ひきこもりの居場所のつくり方

 居場所のつくり方関して言えば、場所取り9割、心構えが1割ということになるでしょう。みんな場所取りで苦労している。

 場所もどこでもいいというわけではなくて、まずは無料か安い値段で借りれるところでないといけない。値段の高いところを借りてしまうと、参加者から会場費としてお金を集めなければいけなくなってしまうからです。

 ひきこもり以外の集まりなら数百円の会場費を参加者から集めるのはたやすいことでしょう、でも一文無しのひきこもり軍団からお金をとるのは、「来るな」と言っているにひとしい。できれば会費は無料にしたい、どんなに高くても300円くらいにしたい、500円では高い、1000円以上取るなら飲み食いありでなければ人は集まらないと思うよ。

 そういう厳しい条件付きで会場を探すとなると、公共の会議室みたいなところを借りることになる。そういうところを見つけて、予約する、それを毎回やり続けるのです、大変なことです。なぜなら、みんなが同じことを考えているから、公共の会議室を借りるのは競争が激しくなかなか取れないのです。

 だからといって、空きの多い平日に会場を借りても意味がない、土日でないといけない。毎日がホリデーのひきこもりに平日も土日も関係ないじゃないかと思うでしょうが、そんな純度の高いひきこもりしか参加できない場では困ります。アルバイトをはじめたら、もう参加できなくなるような場というのはいかがなものでしょうか。働いていても、いなくても参加できる(関わり続けることができる)のが望ましい、土日しかない。

 ひきこもりの居場所のつくり方は、土日に安い会場を確保すること、それを続けること、それが正解です。

 と、堂々と語ってあと、ふと我に返りました。私自身、居場所と呼べるような集まりを作ったことはない、ということです(新ひきこもりについて考える会の世話人はしているが、この会をつくったわけではない)。基本的に参加者なのです。いつも遅刻をする参加者、場になじめずいじけて途中で帰る参加者、行くと言っておきながら体調が悪くなって突然休む(不)参加者として生きてまいりました。

 私がつくるものと言えば、参加した会の片隅に、ひきこもりおじさんの群れを然発生させるくらいです。私が参加し続ける会はもれなく、ひきこもりおじさんの参加率が高くなります。それに比例して女子の参加率が下がります。「勝山会」としか呼びようのない現象が起こるのです。私というブラックホールが、おじさんたちの桃源郷を生みだしてしまう、その責任をいつも感じ、申し訳ないと思っています。


この記事へのコメント

  1. 不登校の居場所から始まって若者の居場所を開いて、かれこれ30年、ずっとほぼ無料。補助金とかの金策も、居場所の家政婦役も正直もう疲れた。なにもかも上手くはいかない、不満ばかりが聞こえて来る。
    土日だけでよいのなら、無料で居場所の提供も、続けられるかもしれない。
    あとの日は仕事創って稼がないと、働きたい人と一緒にね。
    みなさん、自分たちで好きなように、でも最低限、後片付けとか掃除とかやってよ!
                           松江の居場所のおばさん より

    1. コメントに怨念がこもってますね。
      大丈夫ですか。休んだほうがいいのでは。

  2. こんにちは。
    居場所も難しいですよね。自分はLITALICOに通ってはいますが、何一つ有用だとは思えず、いつ解約しようか?解約してどうするのか?ばかり考えています。
    あそこに通っている利用者も、内心はわかりませんが本気で就職したい、自立したいとは考えていないのではないかと邪推しております。
    通うことや、しょうもない訓練をこなすことで安心してるのではないかと・・・。
    いっそ、自分で居場所を作るのはどうか?働くより面白そうじゃないか!と考えてみるも、「夢を描いて、高い空見れば、届く気がして、余計に悲しくて」です。

      1. こんばんは。
        いや~勝山さん、お返事ありがとうございます。
        もう朝起きて「い、行きたくねぇ・・・。どうせ往復1000円使って何にもならないんだ」と絶望感いっぱいでして、こんな状態からLITALICOが自分を自立へと導いてくれるとは到底思えず、今日実際に解約の連絡をしまして、明日手続きを完了させる予定です。
        「就労支援を頼っては、引きこもり地獄を悪化させる」名人の言うとおりになってしまいました。
        無職に対する風当たりも依然強いですし、これからどうするのか?という難題だけが残りました・・・。

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