続・コロナとひきこもり

 コロナ騒ぎで、もう1ヶ月くらい自主隔離しています。「コロナウイルスなんてただの風邪だ、関係ねえ」なんていう予想は外れに外れてしまい、お恥ずかしい限りです。予想を外したのにもかかわらず、自主隔離をしていたのは、寝たきり老婆ママンに感染させたらまずいなという孝行心からです。今思うと、ママンのおたけびは、コロナウイルスの流行に対する警告だったのですな。

 そんなわけで、日々、座布団を枕がわりにして畳に寝転び、天井を眺めながら空想をしております。

 空想の種は、たんぽぽの綿毛のように、ふわふわと6畳間へ飛んできます。例えば、アイドル歌手で一番歌がうまいのは誰か? そんな空想の種が春の陽気とともにやってくるのです。こんなことを空想し始めたら、1ヶ月なんてあっという間にたってしまいます。

 誠心誠意を尽くして、私は一人会議をおこないました、その結果、荻野目ちゃんこと、荻野目洋子が一番であるという結論に達しました。でも現実世界に住んでいるみなさんは納得しないでしょう。きっと、聖子ちゃんがいいとか言うはずです。もしかしたら、そもそも論として、なんて前置きしておいて、アイドル歌手とはなにか、なんていう意見を吹っかけてくるかもしれません。

 そんな存在しない仮想敵を想定しながら、それらの説を論破していくのです。そして荻野目ちゃん最強論を構築する、最後は満場一致、みんなの拍手とともに荻野目ちゃんが一番歌がうまい、というふうになる、ならねばならないのです。

 べてるの家の当事者研究と違って、まったく需要のない妄想です。熊谷晋一郎もそっぽを向くでしょう。ただひとり6畳間で、天井の照明の、ぶらぶらしている、あのヒモをみながら、ずっとこんな空想している、それがひきこもり名人という生き方なのです。

 これも、数ある空想の中のひとつでしかありません。こういう発表のあてもない空想(ブログにも書かない空想)をいくつもかかえています。もちろん今話題のコロナウイルスについても空想しています。一度予想を外ししているので言いにくいのですが、コロナはきっと、いずれはみんな感染する、もう感染しているかもしれない、症状がでてないだけかもしれない、軽症なのかもしれないし、あとあと重症になるかもしれない、でも何一つ自分で調べる方法はないという状況なので、ニュースを見ながら、それらをなんとなく参考にしつつ、しばらく自主隔離生活を続けるしかないと思っています。

 図書館はやってない(やってたとしても行かない)。スーパー銭湯&サウナもいかない。ファミレスに行くのもやめる。散歩がてらに歩いて、はなまるうどん(か吉野家)に行って、帰ってくる、それが唯一の運動という、そんな日々を過ごしております。

 

コメント

  1. こんにちは。緊急事態宣言が出ましたが、個人の外出に関しては罰則もないようで、諸外国のような警官が取り締まるなんてことはないそうです。
    寝るのが明け方なのもあって、ダラダラ寝ています。ただ、首と腰の周りは痛いです。定職にはついていないので、余裕はないですが親に寄りかかって、どうにか一人暮らしをしています。

    ひきこもることが善になりつつありますが、物欲を半端に持っているわたしとしては、それらの発散ができなくなることは、少し不満です。自由というのは大事なものだと思いますが、それらを手放したい国民が多いようですね。経済の面からみれば後々コロナよりも自殺者の方が多くなるなんて話もあります。
    ひきこもりにとっては世の中が停滞して置いていかれる感じがしないので、安心する人もいるようですが勝山さんはどうですか?

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