明治になるまで、日本はずっと旧暦(太陰太陽暦)を使っていたのです。だから季節の行事は、旧暦にあわせないとおかしな事になる。例えば七夕、新暦だと梅雨のど真ん中に彦星と織姫が会わなければいけないという、無理な話。日本各地で行われる、伝統ある七夕祭りも毎年雨に泣かされている現状をみるに、もうこれは新暦を捨てて、旧暦にあわせて行事をするべきでしょう。
旧暦の7/7は、新暦(太陽暦)でいうと、8/13日です。どうよ。梅雨も明けてばっちりじゃない、夏の夜に浴衣で空を見上げて天の川を見る、これぞ日本の夏、日本の七夕文化じゃないか。
今(1/31)はまだ旧暦でいえば師走、つまり12月なのです。落語や時代劇における、年の瀬の寒さとは今この時期の寒さなのですよ。年末だ、何もしちゃいけない。正月は新暦で2/10、年賀状に新春とか、迎春って書くでしょ、正月っていうのは「もうすぐ春が来るぜ!」っていうことなのです。酒のんで、餅食ってさ、もうすぐ春が来て、暖かくなる、うれしいですのうっていう、それが正月。新暦の1/1なんてダメでしょ、これからいよいよ寒くなる、春は当分来ない、雪は降るぞ、もっと寒くなるぞって、そんな正月はダメだ。
新暦で暮らすことが生きづらさの始まりなのです。特に寒がりの人達よ、旧暦というものを知れば、自分の寒さに対する感覚が、いかに日本の風土にあったまっとうなものかを知ることが出来る。旧暦にあわせて、2/10にお正月、2/16日には旬の野菜で七草粥。春分は3/20、これは新暦とほぼ変わらない。この日と前後3日間が彼岸です、暑さ寒さも彼岸までというでしょ、3/23日を過ぎた辺りから、ようやく暖かくなっていくのです。春です、春なのです。かつちゃんも冬眠から目覚めるのです。
3月の節句、ひなまつりも旧暦なら4/12です。いいねえ、春だね、春祭りだよね。新暦の3/3じゃ、どう考えたって寒すぎでしょ、冬でしょ、ひなまつれないよ、寒くてさ。寒い冬が終わって、暖かい季節が来るのを喜ぶ日本のひきこもり文化を復活されるためにも、みんなで旧暦ブーム、旧暦ライフしようじゃないですか、どうよ。
コメント
旧暦はたぶん京都を基準に作ったやつだから、
北海道だと寒すぎるんだな。
北海道だと旧暦で正月をやるとバッチリ厳冬期なんで、四月一日をエイプリルフール兼正月にしたい
寒さの峠を過ぎ、暖かくなってくる
それを皆で喜ぶ、そんなお正月がいいですのう。
旧暦でないと、なりたたない季節の
行事が多すぎるんだ。
年越しそばも、雑煮も、七草粥も旧暦に
あわせて食べるのが一番おいしい。
新暦に旧暦の行事をぶち込むさまは、和洋折衷のつもりなんでしょうかねー。
行事は、旧暦でやってほしいです。
じゃないと意味が分からない…
賛成です。
旧暦バンザイ。
なぜ日本は新暦にしてしまったのか。なにも西洋の真似ばかりすることはないのに。
正月を違和感のある新春などというのは
旧暦に由来があるのだと薄ぼんやり思ってはいたものの、
こういう風にわかりやすく対比してもらえて
目から鱗が落ちました。
本来の季節の行事というのは実に愛おしいものですね。
正月などは現在の暦でも唯一心の休まる期間なのに、
暖かくなり始めるときともなれば安心感がさらに増します。
安心ひきこもりライフとは旧暦の
正月の状態のことをいうのではないでしょうか。