2008-01

ひきこもり

マイ農家

ひそかに心の中で暖めている計画、それがマイ農家だ。米を作ってそれを売って生計を立てるのではなく、米を作ってそれを食べて生活するマイ農家。誰にも一粒も売らん、全部自分で食べるんだ。これでうるせえババーに誰のおかげで飯が食えているんだとか罵られずにすむ。餓死しないとわかれば、基本的に働かなくていい。贅沢したい時、その分だけ働けばいい。  でもこんな考えを他人に話すと、農家ってなめてるのかジジイ。そんな簡単なものじゃない。もっと真剣に将来のことを考えましょうと言われてしまう。お金の亡者どもには、ボクの深遠なる人間哲学が理解できんのですよ。農作物を現金に換えようとすると生活が貧しくなるが、農作物を自分...
ひきこもり

本屋のどこに、ひきこもり本はあるのか

ひきこもり本といえば教育コーナーに置かれるのが定石であった。登校拒否のバッドエンディングとしてのひきこもり。ただ時がたつにつれて教育以外の棚にも置かれるようになる。精神医学だとか、心理学とかに。心の時代、心の問題の治療前の病みきった状態としてのひきこもりだ。  ひきこもり本が教育と精神の棚を行ったり来たりしている時に現れたニート本。労働問題の棚が賑わいを見せる。ひきこもり本も労働問題の棚に入りたい、ニートと一緒に世間のスポットライトを浴びたいのだがむしろ分散していく。家族問題、ゆとり教育、ノンフィクション、新書コーナー、精神世界なスピリチュアルな棚へとばらけてしまう。こうなると本屋での存在感が...
ひきこもり

訓練の成果

あけましておめでとうございます。今年の目標がない、勝山叔父さんです。ひきこもり作業所に通い始めて5年が過ぎました。そんなことは大したことじゃあないんですよ。でもね、それじゃあ困る人もいるんです。ひきこもり作業所というところは、社会復帰、社会参加のための訓練所です。つまりですね「勝山さん、そろそろ訓練の成果を見せてくださいよ」と言う訳です。  ごもっともなんですな。5年もひきこもり作業所に通っておるのですから、何らかの訓練の成果があってしかるべきです。「勝山さん、ちょっと働いてみてくださいよ」となります。これが家の中ならうるせー、オレの部屋から出て行けと内弁慶を発動すればすむ問題なのですが、日頃...