横浜市に住んでいるけれど、横浜駅に出るのに1時間かかる、そんな不便なところに住んでおります。東京に出るには、さらに1時間かかるので、ひとたび東京へ出かけると往復で4時間が移動時間として消えます。どこに行くにも、ひと仕事ですよ。帰る時だって、常に終電に乗り遅れないよう、気を配らなくてはいけません。どんな集りも最後までいたためしがない。
この前、乗っていた山手線が人身事故で止まってしまいました。丸い緑の山手線ですから、事故が起きると上り下り丸々一周止まります、どうにもなりません。復旧を待っている間に、下りの終電が次々となくなっていく。それでも横浜方面へ少しでも近づこうと移動した結果、元住吉までいって、そこで終点。ネットカフェで一泊することになりました。
ネットカフェ難民御用達のフラットシートで仮眠です、8時間で1300円。でも個室のサイズが小さくて、斜めに寝ても体が伸ばせない、部屋の角に頭をぴたっとつけ、対角線上の角に足をぴたっとつけても、178センチの体を伸ばせない。ちょっと膝をまげないと収まらないスモールサイズカフェだったのです。
筋交いだったら、寸法が間違っているとして、少し切るところですが、人間の体ゆえにきざむことが出来ません。
しかたなく、体を丸めて寝ることにしましたが、やはり窮屈だ、フラットシートの意味がないじゃないか、眠れないと憤慨していたのですが、気づいたら寝てました。
朝方の5時半くらいに寝心地の悪さで目が覚めた。こんなところで寝てたら血液の流れが悪くなりそうだと、ネットカフェを出て、まだ日も登らない寒くて暗い中を、電車に乗って帰りました。自分と同様、人身事故で帰れなかった人が多かったと見えて、電車の中は居酒屋経由、オールナイト朝帰りの乗客でいっぱいでした。
帰る途中に、生まれて初めて、松屋の朝定食と出会うことができました。メニューでは見ていたが、私が寝ている間に販売され、起きた頃には消えている幻の一品です。朝帰りの早起きを利用してせっかくだからと食べる、いただきまーす。ご飯に、とろろ(納豆などに変更することも可)、海苔、生卵、お新香、味噌汁というセット。ご飯にかけるものが多すぎて、おかずとのバランスがおかしいなと思いつつも、おいしくいただきました。朝は食欲がないので、おかずらしいおかずがなくても満足できる、まいうー、お薦めです。
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