冬の洗濯はブドウ狩り

 やらなきゃいけないことがあるけど、時間がないし、今から始めたら半端な時間になるし、どうしようかなと考えているうちにどんどん時間だけが過ぎる。

 そんな“グズの谷間”に落ちかけた時、私がやるのが洗濯です、カゴにたまった洗濯物を洗濯機に入れて、洗剤をいれて、あとはボタンを押すだけ、あとは全自動で洗ってくれる(二層式とは違うのだよ)、洗濯が終わったら洗濯ハンガーに吊るし、ベランダに干せば完成。いい気分転換になるし、とりあえずひとつやり遂げた達成感が生まれる。

 洗濯をアクセントにして、生活のリズムをとるのが私のやり方なのですが…、それを妨げるのが冬の寒さです。夏であれば朝に干せば、夕方にはパリッと乾いていて、とても気持ちがいい。ところが冬だと日差しが弱く気温も低いから、乾かない。とりあえず部屋に取り込んで、翌日また干す。そうやって2日がかりで干したにもかかわらず洗濯物は、ちっともパリッとしていない、ただなんとなく「濡れてない」だけなのです。

 私のような神経質な人間は、この濡れてない服を畳んでタンスに入れるのが嫌でたまらない。俺のタンスはな、お前らのようなうっすら湿気を含んだものが入るようなところじゃないんだぞ。するとどうなるか、だらだらと自分の部屋に洗濯物がハンガーが吊るされた状態になります。

 冬の洗濯物はブドウ狩り。樹からブドウをもぎ取るように、洗濯ハンガーのなかから乾いているやつを見つけ出し、シャツや下着をもぎ取って、着る。洗濯好きとしては、なんとも気が滅入る、こんなことはしたくない。ちなみに私の家は日当たりが悪く、ベランダには午前中しか日が当たりません。日陰団地に住み続けて47年、死ぬまでに一度でいいから、ずっと日があたる家で暮らしてみたい。


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