ママンズブランド(下)

 〈続き〉知らない人のために言っておくとイトーヨーカドーで売っているワニの服はラコステではなく、クロコダイルです。ここを間違えると親子喧嘩になるので注意してください。あとよくダイエーで売られている、ポロクラブは、ラルフローレンのポロとは何の関係もありません、馬の背中に乗って人がインディージョーンズのようなムチをもっていたらそれはポロクラブです、惜しい。ちなみに、勝山商事オリジナルTシャツはラコステの影響を受けております。

 親孝行をやめ、支配からの脱却を試みる、ひきこもりご用達ブランドの筆頭がユニクロです。無地の洋服は自由の象徴、人民解放の証です。左の胸にママン印がないというだけで、なんという清涼感でしょうか。ひきこもりインディペンデンス万歳と行きたいところですが、ママンがこれしきのことで諦める わけがありません。

 新時代のママンズブランドの登場、ノースフェイスです。ユニクロのフリースを打ち負かすため、ひきこもりママンによる、本格的なアウトドアブランドへの介入が始まりました。 買ったのにもったいない感を刺激する値段と、機能重視したデザインが、ひきこもり息子の“まあいいか”という諦めを誘います、基本色が黒というのもひきこもり男子にぴったりですね。左胸(もしくは背中)には、Selected by ママンの証のロゴが入ります。こういう事情でユニクロがどんなにがんばろうと、シンプルなデザインに、ママンマークという組み合わせの服は永遠になくなら ないのですよ。 

 

コメント

  1. 時代の移り変わりを、とらえた
    ブランド戦略をノースフェイスに感じます。
    こんなアウトドアの服を街中で着る必要は本来はない。
    元祖ママンズブランドが、アディダスではないでしょうか。
    アディダスもロゴを変えたりして、ママンズ業界にくらいつこうとしていますね。

  2. プーマやアディダスも買ってきますね。
    でっかいロゴがたくさん付いたジャージ履いて
    俺は、ひきこもりの無職だぜって感じで近所を
    散歩してます。

  3. ベビーブーム夢見る幸せ家族世代の親御さんのマイファミリー・ミディアム・チャイルド・ドリームは、依然、安定継続中ということでしょう。
    手を変え品を変えと言う感じですが、もはや親世代も、子供を開放するというよりも、束縛続行の道を強く思っているのかもしれません。
    でも、ノースフェイスで、新時代の新たなるミディアムチャイルドと、グランドママンとの関係は、更なる進化を続けていくのでしょう。
    それを予感させる、トレードマークと感じます。

タイトルとURLをコピーしました