奥地圭子さん(フリースクール全国ネットワーク代表)も反対するんじゃないかと、ひそかに噂しておりました。不登校マニアが注目するなかおこなわれた、2/12議連立法チームの勉強会のヒアリング、奥地さんは開口一番こうおっしゃったのです。
「2月2日座長試案…、大きく変わったんですが、私は、この内容での法案の成立に期待しています」
大賛成なのです、法案にあわせて主張はころころ変わるが、賛成という立場だけは変わらない。(不登校対策がぎゅっとつまった新条文は山下耕平さんが公開しているので、そちらでご覧ください)。多様でなくなった、お金も出ない、フリースクールを義務教育として認めない、文科省ゴリ押しの不登校対策に賛成しているのです。
そんなバカな、と思う人もいるでしょう。この法案に関心をもっているマニアのために、当日配られた資料を以下に再現しましたので、ご覧ください。
教育機会確保法 2月2日座長試案への意見
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NPO法人フリースクール全国ネットワーク代表理事 奥地圭子
はじめに
●昨年2月から検討され始めた法案審議で、すでに1年たち、座長はじめ皆さんご多忙な中を、引き続 き不登校の子どもたちへの支援に議論を重ねていただいていることに感謝しております。
●2月2日提案の座長試案 (以下「修正案」と表記) について、大きく変わりましたが、この内容での 法案の成立に期待しています
1 今回の修正案も学校以外の学びが認められていると考えます
●現実に学校外の場で学ぶ子がいる中で、昨年までの法案は学校以外の学習も認めるとともに、希望する子と親は選ぶことができる制度を作ろうという内容でした。修正案では、学校以外での親の就学義務 の履行と個別学習計画の部分がなくなり「選べる」内容にはなっていないものの、「学校以外の場において行う多様な学習活動の実情および重要性」が定められることで学校以外の学習は認められている法案だと考えます。
●私たちはこれまで「学校以外」の学習が選べることを目指していましたが、今回の修正案でも学校以外の学習が認められるという点で、子どもたちや保護者にも意味があると思います。
●法案全体として不登校の施策がかなり盛り込まれ、学校復帰の圧力が高まることも懸念されますが 法案には「意思を十分に尊重しつつ」「休養の必要性」等明記されていることから、法案成立後、学校以外も認める法案の趣旨を徹底していただきたいです。
2 法案の成立で、教育委員会・学校とフリースクールとの
連携が進展するのを期待しています
●長年不登校と関わり、学校に悩んだり傷ついたりしてきた子どもと出会い、安心できる学校を創りた いと、構造改革特区による中学校を創って9年になりますが、修正案に「安心して学校における普通教 育が受けられるように」という文言が入り、歓迎しています。
●不登校の子どもへの支援のためには、教育委員会・学校とフリースクールの連携も重要であると考え ますが、これまで学校以外が制度上認められていなかったため、連携が十分とはいえない状況がありま す。
●今回、「学校以外」の学習活動が法律上初めて定められることで、教育委員会・学校側においてもフ リースクールと連携した支援を実施しやすくなることを期待しています。
3 法案を今国会で成立させていただきたい
●これまで不登校の子どもへの長年の施策にもかかわらず、毎年高い割合で不登校になる子が続いてい る現状、学校が苦しいのに学校に行くしかないと子どもが思っていて命を断つ子どももいる状況を踏ま え、学校以外の場での学習を認め、休養の必要性を示すこの法案を早期に成立させていただき、第1歩を踏み出していただきたいと切望します。
●その上で、学校以外の場で学ぶことも選べる仕組みのあり方について、さらに議論を続けていただく こともお願いいたします。
4 附則に「多様な」を追加していただきたい
●今後の議論の方向性をこの法案で示すためにも、「第6 その他」「二 検討」の「2」の部分に 「多様な」という表現を加えていただきたい、と要望いたします。
どうですみなさん、すごいでしょ。議連の集まりに呼ばれて推進派・奥地圭子さんが何をしているかというと、フリースクールの言い分をぶつけているのではなく、ただやみくもに賛成しているのです。この法案に期待します、ぜひ成立させて欲しい、それしか言ってない。自民党に対して物わかりが良すぎて、びっくりした。
自分の知らない、知ることのできない場所でわけのわからないことがおこなわれている。それはいかんの「い」。、条文はもちろんのこと、議連の勉強会もすべて公開しろ(今のやり方はデモクラティックでなさすぎる)。ヒアリングの様子を知って、奥地さんのことを推進派と呼ぶのもどうかと思った、迎合派がふさわしい。
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