2008-08

ひきこもり

ひきこもりシェイクスピア

悲劇より喜劇のほうが哀しい。人生のどん底にいると、しばしばユーモラスな行動をとってしまうものです。自分にも思い当たる節があります。高校中退し、大学にも進学できず死ぬことばかり考えていたはずなのに、カセットテープに俺DJの妄想深夜ラジオ放送を吹き込んで、一人で聞いて楽しんでいたりしました。  勉強しなきゃいけなかったのに、働かなきゃいけないのに、その追い詰められた結果、太宰治のような小説家になろうと考え、人間合格というタイトルの小説を書き文芸誌の新人賞に応募しました。即落選です。  精神的な苦しみが限界を超えると、何も見えない何も聞えない、悪い意味での悟りの境地に入ってしまう。現在の自分も、こん...
ひきこもり

ひきこもり果汁100%

ちゃんとひきこもるとはどういうことなのか、しっかり話しておきましょう。安心ひきこもりライフとは何か、それは100%ひきこもることです。  ひきこもり廃人、悪いひきこもりライフとは99%ひきこもって、残りの1%を就労活動に費やすことです。結局この1%が残りの99%を台無しにする。ひきこもり人生のたった1%でしかない就労活動によって、挫折感と後悔、自己否定、劣等感にさいなまれたひきこもりライフを送る羽目になる。違うだろうか。君は人生の何パーセントを労働に費やしたか。その労働が人生の「ほとんど」であるひきこもり時間にどれほどのダメージを与えたか。  就労という一滴の毒が、ひきこもり井戸の水、全部を飲...
ひきこもり

ひきこもり大演説

就労活動には全ての悪がつまっている。履歴書を書き、面接をうける。つまり、冴えない過去と向き合い、自分の存在を全否定され、ひきこもり地獄を強化しているにすぎない。  俺データによると、アルバイトを始めたひきこもりの半分が1週間以内に辞め、1年で90%が燃え尽き、3年で99%がフェィドアウト、5年で100%が全滅する。  いかがなものか。世の中お金だ、働かないと生きていけないと、腰砕けの精神で挑んだ結果がこれなのだ。ぽんち就労、ぽんち社会復帰、ひきこもりはこじれるばかりだ。  世の中お金じゃない、働くなくても生きていける、村々を托鉢して回ればいい。否、村々なんか回らなくても、自分の家の冷蔵庫を開け...
ひきこもり

読書会 一人反省会

鳴かず飛ばず働かずブログの読書会、無事に終了しました。来てくれた方々、ありがとう、お疲れ様でした。もっと早くご報告すべきでしたが、一人反省会が長引いたため今日になりました。  ああ、なぜ思うようにトーク弾まなかったのか、と自問自答をしていたのです。自分に甘く、他人に厳しくボクです。まあ良し、良かったはずだと納得し、先ほど落ち着きました。今はゆったりと、いい気分です。でも、あえて反省するのなら、どこがいけなかったのか…。  「咬ませ犬」スタイルのトークを軸とするべきじゃなかったか。敵味方、関係なく咬みついてこそ勝山節じゃないか。来てくれた人が憤慨して、来て損をしたと思わせてこその名人の技。「金を...
ひきこもり

さまよえるヒキコモリ 社会参加と社会復帰

社会参加とは、他人と接すること。社会復帰とは、他人に認めてもらうこと。当然社会復帰のほうがハードルが高い。じゃあ、社会復帰のほうが価値があるのか、社会参加は予備・準備段階なのか。  金にならない、生活できない思い込まされて、社会参加を中断して、社会復帰を目指すのが、違うと思う。自分にとって価値のない、やりがいのない仕事について、給料をもらう生活が本当に社会復帰なのだろうか。  ひきこもりが死に至る病だと信じ、あれこれと脱出するべく、勤労思想に殉じ、敗れ去って行った人々の屍の山。脱ひきこもりを賭けてやった、あれやこれによってこそ、生命は痛めつけられる。  就労活動と無断欠勤。社会復帰と社会エスケ...
ひきこもり

ひきこもりシロアリ

ひきこもりシロアリという、キャラクターの商品化を考えてみました。  シロアリ族。親のすねを見るとかじりたくてしょうがなくなるやんちゃなシロアリ。しかも、かじられた人は幸せに元気になってしまうという設定。完全オリジナルキャラです、いかがでしょうか。
よもやま話

せーの

富士山は霊山、信仰の山であり、頂上には神社があります。登山道のおわり、鳥居をくぐって頂上に達する。ボクは疲れ切っていて、鳥居も狛犬にも、ちらと流し目をくれてやっただけで、とっとと通り過ぎましたが、ここでは多くの青春ドラマが演じられているのです。  男女5~6人が手をつないで、「せーの」でこの鳥居をくぐるのです。けっ。しゃらくせー。こんな学芸会が、野放しにされていていいのでしょうか。ゴミやトイレよりも、問題ではないでしょうか。狛犬の代わりに、土佐犬でも放し飼いにして、煩悩男女を阻止するべきです。  富士の頂上は残念ながら霧で景色は見えず、ただ次々訪れる感動ゴールをぼんやりと眺めているだけ。富士を...
よもやま話

富士山登頂成功ご来光

ひきこもり虚弱体質でも富士山の頂上までは行ける。そのことを証明するために富士山に登ってきました。八合目まで4時間で登れるコースでしたが、初心者の中年男子ゆえに5時間半もかかってしまいました。山小屋に着いたのは日が沈む直前の午後7時です。  山小屋の寝場所が、ホントに狭い。一畳に1人くらいのスペースが、一般的とガイド本には書いてありましたが、実際は三畳に4人という更に窮屈なもの。寒くて狭い、蟹工船チックな場所に、憧れの富士で出会うとは。プロレタリア万歳と、心の中で叫ぶ以外、自分を慰める方法が分かりません。  私は友人と2人で登りましたら、自動的に相部屋というか、相就寝スペースとなります。4人で一...
ひきこもり

働かざるもの食うべからず

働かざるもの食うべからず。そう言ってママン&ダディーが、兵糧攻めをしたのは私が20代だった頃、今から7年くらい前のことです。私の分だけ食事を作らない。働かない人間には食べる資格はないと、いうのです。  今日、ダディーに「早くご飯を食べなさい」と叱られました。ママンも「温かいうちに食べないとおいしくないでしょ」とぷりぷりしています。働かざるもの食うべからず……、あれはどこに行ってしまったのでしょう。家族全員、ひきこもりとは何かということが、わからなくなっています。  ご飯もおかずも私の分だけ大盛りです。育ち盛り、食べ盛りがいまも続行しているのです。子どもは年々大きくなり、食事もたくさん食べるよう...
ひきこもり

がんばれダディー in 富士山

富士山は八合目あたりから傾斜がきつなり、空気も薄くなります。私も軽い高山病なったのか、頭が痛くなり、登るスピードも他の登山者の半分くらいになりました。肉体的な辛さもあるのですが、それに加えて、九合目あたりで繰り広げられる、最低の家族ドラマが精神的にきついのです。  子ども(女の子が多いのですが)が疲れ切って歩けなくなり、登山道の脇でうずくまっている。そんな子どもが何人もいます。そして、その隣りに必ずいるのが最低の父親、「がんばれダディー」です。もういい、帰りたいと、完全に心が折れてしまった子どもに、「がんばれ」「もうすぐ頂上だ」の大号令を繰り返すのです。  まったく心に響かない励まし。動物の鳴...
ひきこもり

特上寿司

8年前。部屋の扉をノックし、ダディーが思いつめた表情で入って来た。「今日で父さんは定年退職だ。これからは自分の生活費は自分で稼ぎなさい」。ついに怖れていたものがやって来た。こんな甘えたひきこもり生活はこれでお終い。働かなければいけない、外に出なければいけない。今まで先延ばししていたものが全部自分に降りかかる時が来たんだ。  今日、寿司を食べました。特上寿司でした。そんなにお腹はすいていなかったのだけど、ダディーがかってに出前を頼むものですから。甥っ子とみんなで食べましたよ。甥っ子が残した分はボクが食べました。だからボクは1.5人前くらいの特上寿司を食べたことになります。
ひきこもり

俺たちのマナー

ひきこもりマナーが大切です。ひきこもり中年紳士なら当たり前のマナーも、一般の人には十分に伝わっていないような気がする。ここではその一部、就労に関するひきこもり中年男子への、声に出して言うべき正しい日本語を、具体例をあげてお教えしましょう。 アルバイトの面接で落とされたひきこもり中年男子への正しい日本語 「その店長、人を見る目がないな」 「その会社、潰れるよ」 「お前が落ちるんなら、みんな不採用だよな」 アルバイトを無断欠勤したあとフェイドアウトしたひきこもり中年男子への正しい日本語 「オレなら、そんな会社一日で辞めてるよ」 「その会社、潰れるよ」 「お前が辞めるんなら、他のやつも今頃、辞めてる...
ケータイ小説

ひきこもり釈迦十大弟子

誰も望んでいないとは思いますが、ケータイ小説専用のブログを作りました。まとめただけで、内容は同じです。 ひきこもり釈迦十大弟子
ケータイ小説

ケータイ小説 ひきこもり釈迦十大弟子 目次

#1 ケータイ小説 ひきこもり釈迦十大弟子1 舎利弗・目連編#2 ケータイ小説 ひきこもり釈迦十大弟子2 舎利弗・目連編II#3 ケータイ小説 ひきこもり釈迦十大弟子3 羅睺羅編#4 ケータイ小説 ひきこもり釈迦十大弟子4 阿難・大迦葉編#5 ケータイ小説 ひきこもり釈迦十大弟子5 阿難・大迦葉編II#6 ケータイ小説 ひきこもり釈迦十大弟子6 阿那律・優波離・迦旃延・富楼那・須菩提編
ケータイ小説

ケータイ小説 ひきこもり釈迦十大弟子6 阿那律・優波離・迦旃延・富楼那・須菩提編

阿那律(あなりつ)、インド名アヌルッダ。阿那律はブッダの従兄弟で釈迦族のお金持ちです。ブッダのところまで、たくさんの従者たちにかこまれてやって来ました。でもお金持ちなのはそこまで、全てを捨てて出家します。   持ち物も奴隷たちに、全てあげると言って立ち去ろうとしたところ、「こんなのいらないよー、自分もブッダの弟子になる」と言って主人を追い抜いてブッダの弟子になった者がいます。  優波離(うばり)、インド名ウパーリ。もとは阿那律が主人、優波離が奴隷(理髪師)という関係だったのです。でも、出家してしまえば身分の違いはなしです。優波離は奴隷出身なので体が丈夫、貧しい暮らしにも慣れていたので、きつい修...
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ケータイ小説 ひきこもり釈迦十大弟子5 阿難・大迦葉編II

阿難(あなん)は女子に優しい人でした。ブッダは女子にもてたくないと言い張る悟りの人ですから、煩悩を刺激する女子を教団に入れたくなかったのですが、阿難が男女を差別するのはおかしい、と正論を言うので、渋々女子を教団に入れるようになりました。頑固で意地の悪い教祖と、ハンサムで若く女子に優しい弟子。ブッダの苦悩たるや、いかがなものでしょうか。  ブッダが亡くなる時にそばにいたのも阿難でした。最期の最期までブッダの世話をしていたのです。そんな姿がまた女子の人気を誘うのです。ブッダの死後三ヶ月が過ぎ、このままでは、ブッダの教えが廃れてしまう、みんなで集まって経典をつくろうじゃないかということになりました。...
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ケータイ小説 ひきこもり釈迦十大弟子4 阿難・大迦葉編

阿難(あなん)、インド名アーナンダ。ひきこもり仏教団、唯一のもてもてイケメン仏男子です。そんな奴が悟りを開けるわけがありません。ブッダが生存中、阿難は悟りを開くことが出来ませんでした。若い頃からもてる男子にろくなのはいません。まして、悟りなんて開かせてやるものか、そんな誰かの気持ちが、一途な修行僧の悟りを邪魔したとかしないとか。  大迦葉(だいかしょう)、インド名マハーカッサパ。弟子最年長のもてない仏男子です。もともとお金持ちだったのですが、安心ひきこもりライフに憧れて出家しました。  ブッダが体調を崩し寝込んでいました。大迦葉は心配して話しかけると、ブッダは枕が欲しい言いました。大迦葉は自分...
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ケータイ小説 ひきこもり釈迦十大弟子3 羅睺羅編

羅睺羅(らごら)、インド名ラーフラ。ブッダは二十九歳まで釈迦国の王様でしたが、中退して出家しました。その時代に生まれた子供が羅睺羅です。ブッダは悟りの開くために、国も妻子も捨てたのです。  鳴かず飛ばずだったブッダも弟子が増えていい感じになってきたので、悟りっぷりを見せつけたくなったのでしょう、故郷の釈迦国に凱旋帰国します。だがそれを喜ばない人もいました。  ブッダが来る、ブッダが王に返り咲く。自然とブッダの弟子達が大臣になるだろう、そうなれば俺達は無職になるじゃないか、そう考える側近達が多くいたのです。ブッダがいなくなった後、王になっていた羅睺羅に、側近の大臣達は「ブッダに、国と財産を譲ると...