろうと、はりきって家にこもっています。が、ずっと家にいると、どんよりとした気分になってくる。だから時々おもいきって、よしっ、いっちょ被爆するぞと、ぶらりと家の周りを徘徊するのです。  放射物質は雨と一緒に空から落ちてくる、そして土に浸み込み、それを野菜が吸収して濃縮して、それを食べた人間が吸収して濃縮してって、なんてことを考えるとお百姓する気にならない。農薬を使わない日本の野菜より、農薬使った外国の輸入野菜のほうが安全じゃないか。  放射能について考えていると、ストレスがたまってくる。放射能もストレスも健康に悪い。ほどほどに考えて、ほ...
甥っ子

反原発おじさん

放射能物質が危ないということを甥っ子に伝えるのは難しいことです。「どうなるの」と聞かれて、白血病になる、癌になるリスクが高くなると言っても、小学一年生にはわからないじゃないですか。だから、おじさんなりに翻訳して、「外にいると体が弱々しくなる」と説明してあげました。きっと学校も休みになるだろうと説明してあげた。  でも、実際は原発事故などおかまいなしで通常通りに授業があったうえ、原発は遠くだから大丈夫と先生から教わってきた結果、勝山おじさんは「うそジジイ」呼ばわりされております。体が弱々しくなるなんて、バカなことを言うな! と怒られてしまいました。評価だだ下がりです。日教組は原発推進派にちがいな...
よもやま話

元に戻る

原発事故が起きたので、しばらくは反核の風潮になるでしょう。でも、長くは持たない。必ず元に戻る。チェルノブイリの時も反原発の気運が高まり、社会運動も活発化したが、全部元に戻った。チェルノブイリ原発事故が起こる前の、大丈夫、安心だという事故前のお花畑状態に戻った。  人間というのは根が保守的なのだろう。変化がおこると、同時に反発がおこる。新しい未知の世界よりも、確実にわかっている今までのやり方に引っ張られる。だから、革新的な運動に火がついたなら、すみやかに実行し、悪いものを全滅させ、新しいものを創造しなければいけない。そこまでやりきらないと、全部元に戻る。  日本が戦争に負けた時、偉い軍人は全員処...
ひきこもり

秩序あるひきこもり

福島原発事故に関するニュースを見たり、ネットでいろいろ情報を集めた結果、疎開する場所と移動手段があるなら避難、なければ「秩序あるひきこもり」という結論に達しました。  働かず、学校に行かず、家でごろごろしているのが一番だと思います。人が動けばエネルギーも食料も多く消費しますし、原発事故による放射能も心配、家の中で寝ているのがいい。動くべき人が動けるようにするために、何もせずなるべく消費しないように過ごすのです。  「不要不急のことではあまり外に出ないで、社会活動が数日間低下しても」by菅首相。ここまで、力一杯ひきこもり肯定されると何か自分にもやれることはないかと、はりきってしまいがちですが、い...
よもやま話

原発ぽーん

わたくしは、チェルノブイリで原発事故がおこり、日本でも反原発運動が盛んだった時期に、高校生だったこともあって原発に対する知識が少しあります。だから、ニュースを見て福島がやばいというのは、すぐに分かりました。  でも、ヤングの人は落ち着いて行動すれば大丈夫だくらいに思ったかもしれません。でも福島で大事故が起きれば、関東も射程距離です。もういかんと中年以上の人は思ったのでは。ヤングよ、昔のチェルノブイリの事故の時は、旧ソ連、今のウクライナから日本まで、ジェット気流にのって放射能がとんで来たのですよ、その距離8,000キロ。だから、福島でぽーんと爆発した映像をみた時は、私はちびってしまいましたよ。報...
よもやま話

書評『21世紀への階段』(3)

60年前に発売された科学技術省監修の未来予想本『21世紀への階段』、第三章の見出しは長命の退屈。21世紀は長生きの世紀と予想している。この第三章まるごと予想大当たりなのです。長寿、高齢化社会、成人病は増える、精神病も増える、臓器移植も出来るようになる、アレルギー病が目立つ、漢方が再評価されると、もう医学は正しく進歩したとしかいいようがない。予想した専門家も、それを実現した21世紀人も立派だ。  人工心臓などの人工臓器が出来るとも書いてある。当たっているんじゃないの。ただその人工の臓器のイメージがちょっと違う。右下は21世紀の人々が人工心臓や人工胃をポケットに入れている、という絵。うーん、ミキサ...
よもやま話

書評『21世紀への階段』(2)

人類は正しく進歩しているのだろうか。20世紀の知識人たちが書き記した科学技術庁監修の『21世紀の階段』という本を読むと何となくそれが分かる。第二章のタイトルは「人間代用品量産に入る」だ。人間の代用品? それはロボットでありコンピュータのことなんす。労働からの解放という見出しが目を引く。20世紀の知識人が描いた未来の日本では、21世紀の人類は労働から解放されていなくてはいかんのです。まあ、私みたいな解放人も例外としているにはいるけどね。  本の中の21世紀はオートメーションの時代。機械が自動でやってくれる時代で、人間はスイッチを押して、出来上がったものを取り出すだけ。なにもかも電子レンジ、ああい...
よもやま話

書評『21世紀への階段』(1)

ひきこもりはいつだって未来のことばかり考えさせられている。将来どうするんだ、親が死んだらどうするんだ、ホームレスになるぞと心無い人間に脅され、未来のことばかり考えている。でも未来というものは科学者や政治家という人たちこそが考えることなのではないだろうか。責任逃れし、負の遺産を子どもに押し付けてばかりではいかんのです。  21世紀への階段という本がある。1960年、今から60年前に科学技術庁が監修発売した本格的未来予想本です。SFではない、科学者、技術者、政治家が40年後の21世紀の日本はこうなってしかるべきということを書いたものです。そこには21世紀の理想の姿、正しい科学の進歩、豊かな社会、人...