ヘルパーが来ると、こそこそ隠れる生活

 アンネの日記みたいな生活を送っています。

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 つまりはこうだ、勝山家には要介護5の老婆ママンがいるので、毎日、なにかしらヘルパーだったり、医者だったり、ケアワーカーだったりといった人が、家に訪問介護にやって来る。

 ぴんぽーん、と家のチャイムがなる。すると、台所で遅めの朝食(ひとりブランチ)をとっていた、ひきこもりおじさんは、慌てて皿とコップをもって、席をたち、すたたと自分の部屋へ、6畳間へ避難するのです。

 じっと耳をすますながら、部屋で過ごす。おっ、ヘルパーが来たな。まだいるな、まだいるな、おやっドアの音がした、帰ったかな、うん声がしない、帰ったぞ、よしと部屋の出てきて、台所で食事をしたり、洗濯をしたりと、家の中をうろつきます。

 別にヘルパーから身を隠す必要はないのだけれど、なんとなく老婆ママンと関わりたくなかったり、無職ぶりをさらしたくないなんて思っていたら、ヘルパーから逃げ回るという妙な生活習慣が身についてしまいました。

 ヘルパーの人にどう思われているんだろうか、サイコパス認定されてるだろうか。堂々と「おはようございます!」って大声でヘルパーさんに挨拶してみたいと思いつつ、今日も自分の部屋へと逃げ込みます。明日も明後日も、ヘルパーさんが来れば自分の部屋に逃げ込むのです、条件反射ですな。

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