2012-01

ひきこもり

田中慎弥さん

田中慎弥さんこそ、ひきこもりの王者と呼ぶのにふさわしい。20年に及ぶ無職ライフを経て、芥川賞作家になったのです。ひきこもりが空想することはできても、実現できなかった、逆転ホームランをかっとばした、我々のプリンス。まだ会見を見てない人がいたなら、動画でご覧ください。  ばーん、どうよ。20年間、太陽の日差しをあびなかった者だけが手に入れられる、もやし色の肌。バニラ色。瞳孔ひらきっぱなしで、キョロキョロする姿は、ある意味、鏡にうつった自分の姿。周りの人から見れば自分も、こんな感じなのかなと心配する男子がたくさんいたと聞いております。これを見て笑ったり、態度が悪いと怒る人は、ひきこもり当事者とは言え...
よもやま話

『怒れ!憤れ!』に怒る

フランスの元レジンスタンスのお爺さんの書いた本が欧米で200万部以上の大ベストセラーになっているという話を聞いた。それがウォール街を占拠せよ、We are the 99%、の火種になったという話も聞いた。読みたい、でもフランス語は読めないので、誰か日本語訳してくれないか、と待ち望んでいたものがついに発売された。  『怒れ!憤れ!』ステファン・エセル、日経BP社から800円+税。さっそく本屋で手にとりました、そして怒り、憤ったのです。なんだ、本文の文字がデカすぎる。もともと14ページほどの冊子だったものを、無理やり本にするために、活字をでかくするという暴挙に出たのです。小さい字が読みにくい、でも...
よもやま話

Fonteに書評が載ったぞ

ちょっと報告が遅れましたが、Fonte(不登校新聞)2011年11月15日号に『安心ひきこもりライフ』の書評が載っています。書いてくれたのは精神科医の関口宏さん、東京フレンドパークなどでおなじみのタレントの関口宏と同姓同名ですが、まったくの別人ですよ、注意、注意。  アリとキリギリスの話をまぜながらの、絶妙な書評、ぜひ読んで欲しい。ただ、Fonteがどこで手に入るのか……それは各個人の大いなる努力しだい。国会図書館にはある。私も最近になって、3部ほど手に入れました。
甥っ子

続・元旦から野球

次男坊の掛け声とともに、毎年恒例のお年玉交渉がスタートしました。お年玉の額は話し合いで決めるのです。  長男坊 「3500円!!」  おじさん「よし」  次男坊 「俺は1000円!!」  おじさん「よし」  二人とも即決です。おじさんの懐具合を知り抜いた甥っ子ならではの一発交渉でした。ポチ袋にお金をいれて、すぐに渡してあげましたよ。  しばらくすると居間で甥っ子長男坊の「一生のお願いだ、Wiiが買いたい!」というシュプレヒコールが始まりました。8歳にして、もう一生のお願いを使ってしまうのか、いやどうせ人生で何回も何回も一生のお願いをするに違いない、そういう男だ、この男は。甥っ子長男坊の性格を冷...
甥っ子

元旦から野球

正月は、昼間から酒を飲みながらのアル中プレイを堪能しているのですが、今年はそれができませんでした。元旦早々、甥っ子兄弟が家にやってきたのです。  長男坊「おおっ、いつもより寝てるな」  朝の10時半のことです。甥っ子二人に布団をはぎ取られ、「寒い、寒い」と泣き言をいっておりましたが、ゆるされるはずもなく、しぶしぶ起床。一家団らんでお正月です。  正月くらいゆっくりしたい、でも正月でなくても、いつでもどこでもゆっくりしている勝山おじさんにそれを言う資格はありません。元旦から、甥っ子長男坊のリクエストに答え、野球をすることになりました。まずはノックでみっちり甥っ子の守備を鍛え上げます。次にピッチン...