俺たちの宝物

 甥っ子がプロ野球チップスを買ってきた。いつの時代も変わらない、お菓子よりもおまけカードが欲しいのです。早速ハサミで袋をあける、すると

Shimoyanagi

ばーん、こんな感じのカードが出ました。いかがなものでしょうか。

 さっきまではしゃいでいた甥っ子が、両手をぶらんとさせたまま呆然としています。勝山叔父さんの出番ですね、甥っ子の想定外のカードをそっと受け取りました。なんとかショックをやわらげてやらねばなりません。

 下柳剛(しもやなぎつよし)、のらりくらり投法の下柳だ、打たせと捕る巧みな投球術はまさに老獪。プロ野球イケメンランキング最下位の、むさ苦しい見た目にも注目してもらいたい。ああ、5歳の子供になんと説明すればよいでしょうか。

 「渋いね」、その一言です。暗闇に一筋の光、甥っ子の表情がぱっと明るくなりました。「いいよね! すっごく渋いよね!」と喜んでおります、安心したようです。ダルビッシュのようなかっこよさを極めると最終的には、下柳剛のような渋さにたどり着くはず、だったら最初っから下柳のほうがいいに決まってるじゃないか。このようないぶし銀プレイヤーを引き当てた甥っ子はラッキーだ、そう思い込むしかあるまい。こういうほろ苦い経験こそ、俺たち男子の宝物なのさ。


この記事へのコメント

  1. 早くから、多数派賞賛主義的思想を持ってしまうと、成人後、そのまま多数派で生きていければよいのですが、現在の時代のように、多数派思想行動の行き詰まりをあらわになってくると、その人の本当のものを見る目、個性的発想が重視されてくる方向に向かうかもしれないので、そう時代が動いてしまうと、多数派の人は結構きついかもしれません。
    少数派の人が長くきつい時代を強いられたので、しょうがないと思います。
    今から、少数派の目で、野球だと、この選手は、テレビで脚光を浴びていないけど、こんなところが好きだ!といえる人になって欲しく、また多くの人がそんなものの見方、生き方ができるようになれば、もう少しいい時代になるのではないでしょうか。

  2. やっぱりダルビッシュですかねえ。
    20年野球を見続けてはじめて分かる
    下柳剛のすごさ、今語らずとも甥っ子には
    いずれ分かってもらえると思います。

  3. はじめまして。
    タイガースファンで下柳ファンです。
    5歳の子にシモさんの魅力を教えるのは確かに難しいですね。
    「君もあと10,20年後にはこの選手のすごさがわかるよ」とでも;
    その頃には40歳でエース級の活躍をする体力と気力を維持することの
    すごさに気付いて欲しいものです。
    顔も野武士みたいでカッコイイと思うのですが
    ダルビッシュにはかないっこないですね……残念。

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