ひきこもりとお年玉 前編

 31歳までお年玉をもらっていました。甥っ子が誕生したことにより、今度はお年玉をあげる立場になったのです。カネ、カネ、カネ。世の中は金が全てと言わんばかりですが、子供はそれほどお金に執着しません。人は年をとるにつれて、利害関係ばかり気にする、生臭い生物になるのです。

 親戚の価値はお年玉の額で決まる。常識ですよね。相場より低い額のお年玉を渡そうものなら一年間、ケチジジイと心の中で罵られ続けるのです。穀潰しと親に罵られるよりも、百倍辛い。双方納得、満面の笑みで正月を過ごそうではないですか。私は甥っ子兄を自分の部屋に呼び、お年玉会議を開きました。

 甥っ子兄6歳、次男坊3歳です。私は長男坊に、次男坊のお年玉をいくらにしたらいいか聞いたのです。すると「あげなくていい」ときっぱりと答えました。いつの時代も兄弟というものは仲が悪いものでございます。でもそれだと叔父さんがケチだと思われるのではないかと問いかけると、随分長く考えた後「1円だけあげたら」、と言いました。叔父さんは卒倒寸前です。お年玉が1円ではそれこそ物笑いの種、保育園で1円叔父さんと揶揄されるにきまっています。1円はありえない、「500円にしよう」と私がそういうと、叔父さんがそう思うならそうすればいいと、消極的に同意をしてくれました。<続く>お年玉イラスト


この記事へのコメント

  1. 続きというか、文章が長くなりすぎたので
    ふたつに分けました。
    お年玉は5歳からあげるのが
    丁度よい気がいたします。
    自分自身、親戚をお年玉の額で
    ランク付けしてきたからこそ、今苦しむのですなあ。
    甥っ子の影には常の、その年のときの自分がいるのです。

  2. 勝山さん、こちらも甥っ子問題勃発です。
    わたくしの姉は年の離れた子持ちと結婚した為、本来ならば皆さまの様に、3歳から6歳大きくても中学生までの甥っ子のはずですが、わたくしの甥っ子は今年成人式です。
    今月成人式を迎えるということで、三万円を送りました。
    はっきりいってとっても苦しいです。
    封筒にお金を入れる時、「一万円にしようか」となんども頭をよぎりました。しかし、甥っ子に「ケチ」と思われたくない為に「えいっ」と封を閉じ書き留めで送ってきました。なので、勝山さんの「ケチと思われたくない」お話は痛いほどよくわかります。
    「三万ごときで・・・」とお思いでしょうが、30万稼ぐひとの3万円と6万稼ぐひとの3万円は違うのです。
    甥っ子よ・・・わかっておくれよ・・
    と天に手をあわせています。

  3. なるほど、やはり作戦が必要なのですねね。
    正月に4歳の姪にお年玉をあげた所、不憫に思われたのか紙幣が良かったのか何なのか、胸ポケットに返されました。一体自分についてどんな情報を聞かされてるのか聞く訳にもいかずにいぶかしんでしまいました。
    続編楽しみにしています。

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