宿題は夏休みに入る前に全部終わらせる、そんな小学生でした。宿題があっては心の底から休めない性格でしたので、猛烈な勢いで夏休み前にすべての宿題を終わらせていたのです。そのなかに当然自由研究という、学校から押し付けられた、ちっとも自由でない、押し付け研究も含まれていました。
私が小学校のときにやった自由研究は、「スイカの種を数える」というものです。そのことは、前にもブログに書きましたよね。小学生のときに、自由研究としてスイカの種を数えた先輩として、こうすればもっと楽にやれた、今ならこうするという点を、4つほどあげておきたい。
①種を数えるなら、大きなスイカではなく、小玉スイカにしたほうがいいかも。
スイカは一切れ、二切れ食べるからおいしいのであって、丸々1個食べるにはあまりにもビッグであります。でも小玉スイカなら、おいしく食べきれるはず。小玉スイカの研究だって、立派な研究でしょ。ちがうというなら、それは小玉スイカ差別だ!
②種を数えるなら、スイカより、小玉スイカより、メロンがいいかもしれない。
スイカにこだわる必要があるだろうか。果物の種を数える、あの食べるのに邪魔な種っていったいいくつくらいあるのだろう? 種というジャマモノを何個取り除くと人間は果物にたどりつけるのだろうか? というのが研究テーマですから、スイカでなくメロンであってもいいはずです。メロンの白っぽい、なよなよした種を数えるのも、立派な研究テーマです。小ぶりで真ん中に種が集中しているメロンのほうが楽に種が数えられそうだ。
③食べる前にスイカの大きさ、重さを量り、写真を撮ろう。
食べて数える以外やることのないこの研究で、大きさと重さを計るのは数少ないやるべきことです。けして忘れるな、小学生のときの私はこれを忘れてしまい、「未知のスイカの種を数える」研究になってしまいました。研究内容の水増しのためにも、食べる前にあれこれ計測をしよう。
④自由研究をまとめるときに、必ず「すごく大変だった」アピールをしよう。
種がたくさんあって大変だった、種が小さくて数えづらかった、すごく時間がかかったなど、とにかく「スイカの種を数える」という研究がいかに困難であったかは必ず書いておこう。みるからにアレな研究テーマですから、苦労した、大変だったアピールは必須です。そうすることで、先生も生徒を憐れんでくれ、この自由研究に及第点を与えてくれるのでしょう。
自由研究は内容じゃない、いかに手間ひまかけずに提出するかだ。「スイカの種を数える」のが夏休みの自由研究の定番になると、私は確信しております。
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