おもてなしをやめたらどうか

 コンビニの店員の態度が丁寧すぎやしないか。たかがピルクル一つ買っただけの客に対する態度としては、おもてなしすぎる。日本人はもともと、ありがとうございましたと深々と頭を下げるようなことはしなかったはずだ。(高島屋のような)百貨店で、高級品を買った人にだけするものでしょ。普段の買い物程度なら「毎度!」の一言で十分。あえて日本人らしい、おもてなしをするのなら、百円の商品を買った時に「はい、百万円」というのが正しい。冗談をからめた、あのお約束にこそに、日本の伝統はある。

 昭和の百貨店的な、慇懃なおもてなしが蔓延している。図書館ですら本を返すと、ありがとうございますと言うけど、本来借りたほうがいうべきだ。しかも貸出期間を延長していたりするのだからさ。過剰な接客サービス、まして図書館の利用者なんて、客ですらない。居候みたいな連中でしょ。日本の図書館員は基本無言、返却期限だけを言う、そんな侍でいて欲しい。

 図書館の利用者に対して、態度は過剰サービスだが、空調は貧困サービスだ。節電がいき過ぎているように思う。まだ真夏ではないということで、この梅雨の季節に冷房は入っていない。それはかまわないのだが、建物自体が風通しの悪いコンクリート製で、空調ありきで設計されている。だから図書館内は暖房が入っているんじゃないかと思うくらい暑い。

 平日昼間に図書館を利用するおじさんの熱気でむんむんしている。梅雨の湿気に、風なし、油汗だらだらのおじさんがたむろしている。夏好きの私ですら、ちょっと我慢できない蒸しっぷり。そんな図書館に、今日もカツラのおじさんがいた。心底同情する。

 こんな暑いのに、頭に毛皮をのせているんだもの。カツラ使用者にとって、節電はさぞ憎いだろう。ロシア人が冬かぶっているあれを、夏にかぶっているわけでしょ。これは、生きづらい。カツラの下にひんやりシートみたいなの張っているんだろうけれども、それでも暑いと思う。

 カツラの話はおいといて。サービス過剰な社会、小銭を払っただけのしょぼい客に、まるで貴族に使える執事のように、アンドレイ公爵に接するかのように、深々と頭をさげるのはやめようじゃないか。お金にぺこぺこしすぎるのは、外国の人に、日本の文化度が低いと思われてもしょうがない。私が大臣なら、おもてなしを法律で禁止する。安い時給で、あそこまでしたくないでしょ。みんなやめたくてしょうがないはずだ。


この記事へのコメント

  1. 店員と客は対等だという文化が
    日本にも欲しいですのう。
    過剰サービスをしないとたぶん
    クビになってしまうんでしょうな。
    イトーヨーカドーにセルフ式バーコードレジが
    ありました。ただし見張りがいます。
    生活費のために、しかたなく
    やっているんだと思いますよ。でも俺にはできない。

  2. 開店と同時に百貨店に入店したら、お辞儀の嵐で気持ち悪くなるくらいです。
    「あんな連中が、戦争を始めるんだろうなあ」と思います。

  3. 海外ドラマ(イギリス製だったかな?)を見ていたら会計がセルフサービスな店がごく当たり前に出てきて驚いたことがあります。
    正直あれでいいです。
    深夜にふとポテトチップスが欲しくなっただけなのに、品出しで忙しい店員さんをレジに呼びつけなくてはいけない現在のシステム。
    罪悪感を禁じ得ません。

  4. おもてなしではなく強迫観念ですね。
    過剰なサービスは病気だと思います。

  5. 自分はひきこもりから接客業バイト初めて1年経ちましたが、先日客達のわがままに文句言いたくなるのを我慢してすいませんすいません言っていたらストレスで胃が痛くなりました。
    日本はほんと過剰におもてなしし過ぎて生き辛いですね。「お客様は神様です」はエンターテインメントの場合であって、サービス業はサービス内容がしっかりしていればそれだけで充分と決まってほしいですね。
    アメリカ旅行に行った友人に聞いた話ですが飲食店で注文にもたついていたら客目の前で平気で馬鹿にしてくる店員がいたと。そんな精神的に生きやすそうなアメリカンを少し見習ってもいいんじゃないかと思います。

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