北海道に行ってきた 飛行機編

 夏の北海道ツアーは結構なお値段がするけど、雪まつりが終わった後のオフシーズンはツアー料金も安く、22000円で、羽田⇔札幌二泊三日の旅行ができます。

 ひきこもりの体力の90パーセントは、飛行機が着陸した時点で消費されている。飛行機乗るのは命がけ。NASAの宇宙飛行士と同じくらいの心づもりで体調を整え、羽田空港に向かう。まずは薬に頼る。太田胃散、新ビオフェルミンS錠、レキソタン、さらにお酒まで飲んで、ぽんぽんと心をドーピング。盤石の体制で搭乗に備えます。

 乗る前には、気持ちをやわらげる儀式がありまして、それが初詣ならぬトイレ詣です。何度もトイレに行って、用をたし、気持ちを落ち着けるのです。しかしそんな頻繁にトイレに行っていては、出るものもでなくなります。おしっこ一滴出ない状態になり、逆に不安になったりします。

 しかし時間になれば、飛行機に乗り込まなくてはいけません。腹をくくって飛行機に搭乗。真っ先に私はあるところに向かいます。飛行機内のトイレです。ここで最終仕上げがはじまります。用を足すと同時に、お祈りをするのです。「神様、どうか目的地に着くまで、ポンポンが痛くなりませんように。離着陸の最中に尿意がおこりませんように。離着陸の最中に強烈な便意に襲われませんように、神様、神様」と、スチュワーデスが、「お客様、まもなく離陸しますから、お席に着きますように」と催促されるまで、密室でのマイ儀式をするのです。

 なぜこんな難儀なことをしなければいけないのか。それはパニック障害の、その前の段階である、予期不安を追い払うためです。長年のパニック障害人生から生み出された、自分を安心させる自己催眠儀式が完成しているのです。これをやってからでないと、どうも長距離の乗り物にのる、自信がつかないのです。自分で自分を騙す呪術師なのです。 

 ばかばかしいと思いつつも、潔癖症の人が手を洗うのをやめられないように、私もこれらの儀式がなかなかやめられません。だから移動は大変です。でもこの変な儀式のおかげで? 病気は治らなくても、なんとか外出しているのです。狭い所に長時間拘束されるのはつらい、さらに飛行機は離着陸の間はシートベルトを締めて、席から移動でないというのが、心理的に圧迫感を与えます。

 何も考えず、飛行機に乗り、はじっこの窓側の席に座って、景色を見て喜んでいる、そんな人がうらやましい。それだけでも、あんた人生の勝ち組だよ。こんな私が気楽に、ストレスを感じずに乗れるものがあります。原付バイクです。運転中は集中しているので(そうでないと倒れてしまう)、雑念や不安がなくなり、普通の人になれます。原付なら駐車場とかの心配もないですから、ちょっと体調悪くなっても、すぐにコンビニのトイレに行けばいい。パニック障害には、原付バイクがお薦め。あらら、北海道ツアーのよもやま話をしそこねてしまいました、またあとで書きます。


この記事へのコメント

  1. 通路側の席は死守ですよね。
    ライヴで通路側の席が取れない時は
    諦めることにしています。
    裸足の儀式ですね。魔除けの儀式を
    しないと落ち着かないのだから
    生きづらいですよね。なんとかしたいですのう。

  2. 私の場合は発作の前に足の裏が汗ばむ兆候があったので、所構わず裸足になってました。傍から見たら妙な儀式に見えた事でしょう…w

  3. ワハハ、私と同じだ。
    国際線なんて、地獄の苦しみ。
    エコノミー症候群防止のため水分を摂取しないといけないし、トイレの問題があるから多くは摂れないし。
    席は絶対に通路側でないとダメなので、チェックインは、いつも一番乗り。
    一度、窓側の席のカップルに
    「トイレが近いから、代わってください」と言われたけど、
    「私も同じ病気だから、遠慮なしに起こしてください」と言って、断固代わらなかったなあ。

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