ひきこもり

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ハシビロコウ

人見知りとは、人が嫌いなのではなく、かまって欲しいという合図なんだ。だからいじって、いいところを引き出してあげて欲しい。でも、いいところを見つけるのっていうのは難しいものだ。  ハシビロコウという鳥がいる。群れを作らず一羽、沼地で動かずに何時間でもじっとしている。餌の魚が自分の方にくるのを待っているのだ。魚プリーズ、何もせず魚が自分に近づいてくるのをじっと待つ。油断した魚が自分の足元に近づいたその時、一瞬のスピードで捕らえ丸飲みにする。そしてまた何時間もじっとする。胃が弱いらしく、魚を消化にするのにとても時間がかかるのだ。ハシビロコウは動かない鳥として有名です。  人生の手本としたいですね。
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ひきこもり&ピース

ひきこもり=有罪でしょ。敏腕弁護士もひきこもりを無罪にするのは難しい。そんな中、かつてオノ・ヨーコによる名弁護があったことをご存知だろうか。約一年前、ドキュメンタリー映画「PEACE BED アメリカ VS ジョン・レノン」の舞台挨拶において、ひきこもりについてコメントを求められ、こう答えている。 「昔、禅の僧侶は引きこもっていたものです。その時に書いたお経などは、誰の目に触れることがなくても世界に影響を及ぼしていたとか。だから引きこもって いる人たち、特に子どもたちを悪く言わないでほしい。平和を思ってそこにいるだけでもいいんですよ。彼らは現代の禅僧侶かもしれないし」webザテレビジョンより引...
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俺たちの宝物

甥っ子がプロ野球チップスを買ってきた。いつの時代も変わらない、お菓子よりもおまけカードが欲しいのです。早速ハサミで袋をあける、すると ばーん、こんな感じのカードが出ました。いかがなものでしょうか。  さっきまではしゃいでいた甥っ子が、両手をぶらんとさせたまま呆然としています。勝山叔父さんの出番ですね、甥っ子の想定外のカードをそっと受け取りました。なんとかショックをやわらげてやらねばなりません。  下柳剛(しもやなぎつよし)、のらりくらり投法の下柳だ、打たせと捕る巧みな投球術はまさに老獪。プロ野球イケメンランキング最下位の、むさ苦しい見た目にも注目してもらいたい。ああ、5歳の子供になんと説明すれ...
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ひきこもり白状の会

自分がひきこもりであることを隠さずにいられる場、それがあればいいじゃないか。10人くらいの小さなグループでいい。そういう場をニつくらい持てれば、まあ安心ひきこもりライフとしては合格さ。
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純プア

ワーキングプアという言葉を聞くたびに、ちょっぴり切なくなるのは、自分がワーキングしていない、純粋なプアだから。貧困、格差社会問題に興味はあれど、ノーワーキングなものですから、肝心な部分が他人事でしょ、パソコンでデモの映像とか見て、ああすごいなあと感心するだけです。  純プアで貧困は当たり前、そんな感じをぬぐいさる地味なひきこもり活動を続けています。
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ヒキコモリ彗星

ハレー彗星は約76年周期で地球に接近するが、ひきこもりの「死にもの狂いのがんばり」は5年周期にやって来る。20歳までに大学進学を願って叶わず、25歳までに定職につこうしてしくじり、何でもいいから30歳までにとあがくもどうにもならず、35歳で奇跡を祈るが救われない。  ここに来てようやく我に返る、40歳までに何をどうしようとかは考えない。そもそも曜日感覚も希薄な人間が、五年という区切りに特別な意味を持たせることに無理があった。ひきこもりの5年周期の精神乱調に何の意味もない。人生は80年、その一区切りですよ。
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普通の人

個性のない人は異常。100人いれば100通り、平凡な人にも他人とは違う個性がある。どこまでが普通の人で、どこからが普通じゃない人かなんて決められない。
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暗黒ひきこもり相談窓口

困った時に誰も相談する人がいないというのは精神的に毒です。ひきこもりはこれが顕著で、相談する人がいないのは当前で、存在を否定する人ばかりが周りにいる。親もそうだし、友人も、公共機関の相談窓口も、学校、会社、本も雑誌も、「だめだぞ、働いたほうがいいぞ」と忠告する。身近な家族らに始まって、資格ある専門家による相談窓口での存在否定で、頂点にたどり着く。  ひきこもりに働けと言うことに、どれほどの意味があるのだろうか。四面楚歌の泣きべそに、あらためて追撃をあたえる必要などないでしょ。どうやってひきこもるか、それを答えるのが相談者の役割りです。
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知恵

ひきこもりを引き出そうとする人間に欠けているのは知恵です。知恵がまったくないから、ああいうことができるんだ。長田百合子やら戸塚ヨットスール、レンタルお姉さんにタメ塾と、共通するのは知恵なしぶりでしょ。親切と余計なお世話の区別がつかない。すべてが腑に落ちた。  ひきこもりの悲しみとは、知恵の悲しみ。こんなことやっていて、役に立つんだろうか、これは本当に必要なことだろうかと、気づかずにすめばよかった、あれやこれに気づく、全部知恵が悪い。サルに近いほうが生きやすい、でも一度知恵がついてしまえばモンキー原人には戻れない。中途半端な知恵なもんですから、どうにもならないのです。  なのに引き出そうとする連...
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就労支援支援

大卒以上職歴あり29歳以下  この三つに当てはまる人が、職業訓練を受けると就職できるかもしれない。これは、いかがなものか。  結局は就労支援支援でしょ。国がお金を使って「就労支援」を支援しているんだ。なぜ、ひきこもりを直接支援してくれないのか。履歴書の書き方を習うひきこもりの無念を、どこにぶつければよいのでしょうか。それはいかん! の「い」をここに表明します。
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夢に向かって

夢に向かって努力する人ほど、最終的には夢はかなわないんだろうなという、不吉な苦しさを感じさせる。書くことがないのに、無理やり書いてしまったブログのようだ。夢はちっとも感じられず、なにやら道のりの苦しさばかりがびしびしと伝わってくる。  満足したら終わり、今日より明日、と日々自己否定なんだ。今の自分に、自分でダメだしする。そんなことしていると、人生がアムウェイになってしまうよ。
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ひきこもりとオレオレ詐欺 2回目

オレオレ詐欺防止シールを電話に貼っていますか。ひきこもり一族とは無縁のはずですが、マイダディーはオレオレ詐欺団のお気に入りリストに、登録されているようです。2回目のオレオレテレフォンがかかってきました。  前回とは違い、いきなりお金が必要だから振り込んでくれとは頼まず、「携帯を水の中に落として壊してしまったので買い換えた、新しい電話番号を教えるよ」と言うのです。いかがなものでしょうか。ダディーはくちびるをかみしめ、携帯の番号を聞いても教えない、偏屈ひきこもり息子の姿を思うのです。  ボクは携帯の電話番号を家族に教えたことなどありません。ひきこもりの常識ですよね。そもそも、なぜ電話が頻繁にかかっ...
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レンタル金剛力士

迷惑極まりない、ひきこもりへの訪問活動を阻止するため、NPO法人ひきこもり支援団体「さつまいも」が立ち上がりました。  二体の金剛力士が、レンタルお姉さんらが入り込むことを防ぎ、守護神としてひきこもり部屋を守ります。おんな便所虫どもを金剛杵でぼこぼこにしたあと、「余計なお世話だ」「3ヶ月で30万円はぼりすぎだ」「ほかにやることがあるだろう」と怒声をあびせ、追い返します。  こういうバカなことはすぐにやめるだろうと思っていたのですが、いっこうにやめる気配がない。被害者は増えるばかりです。ただでさえ、うるさいママンやダディーに攻め立てられているのですよ。ひきこもりにとっては日々が、本能寺の変。光秀...
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労働は神聖なり

働かないと「地獄に落ちるぞ」という意味で、「ホームレスになるぞ」という言葉をひきこもり息子に投げつける。嘘をつくと閻魔大王に舌を抜かれるぞと言うのと、さしてかわらぬレベルの脅しです。  ホームレス=地獄、そんな宗教画の世界観を信じる人が何人いるのでしょうか。憎しみと呪いをこめて、親が死んだらどうするんだ、というフレーズにからめてひきこもり本人にホームレス神話を押しつけてくる。  労働は神聖なり。天国にはサラリーマンが、地獄にはホームレスが住んでいると信じて疑わない、そんな邪教の信者たちに、私は言いたい「余計なお世話だ」と。
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醜態・イズ・ビューティフル

ひきこもりの特技はやめることです。フェィドアウトの達人。せっかくここまでやったのだからもったいない、あと少しがんばろうなどとは考えない。脱兎の如く、職場から、学校から、あらゆるものから逃げるひきこもり。仕事だけではない、ブログのような趣味も長続きしない、プロフェッショナルなのさ。  「やめるスキル」が傑出している。人生における脱走名人、この特殊能力がぬきんでてすぐれている。ちょっと手加減してあげたほうがいいんじゃないか。  やめずにぐだくだと、地面につっぷしたまま、もてたいもてたいと涙をながしてみせる。自分のへっぽこぶりを皆様に披露することで、よりいっそうひきこもりの完成度を高めることができた...
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勝ちに行こうぜ

ひきこもりカレンダーの最後は「勝ちに行こうぜ」という言葉で締められている。その勝ちに行ったかつちゃんが、地面につっぷして泣いているよ。  あれ以来、ずうっとつっぷしたままだよ。腰がくだけて、立ち上がることができないでいるよ。全部親が悪いと言っていた頃は、まだよかった。その情けなさに、存在価値があったから。ちゃんと生きようなどと考えて、職業訓練に興味を持ち始めて、いっぺんにだめになった。  要するにひきこもりとしては完璧になった、パーフェクトだ。
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経済ギブ・ミー成長

戦争に負け、焼け野原の時代には欲しいものがたくさんあった、みんなギブ・ミーだった。欲しいものを作り、欲しいものを売る。だから、ばんばん好回転していく。進駐軍仕込みのジャパニーズニグロの給料は年々上がり、役職地位も年功序列で上がっていく。  今は、無駄なものを作って、無駄なものを売る。そのお金の一部を給料として貰う。このことに疑問を感じない人は幸せだ。
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就労

就労には三つの地獄がありますなあ。やりがいのない仕事。安すぎる給料。うちとけることもなく、日がたつにつれ険悪な関係になる雇い主。ひとつでも当てはまらないものがあるのなら、良いとはいわないまでも、まあまあの職場じゃないでしょうか。   やりがいのない低賃金の仕事を上司に怒鳴られながらやるのが正しい生き方なのなら、この世に未練はないし、死ぬのは少しも怖くない。
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農業のいいところは、確実に自分の役に立つところ。作った野菜を食べて、初めてボクは働くということの意味が分かった。働くことと役に立つことの「つながり」を感じられない労働はむなしい。
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コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルというカタカナ用語が、どうも腑にも落ちない。ひきこもり中年男子をおとしめるための造語なんじゃないか、おしゃべりクソ野郎だけが生まれつき得をするような技術に、どうして光が当たるのだろう。
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31年

ダディーが31歳の時にボクが生まれて、ボクが31歳の時に甥っ子が誕生した。だからボクは甥っ子を通じて、かつてのダディーのポジションを想像することができる。甥っ子と実の子という違いはあるが、血統的にも近いし、だいたい同じだと思う。  ボクは親が悪いと思っている、その反省をふまえたうえで甥っ子と接している。「おいっこカレンダー」の出版はもう決定ずみです。その本の中に、全部叔父さんが悪いと書かれないよう、よい叔父さんになろうと思って、いろいろがんばっています。
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ひきこもり小鉢

小さく長く続けるのがいい。小さいことをしくじってもダメージが少ない。やるなら誰も見てないような小さな場所で、こじんまりとトークするのがいい。すべってもダメージがほとんどない。寒い思いも最小ですむ。  君は、やれば必ず失敗する。どうせダメだろうと思ってやったことが、やっぱりダメだった時、それは君の勝利だ。ダメージが少ない、失うものがない。しかし、もしからしたら、1パーセントくらいうまくいくんじゃないかと、心のどこかで思っていたのならば、それは君の敗北だ。  おちょこになれ、小鉢になれ、ひきこもりの器よ小さくなーれ。ようは内面の問題さ、心の持ちようさ。ひきこもりを外から成長させることはできない。ひ...
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ひきこもりの誕生 THE ORIGIN

学校に行かない、働かない、家から出ない。それだけでは、ひきこもりにはなれません。そんな状態を親に罵られて初めて、ひきこもりの誕生です。親が学校に行かなくてもいいとか、無理して働かなくてもいいというような考えを持っていたら、それはひきこもりではありません。ひきこもりというのは親子のコラボレーションです、ドロンジョ様やボヤッキーのいないヤッターマンが存在できないのと同じ原理です。誰のおかげで生きていけるんだという恩着せがましい罵声と、うるせーという内弁慶の怒声が、家の中に響きわたる、それがひきこもりの起原です。社会的ひきこもり、ようは社会問題なのです。個人がどうこうという問題ではない。最低でも親子...
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ひきこもり千利休

茶道を見てもぴんとこない。芸術なのか、日本文化なのかよく分からなかったが、思い当たるものを見つけました。さびれたひきこもり当事者の会や、家族の集まりです。事件などありひきこもりが社会問題として脚光を浴びたのが8年くらい前、全国にひきこもりに関する集まりができました。そして現在ひきこもり及び、ひきこもり関連のグループがどうなっているかというと、千利休になっているのです。茶道のようなわびさびの良さを確かめ合う、渋い集まりになっているのです。  ワーキングプアとか、ニートとか、ひきこもりに近いものは盛り上がっていますが、ひきこもり自体は利休です、わびさびです。どこのひきこもりサークルもいい意味で、利...
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一から始めるひきこもり

ひきこもり始めたばかりのルーキーでは、ひきこもり資産は当然乏しいはず。それでもボクは資産運用は若いうちから始めるべきだと思います。ひきこもり年金の積立くらいの気持ちで、ひきこもり経験を語ってもらいたいのです。  コミュニケーション能力だとか自分に自信を持つこと、成功体験とか、そんなものいらないですよ。自分が大切に思っていることを話すことだけが、ひきこもりに必要なことです。じっくり時間をかけて、ひっそりと語ればいいじゃないか。  ひきこもりの孤独というのは、自分を理解してくれる人が一人もいない状態のことでしょ。周りには人が一杯いるのに、まるで足りない。友達も親類も、全然足りてない状態。いつも一方...
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ひきこもりブッダのことば

「働く」とか「もてる」とか、自分の力ではどうにもならない問題については、あまり考えないほうがいい。
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千の風になって ひきこもり編

もう甥っ子とコンビを組んで、五年になります。最近は人見知りのせいか、遊びに来るたびに小芝居が一回入るようになりました。甥っ子が「今日は叔父さんとは遊ばない」と言うのです。しかたなく「ほわちゃ」と甥っ子の横腹に地獄突きをくらわします。身をよじって嫌がり、逃げる甥っ子に、ブルー・スリー仕込みのカンフーチョップを続けざまにおみまいします。「嫌だー」「来ないで!」と逃げ回っているのですが、やがて甥っ子がぴたりと足をとめて小芝居は終了。電車ごっこの始まりです。  宅急便ごっこ、本屋ごっこ、火災報知機点検ごっことみっちりと甥っ子の空想世界につき合わされます。甥っ子は自分の好きなことだけをやっているので疲れ...
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俺たちのひきこもり経験談

家事手伝いを本業としているひきこもり中年男子ですら、一時的に外に出て働けた時のことをひきこもり経験談として話してしまうことがあります。例えば、きっちりやることの決まっているマニュアル仕事のほうが気が楽でアルバイトが長続きしただとか、大きな会社よりも小さく家族的な雰囲気の会社のほうが働きやすいだとか、そんな話をみんなの前でしてしまうことがあります。  これはひきこもり経験談なのでしょうか。ひきこもり人生において、就労とは全体の割合からいうと1%でしかありません。なぜこの1%を主題に、ひきこもり経験を語ってしまうのでしょうか。俺たちのひきこもりライフを、99%の部分をメインとして、語るのが正しいや...
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ひきこもり型就労中毒

働いて安心感を得るよりも、人生の99%を締める、ひきこもり生活で安心感を得る方法を考えたほうが遥かに現実的です。無職の自分を鞭で打ち据え、就労している自分にのみ飴を与える。自作自演の天国と地獄。働いて給料を貰うということに余りにも、とらわれてすぎです。  ひきこもり中年男子なら、無職になったからって不安になる必要などありません。失うものがないのですから。自分の会社が潰れたわけでもない、時給千円にもならない、もともとやりたくなかった仕事を失っただけのこと。なのに、シャブ中が覚醒剤を求めるように、もっと仕事を、もっと強いのをくれと、禁断症状を起こす。過労死とは逆方向の、働くことでしか安心を得ること...
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ひきこもり大恐慌

恐怖とは何か。誰からも必要とされていないという思い込みではないでしょうか。いざという時に誰も助けてくれないということに怯えている。仮に無用の木偶の坊だとして、脱・木偶するにはどうすればいいでしょうか。必要とされる人間になる、信頼の置ける仲間や親友をたくさん作る、というふうにはなるはず…。でも実際はどうでしょう。  誰からも必要とされる「お金」に執着するようになる。そのお金を得るために、就労にしがみつくようになります。価値のない人間が、価値のあるお金を持つことで、困った時に助けてもらおうと考えるのです。だからお金が稼げない状態に恐怖するのです。いかがなものでしょうか。  人生たった80年、長くて...
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ヒキコモリ越後

セルジオ越後がサッカー日本代表の悪口を言うたびに、「ブラジルに帰れ!」とテレビに向かって毒づいております。  ボクは職業訓練という言葉を聞くたびにセルジオ越後を思い出します。セルジオ越後は昔、サッカー普及のため、子供たち相手のサッカー教室を開いていたのですが、サッカー人口は増えず、サッカーの人気は落ちていくばかりです。ところが、ひとたびJリーグ誕生し、プロチームが出来るや否や、あっという間にサッカーは人気スポーツになり、今では野球を脅かすほどです。  Jリーグは、プロチームをどんどん増やしています。これに対しセルジオ越後は「チームを水増ししても、リーグのレベルが下がるだけ」と批判していました。...
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Fonte

たぶん9月15日号Fonte(旧名・不登校新聞)のどこかにボクのインタビューが載っているはずです。雑誌ではなく新聞です、小さいタブロイド紙の大きさで、8ページのもの。原稿は確認しているので、内容は分かっているのですが、実際どんな感じで仕上がっているのか見てみたい。 ネットで検索したところ、横浜の中央図書館においてあることが分かりました。ひきこもりの巡礼地として知る人ぞ知る図書館です。日本一ホームレスの多い図書館ではないでしょうか。本だけでなく、CDやDVDもあり、視聴することができます。自習室もあり、浪人生も多い。平日の昼間は、俺に任せろと言わんばかりの、頼りになる図書館です。不登校記事満載の...
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悪徳ひきこもり支援マニュアル

餓死する、ホームレスになる、大変なことになると、根拠のない恐怖でひきこもりを不安にさせてから、実体のない安心を売る。会社で働いて給料を貰うことでしか、恐怖は取り除けないと嘘をつく。高額な料金を取って、就労支援とは名ばかりの商売をする。恐怖とは自分の中から生まれたものではない。他人の頭の中にある想像上のものを、押しつけられたに過ぎない。  マッチで火をつけて、自分で消す。ひきこもっている本人や家族に、恐怖を押しつける人間を取り締まったほうがいいのではないか。いい学校に行かないと将来貧乏になるという恐怖を押しつける学習塾。死んでお金がないと葬式も出来ない、遺族が餓死すると脅す、保険会社。泥棒があな...
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ひきこもり資産

ひきこもり中年男子のほとんどは、裸一貫でひきこもってきた叩き上げです。良くも悪くも、無一文から今の地位を築いた。資産というと、お金のことばかりに目が行くが、そうではない。ひきこもり場合、資産といえば、「ひきこもり経験」のことです。  ひきこもりから抜け出そう、ひきこもりをやめよう、とか考えているだろう。それはお金持ちが仕事だけの人生をやめて、田舎でゆっくり暮らそうと考えるのと仕組みは一緒。もてもて男子が、もうナンパ遊びは卒業だと言い出すのと同じです。社長にはお金という資産があり、もてもて男子には女という資産がある。ひきこもりには、ひきこもり経験という資産があります。もう飽き飽きだ、満腹だ、違う...
ひきこもり

仕事 そのニ

しめしめ45。地球にも自分にも優しいひきこもりなら、ゴミの分別はきちんとやっているはず。新聞、雑誌、ダンボール、その他の紙を、各品目ごとにまとめ、「ひも」でしばって捨てている。  なぜ、ひきこもりのしばったひもは、だらーんとするのか。そしてひもの隙間からてろーんと新聞紙が出てくるのか。古紙置き場にもって行く途中に、ばらばらになって泣きべそをかくのか。  しめしめ45してないからだ。きりっと締まり、きりっと止まる。しめしめ45の世界に、ゆるむと言葉はない。伸びない、たるまない、てろーんとしない、ばらばらにならないから泣きべそもかかない。得意満面。古紙をひもではしばるのが楽しくなる。  でも欠点も...
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エッセンス・オブ・鳴かず飛ばず働かず

もうエントリーを300くらい書いてきた。同じようなテーマというか、ほとんど同じ内容のものもある。記憶力の低下による、文章の輪廻転生があちらこちら見える。まとめと反省の意味をこめて、ダブりの多い話題の代表的なものを抽出してみました。生放送なのにやってるコントの内容は再放送という、8時だよ全員集合のドリフターズ状態にならぬよう、これからは気をつけます。 ●ひきこもりとは何かずっと、ひきこもっているとどうなるのか?ひきこもりピラミッドひきこもり後編 ●ひきこもりは、どうやって生きていくか半人前理想主義格差社会とひきこもりひきこもり作業所  こんな感じでどうでしょうか。
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丹波ナチュラルスクール

丹波ナチュラルスクール web魚拓というのを取ってみました。西岸寺、焼き討ちでございます。
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みんなの半人前理想主義

半人前、数字に直せば0.5人前です。半人前を目指して日々精進していますが、今は0.2人前くらいです。そのことに気づきました。あと0.3人前分だけの努力をしようと思います。多くても少なくてもいけない。正しい精進が、正しい半人前を作り出します。  半人前こそが、ひきこもりが目指すべき理想の姿です。ひきこもりブッダの境地も、この完全なる半人前にあります。が、半人前を受け入れてくれる会社が見当たりません。会社が採用するのは、数字にすると、1.0人前の立派な人ばかりです。その立派な人は、いつも忙しく、疲れていて、怒ってばかりです。なぜでしょうか。  半人前を正しく受けいれないからです。半人前に0.5人前...
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半人前理想主義者宣言

「6ヵ月以上自宅にひきこもって社会参加していない状態が持続している」というのが、社会的ひきこもりの定義だと聞いております。ただ、ひきこもり後編ともなると、虚ろな社会参加をしてしまいがちです。例えば、ひきこもり作業所に出かけて、畑に大根の種を蒔く。いかがなものでしょうか。こんなサナトリウムのような場所での畑仕事が社会参加なのでしょうか。  半人前理想主義者として定義しておきます。何もかもが、社会参加であると。生涯家事手伝いでいい。生涯ボランティア活動でいい。生涯カルチャースクールで問題はない。一生、通信教育でかまわない。人生80年を資格試験に費やしてよし。パートで合格。アルバイトで成功。フリース...
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若者はなぜ3年も続くのか?

若者はなぜ3年で辞めるのか?そして、ひきこもりはなぜ3日で辞めるのか。例えばコンビニエンスストアで働き始めたとする。  アルバイト1日目、何をしていいか分からず店内にずっと棒立ち。2日目、勇気を出すも、蚊の鳴くような声で「いらっしゃいませ」が精一杯。店内のBGMに負けていると、店長に客の前で叱られる。この時、すでに黒い決心をしている。3日目、お約束の無断欠勤からのフェィドアウトを実行。  全てのひきこもりがこうだと思ってもらいたい。辞める理由よりも、若者はなぜ3年も仕事が続くのかが、知りたいですね。
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働かないと大変なことになる

就労すること、そこから逃避すること。悪いひきこもりは、これらを交互に繰り返す。就労に対する腰の引けた、ハエ一匹殺せないような、ジャブを繰り出す。もしくは、TVゲームに熱中し、頭の中を真っ白にして、無の境地へと逃げ込む。  働かないと大変なことになる。この漠然とした恐怖が人生の全てになっている。働かないと、餓死する、ホームレスになる。でも、なってないでしょ。そもそも、一流の学校や、一流の会社に入れないことが「大変なこと」だったはずです。若かりし日の、優等生だった頃の、まだ可能性があった頃の自分を思い出してみてください。  日々、大変のレベルが下がっていることに、気づいたでしょうか。中年にもなって...
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ひきこもりシェイクスピア

悲劇より喜劇のほうが哀しい。人生のどん底にいると、しばしばユーモラスな行動をとってしまうものです。自分にも思い当たる節があります。高校中退し、大学にも進学できず死ぬことばかり考えていたはずなのに、カセットテープに俺DJの妄想深夜ラジオ放送を吹き込んで、一人で聞いて楽しんでいたりしました。  勉強しなきゃいけなかったのに、働かなきゃいけないのに、その追い詰められた結果、太宰治のような小説家になろうと考え、人間合格というタイトルの小説を書き文芸誌の新人賞に応募しました。即落選です。  精神的な苦しみが限界を超えると、何も見えない何も聞えない、悪い意味での悟りの境地に入ってしまう。現在の自分も、こん...
ひきこもり

ひきこもり果汁100%

ちゃんとひきこもるとはどういうことなのか、しっかり話しておきましょう。安心ひきこもりライフとは何か、それは100%ひきこもることです。  ひきこもり廃人、悪いひきこもりライフとは99%ひきこもって、残りの1%を就労活動に費やすことです。結局この1%が残りの99%を台無しにする。ひきこもり人生のたった1%でしかない就労活動によって、挫折感と後悔、自己否定、劣等感にさいなまれたひきこもりライフを送る羽目になる。違うだろうか。君は人生の何パーセントを労働に費やしたか。その労働が人生の「ほとんど」であるひきこもり時間にどれほどのダメージを与えたか。  就労という一滴の毒が、ひきこもり井戸の水、全部を飲...
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ひきこもり大演説

就労活動には全ての悪がつまっている。履歴書を書き、面接をうける。つまり、冴えない過去と向き合い、自分の存在を全否定され、ひきこもり地獄を強化しているにすぎない。  俺データによると、アルバイトを始めたひきこもりの半分が1週間以内に辞め、1年で90%が燃え尽き、3年で99%がフェィドアウト、5年で100%が全滅する。  いかがなものか。世の中お金だ、働かないと生きていけないと、腰砕けの精神で挑んだ結果がこれなのだ。ぽんち就労、ぽんち社会復帰、ひきこもりはこじれるばかりだ。  世の中お金じゃない、働くなくても生きていける、村々を托鉢して回ればいい。否、村々なんか回らなくても、自分の家の冷蔵庫を開け...
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読書会 一人反省会

鳴かず飛ばず働かずブログの読書会、無事に終了しました。来てくれた方々、ありがとう、お疲れ様でした。もっと早くご報告すべきでしたが、一人反省会が長引いたため今日になりました。  ああ、なぜ思うようにトーク弾まなかったのか、と自問自答をしていたのです。自分に甘く、他人に厳しくボクです。まあ良し、良かったはずだと納得し、先ほど落ち着きました。今はゆったりと、いい気分です。でも、あえて反省するのなら、どこがいけなかったのか…。  「咬ませ犬」スタイルのトークを軸とするべきじゃなかったか。敵味方、関係なく咬みついてこそ勝山節じゃないか。来てくれた人が憤慨して、来て損をしたと思わせてこその名人の技。「金を...
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さまよえるヒキコモリ 社会参加と社会復帰

社会参加とは、他人と接すること。社会復帰とは、他人に認めてもらうこと。当然社会復帰のほうがハードルが高い。じゃあ、社会復帰のほうが価値があるのか、社会参加は予備・準備段階なのか。  金にならない、生活できない思い込まされて、社会参加を中断して、社会復帰を目指すのが、違うと思う。自分にとって価値のない、やりがいのない仕事について、給料をもらう生活が本当に社会復帰なのだろうか。  ひきこもりが死に至る病だと信じ、あれこれと脱出するべく、勤労思想に殉じ、敗れ去って行った人々の屍の山。脱ひきこもりを賭けてやった、あれやこれによってこそ、生命は痛めつけられる。  就労活動と無断欠勤。社会復帰と社会エスケ...
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ひきこもりシロアリ

ひきこもりシロアリという、キャラクターの商品化を考えてみました。  シロアリ族。親のすねを見るとかじりたくてしょうがなくなるやんちゃなシロアリ。しかも、かじられた人は幸せに元気になってしまうという設定。完全オリジナルキャラです、いかがでしょうか。
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働かざるもの食うべからず

働かざるもの食うべからず。そう言ってママン&ダディーが、兵糧攻めをしたのは私が20代だった頃、今から7年くらい前のことです。私の分だけ食事を作らない。働かない人間には食べる資格はないと、いうのです。  今日、ダディーに「早くご飯を食べなさい」と叱られました。ママンも「温かいうちに食べないとおいしくないでしょ」とぷりぷりしています。働かざるもの食うべからず……、あれはどこに行ってしまったのでしょう。家族全員、ひきこもりとは何かということが、わからなくなっています。  ご飯もおかずも私の分だけ大盛りです。育ち盛り、食べ盛りがいまも続行しているのです。子どもは年々大きくなり、食事もたくさん食べるよう...
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がんばれダディー in 富士山

富士山は八合目あたりから傾斜がきつなり、空気も薄くなります。私も軽い高山病なったのか、頭が痛くなり、登るスピードも他の登山者の半分くらいになりました。肉体的な辛さもあるのですが、それに加えて、九合目あたりで繰り広げられる、最低の家族ドラマが精神的にきついのです。  子ども(女の子が多いのですが)が疲れ切って歩けなくなり、登山道の脇でうずくまっている。そんな子どもが何人もいます。そして、その隣りに必ずいるのが最低の父親、「がんばれダディー」です。もういい、帰りたいと、完全に心が折れてしまった子どもに、「がんばれ」「もうすぐ頂上だ」の大号令を繰り返すのです。  まったく心に響かない励まし。動物の鳴...
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特上寿司

8年前。部屋の扉をノックし、ダディーが思いつめた表情で入って来た。「今日で父さんは定年退職だ。これからは自分の生活費は自分で稼ぎなさい」。ついに怖れていたものがやって来た。こんな甘えたひきこもり生活はこれでお終い。働かなければいけない、外に出なければいけない。今まで先延ばししていたものが全部自分に降りかかる時が来たんだ。  今日、寿司を食べました。特上寿司でした。そんなにお腹はすいていなかったのだけど、ダディーがかってに出前を頼むものですから。甥っ子とみんなで食べましたよ。甥っ子が残した分はボクが食べました。だからボクは1.5人前くらいの特上寿司を食べたことになります。