2008-10

ひきこもり

31年

ダディーが31歳の時にボクが生まれて、ボクが31歳の時に甥っ子が誕生した。だからボクは甥っ子を通じて、かつてのダディーのポジションを想像することができる。甥っ子と実の子という違いはあるが、血統的にも近いし、だいたい同じだと思う。  ボクは親が悪いと思っている、その反省をふまえたうえで甥っ子と接している。「おいっこカレンダー」の出版はもう決定ずみです。その本の中に、全部叔父さんが悪いと書かれないよう、よい叔父さんになろうと思って、いろいろがんばっています。
ひきこもり

ひきこもり小鉢

小さく長く続けるのがいい。小さいことをしくじってもダメージが少ない。やるなら誰も見てないような小さな場所で、こじんまりとトークするのがいい。すべってもダメージがほとんどない。寒い思いも最小ですむ。  君は、やれば必ず失敗する。どうせダメだろうと思ってやったことが、やっぱりダメだった時、それは君の勝利だ。ダメージが少ない、失うものがない。しかし、もしからしたら、1パーセントくらいうまくいくんじゃないかと、心のどこかで思っていたのならば、それは君の敗北だ。  おちょこになれ、小鉢になれ、ひきこもりの器よ小さくなーれ。ようは内面の問題さ、心の持ちようさ。ひきこもりを外から成長させることはできない。ひ...
ひきこもり

ひきこもりの誕生 THE ORIGIN

学校に行かない、働かない、家から出ない。それだけでは、ひきこもりにはなれません。そんな状態を親に罵られて初めて、ひきこもりの誕生です。親が学校に行かなくてもいいとか、無理して働かなくてもいいというような考えを持っていたら、それはひきこもりではありません。ひきこもりというのは親子のコラボレーションです、ドロンジョ様やボヤッキーのいないヤッターマンが存在できないのと同じ原理です。誰のおかげで生きていけるんだという恩着せがましい罵声と、うるせーという内弁慶の怒声が、家の中に響きわたる、それがひきこもりの起原です。社会的ひきこもり、ようは社会問題なのです。個人がどうこうという問題ではない。最低でも親子...
よもやま話

へヴィメタル賛歌

誰がヘヴィメタルを、ヘヴィメタルと名づけたのだろうか。このジャンルの音楽がいつからヘヴィメタルと名づけられたのかは知らない。ヘビメタだ。デーモン閣下だ。ヘビメタがヘビメタでなかったら、この音楽ジャンルもここまで廃れることはなかっただろう。エクストリーム、モトリークルーといった、かつての名バンドが復活している。盛り返して欲しいな。
よもやま話

子供の絵からみる心理

もし、自分に子供がいたらと思って、想像してみてください。子供が運動会の絵を描いたのですが、黒色の運動場に、黒色の本人、黒いお母さんに、黒いお父さんといったようなものが出来上がりました。いかがなものでしょうか。  ボクの甥っ子の絵のことなんですけどね。我が家では、このような絵を描く甥っ子を「雪舟」と呼んでおります。2ちゃんねる的な表現を使うなら、水墨画キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!です。クレヨンと色鉛筆ではだめ、墨と硯がないとこの子の才能は発揮できない、そう思い込むことにしています。  甥っ子の黒い絵に、子供の心の奥に隠されたメッセージがあるのでは? とちょっと不安にもなる。精神科医が見たら...
よもやま話

追伸・瀬戸内寂聴のケータイ小説「あしたの虹」

瀬戸内寂聴のケータイ小説でのペンネーム、“ぱーぷる”について私は大きな勘違いをしていました。ぱーぷるという言葉の響きが、かわいいからという理由で選んだのだと思っていましたが、源氏物語の作者「紫式部」の紫の部分を英語にするという、ダジャレであると、職業訓練中にハッと気がついたのです。ダジャレGメンとしては悔しくてなりません。目の前で堂々と万引きしているのに気づかずに見逃してしまった気分です。寂聴先生は、今頃、ぺろりと舌を出し、エッヘッヘッと笑っているに違いありません。  主人公ユーリの恋人の名前も、光源氏のダジャレで「ヒカル」です。つまり寂聴自身が紫式部で、ケータイ小説が現代版・源氏物語というわ...
ひきこもり

ひきこもり千利休

茶道を見てもぴんとこない。芸術なのか、日本文化なのかよく分からなかったが、思い当たるものを見つけました。さびれたひきこもり当事者の会や、家族の集まりです。事件などありひきこもりが社会問題として脚光を浴びたのが8年くらい前、全国にひきこもりに関する集まりができました。そして現在ひきこもり及び、ひきこもり関連のグループがどうなっているかというと、千利休になっているのです。茶道のようなわびさびの良さを確かめ合う、渋い集まりになっているのです。  ワーキングプアとか、ニートとか、ひきこもりに近いものは盛り上がっていますが、ひきこもり自体は利休です、わびさびです。どこのひきこもりサークルもいい意味で、利...
ひきこもり

一から始めるひきこもり

ひきこもり始めたばかりのルーキーでは、ひきこもり資産は当然乏しいはず。それでもボクは資産運用は若いうちから始めるべきだと思います。ひきこもり年金の積立くらいの気持ちで、ひきこもり経験を語ってもらいたいのです。  コミュニケーション能力だとか自分に自信を持つこと、成功体験とか、そんなものいらないですよ。自分が大切に思っていることを話すことだけが、ひきこもりに必要なことです。じっくり時間をかけて、ひっそりと語ればいいじゃないか。  ひきこもりの孤独というのは、自分を理解してくれる人が一人もいない状態のことでしょ。周りには人が一杯いるのに、まるで足りない。友達も親類も、全然足りてない状態。いつも一方...
ひきこもり

ひきこもりブッダのことば

「働く」とか「もてる」とか、自分の力ではどうにもならない問題については、あまり考えないほうがいい。
ひきこもり

千の風になって ひきこもり編

もう甥っ子とコンビを組んで、五年になります。最近は人見知りのせいか、遊びに来るたびに小芝居が一回入るようになりました。甥っ子が「今日は叔父さんとは遊ばない」と言うのです。しかたなく「ほわちゃ」と甥っ子の横腹に地獄突きをくらわします。身をよじって嫌がり、逃げる甥っ子に、ブルー・スリー仕込みのカンフーチョップを続けざまにおみまいします。「嫌だー」「来ないで!」と逃げ回っているのですが、やがて甥っ子がぴたりと足をとめて小芝居は終了。電車ごっこの始まりです。  宅急便ごっこ、本屋ごっこ、火災報知機点検ごっことみっちりと甥っ子の空想世界につき合わされます。甥っ子は自分の好きなことだけをやっているので疲れ...
ひきこもり

俺たちのひきこもり経験談

家事手伝いを本業としているひきこもり中年男子ですら、一時的に外に出て働けた時のことをひきこもり経験談として話してしまうことがあります。例えば、きっちりやることの決まっているマニュアル仕事のほうが気が楽でアルバイトが長続きしただとか、大きな会社よりも小さく家族的な雰囲気の会社のほうが働きやすいだとか、そんな話をみんなの前でしてしまうことがあります。  これはひきこもり経験談なのでしょうか。ひきこもり人生において、就労とは全体の割合からいうと1%でしかありません。なぜこの1%を主題に、ひきこもり経験を語ってしまうのでしょうか。俺たちのひきこもりライフを、99%の部分をメインとして、語るのが正しいや...
よもやま話

瀬戸内寂聴のケータイ小説「あしたの虹」

生臭い尼さん、瀬戸内寂聴先生が匿名でケータイ小説を書いたというニュースは皆さんもご存知のこと思います。無視していたのですが、ネットサーフィン(死語)をしていたら偶然発見してしまいました。これも定めなのかもしれません。   ペンネームは「ぱーぷる」です。いかがなものでしょうか。私は一発でやられてしまいました。悔しいですが、数ある日本語から「ぱーぷる」を選び出すセンスに負けてしまいました。ちょっとだけ読んでみましょう。  『あしたの虹』、86歳の尼であり小説家、ぱーぷるが書いた、初のケータイ小説です。女子高校生のユーリが主人公。文章からは、セーラー服を着た瀬戸内寂聴先生しか想像できないのですが…。...
ひきこもり

ひきこもり型就労中毒

働いて安心感を得るよりも、人生の99%を締める、ひきこもり生活で安心感を得る方法を考えたほうが遥かに現実的です。無職の自分を鞭で打ち据え、就労している自分にのみ飴を与える。自作自演の天国と地獄。働いて給料を貰うということに余りにも、とらわれてすぎです。  ひきこもり中年男子なら、無職になったからって不安になる必要などありません。失うものがないのですから。自分の会社が潰れたわけでもない、時給千円にもならない、もともとやりたくなかった仕事を失っただけのこと。なのに、シャブ中が覚醒剤を求めるように、もっと仕事を、もっと強いのをくれと、禁断症状を起こす。過労死とは逆方向の、働くことでしか安心を得ること...