2008-07

ケータイ小説

ケータイ小説 ひきこもり釈迦十大弟子2 舎利弗・目連編II

舎利弗(しゃりほつ)は、ブッダの弟子になってわずか十五日で悟りをひらきます。ブッダにとって舎利弗がどんなにかわいかったか。お互いの考え、言葉が心に響き合い、共感するです。舎利弗は亡くなるまで、ブッダの右腕として活躍します。  目連(もくれん)には神通力があり、世の中のありとあらゆるものを見通せる力があります。目連は亡くなったママンのことを思い出しました。孝行したい時に親はなし。目連はふと「ママンは今何をしているだろう」と考え、神通力で天国を覗いてみました。しかしそこに目連ママンはいません。おかしいな、まさかな、そう思いながら地獄を覗いて見るとそこには餓鬼道に落ちた目連ママンが、腹をすかせて苦し...
ケータイ小説

ケータイ小説 ひきこもり釈迦十大弟子1 舎利弗・目連編

舎利弗(しゃりほつ)、インド名はサーリプッタ。天才中の天才でブッダの言った事を全て理解してしまう程、打てば響くとは舎利弗のことです。一を聞いて千を知ると言われます。ブッダの代わりに説法をするくらい出来のいい弟子です。  目連(もくれん)、インド名はモッガラーナ。舎利弗の幼馴染の親友です。この世の天地人を見通せる神通力の持ち主です。天才、舎利弗も目連には一目も二目もおいていました。  二人は人生を極めるべく、一緒に出家します。でも最初は、変な宗教に入信してしまいます。しまったと思いつつも、他に行くあてもなく変な宗教団体で修行を続けます。天才と超能力者ですから、みるみる力を発揮し、出世していきます...
ひきこもり

プール監視員

毎週のように甥っ子が家にやって来ますなあ。来るなり、笛を吹き、メガホンで大きな声で話をする。「どういうことですか?」「プールの監視員です」と保護者から説明を受けました。やはり夏だ、甥っ子も新キャラを入れてきたな。  勝山叔父さんはもう甥っ子にマンツーマンでつく体力がないので、途中で散歩に行くことにしています。敵前逃亡ですなあ。毎回そんな感じなので、今日は甥っ子から「叔父さん、今日もお仕事なの?」と聞かれてしまいました。  誰だろう、甥っ子に叔父さんは仕事に行っているなんて吹き込んだのは。でもせっかくだから「これから仕事です」と甥っ子に大嘘をついて出かけました。ブックオフに行きました、マンガを立...
ひきこもり

世界のTシャツ

ママンが日本の夏は暑いからと、スイスに旅行に行きました。日本の老人の娯楽と言えば海外パックツアーですよね。というわけで、ママンも年に2回くらいは旅行に出かけるのです。そしてボクのお土産にTシャツを買ってきます。  両親がハワイに旅行する時、お土産は何がいいと聞かれ、アロハシャツと答えてしまったのがそもそもの始まりです。旅行すればボクの服を買ってもいいというお墨付きをもらったとママンは勘違いしているようです。親孝行にはいろいろありますが、一番は親が選んだ服を着ることだと思います。ファッションをママン色に染められてこそ、真の親孝行ではないでしょうか。  今ボクの手元にSwitzerlandという文...
ひきこもり

ヒキコモリゼミ

土の中で7年間暮らし、外に出る。そんなひきこもり、ではなくセミ。人間に例えるなら70歳近くまでひきこもった後、脱ひきこもりを果たし、木にしがみついて「もてたいぞ」と大声を張り上げる。鳴けども鳴けどもセミがもてている気配はなく、虫取り網をもった子供に追い回され、おしっこをちびっては命からがら飛び回る生活。  セミは偉大だ。偉大なひきこもりだなと思うのです。勇気あるヒキコモリゼミの短い青春に敬意を表します。
よもやま話

丹沢大山

富士山に登る決心をしました。もう悟りをひらくには、ご来光を見るしかない。もっと、もててもいいはずだ、そんな煩悩を振り払うには富士の霊山で心神を清めるしかない。でもいきなり富士山に登るのは無理があるので、リハーサルをかねて丹沢の大山に登ってきました。マイ登山ブーム継続中です。  岩が多く、足場が悪い。雨降りの山ゆえ、時々雨もぱらつきます。霧が濃かったので、景色なしの状態での登山です。約2時間半かけて頂上に到着しました。見えたものはマイナスイオンあふれる一面の霧だけです。頂で握り飯を食べ、休憩した後に下山。元のケーブルカーの駅まで戻って、ハイキングは終了であります。  全身汗だくでしたが、いい修行...
ひきこもり

夏休み

肉体は毎日休んでいるが、精神はちっとも休んでいない登校拒否の魂の解放を謳う真夏の40日間、それが夏休みだ。負けるなよ。
ひきこもり

脱ひきこもり劇団

元ひきこもりと称する人が、人前に出て体験談を話す。例えばひきこもりの子どもを抱える親の会の集まりなどの壇上で、ひきこもりを脱出するきっかけや、働けるようになったやり方を話す。もうお馴染みですよね、脱ひきこもり劇団です。ヒキコモリCATS、ヒキコモリ座の怪人など、劇団四季を彷彿させるロングラン公演です。  でもお芝居の世界での話でしょ。現実には脱ひきこもりだとか元ひきこもりだとかは存在しません。ひきこもりにつく言葉は、永遠だとか生涯という単語に限られます。まあ、娯楽作品として楽しむぶんには、悪くはないかもしれませんがね。
ひきこもり

ひきこもり筏

例えるなら安心ひきこもりライフとは、人生という川を渡るための筏(いかだ)のようなもの。脱ひきこもりだとか職業訓練という名の泥の舟に乗せられ、今まさに沈み、溺れようとするひきこもり中年男子を助け、岸まで運ぶ小さな筏のようなものです。  ひきこもりの涙の雨で氾濫するアフィリエイト川。そこで溺れている人を助けるのも、安心ひきこもりライフこと、ひきこもり筏の役目です。女々しいやつほどポジティブなことを言うものだ、泥の舟には気をつけましょう。
ひきこもり

半人前公務員

ひきこもりの新しいもう一つの就職先としてのオルタナティブな公務員、それがボクが提唱する半人前公務員なのです。  勤務状態を言えば分かりやすいのではないでしょうか。週3回、1日4時間勤務です。月水金の午前中だけ働く人、月水金の午後だけ働く人、火木土の午前中だけ働く人、火木土の午後だけ働く人、この4人が力をあわせ似非一人前公務員となり働くのです。半人前ですらないじゃないか、そんなつっこみはここでは遠慮してください、武士の情けをお願いします。  初任給は5万円くらいでどうでしょうか。4人いるので一人分の仕事しかしないのに20万円ほど払うことになります。でも、公共の福祉という言葉の意味をよくかみ締めて...
ひきこもり

半人前理想主義

半人前を受け入れてもらうしかない。最近強くこのことを思います。社会復帰のための職業訓練というのは、つまるところ半人前のひきこもりを一人前に鍛え上げて会社で働かすことです。その成果はというと、全部失敗じゃないか。仕事は長続きせず1年以内に90%の人が辞め、5年後には100%が辞める。  不毛な働く練習。訓練という名の働く練習をしなければ、働けない人はやはり生涯半人前なのです。やるべきことは、半人前として生きていく技術を身につけること、その為の修行をしなければならないのです。安心ひきこもりライフの学習とかね。  一人前に鍛え上げるという妄執を捨てることから始めるべきです。半人前が働ける会社、半人前...
ひきこもり

間違っていた

首のところがべろーんとしたTシャツを着て、扇風機に向かってあーって言ってみる。ああ、これこそがひきこもりだなと、我に返りました。一生懸命ブログを書く必要なんてないよ。空想締め切りは、空想だった。何もしない、ブログも書かない、もちろん働かない、学校は卒業しない、もてていない、そんな当たり前のひきこもり生活をおろそかにしてはいけない。  朝寝坊して、昼寝をして、夜もちゃんと眠る。そんなひきこもりに私はなりたい。
よもやま話

七夕

今日は七夕ですね。もてないひきこもり中年男子の想いが、毎年雨を降らします。かわいそうな織姫とヒコボシ。
よもやま話

現実的な

ハリセンボンの右と左、結婚するならどっちにするか。ファミレスで、そんな現実的な話もしますよ。死神を選ぶ男子が多いようです。
ひきこもり

ひきこもり燃やし尽くして

ひきこもり完全燃焼とばかりにブログを書く、ひきこもり中年男子。これは正しいのでしょうか。誰が読むのだろうか。無人島でのろしを上げ「オレはここにいるぞ」と叫んでいるようなものじゃないのか。孤島の鬼。やっていることは大掛かりでも、誰にも届いていない。こんなことしている暇があれば働いたらほうがいいんじゃないのか。  否それでも、働く暇があったとしても、ブログは書くべきなんだ。ひきこもり中年男子がやるべきことはただ一つ、ひきこもりを燃やし尽くすことだけなんだ。一欠けらの悔いも残してはいけない。今日一日を完全燃焼させろ。  昨日の自分が今日の自分を作る、そして今日の自分が明日の自分を作る。例えるなら、昨...
ひきこもり

捨てること、受け入れること

学校の勉強で言えば、暗記偏重や偏差値主義、役に立たないものばかり覚えさせられ、競わされる。学歴なんて虚栄でしかないじゃないか、と思いつつもじゃあこれらの嘘をすぱっと捨てられるかというと難しい。ボクみたいに精神的に参ってしまい、高校中退したぽんこつ人間ですら、大検を受けて大学に行きたがるのだから、まともな人なら、役に立つとかは置いておいて、勉強してきちんと進学・卒業するでしょう。  これは不健全だ、悪だ、間違っているとわかっていても、簡単には捨てることが出来ない。間違っているものを捨てるのは怖いくらいだ。  役に立たない勉強やってるよりも、田んぼや畑を耕すほうが人間としてずっと正しい。そう思うだ...
よもやま話

継続

ぐだぐだ続けるのは、いつか良い調子になるのを待っているから。面白いか面白くないかは自分でも分かるが、ぱっとしないから何もしないという潔癖な態度は、スランプ回復を遅らせる。調子が悪い、冴えない、鳴かず飛ばずな状況の時ほど、ぐだぐだと継続してやり続けることが、鳴きまくり飛びまくりの状況を呼ぶ。  調子が良くない、冴えない、ぱっとしない、鳴かず飛ばずな状況でも継続すること。これがぱっとした考えを思いつく原料に、なりますように。