ひきこもり

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年齢にふさわしい、ひきこもり

職業として、ぷらぷらするぞ。世間には通用しないけど、自分の天職であり、継続的に続けられる仕事が「ぷらぷらする」だ。周りの人が会社にいったり、学校に行っている間、ボクはぷらぷらするのです。これが、36歳にして自分にふさわしい就職先だ。  バイト雑誌を読んだだけで安心して、ゲームをするなんていう生活は20代まで。もうバイト雑誌なんかには見向きもしない。もう若くないんだ。仕事を探したり、慌てて資格を取ろうとするのは、年寄りが若者ぶるようなものじゃないか。可能性の低い中年ひきこもりが、若さだけがとりえのヤングひきこもりの真似をするのはみっともない。  人生に光はなし。世間という暗闇をぷらぷらするのが、...
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普通とは ひきこもり編

普通とは一本の細い線。隣りの人よりいい暮らしをしたいという欲望を基準とした偏見に満ちた一本の線。隣りの人も同じ欲望細線を持っているので、普通というこの線は絶えずぶつかり合い、競い合い、定まることがない。ようするに、普通はない。
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ポエム・日々前進

日々前進しない。人生の階段は昇らない。立ちつくす。同じところをぐるぐる回る。遠くを眺める。口をあけたままテレビを見る。横になる。そのまま寝ちゃう。ぼんやりする。物思いに耽る。天井をながめて過ごす。ちゃんと働いている同級生とすれ違って涙を流す。そんな人に私はなりたい。
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ひきこもりとオレオレ詐欺

ひきこもりのエルサレム、勝山宅にオレオレ詐欺の電話がかかってきた。「オレオレ、オレだけど連帯保証人になったせいで200万円が急に必要になった」という電話だ。振り込み詐欺、通称オレオレ詐欺である。  通常ならうちの息子は働きもせずずっと家にいるんだよと一喝して終りなのですが、今日はちょっと違った。いつも家にいるコモラーが早朝から外出していたのだ。電話を受け取ったダディーは、この手の詐欺が多発していることを良く知っていましたから、おそらくこの電話も詐欺に違いないと思いました。でも…、何か心に引っかかるものがある。いつもは昼近くにのっそりと起きる腐れ息子が今日に限って朝一番で出かけているのだ、もしや...
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ひきこもりとフリースペース

一人でひきこもってこその、ひきこもり。フリースペースなようなところで集団でひきこもっていては興醒めだ。でも、気持ちはわからないでもない。同じひきこもり病の人を眺めるのは良い気分だろう。自分よりダメなひきこもりは最高の景色に違いない。まだオレは大丈夫という確信、なぐさめが自信へと変わる。他人への憐れみが自分への治療となり、ほくほくとした日々を送れる。そうだ、ひきこもりにとってフリースペースは、富士山のご来光なんかよりも、ずっと感動的で拝みたくなる風景なんだ。
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生涯半人前

一人前になろうとしてなれないから葛藤が生まれるわけで、始めからオレは半人前でいい、半人前がかっこいい、半人前のほうがもてる、となれば生活のハードルはグンと低くなり、なんとなくひきこもりにもゆとりが生まれる。生涯、半人前であれ。
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おむつを買いました

一分でも遅刻したらだめ、途中でトイレに行くこともだめ。そう言われるだけでおしっこがちょろちょろと漏れてしまうよ。今はバイクや車の免許を取るには、特定教習というのを受けなければいけない。これに対する警察の指導は厳しいらしく、どういう理由があるにせよ受講時間の短縮になるような行為は一切許されないのだという。  一分でも遅刻したり、途中でトイレにいったらおしまい、もう一回特定講習を始めから受けなおさないといけない。お金もまた全額払わなければいけない。考えただけでも恐ろしい、トイレなんて生理現象でとめようがないじゃないか。どうするんだ、そうだ!オレがおむつをすればいいんだ。バブーだむん。  成人用のお...
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「叔父さん、これ”の”だよ」と甥っ子が本を指差して言う。見れば、生協の白石さんという本。何を言っているのだろうと思いましたがこれものだ、これもそうだと次々本の背表紙をさすのでようやく意味が分かりました。甥っ子がひらがなの”の”だけ読めるようになったのです。  ついに甥っ子が字が読めるようになってきてしまったのか。じゃあそろそろ隠さないといけませんな。ひきこもりナントカとかいう本を。叔父さん、爺じ、婆ばと勝山ファミリーの裏の顔がきっちり描かれた修羅本を甥っ子に見せるわけにはいかんのです。金庫を購入を検討中です。
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ひきこもりと観葉植物

ひきこもり部屋にうるおいを。観葉植物なんかどうだろう、ボクの部屋にも四つほどある。観葉植物を育てるなら、ハイドロカルチャーにしておいたほうがいい。ハイドロカルチャーとはガラスの入れ物を鉢として使い、土の代わりにハイドロボールという丸い小さなレンガのような質感の小石を使うんだ。そこに観葉植物を植える。水は容器の底から一センチくらいのところまで入れる。空になったらまた入れるを繰り返すだけ。水をやりすぎたり、足りなかったりと言ったつまらない失敗で植物を枯らす可能性が少なくなる。面倒くさがりにぴったりだ。  でもこれでも枯れる時は枯れる。植物は育てたり枯らせたりするもの。枯らした数だけ人間は大きくなれ...
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ひきこもりと盆栽

ガーデニング、園芸、その中でも特に盆栽などは不自然な自然でちょっと嫌だなと思っていた。本当の自然じゃない、人工の自然だ。だから、庭が欲しいな、自分の家に日本庭園があればいいなと、そんな空想には飽き飽きしたので盆栽を買ってみました。梅です。梅って桜よりも渋くてかっこいい。ホームセンターで千円で購入、盆栽としては極端に安物です。  買ってすぐに満開、そしてすぐに終わり。買った時にすでにつぼみが大きかったので、おそらく温室で育てられた盆栽だろう。自然の梅よりずっと早い時期に咲いた。梅の花って、近くで見ると南国かジャングルの花のようにグロテスク、雄しべだか雌しべだか分からないものがぴこーんと飛び出てい...
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わっしょい叔父さん

甥っ子が勝山叔父さんと一緒に荷物を運ぶときはいつでも「わっしょい!わっしょい!」である。どうしてかな。それは叔父さんがいつも、どてらを着ているからさ。  なんでどてらを着ていると、わっしょいになるかというと。それはね、右下の「甥っ子から見た勝山叔父さんのイメージ画像」を見て。  甥っ子から見れば勝山叔父さんは、いつもお祭りの格好をした大人。だからテーブルや椅子を一緒に運ぶときも、掛け声は神輿をかつぐのと同様、「わっしょい」以外はありえない。よーし、今日も一丁いくぞ、わっしょい、わっしょい、だ。  現在、どてら以外のいかした部屋着、ひきこもりに適した服を探しております。ちなみに普段どてらの下はジ...
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母親がパソコンで最初に覚えること

全国の、ひきこもり息子を持つ母親が、パソコンで真っ先に覚えるのが、一度開いたメールを未開封に戻すという操作です。常識です。厳然たる事実です。何でそんな方法を最初に覚えるのかって、ひきこもり息子のメールをのぞき見し、未開封に戻すために決まっているじゃないか。当たり前じゃないか。  偶然、事故によりひきこもり息子のメールを開いてしまった、と自分に言い聞かせて他人宛のメールを読む楽しさよ。ママン、生きがい発見。ひきこもり息子はどうやったところで親孝行をせざるを得ない。残念なことだ。
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ひきこもりとアフィリエイト

アフィリエイトで稼ぐという嘘に多くのひきこもり中年が引っかかっているようだ。バナー広告が貼りつけてあるだけのお寒いブログが目につく、読めば必ずひきこもりだ。もう何を言っても無駄だと思う。本人はビジネスマンのつもりなのだから。  ただ、やはりこれだけは人間の証明として言っておかなければいかんのです。広告で稼ぐのは、人気ブログ・サイトになってからでも遅くはないぞと。て言うかそっちがまず先なんだ。コメントのないブログ、書き込みのない掲示板、一方通行のリンク集、そんなホームページに、びっちり張られたバナー広告たち。目を覚ませ。その失敗はとうに、俺のウェブサイト「ココロ、コロ、コロ」で証明済みなんだ。
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ひきこもりと家族団らん

あなたは親子一緒に食事をしますか?日本男児全員がノーと答えるかと思いきやそうでもないらしい。ひきこもり作業所でこの問いに対しボクがありえないと答えたところ、勝山君はまだまだ思春期なんだなみたいな扱いを受けました。いかがなものか。  すでに家族団らんがどんなものか、誰も覚えていない。テーブルにつき箸を持つと同時に愚痴や文句が口をつく。ひきこもり家族ならどこの家でもこうなるはずさ。唯一顔を合わす場が食事のときだけだから今だとばかりに、学校に行け、働け、出て行け、うるせーなどと、余りにも長いこといがみ合ったので、食べ物を見ると条件反射で、その日にあった一番嫌なことを思い出し、目の前の家族にぶちまける...
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更に、沖縄の思い出

沖縄の夜。本当は国際通りにくり出す予定だったのですが、思ったより疲れたので部屋でのんびりすることにした。男子4人の相部屋です。やることもないのでテレビを見ていると石川ひとみが出ていました。石川ひとみって昔と全然変わらずきれいだよねと一人の男子が言うと、そんなことはない老けたよ石川秀美のほうがいいと言う。そこを横から一人の男子が牧瀬里穂がいいという、すると別の男子があんなデコパチしゃくれあごなんか嫌だという。  男子が3人集まると必ず行なわれるという、結婚するならこのアイドルという永遠のテーマで朝まで生トークは始まります。男子のファミレスでの会話の80%はこれなんだ。「オレの経験から言うとさ」と...
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完璧主義はうつ病になりやすい

完璧主義も良い方向に向かっているときはいいのですが、悪い方向に行くと頑固で融通が利かないだけになります。わたくしがそうなっているのですよ。柔軟で臨機応変になんていうとさすがに敷居が高い。それができたら、うつ病にはなるまい。  ひきこもりの人すべてが、うつの気質というわけではあるまいが、完璧主義者はひきこもりの一大勢力であるとボクは確信している。我らが挑戦することはただ一つ、手を抜くことだ。適当でいいんだ、だいたいでいいんだ。そう自分に言い聞かせて、今日は寝ることにします。
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甥っ子と便秘

だいたい二週間に一回くらい甥っ子が遊びに来ます。甥っ子ももう五歳ですからあと一年位したら、叔父さんと遊んでくれなくなるでしょう。小学生にもなれば親戚よりも友達と遊ぶほうが何倍も面白いに決まっています。  よし、悔いを残さぬよう甥っ子と遊ぼうと、気合満点の勝山叔父さんです。でも甥っ子と遊ぶ時はすごく緊張するんだ。神経質になり必ず便秘になる。例えばボクがトイレに入るでしょ、すかさず甥っ子がドアをどんどん叩いて「叔父さん何してるの」と聞いてくる、トイレですと答えると「おしっこですか、うんちですか」と聞かれる。うんちですと答えると家族みんなに叔父さんがまたうんちしていると報告されてしまう。  出るもの...
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俺たちのほろ苦いメモリー

いきなり不登校になる人もいないと思う。最初は家を出て、そして学校ではないどこかに行くんだ。暗黒高校2年生の時だろうか、ボクは山下公園のベンチに座り、鳩にむかってポップコーンを投げて時間をつぶしていた。学ランを着た高校生の周りを大量の鳩が囲んでいる絵を想像して欲しい。  高校に通っているというアリバイ作りのつもりだった。でも、やってることと言えば野毛の大道芸人も真っ蒼なシュールコントだった。今は何も誇れるものがなくてもいい、ただ朝の9時に山下公園で鳩に餌をやるのだけはやめよう。それがひきこもりの先輩である私からのたった一つのアドバイスさ。
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沖縄旅行の思い出

ひきこもりのくせに、働いてもないくせに、沖縄に旅行に行くなんて生意気だと思う人もいるかもしれません。働いていないからこそオフシーズンの平日に旅行にいけるのです。だからこそ通常では考えられないほどの格安のツアーが実現するのです。休みが取れないほど忙しく働いて稼いだお金を、連休のピークに高額の宿泊・旅行代に使うのってなんなんだろうね。オフシーズンの平日なら、どこも空いていて行列もなく快適なんですよ。働くバランスというか、働き方、休みかたを工夫すると生活が豊かになるはずだ。  今回の旅行では主に沖縄地上戦の跡地を見て回った。国のため、愛する人を守るために戦うというのがかっこいい戦争のイメージだと思い...
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長田百合子の新宗教

まずは何も言わずこのサイトを見てくれ。 長田百合子 家庭教育再生機構  スローガン(標語)が「RINGO」って、バカも休み休み言わないと誰もついてこないぞ。このRINGOってのは英単語の頭文字の組み合わせなんだけど…、いかがなものか。  obligeを「助けられたら助けよ」と強引に訳してるけど、お前、無理やりくっつけだろ。リンゴにするために頭文字のO欲しさに一生懸命英語の辞書ひいてobligeくっつけたんだろ。あとnetworkを「信頼で結ばれたネットワーク」って肝心な部分を訳してないよな。ネットワークの部分を日本語に訳さないと、何でもよくなっちゃうんじゃないのか。  掲示板もひどい。ホームペ...
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何の根拠もない確信

どうしたらひきこもりが治るか、早く子供を働かすにはどうしたらいいか、手遅れにならない為にと、早く忙しく急ぐ人ほど、解決から遠ざかっているよう思えるんだ。
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大きすぎる夢は体と心を壊す

大きすぎる夢は体と心を壊す。  大きすぎる夢とはどういうものなのか。10代、20代の若い人が小説家を目指したり、歌手に憧れたり、スポーツ選手になりたがるのは大きすぎる夢ではない。普通の夢。誰だって自分が理想とする人のようになりたいと思っているだけでしょ、健全です。  さて、本題に入ろうか。お前だよ、ひきこもっている中年男子。アルバイトではなく正社員になってちゃんと働きたいとは何事ですか。おじさんは恥ずかしいよ。IT関係の資格を取って、大学に入りなおして勉強する…ですと。お前ビッグだよ、お前の夢がビッグなんだよ。何から話せばいいのかな。資格や学歴がひきこもりの回復させる奇跡のリハビリみたいなもの...
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大人になる

最近甥っ子とゲームをしていてわざと負けてあげる、ということが出来るようになりました。勝山叔父さんも成長して大人になったんだなと我ながら感慨深げでございます。でも今日、甥っ子が勝った勝ったとあまりに騒ぎまわるものですから、また泣かしてやりましたよ。おっほっほっ。
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論理的

ボクには文学趣味がある。人間とは何か、どう生きるか、というテーマの前で身悶えして楽しむところがある。ただその趣味を自分の書く文章に持ち込むことは、しないようにしている。  10年くらい前だろうか、ファミレスでボクなど足元にも及ばないような気狂いにアムウェイビジネスの素晴らしさについて長々と説明&勧誘を受けたことがあった。その時にお前の言っていることは全然論理的でないと批判したところ、「論理的って何?」と聞き返されたことがある。そのアムウェイ君は論理という単語の意味を知らなかったんだ。論理的じゃないってのは、要は話の筋道がきちんと通っていないじゃないかということ。でもいざ普通に少しの恥じらいもく...
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誰もが惜しまれつつ死んでいくわけではない

誰もが惜しまれつつ死んでいくわけではない。ボクのようなひきこもりが死ねば親族一同は間違いなくホッとするんじゃないかな。悪いことじゃない。ただそんな人間の葬式とかする必要ないし、墓とか作る必要ない。惜しまれつつ死んでいけなかった人には何もやらないでよい。どうですか、皆さん。  死ぬまで地域社会に貢献できるような、心身ともにきわめて健康な人には葬儀もお墓も必要かもしれない。でもそんな人わずかでしょ。親戚が嫌々集まるお葬式。葬儀お墓の廃止とセットで、死んだらBOXの導入是非検討してください。
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安心ひきこもりライフ

ひきこもりは治らんと主張してきましたが、正解でしょ。正義でしょ。最近ひきこもりの高齢化が静かなブーム(問題ともいう)なんだ。困ったなと、皆さん頭を悩ませているのです。  まず、ボクが主張したいのは、ひきこもりは治るなどと言っていた連中を死罪にすること。そのあとでやることが「安心ひきこもりライフ」です。全てのひきこもりが目指すものが、安心ひきこもりライフでなければいけません。それなりに快適、なんとなく楽しい、こんなことしている場合じゃないかもしれないけどまあいいやな生活を目指しましょう。  ボクは6年位前から安心ひきこもりライフを模索して生きてきました。以前に比べるとかなり生活の快適度はましてい...
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ネットオークション

ネットオークションに精を出している勝山叔父さんです。もう出品とかお手の物です。自分でも業者のような手際のよさに、天職なのではと思うこともあります。でもネットオークションでお金を稼ごうという考えは、小説を書いて印税を稼ごうという考えと少しも変わらないということを知っています。だからボクがネットオークションに出品する理由は、お金の節約と自分の部屋をゴミ屋敷にしないための努力です。  しょっちゅう夢遊病患者のようにふらふらとブックオフに入り、勝ち誇ったような顔をして店から出てくるような生活が治りません。中古万歳なんです。良くも悪くも目利きですから行けば必ず掘り出してきてしまいます。そして商品の本当の...
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ひきこもりは何故うまくいかないのか

なぜ安心してひきこもることが出来ないのか。この問いの答えははっきりしていて、これは「みんながひきこもり初心者だった」からだ。今は昔、ひきこもりブームあり。あれから年月が経ちひきこもりビギナー達も中級者くらいにはなったと思う。  新世紀これからは、よい感じでひきこもれるはず。ニートという言葉もこの中級者あっての言葉だと思う。ニートというのは要するに働く意欲がある「素振り」が出来るひきこもりのことだ。この辺が親を含めた世間との折り合いのつけどころなんだ。働きたいけど働けない素振り一つで余計な争いが避けられたりするのだ。  かつては皆がひきこもりの初心者だったから真正面からぶつかるしかなかった。働き...
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夜回りティーチャーズ

一人一人の力は弱くても皆で力を合わせれば、出来ることはたくさんある、ような気がするでしょ。でもそうなのか、ましてやひきこもり。学校で目立たず友達もいなかった君が、はたして集団の中で力を発揮できるのだろうか。微力なれどそのグループの中に自分の力を落とすことが出来るのであろうか。  夜回り先生を思い浮かべてごらん。テレビにも出ているし本も出している。大活躍だ。でももし夜回り先生が、「夜回りティーチャーズ」というようなグループを結成し、生徒の非行を防ぐべく集団で夜の街を徘徊していたとしたらどうだっただろうか。あそこまで人の心に訴えることが出来たであろうか。戸締り用心 火の用心と言いながら町をうろつく...
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死んだらBOX

勝山商事新企画製品、「死んだらBOX」。自分が死んだ後の連絡網をしまっておく箱です。断絶した親子や身寄りも友達もいないひきこもりにお薦めの一品です。電報、ハガキ、電子メールとを友人知り合いのレベルに分けて、それぞれの連絡先に「わたくしは死にました」などと書いたメッセージを箱に詰め込みます。遺書とは違います。あくまで死にましたという報告を明るく元気に生前付き合いが会った人にお知らせするツールです。BOX内のメッセージは死後、勝山商事サービスセンターが責任を持って発送します。ひとりぼっちでも後を濁さず旅立てる、21世紀の玉手箱。是非ご利用ください。
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朝は夜中

遊びに来た甥っ子がボクの部屋のドアをどんどん叩いて「もう朝ですよー、いつまで寝てるのー」と起こすのです。でも、叔父さんにとって朝は夜中なんだよ。それにひきこもり部屋のドアにはとても甥っ子には話せないような、勝山家の呪いともいうべき忌まわしい歴史があるのだよ。甥っ子が生まれる前、そのドアをはさんでね、世間体だけが大事な親と、精神が完全に病んだ息子とが、戦争をしたんだ。そこは古戦場なのですよ。今も聞こえる琵琶法師の唄、今も見えるよ平家の落人たちが。
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自分が天才だと思えない時がある

最近、自分が天才だと思えない時がある。つまり精神が正常になったのです。36年目にして“正気”を取り戻したのです。先月くらいから自分のどこを探しても、天才の要素がないと思うようになりました。当然ブログの更新もぱたりと止まりますよ。凡夫の日記ブログなど、人様にお見せするようなものではありません。  天をも畏れぬ増長慢のひきこもりとして、勝山実として、書いたり話したりしてきたのですがどうにもいかんのです。もう、もてない気もする。今まで鏡のない世界に住んでいた、とか言う訳じゃない。内面から湧き上がる増長慢のエキス、オレってもしかしたら天才じゃないのかというあの感覚(たぶん病い)がなくなったのです。まあ...
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独立開業マニュアル

心を癒すために本を読むこともある。ビジネス本、特に独立開業マニュアル系を読む。会社の作り方が書いてある本を読むと「こうすれば、就職せずにすむのか」と安心する。サラリーマンなんてごめんだ、独立起業だ、脱サラだ。なにやら本末転倒、結果かつちゃんは何をしたのか。  バカーン。勝山商事&勝山商事オリジナルTシャツです。我社とその製品でございます。このような珍品を、愛すべき読者に売りつけてしまったことを心からお詫びします。被害者は5人ほどのはず。つかまされる、とはどういうことなのか骨身にしみ、恨み天を貫くほどに違いありません。いつか償いたいと思っていましたが、機会がありませんでした。せめてお詫びだけでも...
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オークションで儲けよう・ひきこもりアフィリエイト編

ひきこもっている若者よ、小説を書いて作家としてデビューして、世間に注目され文学賞をとりベストセラー、原稿料や印税で生活していくのだ、と夢見てひきこもっている若者よ。君は正しい。夢に挑戦するが良い。若者よ、胸をはれ。  さて、本題に入ろうか。お前だよ、ひきこもっている中年男子。まったくもう、ヤフーオークションで生活費を稼ごうとは何事ですか。叔父さんは恥ずかしいよ。夢を諦めて現実的に生きていきます、その結果がホームーページを作って、アフィリエイト…ですと。このブログを読んでいる君への友情の証として、一般常識としての真実をそっと教えてあげよう。インターネット上のオークションやアフィリエイトで生活費を...
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家出失敗

友人の話。チクショーもうこんな家、出ていってやると飛び出したものの行く当てがない。しかも外はすごく寒い。あまりに寒いので駐車場に行き自分の家の車の中で過ごした後、帰宅したという。家出失敗。駐車場も家のすぐ近くにあるから、かなり至近距離での挫折。遠くに逃げるという家出のイメージを自ら壊してしまった、そんな15の夜。
ひきこもり

まだ若いじゃないか

私は36歳ですから若くはないです。でも昔は若かった。そしてよく、いい若い者がひきこもっていてはだめじゃないか、親が死んだらどうするんだみたいなことを言われて、随分考え込んだものです。どうしよう…、どうしようと考えつつ、すごい集中力でゲームばかりしていました。  でもまだ若いじゃないか。君じゃない、親が若いじゃないか。日本って長寿の国だからって80歳くらいまで生きるんだよ。定年退職しようが、更年期障害に悩もうが、ぜんぜん若いんです。まだまだこれから、バカーンと長生きするのです。私もずっと親が死んだ後の自分の生活について真剣に考えて来たけど、休む。止めはしないけど考えることを休むことにする。もっと...
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マイ農家

ひそかに心の中で暖めている計画、それがマイ農家だ。米を作ってそれを売って生計を立てるのではなく、米を作ってそれを食べて生活するマイ農家。誰にも一粒も売らん、全部自分で食べるんだ。これでうるせえババーに誰のおかげで飯が食えているんだとか罵られずにすむ。餓死しないとわかれば、基本的に働かなくていい。贅沢したい時、その分だけ働けばいい。  でもこんな考えを他人に話すと、農家ってなめてるのかジジイ。そんな簡単なものじゃない。もっと真剣に将来のことを考えましょうと言われてしまう。お金の亡者どもには、ボクの深遠なる人間哲学が理解できんのですよ。農作物を現金に換えようとすると生活が貧しくなるが、農作物を自分...
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本屋のどこに、ひきこもり本はあるのか

ひきこもり本といえば教育コーナーに置かれるのが定石であった。登校拒否のバッドエンディングとしてのひきこもり。ただ時がたつにつれて教育以外の棚にも置かれるようになる。精神医学だとか、心理学とかに。心の時代、心の問題の治療前の病みきった状態としてのひきこもりだ。  ひきこもり本が教育と精神の棚を行ったり来たりしている時に現れたニート本。労働問題の棚が賑わいを見せる。ひきこもり本も労働問題の棚に入りたい、ニートと一緒に世間のスポットライトを浴びたいのだがむしろ分散していく。家族問題、ゆとり教育、ノンフィクション、新書コーナー、精神世界なスピリチュアルな棚へとばらけてしまう。こうなると本屋での存在感が...
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訓練の成果

あけましておめでとうございます。今年の目標がない、勝山叔父さんです。ひきこもり作業所に通い始めて5年が過ぎました。そんなことは大したことじゃあないんですよ。でもね、それじゃあ困る人もいるんです。ひきこもり作業所というところは、社会復帰、社会参加のための訓練所です。つまりですね「勝山さん、そろそろ訓練の成果を見せてくださいよ」と言う訳です。  ごもっともなんですな。5年もひきこもり作業所に通っておるのですから、何らかの訓練の成果があってしかるべきです。「勝山さん、ちょっと働いてみてくださいよ」となります。これが家の中ならうるせー、オレの部屋から出て行けと内弁慶を発動すればすむ問題なのですが、日頃...
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雑草が食べたい

田んぼがあって、自分が食べる分だけの米を作ってしまえば生活のために働く時間が少なくてすむ。飢え死にすることもない。時間の切り売り労働は、1日3時間くらいですむようになるんじゃないか。兼業農家になりたい、としばらく前から思いながら、ひきこもり作業所でも土いじりなどして、プチトマトを育てたりしていました。  それにしても、雑草はなぜあんなに生えるのか。雑草という名前の草はないというが、雑草としか言いようのない草がプチトマトのまわりにたんまりと生えるのです。抜こうが踏みつけようが、たくましく何度でもはいあがってくる。もし、人間がこの雑草を食べる力、もしくはこれを食物にする技術があれば一生働かずに済む...
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チャレンジしたからこそ失敗したのだ

誰だって失敗はする。やらなければ良かった、何もかもだめだ、本当にそうだろうか。チャレンジしたからこそ失敗したんじゃないか。臆病になり何もしないよりも、勇気を持って挑戦したことに価値があるんだ。失敗も勇気ある行動の結果なのだから良しとしよう、この結果を次に活かせばいい。  さて、はたしてこんなことが真実だろうか。失い、敗れると書いて失敗だろ。だめなんだよ。何もしなかったほうが良かったんだ。勇気じゃないよ、欲に目がくらんだんでしょ。もっと、もてたかったんでしょ。だめだよ、勝手にチャレンジとか言って自分の過ちを美化しちゃあ、失敗から学び行動を慎まないといかんのですよ。  彼などまさにチャレンジという...
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2007年の10大ニュース ひきこもり編

2007年のニュースといっても朝青龍が楽しそうにサッカーして怒られたという以外に何も思い出せない。30歳を過ぎたあたりから記憶力がだんだん減ってきた。悩みもだんだん減ってきた。悩みとは記憶力のことなんだ。  ネットで2007年のひきこもりニュースを検索したところ、長田百合子(詐称・ひきこもりを2時間で治すオバサン)が裁判で負けたことが判明しました。Fonteというサイトによれば「9月26日、名古屋高裁で「長田塾裁判」が開かれ判決が出された。判決は原告の勝訴とし、被告に損害賠償100万円(請求500万円)を言い渡した」とある。この調子で最高裁でも負けて欲しい。  泣き寝入り&ひきこもり、それが普...
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ひきこもりとバリカン(2)

続きです。虎刈りとシマウマ刈りの違いは何か。虎刈りはバリカンの扱いに失敗した間抜けな風味、シマウマ刈りは閉鎖病棟から脱走してきたような狂気に満ちている。いかがなものか。一週間家にひきこもって髪が伸びるのを待つことも考えたが、もしかしたら甥っ子が今日にも遊びに来るかもしれない、こんなマッドな叔父さんのままでいるわけにはいかない。親も心配するしな。よし、6mmに刈り込んでみよう。これに失敗すると次は何ミリになるのか、典型的なバリカン失敗大作戦だ。  12mmアタッチメントをひっくり返して装着すれば6mmで刈れる。失うものは何もない。頭丸ごと更に刈り込んで、鏡でチェック。やった、虎刈りになれた。タイ...
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ひきこもりとバリカン(1)

ボクは自分で自分の頭をバリカンで刈るという、切腹スタイルで散髪をしている。だから虎刈りだったり左右非対称の髪型である場合が多々あるのですが、皆さんも哀れに思い情けをかけてくれるのでしょう、特に何も言われません。  バリカンにアタッチメントと呼ばれるカバーをつけて髪の長さを調節します。いつもは1cmとか2cmにしているんだけど、その中間くらいの長さにしたいなと思っていたら、12mm&6mmアタッチメントというものがバリカンに付属していることに気がつきました。つける向きによって12ミリにも6ミリにも刈れるわけです。試してみよう、と装着の方向をよく確かめながら今回は12ミリの坊主にすることにしました...
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中古とひきこもり

本もCDもゲームも中古になると急に魅力的に見える。新品のときは見向きもしなかったものも中古品として棚に並べられたとたん手に取って眺めて見たくなる。値段と商品状態をみながらの店との駆け引き、その総合点と自分の物欲とを天秤にかけてどうしたものかと哲学する面白味がある。価値あるものを安く手に入れた時の達成感と安堵の気持ち、それはなんなのだろうか。  気付けば中古依存の人間の部屋はゴミ屋敷。どこかに出かけるたびにブックオフのような古本屋や中古レコード屋をのぞきうろうろして、何か買ってくる。本を買っても本を読む時間までは買えないのだからどうしたって本がたまってくる。あんまり聴かないCDで一杯だ。もう中古...
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ひきこもりと老人とバナナ

何故ひきこもるのか。昔と違って世の中が豊かになりすぎて、人間が軟弱になったのだと老人は答える。豊かだって? 経済が発展し科学が進歩してもちっとも人の暮らしは豊かになってないじゃないか、という当たり前の反論が老人には通用しない、なぜだろうか。  観察してごらん、身近な老人である父親を観察してごらん。バナナを与えてごらん、喜んで食べるから。バナナがごちそうなんだよ、マスクメロンに匹敵するくらいのごちそうなんだ。同じ家に住み同じものを食べているからつい忘れてしまう、自分の父親が発展途上国の人だということを。断言する、君のお父さんはタイ、フィリピン、バングラディッシュの人たちよりも貧しい。経済的価値観...
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ひきこもり母親探偵社

電車に貼ってある広告を見てビクッとした。アーウィン女性探偵社だ。ひきこもり息子の部屋をのぞいてやる、息子がパソコンで何をやっているか調べてやる、用がある振りをして息子の部屋の前を行ったり来たり、地獄耳での聞き込みだ、そんな母親たちが集まってできた探偵社にしか見えない。写真の中に私の母がいやしないかとヒヤヒヤしたが、いるはずがない。調査はできるが守秘義務が守れないからだ。 ※2021/10/04 追記 アーウィン女性探偵社が2017年に広告費をケチっていたせいで倒産していたことを知りました。これでホッと一安心ですな。 「アーウィン女性探偵社」経営会社が破産 SEO対策費の削減が裏目に
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理解のある医者の理解のある診断

ひきこもりを治す薬リタリンの使用法が変更になるようです。もうすでに変更になっていると思っていたのですがまだのよう。うつ病(難治性、遷延性)と診断して処方してくれる理解がありすぎるお医者さんなら閉店セールとばかりに配っていそうだ。  基本的にはナルコレプシーという眠り病の薬です。眠り病といっても朝なかなか起きてこない有様を甥っ子に「また叔父さん寝てる、どうして叔父さんだけ起こさないの」と言われちゃうレベルの眠りではなく、突発的に意識を失うかのように眠ってしまう症状なのですよ。麻雀放浪記の作者阿佐田哲也がこの病気での一番の有名人。  リタリン最高ーっす、合法ドラックだぜイッヒッヒと調子ぶっこいてい...
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他人の評価

他人の自分に対する評価は絶えず上がったり下がったりする。よほど仲のいい友人でない限り、安定した評価であるはずがない。すごい男だったのが、ぱっとしない奴になり、やがてあの人は今になる。あまり他人の評価は相手にしないのがいい。でも全く無視すると「もっともててもいいはずだ」的な妄想にとらわれる恐れもあるので、自分のマイ評価に、他人からのアザー評価をごくたまに受け入れるくらいが丁度いい。
ひきこもり

ひきこもり廃人

夏は暑すぎて何もできんと言っていた人が、秋になってどうしているのか。寒い、日が短かい、ああなんか憂鬱だと寝てばかりいる、ボクのことさ。なんなんだろうこのダークな感じは。ブログ書く暇があれば働けって気分になる。  らしくないよ。働かないでぷらっぷらっしてこそのかつちゃんじゃないか!将来の心配とかアルバイトしようかなんて考えるなんて、らしくないよ。そんな自分の良さを見失ないがちなブルーな秋。日々是、鳴かず、飛ばず、働かず。