ひきこもり如来降臨

 皆さん、すでにご存知のこととは思いますが、まずはこの記事をご覧ください。

 【東日本大震災】15年間の引きこもり男性、自宅流出も避難せず奇跡の生還
 - MSN産経ニュース
 インターネット・アーカイブ https://web.archive.org/web/20110319044305/http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110317/dst11031711000028-n1.htm

 ばーん、まさにレジェンド。あの尊いお方が、人間界に降臨なされました。誰がみてもこれは神通力のなせる技、ひきこもり如来降臨であります。「避難はおっくうだった」の一言でうざいママンを退け、ひきこもりをキープ・オン。いざ災害に襲われると奇跡を連発して、危機をくぐり抜けていきます。

 天井が落ちてくるという災難までも、自分の力にするところがすごいです。天井が落ちてなければ梁につかまることも出来ないし、屋根の隙間の空間で呼吸することも出来なかったでしょう。屋根が壊れ、流されると、今度はビニールの取れた、ビニールハウスの骨組みにつかまります。流れていく先々に「つかまるもの」があるのです。ファミコンで鍛えた握力が命の瀬戸際で大活躍します。

 水が引くと、自力で歩いて隣の避難所まで移動。一切の救助を受けずに、あの大津波の中を生還したのです。そんな自分を「幸運だった」の一言ですますあたり、謙虚さがにじみ出ていて素晴らしい。

 死んだはずのひきこもり息子が帰ってきたときの「ママン」の顔が見たかったですね。息子は津波に流されて死んだと思っていたはずです。普段はいがみ合い、罵り合いの親子ですが死んでしまうと、心の中で美化が始まります。心のやさしい息子だったのに……と涙ぐんでいたことでしょう。そこにずぶ濡れで、ひきこり息子があらわれたのですから、うれしい気持ちと、えっ帰ってきちゃったのという気持ちが混ざりあった、いいお顔をしていたことと思います。「ひきこもり16年目もよろしくね」、そんなヒューマンドラマですよね。

コメント

  1. そんなひきこもり猛者がいたとは!
    彼にとって、母親にとって、
    幸か不幸かわかりませんが、
    これも生かされた命と思って、
    今後は流されない人生、いやいや
    流れに逆らった人生を送ってほしいもの
    です。

  2. 「おっくうだ」は今年のひきこもり流行語に
    決定ですね。うるせーより平和的だ。
    究極の親孝行ですよね。この御方が
    ブッダの生まれ変わりであることは間違いありません。
    復興活動よりも、自分のことで精一杯ですから
    挫折の心配もないと思います。

  3. そんなひきこもりで大丈夫か?
    大丈夫だ、問題ない。
    (流される)
    神は言っている、ここで死ぬ運命では無いと。
    (奇跡の生還)
    神は言っている、全てを救えと
    (復興活動に参加して活躍)
    やっぱり今回もダメだったよ
    (でもやっぱりひきこもる)

  4. もう悟りきってますな。引きこもりの目指すところここにありという感じです。さすが!
    私も長生きすることを決意しました
    いえ、もちろん外に出ません。働きません
    どんな災害があろうともこのお方のように運をたぐりよせて、いかなる状況にあろうとも生き残ってみせます!
    そして、われらがママン(パパン)の元へ帰るのです。
    親にとって息子の世話を焼くことこそが幸せなのです。なんと親孝行な息子なのでしょう!(自我自賛)

  5. 私もひきこもり15年目ですが、地震の時すぐ家の外に非難してしまいました。
    まだ世間というものに未練があるのかも…。
    「避難はおっくうだった」
    …あの危機的状況の中…すごい…。

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