2023-12

よもやま話

インフレとブックオフ

円安と戦争の影響でガソリンが値上がりした、ことよりも、近所のブックオフの均一本の棚が「390円以下」になったことの方にショックでした。個人的にはこれが一番の物価高です。  以前、「110円」だった棚が、「220円以下」になった時にもアゴが外れそうになるほどの衝撃を受けたが、今回はその比ではない。390円の本なんて全然安くない、どんな本があるか見てやろうなんて気にもならないじゃないか。  ……なんていうのは嘘でありまして、気づけばやっぱり、いつも通り商品棚をチェックし始めるのです。ぐるぐる店内を徘徊し、ひたすら吟味。そしてなにも買わずに店を出るのでした(高いなーなんて文句を言いながらです)。  ...
よもやま話

ひきこもり美術館

本とは読み物であると同時に、見て、並べて、さわって楽しむコレクションでもあります。一台の本棚が、我々の住む六畳間を美術館にしてくれるのです。  なのになぜゴミ屋敷なのか。それは本を畳の上に置きっぱなしにいているからであって、きちんと本棚に並べ、整理さえすれば、本も立派な美術品になり、我々はマイ美術館(六畳間)に本を展示している〝館長〟になるのです。  よい本棚イコールよい展覧会だと思ってもらいたい。なにを並べ、なにを並べないかが重要。うかつに断捨離なんてしてはだめです。ゴッホやルノワールを捨てるのと同じことです。  ミニマリストの書いた本に感化され、図書館で借りられる本は持っていなくてもいいと...
よもやま話

清らかな日

誕生日に名前をつけて自分だけのマイ祝日にしよう、というキャンペーンの一環として、マッスルデーと名付け、毎年本気を出すと虚言ばかり言っていたような気がします。  しかし今年からは心機一転、マッスルデー改め「清らかな日」とします。52回目の清らかな日です。  清らかなひきこもりとして、一味ちがう、けがれない澄みきった本気を出していきます。コロナとともに腐っていたこの数年間は忘れていただきたい。やるぞ、俺は。うっふーい。  清らかな日は、年に一度の物乞いの日。ほしいものリストこと托鉢リストを公開します。どこに出しても恥ずかしい、正々堂々たるネット乞食ですが、もらえるとありえない喜びを感じるので、また...