ひきこもり進路相談(1)

 15歳になり、中学卒業後の進路をどうしようか考えている、ひきこもり男子よ。将来に怯え、生まれたての子馬のようにぷるぷると部屋の中で震えている、ひきこもり男子よ。中学までは、学校なんて1日もいかなくなって、進学できるし、卒業もできる。しかし高校となると、入学するにも試験、合格すれば通学して単位を貰わないと進級できないときております。学校はつらい、勉強はつらい、そんなひきこもり男子に、もし俺が今15歳の高校受験をひかえているキッズだったならば、というく空想のもと、出した結論がこれです。

  •  上策 自由人になる。
     (40歳くらいまでぶらぶらして、何かを目指す)
  •  中策 通信制単位制高校に入学する。
     (高認を併用しつつ、高卒を目指す)
  •  下策 高認合格を目指す。
     (高認受験浪人。合格後、大学か専門学校を目指す)

 高校とか大学とか、そんなのうっちゃって、無冠の帝王への道をまっすぐ進むのを上策とする。義務教育の終了、これ幸い、と進学もせず、就職もせず、自由人になるのです。しかしかつての自分がそうであったように、こんな気合の入った、無担保中卒ライフに突入する度胸のある人がいるだろうか。私自身、誰よりも学歴乞食であり、落ちこぼれて勉強もしてなかったくせに、高校中退後も未練たっぷりに、大検(現在の高認)を受けて、大学受験をして、3浪してどこの大学にも合格しないという、悲惨な体験をした。十代後半から、二十代前半にかけて、結果として何もしないどころか、自分が一番したくない、一番嫌いな受験勉強にエネルギーを費やした。後悔のここに極むる。

 そんは反省のもと、ひきこもり進路指導員として、まずは自由人をどうでしょうかとお薦めしておきます。(続く)

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