火災報知器の点検日には、ゆくえをくらます生活

 団地に住んでいると避けられないのが、火災報知器の点検です。よそさまにお見せできない中年ひきこもりが住んでいようとも、部屋がゴミ屋敷であろうとも、集合住宅の義務として火災報知器の点検はやらなくてはいけません。火事というのは自分の部屋だけの問題ではなく、棟全体に関わることだからです。

 要介護5の寝たきりママンのために、毎日なんかしらの介護の人(ヘルパーさん?)が来るのですが、何者かがインターホンを鳴らすたびに(人影を感じるたびに)自分の部屋に逃げんこんで、息をころしてじっとしています(そんな必要はないのですが)。

 しかしです、火災報知器の点検の場合はちがう。作業員が来る前に、部屋に入ってくる前に先手をうち、ゆくえをくらまします。といっても行くあてもない人間ですから、結局、いつもの通り図書館に行くことになります。

 平日昼間の図書館の閲覧席に行けば、いつものメンバーがいつものように座っています。カツラ、書見台、赤ナイキ、いねむりジョー、それに私が加われば全員集合です。今日はまっ白に燃え尽きた矢吹丈のような姿勢で寝ている、いねむりジョー(お爺さん)の隣の席に座って、このブログを書いていました。

 なぜ私はこんな意味もなく、逃げ回るのか。気づいたときには、つつかれたエビのように、するするっと後ろへ、後ろへと逃げている。長年の習性というのはどうにもならんのですかのう。


この記事へのコメント

  1. 自分も団地住まいで、去年火災報知器の交換作業がありまして、妹が作り上げたゴミ屋敷に案内せざるを得ず、大変恥ずかしい思いをいたしました・・・。

    1. つらいですね。どうぞお笑いください作業員様、と卑屈になるしかありませんね。

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