最高の○○ランド

 ○○ランドとつけば、娯楽施設なんでしょうが、子供心にレジャーランドがしっくりこなかった。ディズニーランドに代表される遊園地も、水族館のアシカのショーなどもしっくりこない。子どもから見ても、子どもだましで、だませていない。ミッキーの着ぐるみの中に汗びっしょりのアルバイトのおじさんが入っているのが透けて見えるのです。大変な仕事だなと同情しました。

 水族館のアシカもイルカも、魚もらうためによくがんばっているな、よく訓練されていると感心はするものの、あれを見て楽しいという気にはならない。夏はいいけど、冬は寒くて大変そうだ。人もアシカも苦労しているな。○○ランドと名がつくところは、仕事も経営も大変そうだというイメージしかない。

 そんなランドが楽しめない子供だった私が、これは楽しい、ここは楽園だと唯一思ったのが、行川(なめかわ)アイランドです。大人になって、もう一度行きたいと思っていたのですが、インターネットで調べてみたら、とっくに潰れていた。かろうじて当時の様子が動画でアップされている、是非見て欲しい、ここを超える楽園はない。

 改めて見てみると、風の谷のナウシカと三丁目の夕日を合わせて千葉県房総半島色に染めた、昭和的な空間だったんだな。フラミンゴショーというより、フラミンゴ牧場。もっと華やかだった記憶だったんだけど。

 動画には映っていないけど、ここのハイライトは孔雀の滑降ショーなんですよ。夏のスキー場という雰囲気の山があって、小高い山から下まで滑らかな芝生の坂になっている。ショーが始まるアナウンスとともに、丘の上から、ばさばさと孔雀が飛んでくるのです。孔雀といえば動物園のオリの中で、つまらなそうに羽を閉じて突っ立っているイメージしかなかったのですが、行川アイランドの孔雀は空から爆撃機のように飛んでくる。

 孔雀版パールハーバーです。自由な孔雀に驚くのと、孔雀は余り人のいうことを聞かないらしく、思いも思いのところに着陸します。丘の上を飛んでいた孔雀が、自分のすぐ近くの道に着陸した時には度肝を抜かれました。

 孔雀にしろ、フラミンゴにしろ、子ども心になんで逃げないのかが不思議でした。もしかしたら余り遠くには飛べないように、羽を切っていたのかもしれません。とにかくサファリパークが出来るずっと前から、行川アイランドにいる鳥達はなかば放し飼いだったのです。

 あとここは仮面ライダーショーを絶えずやっていました。行川アイランドというのは世を忍ぶ仮の姿で、真の姿はショッカーの基地だったのです。私が見た回は仮面ライダーに、ウルトラマンも飛び入りしていました。随分小さいウルトラマンだなと思いましたが、ショッカーの親玉の客いじりとトークのうまさが絶品で、大変楽しく見た記憶があります。

 こんな面白いところがなくなってしまったのかと残念に思います。場所が悪かったかな、千葉の房総半島の先っぽでは行くのが大変です。私は小学校の頃は毎年家族で千葉に海水浴に行っていたので、行川アイランドに行くことが出来たのです。孔雀を丘の上から飛ばすと、本当に面白いよ、イルカやアシカと違って、あいつら自由だからな、鳥はいい!


この記事へのコメント

  1. **ランドとかの、アシカやイルカもストレスで、胃に潰瘍ができるそうです。
    人生と言うか、生きとし生ける者、すべて仕事はしないに限りますよ。

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