甥っ子と遊んでいると、一眼レフのデジタルカメラを持ったフォトグラファーが現れ、写真を撮り始めます。ママンです。篠山紀信きどりの老婆がカメラを構えると、甥っ子も叔父さんも、それまで遊んでいた楽しさをすべて忘れ、暗澹たる気分になります。
被写体の気持ちなど考えていたら、写真家ママンの芸術は成り立ちません。いろいろな角度から、甥っ子の遊ぶ姿を撮りまくります。じゅうたんに寝転がり、下から見上げるアングルで、絶妙な会心のショットを狙います。困惑した甥っ子と、その後ろには地獄の眷族を引連れた阿修羅大王のような表情の叔父さん。世に出せない、門外不出の写真が今日もまた出来上がりました。
コメント
写真は撮る人が楽しんでいる
だけなんですよね。
私は旅行先とかでの集合写真
くらいなら我慢できます。
写真は風景に限るなあと思っています。
写真撮影を頼まれるのも、写されるのも苦手で。
幼児のときから写真はいやだったなあ
地獄で罪人を責め立てたいこの生き地獄